『子供たちを罠に嵌めて、歪んだ欲望の為に、苦痛と絶望を味わわせるとは』
「悪鬼が……貴様には永遠に終わらない苦しみを味わわせた後、粉々にして、この世から消す」
『鬼の住処は地獄と相場が決まっている。それが悪鬼であれば猶更だ』
六車「こりゃあ珍しい。あの拷問ソムリエに会えるなんてなぁ」
「目が覚めたか、ゴミ野郎」
「ほざいたなクズが! やるぞ、流川ぁ!」
流川「スイッチを入れます! とっても痛いからなぁ!」
「この程度で終わると思うなよ。更に次の仕掛けを楽しめ」
「子供達を狭い所に閉じ込めたんだ。テメェも味わっとけよ」
「喜べ。焼け死なねぇように鉄の温度は調整してある」
流川「いい汗かいてますね! 頑張れ頑張れ!」
「今すぐ痩せたら抜けれるぞ」
「助かりたければ、ここで私を笑わせてみろ。出来たらソイツを外してやる」
流川「ボケるチャンスを得る為には、コレを全部食べてください! 長期熟成の汚物です!」
「一回の挑戦につき一杯だ」
流川「手が動かないなら食べさせてあげます!」
「吐いたら無効だぞ。気合いで飲み込め」
「何だそりゃあ。笑う奴いんのかソレ?」
流川「チャンス欲しかったらもう一杯です!」
「我々が楽しむ為に貴様のようなクズを甚振って何が悪い?」
「確かに弱い奴が媚びる姿って、笑えるよなぁ。俺も笑って生きていたいんだよ」
流川「ところで、先生が笑うギャグなんてあるんですか?」
「何を言う、私だって人間だ。面白ければ笑う事もあるさ」
標的
男児ばかりを狙って地下室に監禁し、理不尽に痛め付けては死に追いやったシリアルキラーにして、悪徳政治家の息子増田茂之に執行
自身が所有するゲームセンターの床にお札を起き、それを拾った男子児童にネコババの濡れ衣を着せ山奥に拉致し、己の愉悦のためにサンドバッグにし続けた。「俺を笑わせたら許してやる」と条件を突き付け、笑わせられなかったらお仕置き2倍という横暴な仕打ちをした。
さらに拐った少年たちの名前と住所も把握しており、「警察も逆らえない権力がある」「家族に危害を加える」と脅すことで「逃げらない」「助けも来ない」と理解させ、心をへし折るその姿はまさにヒトの皮を被った腐れ外道そのもの。
そんな増田も国会議員の父親の信頼と面目を保つため(住民の票稼ぎのため)に好青年を演じ、その一環として自身のゲームセンターを「1回50円」という破格の子供割で運営していた。
概要
以前行ったスカベンジャーの娘と焙烙刑を組み合わせた発展型で、金枠で土下座を更に屈めたような姿勢を取らせた上に金枠を電熱作用で熱して罪人を焼く。
金枠は形状記憶合金でできており、熱により徐々に縮んで体に食い込んでいき、金枠との接地面は低温火傷によって肉が芯まで焼け爛れていく。さらに長時間無理な姿勢を取ることで体内が圧迫され血管も破れ始め、口と鼻から血を垂れ流すことになる。
加えてご馳走責め(無理矢理汚物を食わせる拷問。今回は熟成させた特別版)もプラス。罪人の代わりに流川が無理矢理掻き込ませることで拷問の威力を高める。
経過
京極組の六車謙信の協力の元、別荘に侵入し護衛に雇っていた半グレを惨殺。さらに六車の鉄拳制裁で増田を無力化し確保した。
金枠に拘束された増田は、その窮屈さ故に程なくして起きた。
前例と違い今回の相手は脂肪ダルマなのでもうじき喋れなくなるだろうと考えた伊集院は、早めに増田を問い詰める。
しかし悔恨の念などあろう筈もなく、むしろ開き直るかのように「何とも思わねぇなぁ! ガキを潰して何が悪い! 弱い奴が媚びる姿って笑えるだろうが! 笑って生きた方がいいって言うだろ、みんな!」と語る始末。怒りがヒートアップした伊集院と流川は即刻刑を執行した。
14時間後、ボロボロに焼け爛れた増田は無様な命乞いを始めるが、上述の通り「助かりたくば笑わせてみろ」と伊集院に返され、ギャグ一回につきご馳走責めのノルマ+吐いたら無効という条件を課した。
死にたくない一心で汚物を平らげ、渾身のギャグ「お…おにがわら‼︎&変顔」を繰り出すが……腐った性根を体現するかのようなニヤケ面では怒りに燃える伊集院を笑わせる事などできず、「なんだそれは。笑う奴いんのか?」とかつて自身が少年たちにした仕打ちを真っ向から叩きつけられることに。更にご馳走責めでチャンスを貰ってからのギャグを少なくとも四回繰り返す事になった。
そして責苦に耐え切れなくなった増田は「何で助けてくれねぇんだ! もう十分だろぉ!」と見苦しい泣き言を宣うも、伊集院は「お前のようなクズを潰して何が悪い。確かに弱い奴が媚びる姿って笑えるよな。俺も笑って生きていたいんだよ」と、彼の"持論"を丸々叩き返して拷問を続行した。そして増田は無理な体勢と苦痛の継続により、血流と呼吸が止まって悶死した。皮肉にも、一番面白かったのは絶命直前の表情だったらしい……
監禁されていた子供達はその後、京極組の手によって全員親元へと返され、彼の犯罪の実態はマスコミで正式に報道された(この報道により恐らく父親も失脚したと思われる)。
今回の登場人物
- 増田茂之(ますだ しげゆき)
今回の断罪対象。詳細は個別記事を参照。
- 相沢栄太(あいざわ えいた)
今回の被害者でもあり、9歳~11歳くらいの未成年の依頼人では初の小学生(後に彼より年下と思われる8歳の依頼人が現れる)。
年子の弟の雄太と増田が経営するゲームセンターに来ていた時に落ちてた一万円を拾って交番に届けようとしたが、店を出たところで待ち構えていた増田に疑いをかけられ、すぐ否定したものの「警察まで届けてやる」という増田の言葉を信じ車に乗った。しかしそれは増田の罠で、監禁場所である別荘に連れ込まれ監禁されていた他の少年たち同様、理不尽な暴力で慰み者にされ、そこで雄太を失ってしまう。
同じ牢屋に閉じ込められた少年たちと脱走を試みたが、他の牢にいた少年たちは見捨てざるを得ず、自分以外の同伴者は増田の猟銃で殺されてしまう。ほうほうの体になりながらも運良くトラックの荷台に飛び込んだおかげで命拾いし、トラックから降りた後は満身創痍でふらついていたところを伊集院に保護されて、病院に担ぎ込まれた。
「弟の命を奪い、自分も含めて他の少年たちも暴力で慰み者にし続けた増田を絶対に許せない。必ず殺す」と慟哭する彼に、伊集院は「人を殺すのは犯罪だ」と諭すが……そんなことなど百も承知で復讐を望むその姿に自身の言葉が無意味だったことを悟り、「なら自分に任せてくれないか」と提案し、"依頼"を受けた。
終盤では無事、家路に帰ることが出来たうえで「ごめんなさい、雄太を守れなかった」と涙を流しながら、母親と再会した。
- 相沢雄太(あいざわ ゆうた)
今回の被害者で栄太の年子の弟(8歳~10歳くらいと思われる)。兄の栄太とともに増田が経営するゲームセンターで遊んでいたが、増田に泥棒を疑われ兄共々増田に騙され監禁された。増田からの理不尽な暴力に力尽き命を落としてしまい、彼の死が栄太のトラウマになってしまった。
今回のゲストキャラ。京極組の現若頭で、二刀流の剣豪。
増田の悪行を知ってシマ荒らしとして粛清しに来たところを伊集院と出会った。
不意打ちに弱いという弱点を気にしており、克服法を探っていたこともあって伊集院が小湊の奥の手を躱したことを知り「増田の身柄を引き渡す代わりに、不意打ち対策の修行を取り付けてほしい」と交渉し、増田が雇っていた半グレを粛正。地下に監禁され増田にさんざん弄ばれていた子供たちの惨状を見て、怒りに震えながら増田の顔面に鉄拳を食らわせた。
罪人のモデル
詳しくは増田茂之のリンク参照。
余談
今回のオープニングカードはVS紅林の回以来、拷問部屋以外の場所でタイヤネックレス以来の直立状態の伊集院から始まる。
ちなみに、外で始まるのは今回が初めてである。
今回、京極組の六車謙信が伊集院の罪人確保に同行することとなったが、罪人を譲る対価として自身の弱点である「不意打ち」への対策の教授を請い、「その程度の事が対価ならば喜んで」と六車に自身の道場へ通う事を認めた。
伊集院の道場に通うようになった紅林二郎がそれ以前よりも格段に強くなっているので、六車も凄まじく強くなる事だろうと思われていた。その後、六車が伊集院に指南を受けた描写はなかったが、六車の舎弟である浪岡常吉が戒炎の我妻京也と緋田功哲郎により殉職した回で緋田の目潰しを回避していることから指南を受けたことがわかる。そして、京炎戦争終盤に戒炎副将麻生との戦闘で、稽古の様子が描かれた。
また、直接言及されてはいないが伊集院が小湊圭一を誅戮したことを京極組は既に知っており、その件についての禍根が無いことが窺える。
今回の罪人の増田だが、増田とそっくりな罪人が少年法に警鐘を鳴らした回の序盤に登場している。こちらはグラドルを監禁してフルボッコにして殺害するという罪状で容姿だけではなく罪状まで被った。
関連タグ
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