マシュー・ライアンによる牛裂き刑
くされしゅせんどとくそびっちのゆるいまたをしぬまできょうせいごかいちょう
『金の為に女性を騙し、妻子を容赦なく殺める外道が』
「薄汚い金の亡者め。貴様が掴むのは金ではない。地獄逝きの切符だけだ」
『貴様には楽に死ぬ権利すら無い。共謀した女も同罪だ』
マシュー「アメリカの地を汚すなクソ野郎。国を跨いでも罪は付いてくるんだよ」
「これがお前の末期の酒だ。よく味わえ」
猿渡「何だ、なに勝手に入ってきてんだ?!」
「黙れ。何のカネでスイートに泊まってんだ」
「黙れ殺人犯…… 無価値な戯言など撒き散らすな」
「そうか、そんなに股開きてぇのか。マシュー、流川、地獄を見せるぞ」
「喜べ。望み通り股を幾らでも開けるぞ」
「無論、テメェらに何かを見る権利など無い」
「カネがあれば何でも出来るんだろ? 何とかしてみろよ」
「あと、お前らがカネを好きなようになぁ、俺は拷問が好きなんだよ」
「だからお前らの命を利用するんだ。さあ、大好きな股開き、死ぬまでやってくれ」
世界でも多くの地区で行われた処刑法で、日本でも戦国大名の一人斎藤道三が行ったと記録されている。
二頭の牛の角に縛り付けたロープを罪人の両足に結び付け、牛たちを左右に走らせ両足から真っ二つに引き裂くという処刑法。
あまりの牽引力からまず膝が脱臼を起こし、股関節の靭帯が破壊され、やがて足首、股関節が外れ文字通り股から肉体を両断されてしまう。
さらに伊集院は付加刑として、依頼人の意趣返しの意味を込めて両目をナイフで斬り裂き失明させ、周りが見えないという恐怖を与えた。
アメリカに逃げた猿渡と竹島をとっ捕まえる為、ラスベガスで待ち合わせていたアメリカの拷問ソムリエ、マシュー・ライアンと合流。罪人二人が宿泊している高級ホテルに、支配人の協力を得て(因みにそのホテルの支配人はマシューの協力者)ルームサービスとして潜入。油断し切って無防備だった罪人二人を確保。竹島は酒瓶で殴られて気絶し、猿渡は「なに勝手に入ってきてんだ!?」と慌てるも絞め落とされた。
マシューの処刑場で目を覚ました罪人二人は、口角から唾を飛ばす勢いで騒ぎ出した。しかし伊集院はそれを一蹴し、例の如く罪の意識を問うた。だが罪人達はそれぞれ「俺はカネが好きなんだ! その為なら、ジジイも、女も、ガキも、利用するに決まってんだろ!」「カネさえあれば何でも出来んじゃん! カネのある男に私は股開くんだよ!」という金の亡者らしい醜悪極まる戯言をほざくばかり。「こいつらに人間の血は通っていない」と断じた伊集院達三人は、早速刑を執行した。
股を裂かれ、依頼者と同様に両目を斬り潰された二人は鼻水を垂らしながら命乞いをするが、そんなものが聞き入れられる筈もなく、伊集院から「お前らがカネを好きなように、俺は拷問が好きだから、お前らの命を利用するだけの話だ」と意趣返しの言葉を叩きつけられたあと、文字通り真っ二つになって死んだ。
- 猿渡(さるわたり)
今回の断罪対象その1。半グレ組織「花乱」のボスで結婚詐欺師。
守銭奴で、金の事しか頭にない。しかし、奪った金を使ってアメリカに逃げた事が原因で命取りになった。竹島が取り押さえられて狼狽えていた所をマシューに捕縛され、拷問部屋に連行された。最期は伊集院に両目を奪われた挙句、そのまま真っ二つにされ、死亡。
- 竹島(たけしま)
今回の断罪対象その2。猿渡と同じく、半グレ組織「花乱」の構成員で副ヘッド。
私が股を開くのはカネのある男だけと豪語するアバズレ。泊まっていたホテルで満喫していた所を伊集院に瓶で殴られ、流川に取り押さえられた。最期は猿渡同様、両目を切り裂かれ視力を失い股を開くどころか全身を開いて絶命した。ちなみに今回登場した竹島は情婦以来の本編で拷問死した5人目の女の罪人でもある。
- 皆本(みなもと)
今回の依頼人。祖父の代から続く地元では有名な地主で資産家。
妻に先立たれ、娘の静香を(当時、猫を被っていた)猿渡に嫉妬するほど溺愛していた。
孫の栄太郎も生まれ幸せの絶頂と思っていた矢先、静香は猿渡が仕組んだ事故で孫である栄太郎ごと殺された。その後隙をついて襲撃され、竹島と猿渡に拷問され資産がある場所を吐かされ隙をついて逃げたもののその際目を横断され失明。川で浮いていたところを通報され、病院に辿り着いたが記憶は戻らずにいた所、生前の静香からのプレゼント(栄太郎の声が録音された時計型玩具)で記憶を取り戻すことが出来た。居所を掴んだ風谷から猿渡の本性を聞き、初めから自分達を騙して娘と孫を殺し、挙げ句資産まで奪った猿渡に対して怨嗟の念が沸き上がり、風谷に伊集院を紹介された。依頼完遂後は「猿渡達を地獄へ送った」という伊集院からの電話越しの言伝を聴いて涙を流しながら感謝の念を述べた。
- 猿渡静香(さるわたり しずか)
今回の被害者その1、皆本の最愛の一人娘。
猿渡の外面に騙されて結婚まで行ってしまい、車の後部座席で待っていたところをトラックで追突され、息子の栄太郎ごと事故に見せかけて殺されてしまう。
なお、彼女の旧姓名は某国民的アニメのヒロインと異字同音である。
- 猿渡栄太郎(さるわたり えいたろう)
今回の被害者その2、静香の息子で皆本の孫。
父親である猿渡からは愛されていなかったばかりか、金が手に入るまでの良い父親を演じる道具として利用されていた。彼の「じぃじ」と呼ぶ音声が入った玩具が、皆本の記憶を思い出させる鍵となった。
京極組が懇意にしている情報屋。皆本は土地の契約を結ぶ際に契約相手の素性を知って信用性や人間性を測る為に、風谷を懇意にしてくれていた顧客の一人だった。その為、伊集院に情報を渡す際も猿渡たちに対して憤りの表情を見せていた。
今回初登場のアメリカの拷問ソムリエで、伊集院の同士。
元アメリカ軍人のキャリアを持ち、近代的な拷問と古来のワイルドな拷問を使い分け、アメリカの裏社会でも恐れられている。伊集院達と共にホテル(因みにホテルの支配人はマシューの協力者)に宿泊しているターゲット二人を捕縛、その後所有している処刑所で飼っている2頭の猛牛を使って外道達を屠った。
焼き土下座からのうんこ直食い→アメリカン牛裂き刑→じゃぱにーず魔女裁判
内容を追記
ヌーブ・サイボット:MK9でこれと似たような技をFATALITYとして使っている。
伊集院茂夫による蟻葬:依頼人が外道によって失明した初老の男性(但し、あちらは片目だけ。)で伊集院の事務所に来る前に目出し帽の外道に暴行された点などが共通する。
伊集院茂夫による鉄の処女:断罪対象がカップル(片方が結婚詐欺士)繋がり。
伊集院茂夫によるプレス海老責め:同じく、断罪対象が男女コンビ(ヤクザとその愛人)。この後、関わったそのヤクザ連中は纏めて同じ方法で断罪された(残念ながらその描写はないが)。