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鎌の坂元

かまのさかもと

鎌の坂元とは、YouTubeの漫画チャンネル『ヒューマンバグ大学』のシリーズ作品『アラサー中堅極道・小峠華太』の登場人物である。
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概要編集

首狩り族でええええす!

ほらほらほらぁ一本でーも人参ー♪ どんどん切ってイコー!

ドラ●もんになぁれー♪

あぁ、海に行きまーす。楽しいよー

お前らも指なしでナマコをとってこいよ…… 死ねやゴラァぁぁ!


ヒューマンバグ大学』のシリーズ作品『アラサー中堅極道・小峠華太』に登場するヤクザ。初登場は2021年9月18日付の動画『【漫画】親指だけ残す...ヤクザの4本指詰め。幹部の女とヤッた罰。』である。


小峠華太が所属している武闘派のヤクザ「天羽組」の組員で幹部候補。組では小峠の兄貴分の立場であり、彼が主役の動画内では恒例となる狂人兄貴にあたる人物である。

組内では、カチコミの他、シノギとしてナマコの密漁を担当している。


得物は鎌であり、部下への折檻や抗争の際には嬉々としながら振るっている。特に抗争においては稲を刈るかの如く相手の首を斬り落とす様子から、ヤクザの界隈では「鎌のサカモト」、「バケモノ」と呼ばれて恐れられている。また、鎌の他に拳銃の心得も有り、敵対者との戦闘では、発砲しながら鎌を振るって襲い掛かるという、(敵からすれば)恐ろしい絵面で攻め立てる。


また、ミカという愛人がいたが、天羽組の若手である山田に奪われている。


誕生日は2024年8月14日付の動画にて4月4日であることが判明し、名前の欄に「KYUTA」と表記されていることから読みは「きゅうた」であることが判明している(漢字は不明)。だが、「KYUTA」から先は坂元の画像で隠れており、まだ続きがあるのか「きゅうた」で終わりなのかは不明である。もしかすれば、今後何かしらの形でフルネームが判明するかもしれない。途中までの読みは1985年8月12日に発生した日航ジャンボ機墜落事故で落命した歌手の坂本九と全く同じ。


人物編集

容姿編集

ツーブロックの金髪と、カーキ色のスーツと短パン、そして筋骨隆々な体型が特徴。

ジャケットの下にワイシャツは着用しておらず、白無地のTシャツのみである。

怒るとすぐに目が血走り、怒りが増すと白目の部分がさらに赤くなる。


性格編集

天羽組内の多くの武闘派狂人兄貴の例に漏れず、荒々しい性格をしている。しかし彼は極めて狭量であり、自分に反論する者には鎌を突き立てて無理矢理従わせる他、寸分の間で返事が出来なかった組員を殴り飛ばす等、非常に短気な気質である。


そして、抗争においては自らを「首狩り族」と称し、稲を刈るかの様に人間の首を刈って楽しむという狂気的な一面を持つ。それだけでも充分に狂人の範疇に入るが、後述の一件で小指を詰めた山田に追い打ちを掛ける形で、童謡を歌いながら親指以外の指を切り落としたり、碌に手当が済んでないままナマコ密漁のダイバーに駆り出し、最終的に見殺しにして溺死させる等、自身の意に反した部下に容赦しない一面を持つ。これらの事から、他の兄貴分と比較しても一際血の気が多く残虐な性格をしていると言えるだろう。そのため、「外道」と評する声も存在する。


加えて山田に対する指詰めの制裁を小峠に実行させ、共犯にしたてあげるなど陰湿かつ狡猾な面も垣間見えた。


また、女好きな一面も有るのか、先述の通り愛人を持っている他、ナマコ密漁の帰りに「さっさと帰んぞぉ。俺はかわい子ちゃんから取り立てなんだよ♡」という台詞を口走っている。


しかし、野田一の同僚である江藤がチンピラに殺害された際には、足を棒にして犯人を探す、という場面も有る為、組の一員としての矜持は持ち合わせている事が窺える。


活躍編集

時系列的に初登場話より前の話となる。

野田の指示で江藤を殺害した半グレ集団の捜索に駆り出される。同じく武闘派である豊田・尾崎隆雄小林幸真らと共に足を棒にして犯人を探し回った結果、犯人達の面が割れて騒動の解決に貢献した。


なおこの時点で所属していた組は田頭組であり、先代組長だった田頭が暗殺されたことで尾崎などと共に天羽組に移籍したと思われる。


ある時、天羽組の若手である山田が坂元の愛人であるミカに手を出してしまう。これに怒った坂元は彼を呼び出して「俺の女に手を出して……勇気あるじゃん。死にたいんだね?」と激しく詰め寄っていた。そして、彼に対してエンコ詰めを行う事に決め、小峠に包丁を持ってこさせる。


坂元は、小峠に命令して山田の左小指を切り落とさせたが(因みに、小峠に対して山田のエンコ詰めを命令した際に、小峠が面食らって「えっ?」と返した事から、彼に対しても「あぁ?何だその返事は。」と威圧していた)、それだけでは気が収まらず、あろう事か「いっぽんでもニンジン」を歌いながら麻酔をしていない左の薬指・中指・人差し指も切り落とし、「ヒャヒャヒャ! アミバだ! アミバ!」と笑い転げていた。


山田の大怪我を見兼ねた小峠は、手当の為に山田を闇医者へと連れて行こうとするも、それを遮る形で、「あぁ、海に行きまーす。楽しいよー」と言って二人をナマコの密漁へと連れ出した。港に着いた後、現地にダイバーが一人も居ない事を小峠に指摘されると、「山田ァ、お前が潜れ。な?」と指の手当が済んでいない山田をダイバーに抜擢する。彼が困惑して返事を出来ずに居ると、彼を殴り付けて無理矢理ナマコを取りに行かせた。


しかしその直後、「あ、ヤッベェ。取り立て忘れてたぁ。こりゃあ急ぎだぁ」とわざとらしく突然気を変えて、小峠に船を出す様に指示する。今このまま引き返せば山田を見殺しにする事となる為、小峠は異を唱えるも、坂元は彼を鎌で脅し、無理矢理船を引き返させた。


彼は自分の女を奪った山田を許さず、左手の4本の指を切り落とした挙げ句、ナマコの密漁と称して海に赴き、彼を海中へと沈めて始末したのであった。


小峠の胸にやり切れない思いが渦巻く中、当の坂元はかわい子ちゃんへの取り立てを楽しみにしながら沖へと帰還した。しかし、そこには運悪く河内組(現獅子王組)のヒットマン達が待ち受けていた。それでも坂元は怯まずに「お前らも指なしでナマコをとってこいよ…… 死ねやゴラァァァ!」と啖呵を切り、鎌と拳銃を取り出して発砲しながら襲い掛かり、一人の首を切り落とすも、その直後に別のヒットマンにより後頭部を銃撃されてしまう。


坂元が倒れた後、残りのヒットマンは小峠の奮闘により全員射殺されたが、彼は後頭部を撃たれた事で既に即死していた。小峠は坂元の亡骸を見て複雑な表情を浮かべるも、彼の山田への残虐な仕打ちから、「この人は死んで当然だった」と吐き捨てられた。


小峠「(息絶えた坂元を見て)その時、浮かんだのは山田の顔。この人は死んで当然だった


そして、坂元の死から程無くして、海へと消えた山田も遺体となって発見されたのであった──。


河内組との抗争の犠牲者として数か月ぶりに坂元の名前が登場した。どうやら河内組との抗争は今では冷戦状態であるが、小峠曰く今後全面戦争もあり得るとのこと。ちなみに当時天羽組にいなかった北岡隆太がなぜ坂元のことを知っていたのかは不明。小峠あたりから何かしら話を聞かされていたのだろうか。


その後公式Twitterで外道の店で暴れて器物損壊罪で逮捕された南雲梗平という新しい狂人が登場予定であることを明かしたほか、南雲は坂元と仲良しと言われていたことが判明。


南雲が初登場した動画。

彼と南雲は同期であり、「狂気の鎌兄弟」と呼ばれていた。しかし実際は前評判とは異なり不仲だったらしく、回想で使われたカットでは両者が傷だらけのタイマン勝負をしていると思われる場面が流れている。


余談だが、「狂気の鎌兄弟」という名前が言及されたのはこの1回きりで、この2名が本編で共闘する場面も描写されていない。また、南雲が捕まった原因は最初は「外道の店で暴れて器物損壊罪で逮捕された」とされていたが、本編では「半グレの粛清を偶然通りかかった警察に見つかり現行犯逮捕された」と変更されている。


河内組のヒットマンに討たれるシーンの回想で登場。


なおこの時点で河内組は認知症に罹った組長の河内の一言で獅子王組へと名称を変更。その後の内部戦争を経て眉済俊之を組長とする新体制が発足してからは暴力的な体質は改善され、天羽組との敵対関係も収まったものと思われる。


速撃ちの八隅と共にこの回で誕生日と名前の読みが判明した。


人間関係編集

天羽組の構成員の一人であり、坂元にとっては舎弟にあたる。しかし彼には全く慕われておらず、彼の暴挙の全てを見ていた小峠は彼が死んでも全く悲しまなかった。


小峠が所属する極道・天羽組の組長。坂元も彼には忠実で最後まで裏切らず、彼の指示の下でシノギ等の任務を日々こなしていた。なお、彼の死後に密漁のシノギを継承した人物はまだ現れていない。


  • 田頭

先代の組長で、坂元は田頭組時代から極道の一員だったことが判明している。やがて田頭が覆面の半グレ集団に暗殺されると、他の組員ともども天羽組に移籍した。


天羽組に所属する武闘派兄貴の一人であり幹部構成員。野田の同僚である江藤が殺害された際には、坂元も彼の指示の下で犯人捜索を行っていた。


天羽組に所属する武闘派兄貴たち。野田の同僚である江藤が殺害された際に、野田の指示の下で坂元や他の構成員と共に犯人捜索を行っていた。


前述した通り仲良しと言われており、6月1日付の動画で同じ得物を使用していた事が判明した。(但しこちらは「山鎌」と呼ばれる鎌を使用している)2人とも鎌を使っていたため、「狂気の鎌兄弟」という異名があった。しかし、実際は仲良しに見えてかなり不仲であったことが判明(ただし、小峠の口から坂元が死んだと伝えられた時は何処か寂しそうな感じを見せていた)。


余談だが南雲は和中よりは後輩で小林とは先輩か同期に当たるため坂元も同じくらいの年代であることが判明。南雲と対照的に坂元が老け顔なため意外に見えるが坂元・南雲と小峠はそんなに年の差はない。


  • ミカ

坂元の彼女である女性。ウェーブの掛かった茶髪とオレンジ色のワンピースが特徴であり、整ったスタイルを持つ。天羽組の組員からは「ミカさん」とも呼ばれている。自分が坂元の女と伝えず山田と不倫してた事から彼女もまた坂元を見限っていた可能性が高いが詳細は不明。一連の出来事が終わった後の彼女については一切語られていない。


  • 山田

天羽組の若手組員。ミカを坂元の女だと知らずに彼女と深い仲になり、一夜を共にする。しかし、その事が坂元の耳に入った為、彼に左手の指を4本切り落とされた挙げ句、海に沈められて始末される事となってしまった。


考察編集

彼は小峠と同じ天羽組の構成員であるものの、小峠からは「死んで当然の男だった」とその死を唾棄されている珍しい存在である(他には、天羽組を裏切って半グレとなり、自ら手を下した尾崎に対して「この人はもはや生きていても仕方がない」と言っている場面が該当する。また、兄貴分であった山本沼田の死に対しては、唾棄とまでは言わずとも悲しむ素振りもなく死ぬことも当然と考えていたり、同じく兄貴分だった豊田についてもやや悲しみつつも死に方に違和感はないという旨の胸中を述べていた。さらに実際は死んではいなかったが小林が絶命したと認識した時もヤクザの真厳しい現状を思って暗い顔はしていたが、特に悲しむ様子は無かった)。


他の武闘派狂人極道もことあるごとに舎弟に対してヤキを入れることは多いが、いずれも掟を破ったりミスをして組に害を与えたりした等に対しての制裁といった理由がある(それでも明らかにやりすぎている場合もある)。しかし坂元に関しては自身の女を寝取られたという私怨でのヤキ入れを行い、挙句殺害にまで及ぶ程の暴挙に出てしまったために小峠から死を唾棄されるのも仕方がないといえる。そのため視聴者からの好感度もかなり低い。彼は尾崎とか南田のように天羽組を裏切っておらず、山本沼田村田聡一のようにカタギに手を出していなかったにもかかわらず坂元が一番嫌いという視聴者もいる。


さらにその言われようも「死んでくれて良かった」などならまだ良い方で、酷い場合には「逆に生きていた事にして極限の生き地獄を味わってから退場して欲しい」など坂元が哀れに思えてくるほどの感想まである。また、このように短気かつ残忍な彼がなぜ幹部候補に上り詰めることができたのかを不思議に思うファンもいる(おそらくは上述の通り小峠をはじめとした舎弟をこれまでのような暴挙に加担させることで口封じをさせたのではないかと考えられるが真相は不明)。一方で坂元より歳下と思われる和中や小林が幹部と見なされている描写があった為、本来坂元はキャリアや貢献度から幹部になれる立場にもかかわらず、その言動からあえて幹部候補に留められた可能性もある(尤も、同じく和中らより年上で組への貢献度も高く、更に人格者で人望も厚かった冨樫宗司ですら幹部候補のままだった為一概には言えないが)。


また初登場時の行いやストーリーの胸糞悪さから好感度の低かった狂人兄貴には他に須永陽咲也も該当するが、彼は生き残ったことで回が進むにつれ外道ぶりも軟化し、伊集院茂夫とのやり取りなど魅力的かつコメディチックな面も見せるようになりシリーズでも屈指の人気キャラとなった。そして同じ鎌使いで彼との関連も深い南雲は、同じ女好きの狂人であるが割と人当たりは良く(特に女性に対して)コメディチックなところもあり、そしていざとなれば優れた分析力と戦闘力でしっかりと活躍を果たしており人気も高い。


また、そもそも坂元が初登場してすぐに退場してしまったのは初期の天羽組シリーズにおいて登場した兄貴分が高確率で死んでしまうという流れに沿ったものであった。坂元ももう少し後になってから天羽組に出演するなどして長生きして活躍を見せるか、或いは初登場エピソード内容がもう少し違っているかすれば須永や南雲のような人気キャラクターになれていた可能性もゼロではなかったかもしれない。


本当に悪いのは…?編集

但し、粛清された側の山田にも殺されても文句が言えない程の重大な非がある。


と言うのも動画内で説明はなかったが、極道界の基本中の基本とされる掟の一つに「バシタ(=同業者の妻・愛人)寝取るな」という物があり、これを破る事を「豆泥棒」と言い極道界では親分殺しをも超える最も罪深い行為とされている(つまり親分が子分から豆泥棒した場合、子分が報復で親分を殺しても極道界では不問となる)。


よって、もしもこの一件が天羽の耳に入った場合、山田はまず破門を免れないだろうし、任侠に厳しい天羽の性格を考えると、それこそ坂元に山田の粛清を命じても何の不思議もない。従って坂元が「自分の女を寝取った舎弟を粛清する」事自体は極道として当然の行為と言え、小峠が坂元に嫌悪感を抱いたのは、あくまで制裁の手口の陰湿さであろうと考えられる。



余談編集

ヒューマンバグ大学の公式ツイッターにおいては、「アラサー極道 小峠華太シリーズ」天羽組の狂人兄貴達のグッズを作りたいという旨のツイートで、他の狂人兄貴と共に顔写真が出ている。他のメンバーは多くがグッズ化されたが、彼と尾崎と米倉敏文は未だグッズが販売されていない。


関連タグ編集

ヒューマンバグ大学

狂人

華の天羽組(アラサー中堅極道・小峠華太) 天羽組


山本の兄貴 - 河内組との戦争で死んだ者繋がり。短気で残忍な点も同じ。


小林幸真須永陽咲也 - 掟破りをした組員の左手指を全て切り落としたことがある。


黒澤航太郎 - 獅子王組黒澤派トップ。金髪で極めて尖った性格という共通点がある。また、喋り方が似ている。


くびかりぞく - もっとも、こちらのモンスターが持っている得物は斧であるが。

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