『些細な事で因縁を付け……女に恰好を付ける為に罪もない人間を死ぬまで甚振る』
「社会のゴミ共が。問答無用で痛めつけられる恐怖と絶望……この伊集院が教えてやろう!」
『被害者の怒り……そして、母の怒りを、兆倍に変えて貴様らに刻み付ける!』
「カタギを手にかける仁義知らずの下衆反社め。この場で組長である事に意味はあるのか?」
「ならば貴様に味わわせてやろう。理不尽な暴力の極みをな……」
「心配するな。尻は脂肪が多い。脚と違っておいそれとは潰れん」
対象
大学院生の伊藤芳樹に当たり屋を行い集団リンチで殺害した外道ヤクザ「大塚組」に執行(まずは組長の今井とその情婦から)。
概要
江戸時代に行われた拷問である「石抱き」と「海老責め」を同時に行えるように伊集院が開発した拷問法。重機で石抱き海老責め状態の罪人の上から段階的に圧力をかける。
過程
今回の罪人一同はまず情婦の女がすれ違っただけで自分に色目を使ったと騙り、それを聞いてキレた今井が手始めに伊藤氏に暴行。弱ったところで拉致して集団リンチにかけて殺害した上、魚の餌にして証拠を隠滅するという犯行を行った。当時は行方不明と思われていた伊藤氏の母親が捜索していた所天羽桂司が協力することになり小峠華太、伍代千隼を紹介され伍代の調べで行方不明の真相が発覚して依頼人が伊集院に依頼する流れになった。
今井の邸宅に侵入した伊集院と流川が、今井とその情婦の下に辿り着くと、二人はお楽しみの最中だった。今井は手下の藤堂を呼び伊集院達を排除しようとしたが、藤堂は流川の手で瞬殺され、今井と情婦は捕縛された。
拷問室に叩き込まれ、プレス機にセットされた今井と情婦に伊集院は悔恨の念を問うたが、今井は「ああいうインテリは虫唾が走るから因縁つけて殺してやった」、情婦は「私も嫌い。死ねばいいじゃん」と身勝手な屁理屈をほざくばかり。伊集院は容赦無く刑を執行した。
そして、情婦が100kgの負荷に耐えきれず圧死したのを目の当たりにした今井は、必死に助命嘆願をしたが……
流川「イヤ……ヘンな目でワタシを見てる……」
「貴様……私の助手に卑猥な視線を向けたな……?」
流川「キライ! 死ねばイイじゃん!」
「その上言い訳するとは、反省の色が全くねぇじゃねぇか」
「それに、私は貴様のような下衆には、虫唾が走るんだ。だから因縁つけてるんだよ」
「私をイラつかせた罰だよ。恨むなら、自分の間抜けさを恨め」
「10キロずつ徐々に重さを上げていく。何キロでお前は潰れるんだろうな?」
「じっくり苦しもうな。是非長く耐えてくれ。応援してるぞ」
女装した流川が先程死亡した情婦のセリフを丸パクリして今井に因縁をつけ、それを聞いた伊集院が250キロまで負荷を追加して今井も圧殺した。残党も全員同じくプレス機にかけて殺害した模様。
今回の登場人物
- 伊藤(いとう)
今回の依頼人。息子の芳樹を女手一つで育ててきた。
- 伊藤芳樹(いとう よしき)
今回の被害者。依頼人の一人息子。当たり屋を行ったヤクザの集団リンチに遭い殺されてしまう。
- 今井(いまい)
今回の断罪対象。ヤクザである『大塚組』組長。
余談
今回は主犯共犯関わらず伊藤氏を集団リンチした者を皆殺しにしたが、発覚している限りは4人という過去最多の処刑数である。更に画面に写っていたより大塚組が頭数のある組織だった場合、異端者のフォークと同様に多くの外道をプレス機で処刑したことになる。
今回の拷問は2人同時に行われたが、対象の2人が同時に死なず1人が先に死亡したのはシリーズ中では初めてである。また、今回登場の情婦は本編で処刑された4人目の女の罪人である(但し、2022年の伊集院シリーズ本編の最後の女の罪人で翌年の2023年の牛裂き刑まで女外道は登場しなかった)。
ちなみに伊集院は、今回の拷問について石抱きを参考にしたと語っているが、大掛かりな道具を使って同様の責め苦を与える拷問には江戸時代の土佐藩で使われた「搾木」と呼ばれるものが存在する。
モデル
被害者が大学院生という点や、暴力団が堅気の人間に因縁をつけ最終的に集団リンチ殺人事件にまで発展したことからモデルになった事件は神戸大学院生リンチ殺人事件と思われる。