『自らの悪行を正そうとする者を嘲り、挙句には、苛烈な暴行を加えるとは……!』
「身代わりを立て表の裁きから逃れたことを、地獄で後悔するがいい」
『貴様等が壊した親子の人生は重すぎる…… その薄汚れた命ごときで、贖えると思うな!』
「振り向くんじゃねぇ須永」
須永「うぉ……この声は伊集院の旦那……」
「テメェはあの外道ボンボンを守ってんのか?」→須永「いや、俺は先日撃たれて死にかけたんで、療養に来てるだけです」
「奴らは罪無き親子の人生を壊した外道だ。この拷問ソムリエが狩る……」→須永「俺に奴らを守る義理はないですよ。どうぞ」
「須永ぁ、私に喧嘩を売るなら、組ごとかかって来い。全員に外道らしい凄惨な死をくれてやる」→須永「クッ…… チッ、やっぱ怖ぇわ。そういや、今日の星占いは最下位だったな」
「全く……下衆と言うのは吐くセリフもボキャブラリーが無い……」
「ケダモノが、ならば貴様らも調教してやろう! 流川ッ!!」→流川「了解しました!」
「獣が人の言葉を喋ってはいかんだろう。醜く唸るがいい」
「動くなよ? 顔に掛かると地獄だぞ」→流川「アナタもたんとおあがりなさい」
「流川くん、この二人が何に見えますか?」→流川「ブタ二匹でございます」
「今、ブタどもが我々エリートの発言を、『ブタじゃない』と否定したな?」→流川「コレは調教が必要と思います」
「テメェらが言った論理だろうが。苦しみ抜いて死ね、このブタ野郎」→流川「社会からゴミがいなくなる、死の祝杯です!」
対象
子供への乱暴を注意した依頼人の加藤英介とその父親を集団リンチにした挙句父親を植物人間にするなどの暴力事件を多数起こしその度に身代わりで警察から逃れていたIT企業の社長と専務のドラ息子2人組に執行。
概要
中世のヨーロッパで親殺しの罪人に対して使用していた処刑方法。当時は罪人の両目に煮立てた硫黄を注ぎ込むなど熱した液体をたびたび使用していた(別記事の「鉛のスプリンクラー」もその一種である)
過程
英介は父親の別荘に逃げ込んでいたが、その別荘に娼婦やヤクザを出入りさせるなど反省の色は全く見えなかった。
別荘に天羽組のバイティング須永がいるのを発見した伊集院は、もし天羽組が外道を守っているなら同罪として始末すると脅すが、須永は「撃たれた傷の療養をしてただけ」「俺にあの父子を守る義理はないので(処刑して)OKです」と言い放ち、英介を見殺しにする。
伊集院が英介を捕獲した際に、須永は「あまり好き勝手されると組のメンツに関わる」と釘を刺そうとするも、逆に「文句があるなら組ごとかかってこい」と一蹴され、星占いの悪さを理由に引き下がった。これ以降、須永は伊集院に対して消えない恐怖を刻み込まれることになる。
拷問室に運び込まれた二人はいつもの問いを投げかけられるが、「下等生物に立場の違いを"調教"してやっただけ」を開き直りを見せたため、伊集院は二人を"調教"する旨を宣言し拷問を開始。二人に金属製の口枷を装着し、その口の中にドロドロに溶けた真っ赤な鉛を注ぎ込んでいる。これにより罪人達は喉や胃の中を大火傷し呼吸が困難になる。また、罪人達は被害者親子(うち父親の方は罪人達の暴行を受けて植物状態になった)を「豚二匹」と罵っていたことから、伊集院と流川も罪人達について「豚二匹に見える」と言ったところ、罪人達がそれを否定。しかしこれを伊集院らは「豚共が我々エリートの発言を豚じゃないと否定した」という理由から彼らの「(被害者親子に)自分の身分を調教しただけ」と言う自己弁護の暴言を借りて「調教」と称し罪人達にさらに鉛を飲ませた。
結果、罪人達は喉や胃を完全に焼き尽くされ、腹が本物の豚のように醜く膨れ上がり、苦悶の中で絶命することになった。なお、依頼者からの報告によると、依頼者の父親は後日、奇跡的に意識を取り戻したとの事。
余談
- この回以降は一部のエピソードを除きターゲットとなる罪人は裏社会で著名な戦闘員や殺し屋若しくは武闘派の半グレを護衛に就かせるか罪人自身がそれであり、ターゲットを捕縛しに来た伊集院達と対峙するもほぼ為す術なく敗北した後、伊集院の脅しに屈服しそのまま見捨てられる、あるいはまとめて捕らえられるというのがお決まりのパターンになった。
- また、須永陽咲也と共演して初めての回であり、これ以降は何度も関わっている。なお、この回では外道の方向性であった事から伊集院に威嚇をしたが逆に威圧され、更にある悪徳政治家以降では伊集院が大の苦手なギャグキャラと化した。
- ターゲットの父子は、自身のIT企業の大躍進を盾に威張り散らしている成金親子だが、エマの調べによるとその躍進も汚い手段をもって成し遂げられたものと断言されている。そして別荘に須永がいたことにより、伊集院はエマの言う「汚い手段」=「暴力団(天羽組)との関係」と結論付けた。以降のシリーズではむしろ狂人兄貴による粛清対象になりそうな外道の会社を守っているあたり、作風の変化が見て取れる。
関連タグ
パワーアップ版串刺し刑→鉛責め→キールハウリング
天羽桂司:「アブラカタァブラァ! 痛いの痛いの飛んで行かずに染みこめぇぇィ!」