『幸せな夫婦を嬲り殺しにして、産まれ来るはずの赤子の命すらも断つ』
「外道共が……楽に死ねると思うなよ。この伊集院が、その腐った体をゆっくりと二つに裂いてやる……」
『貴様らは後悔するだろう。この世に生まれてきたことをな』
流川「これから行くところは、貴方に相応しい、地獄宛らに風情がありますから」
「アホども、お前らが捕まえたのは、死神だったんだよ」
「ふむ、ご苦労。さあ、断罪の時間だぞ」
「テメェらが人間じゃねぇって事だけはわかった。流川ぁ、やれ」
「随分と壮観だが、まだ序の口だぞ」
流川「先生、こちらでございます」
「おう。テメェら、ガスバーナーの使い方教えてやるよ」
「膝の腱を焼き切られるのは中々オツだろう」
「心が醜いんだ。顔もそれに合わせるべきだろう」
「随分と不細工になったなぁ。確か、お前の理論だと、ブスは死んで当然だったか?」
「身も心も不細工なんだ。貴様に生きる価値などある筈もないだろう」
「テメェらが言ったじゃねぇか。殺したい程恨まれる悪は死んでいいと。俺はお前らを殺してくれと依頼を受けたんだよ。たっぷり拷問してやるから、自分の言った事を噛み締めて死ね」
対象
極めて悪質な逆恨み(後述)から、伊集院の行きつけの団子屋である徳永家の一人娘、由香・信司夫婦の殺害を計画したクソビッチ「宮根真理子」と、彼女から依頼を受けて実行した復讐代行者を騙る半グレ「川上」と「門真」に執行。
宮根の逆恨みというのは、趣味の男漁りに信司を引っ掛けようとしたが信司に全てがバレてこっぴどく振られ、更に勝手に見下していた由香のインスタで2人が結婚したことを知ったという、どうしようもなく下衆なものである。
概要
以前伊集院が行ったスペインのロバを集団で行うというもの。足につける枷は機械に繋がれており、引っ張る力を調節可能。これによって、錘の付け替えを必要とせず、スイッチ一つで罪人の体に掛かる荷重を調整出来る。劇中では40kgまで上昇させた。
また、原型と同じく罪人が踏ん張りを効かせる事が出来ないようにしたのだが、今回は膝の破壊ではなく、より苦痛を与える事が可能な様に膝裏の腱をガスバーナーで焼き切った。
そして付加刑として、宮根には赤熱した鉄製の顔バンド(中世ヨーロッパで用いられた拷問具「ガミガミ女の轡」と思われる)を装着させて醜い性根に似合った爛れた顔にし、半グレ二人には赤熱した鉢(以前行った「火頂責め」と同じもの)を被せて腐った脳みそを焼いた。
経過
ハイソなイケメンに扮して宮根の行きつけのバーに通った流川が宮根を罠に嵌めて捕獲。半グレ二人はわざと二人に捕まった伊集院がぶちのめして捕獲した。
拷問室に連れ込まれた罪人3人は起きるなりギャアギャアと喚き散らすが、伊集院は半グレの片割れに頭突きを叩き込み、「黙らねばぶちのめされる」と理解させた上で罪の意識を問うた。しかし当然ながら歴代でも最悪クラスの下衆である罪人3人にそんなものはカケラも無く、宮根は「格下のブス風情がこの美しい私のプライドを傷つけた。だからそいつを選んだ見る目のないクズ男諸共死んで当然」、半グレ二人は「自分達は正義なのだから、殺されて当然の悪党に頭を下げる必要など無い」とほざき、被害者への死体蹴りに等しい愚行を仕出かした。
これにキレた伊集院達は、容赦無く拷問を開始した。
耐え切れなくなった罪人3人は例の如く命乞い(しかもこの時、復讐屋の二人はいつも通りの(口先だけの)反省の弁を述べているが宮根に至っては「私は美しいのに…何で…」と今までの命乞いの台詞史上(おそらく)最もふざけた命乞いをしていた)をするが、伊集院はそんな戯言を聞くつもりなど毛頭無く、まず宮根に「お前のような身も心も醜い人間は死んで当然」、半グレ二人には「お前らのような人に殺意を抱かれる程恨まれているクズは死んで当然」というように、罪人3人の戯言を丸々叩き返す形で絶望のどん底に叩き落とし、拷問を継続。 結果罪人3人はゆっくりと真っ二つになった。
今回の登場人物
- 宮根真理子(みやね まりこ)
今回の断罪対象その1。詳細は個別記事参照。
- 川上、門真(かわかみ、もんま)
今回の断罪対象その2、3。金髪の陰険そうな男性が川上、黒髪の下品な見た目の男性が門真。
正義の復讐屋を騙り「粛清対象」と看做した相手に蛮行を繰り返し、それを快感に感じるただの外道。揺るがぬ義侠心と、邪悪を決して許さぬ執拗な執念を持つ「拷問ソムリエ」に対し、彼らのアンチテーゼと言える存在で、依頼を受ければ特に調べもせず誰でも快楽的に殺すクズである。最期は腐った脳みそを焼却滅菌された上で、股から真っ二つに裂かれて息絶えた。また彼らは「正義の復讐屋」を騙っているがこの点は羽柴と如月そして紅林二郎が属する「正義の殴り屋」こと愛天雄のアンチテーゼにもなっている。
ちなみに門真の読みはもんまであり、大阪府にある地名と同じ呼び名であるかどまではない。
- 徳永(とくなが)
今回の依頼人。伊集院行きつけの団子屋の店主で、草団子は多くの人から愛される逸品。伊集院とは顔見知りだが、今回依頼をするまで、伊集院が拷問ソムリエとは知らなかった。
妻に先立たれ、男手一つで由香を育てた。由香が信司と結婚し、孫が生まれてくるのを楽しみにしていたが、半グレによって由香達が惨殺されてしまう。娘一家を失った悲しみや犯人に対する怒りを露にし、伊集院に敵討ちを依頼した。
依頼完了後、娘一家が眠る墓の前で「雄二(ゆうじ)」と書かれた紙を見せ、「気に入ったら、孫にこの名前を付けてほしい。」と口にした。
- 徳永由香(とくなが ゆか)
今回の被害者その1。徳永の娘。信司と結婚して子供を身籠り、事件当時は臨月だった。宮根に理不尽な逆恨みをされ、彼女の依頼を受けた半グレに身籠っていた子供諸共惨殺されてしまう。
- 信司(しんじ)
今回の被害者その2。由香氏の夫で大手企業に勤めるエリートサラリーマン。肩書を鼻にかける事も一切せずに、一途で真っすぐな気持ちを貫ける誠実な人物であり、かつて宮根に言い寄られたことがあったが、彼女の醜悪な内面を(垣間見た人間性の醜悪さも含めて)見抜いており、彼女をこっぴどくフッた。これが原因で宮根に理不尽で幼稚極まりない逆恨みをされ、結果妻と生まれて来たであろう子供と共に惨殺されてしまう。
- 売人
宮根に薬物を売っていた売人。復讐屋である川上達と知り合いであり、宮根に川上達を紹介した。
断罪対象に含まれていないが、由香達一家の殺害に関わっていた為、伊集院に「この写真(変装した伊集院)を例の復讐屋に見せて依頼しろ」「やらなかったら、どうなるかわかるな?」と首を絞められた。伊集院に恐れたからなのか、大人しく従い川上達に依頼した。
余談
悲劇の重み
冒頭は六車謙信が参戦した回以来の伊集院が買い物の最中での登場となっており、更にはいつもなら開始早々に依頼者が伊集院を訪ねるか、伊集院が被害にあった人物を見つけて助けるパターンだが、今回は序盤は伊集院と徳永親子の和やかなシーンから始まっている……それだけに、今回の被害者である徳永親子の悲劇がより際立っていると言えよう。
因みに、流川がメインを務めた伊集院茂夫と流川隆雄による百足刑の回も、序盤は流川と被害者である流川の知人の三島義男一家の団欒が描かれており、こちらもその直後に起きる惨劇の悲惨さをより際立たせている。
ガバ主張
半グレ「川上」と「門真」が伊集院に尋問された際、「恨みを買うような事をした方が悪い」、「恨みを買う時点で善人なんかではない」など、CODE-ELトップの銀田栄角と似たようなセリフを言っていた。しかし、二人は「正義を騙った殺しが好き」という完全な私利私欲で酷く身勝手(悪事の自覚はあったというかむしろ善人と言われる人物を殺すことに快感を持っていたフシさえあった)なのに対し、銀田は(真実を知ってしまう前とは言え)政府に反対する者を迫害したという一面のみに囚われ国の大統領を暗殺した事で逆に悲劇を生んでしまった事から「一方から見れば善人にも悪人にも見える」と言う結論に達してしまった点から見ても、スタンスは全く違う。
関連タグ
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