『己の所業を顧みずに、相手を逆恨みし、罪も無い親子の宝物を嘲笑いながら踏み躙る……』
「下衆どもが。腹の中が腐っているのなら、正真正銘、内部から腐敗させてやろう」
『今回の拷問は、人類史類を見ない程強烈だぞ。死を懇願しても、私は聞き入れない』
「ほう、洗髪を拷問に変えてみせるとは、あの男なかなかセンスがあるな」
「その銃はな、お前らが撃っていいものじゃねぇんだよ」
「黙れ。お前達の臭い息よりマシだろうが」
氷室「クソ付きの矢か、旦那……流石のエグさだな」
「悪くないだろう?」
氷室「相当な外道というワケか……となればアレの出番だな」
氷室「コイツは俺が作ったスペシャルブレンドの抗生物質だ。破傷風を抑える」
氷室「馬鹿なのか? いくら苦しんでも死ねなくしてるんだよ」
「お前達は臆病者じゃないんだろう? だったら、そんな態度は取るべきじゃないな」
「お前達が勇猛さを見せるのなら、助けてやると言ってるんだ」
「効かねぇのか…… ならば、幾ら撃ち込んでも問題ないな」
「馬鹿野郎……クソ野郎との契約なんて、常に無効に決まってんだろうが。簡単に死なねぇでくれよ。俺は身体が腐り切る姿が見たいんだよ」
「何勝手に死んでんだ!! オイコラァ!!」
氷室「流川、衛生面には気を付けろよ」
流川「はい! 掃除に抜かりはありません!」
標的
依頼人・牧村の娘である婦警の泉に強姦を注意された逆恨みで交番を襲撃し拳銃を強盗、泉を拉致して数日間嬲り尽くした挙句、拳銃の的にして射殺した上に遺体はゴミとして遺棄した性犯罪系の半グレ「鬼舞羅」のボス「御子柴」と「山田」に執行。
そして鬼舞羅は強盗した拳銃で更なる強盗事件をやらかした結果、黒焉街のサツは全ての責任を死人に口なしと言わんばかりに拳銃を奪われた泉に押し付けたためサツが加害者の回でもある。
この回は2023年で初めて明確にサツの不祥事と言える回。フルボッコ回はサツが政治家に圧力をかけられた回であり駐在が遺族に極めて不誠実な対応をとったがサツが率先し何か悪事を働いたかと言うと微妙なところである。
概要
以前伊集院茂夫と流川隆雄が少年法に守られ殺人を犯したクズガキ二人に執行した射殺刑を発展させたもの。大まかな流れは以前の射殺刑と同じだが、今回は使用する矢に長期熟成の汚物を塗りたくっており、汚物で繁殖した雑菌が矢による負傷から体内に侵入する事によって敗血症を起こし、肉体が腐り爛れていく。
しかも今回の罪人は依頼人の娘を長期に渡って嬲りものにした上、「自分の非を認めるなら命までは取らない」という約束を反故にして射殺した事から、長く苦しめるように氷室によって彼特製の抗生物質ブレンドが点滴された。
経過
強盗事件後、依頼人・牧村は娘を殺した罪人二人を追っていたが、罪人二人は元々牧村の命を狙っていたので牧村が風谷に接触した際、罪人二人が乗り込み牧村を風谷もろとも殺害しようと発砲。牧村は風谷を逃がすために身を挺して庇った為、瀕死の重傷を負ってしまう。身動きが取れない牧村の為、風谷がわざわざ伊集院の元まで出向いて伊集院を牧村の元まで連れて行った。
伊集院が事務所に戻ると、京極組のシマである黒焉街を荒らした鬼舞羅の粛清を、五十嵐幸光から命じられていた仙石薫が居た(恐らく風谷から情報が行ったものと思われる。なお今までなら伊集院と繋がりのある久我虎徹か一条康明が赴いていたが、久我は当時獅子王組眉済派に出向中、一条は戒炎の遊馬大介らとの戦いで重傷を負って入院中だったため仙石が赴いたと思われる)。
仙石と共に鬼舞羅のアジトにカチコミをかけた伊集院達は、仙石に雑魚処理を任せ罪人二人を確保した。
拷問室に叩き込まれた罪人二人を伊集院と流川はぶん殴って叩き起こし後悔の念を問うたが、腐れ外道に相応しいド低脳だった罪人二人はギャアギャア喚き散らすばかり。大人しくさせる必要ありと考えた伊集院は、片方の脳天に頭突きを叩き込み、もう片方には汚物を食わせた。すると罪人二人は「あのクソポリ女が悪い。俺は臆病者ではないと証明しただけ」「負け犬がいいようにされてくたばるのは当然。ポリ女を踏み躙るのは楽しかった」と汚物よりも遥かに穢らわしい戯言をほざいた。これにキレた伊集院は容赦無く刑を執行。罪人二人は汚物塗れの矢で針山状態にされた。
このままでは罪人二人が簡単に死んでしまうと、伊集院は流川に命じて氷室を呼んだ。そして氷室の手で罪人二人は楽に死ねないように氷室特製の抗生物質ブレンドを点滴され、更に伊集院と流川の手によって汚物塗れの矢を叩き込まれていった。
責苦に耐え切れなくなった罪人二人は例の如く命乞いをするが、伊集院に「自分達が臆病者でないと証明すれば助命する」と言われ、「こんなモン効かねぇ」「クソの矢如きで死ぬか」と必死に啖呵を切った。しかしながら伊集院は罪人を助命するつもりなど(例の如く)微塵も無く、「効かねぇなら幾ら撃ち込んでも問題ねぇな」と罪人が被害者女性にほざいた戯言を丸々叩き返す形で拷問を続行。更に「クソ野郎との契約など無効に決まってんだろ。テメェらの肉体が腐り果てるさまを見てぇから簡単に死んでくれるなよ」と言い放ち、最後の希望を徹底的に叩き壊した。その後は30分毎に矢を射込み続けて13時間後、罪人二人は敗血症で生じた死毒が脳に回って息絶えた。とはいえ伊集院はそれでも不十分だと思っていたようで、「何勝手に死んでんだ!! オイコラァ!!」と罪人二人の骸を蹴り続けた(慣れたのか、それとも伊集院と同じ気持ちだったからか、流川は死体蹴りをする伊集院を珍しく止めていない)。なお、流川は氷室から「後片付けは衛生面を気を付けるように」と忠告されていた。
今回の登場人物
- 御子柴と山田(みこしば と やまだ)
今回の断罪対象。半グレ「鬼舞羅」のボスの二人組で、婦女暴行の常習犯で京極組とも対立していた。
依頼人の娘「牧村泉」に注意されたことを逆恨みし(とはいえ、今回被害者にも「完全に非がなかったとは言い切れない」という意見もある)、勤め先の派出所を奇襲し拳銃を奪い泉を拉致してアジトで謝罪要求するも断られたため、怒りに任せて泉を三日間強姦。蹂躙されて心が折れた泉を嘲笑い、彼女を彼女の所有物である拳銃で射殺した。警察上層部も娘を見捨てたことを知った依頼人である父親が情報屋を頼ると先読みして風谷とともに父親を襲撃する(だが、依頼人が風谷を守ったことで風谷は事なきを得て身を挺して守った依頼人の意を汲んで風谷は伊集院のもとを訪れた)。そのあとは依頼を引き受けた伊集院によって、クソの矢で針山にされて死亡。ただ彼らは極悪人だが後述のように激発した理由だけは理解を示す視聴者もいる。
- 牧村泉(まきむら いずみ)
依頼人の一人娘で、今回の被害者。警察に憧れて婦警になったまでは良いものの女性に暴行目的で言い寄っていた御子柴と山田に注意したが御子柴と山田に仕事場の派出所に不意打ちで先輩警官と共に襲われ、先輩警官から仕事道具の一つである拳銃を奪われ拉致されてしまう。
監禁され、謝罪要求されたが拒否したことで青筋を立てた御子柴たちに丸3日蹂躙され続けた結果、根負けしてしまい泣きながら命を請うも無残にも射殺されてしまう(しかも、そのあとから上層部からは拳銃を奪われる失態をしたとはいえセカンドレイプ同然の責任の擦り付けをされてしまう)。
- 先輩警官
前述した通り泉が襲われた際に巻き添えを受けて死んだ黒焉街のとある警察官である。
- 牧村(まきむら)
今回の依頼人、今回は上記の御子柴と山田の襲撃によって重傷を負ってしまったため病室での面談となった。警察官になりたいという最愛の娘・泉の夢を応援し続けていたが泉は警官になったものの逆恨みした御子柴たちに強姦、射殺され挙句には警察上層部もトカゲのしっぽ切りかと言うように泉を見捨てたため裏の情報屋である風谷を頼ったが動きを読んだ御子柴たちに風谷とともに襲撃されて風谷を身を挺して守ったため重傷を負った。
だが、依頼完遂後は奇跡的に命を取り留め風谷から御子柴たちの末路の報告を聞いて、伊集院に涙を流しながら感謝していた。
今回のゲストキャラ。京極組の懐刀と評される京極組の精鋭にして、「メリケンナイフの仙石」の異名を取る武闘派狂人極道。
御子柴と山田が仕切る半グレ組織「鬼舞羅」の殲滅の為に、利害一致として伊集院の事務所に訪れ協力をすることとなった。
カチコミの時は羅威刃との戦いでも扱った硫酸を、下端の頭にかけて耐酸グローブでシャンプーをするという洗髪を拷問に置き換えたやり方を見せ、伊集院に「センスがある」と感心させた。ちなみに猫絵十兵衛氏が、拷問ソムリエシリーズに出演したのはこの回が初である。
事件のモデル
おそらく外道による逆恨みで依頼人の娘が殺されたところと、依頼人の娘が所属していた県警の不祥事(ただ県警はあくまで自分たちの不祥事を認めず、すべて依頼人の娘に責任を擦り付けたという最悪極まりないことをしたが)と非難され地元メディアで過熱している描写と依頼人の娘が婦警であることから「JT女性社員逆恨み殺人事件」と「神奈川県警女性隊員殺害事件」を合わせたものだと思われる。前者は女性警官ではないものの犯人たちから逆恨みを買ってしまい殺されているところが類似(ただ、こちらの事件の被害者はこの事件の犯人から乱暴されており警察に通報し犯人は逮捕されたがそれを逆恨みされてしまったというケースである)、後者は被害者が音楽隊であるが婦警であり、犯人は同僚の警察官で被害者を殺した後自殺したため、当時県警はメディアから非難轟々であった。
余談
今回で氷室が拷問に協力をしたのは何気にソフィア回以来と実に1年5ヵ月振りとなった。
依頼者が伊集院の下を訪ねた後、もしくはたどり着く前に犯人の一味によって殺される事はこれまでにもあったが、今回は依頼者は重傷を負うも一命を取り留めている。今回は情報屋の風谷が危うく巻き添えを食らって殺されかけたが、風谷が危機に陥ったのは京羅戦争で羅威刃に狙われて以来二度目である。動画の最後のシーンでは伊集院とともに月を見上げており、恩人でもある今回の依頼人の頼みを引き受けてくれたことの礼と「必要な情報があれば言ってほしい」と伊集院に言っていた為、今後風谷にも情報を貰うシーンが増えると思われる。
- 依頼者とその娘について
被害者である泉が警官を志すようになったのは、子供の時に紅林二郎の住む志正町の警官か、彼らと同じ様な警官と触れ合った事がありその印象が強く、牧村氏の怒りも、上層部も含めた警察組織その物に対して見せているとも取れる。そしてそれを裏付けるかの様に、次話で描かれた過去の話(のべ15年前)では警察が機能している様子が見られており、この事からして彼女が子供だった頃は警察組織がまだ真面目だった可能性が高い。
更に言ってしまうと他シリーズの動画においてもカタギはやはり警察を頼っている描写も多く、裏社会の人間を除いて警察組織が機能していない事実を知っているのは名家や資産家や会社経営者と言った上級国民、または極道に守り代を支払っている店舗経営者ぐらいである可能性も非常に高く、普通の一般人にすぎない牧村親子は警察が機能していない事実など知る由もなかった可能性も充分に考えられる。
更に言ってしまうと警察学校を出て日の浅い交番勤務の婦警にすぎない泉はまだ警察組織の実態を知らなかった可能性すら考えられる。
余談だが2023年1月7日の動画にて仙石の舎弟である花沢伊織が警察が機能していない実態を知っていた。もっとも彼の実家は京極組に守り代を払っていた大企業の経営者一族であり、花沢家の御曹司(三男)であり伊織が警察組織の実態を知っていても何ら不思議ではない。
本話を最後に伊集院シリーズではサツの不祥事回は急激に減少、以降も次話の様な警官や刑事が依頼者に捜査情報を話す、伊集院達が隠蔽されるより先にリークした事で検挙に動く等して適切な対応を取るようになったため、鮫を使った猛獣刑を迎えるまでは伊集院シリーズではサツの不祥事回が作られることは無かった。しかし、祇園織文と周防律がぶつかった2024年8月23日の動画で女半グレ組織が警察と結託して外道行為を行っており、瓜生龍臣たち株式会社モーリーの面々に成敗されており、純粋な意味でのサツの不祥事回となった。
一方で姉妹チャンネルの同類では(決して不祥事では無いが)それらしき案件が描かれた事があった。こちらは世間がセカンドレイプをしている。
- 先輩警官について
この事件のもう一人の被害者である彼だが、伊集院シリーズの警察にしては珍しく特にこれと言って非のある行動は何もしていないにもかかわらずたまたま泉と同じ交番で勤務してただけで殺害されてしまった。
またこのような女尊男卑には公式も反省したのか、次々回では同じく依頼者の娘の巻き添えになった男性被害者にはきちんとフォローがされる事となった。
- 流川の成長
これまでは伊集院が罪人(視聴者も勿論)に対して拷問の詳細な内容を説明する事が大半だったが、今回は流川が満面の笑みでかつ爽やかに今回の拷問が如何にヤバイかを説明していた。流川が着実に拷問ソムリエとして成長している証と言えよう。
関連タグ
カワウソの餌食→うんこの矢→フルボッコうんこ車輪刑
ベトナム戦争:ベトコンがジャングルで張った罠に、彼らの排泄した汚物が塗りたくられており、米軍は破傷風やそれに由来する敗血症に苦しめられた。
ダニ刑事:かつて黒焉街でのさばっていた極悪刑事の秀丸。京極組も主に久我虎徹や野島翔が酷い目に遭っており久我達による汚職のリークによる退職後、守若冬史郎に殺害された。
青林隆雄:動画版でも登場した極悪刑事。アニメ版のヒューマンバグ大学~不死学部不幸学科~では伊集院に処刑された。