『薄汚い我欲の為に女性を騙し……挙句に罪なき子供まで惨殺する鬼畜が』
「簡単に死ねると思うな…… その腐った血の最後の一滴まで、私が搾り取る!」
『被害者の痛み……そして遺族の痛みを、兆倍にしてその五体に刻む』
「さあ行くぞ…… 閻魔の裁きが待っている」
「この伊集院を舐めるな。貴様らは虚言で罪を上塗りしただけだ」
「どうだ、刺された部分を内側から焼かれる気分は?」
「保険金はどこにあるの? はい、お前のスマホ」
渋沢「ね、ネットバンクです……」
「今この口座に全額振り込んだら許してやる。ただしどっちか一人だ」
渋沢「俺が、俺が助かります! この女は殺していいです!」
小池「え!? 何でよクソ野郎!!」
渋沢「振り込みましたぁ! コレで助けてくれますね!?」
「助けるワケねぇだろうが、クソ野郎」
「騙された方が悪い。バカは死ねばいい」
流川「『バカは滅びる』でしたっけ? その通りですね!」
対象
保険金殺人で依頼者の娘一家を全員爆殺した結婚詐欺常習犯コンビの渋沢達郎と小池美代子に執行。
概要
一説によると、中世ハンガリーのエリザベート・バートリー伯爵夫人が自らの美貌を保つ目的で少女の生き血を啜る為に作った道具とも言われる。裏側に無数の針が付いた扉のある少女の姿を象った鉄製の棺の中に罪人を拘束し、扉を閉めることで全身に針を突き刺し失血死させる。
今回伊集院が用いたのは彼オリジナルの改良版で、開閉式のドアを足・胴・頭に三分割して簡単に死ねない様にし、更に内部の棘には電熱機能を持たせる(恐らく今回の被害者たちの死因が焼死であり、罪人二人にも身体を焼かれる苦痛を思い知らせる意図があると思われる)事で、刺された際の苦痛を強化している。
経過
被害者家族の保険金で高級リゾートに繰り出すという暴挙に出ており、それを伍代から告げられた伊集院達は早速捕縛に赴く。運よく罪人二人が止まっていたホテルは伊集院の実家である伊集院家と繋がりが深く支配人も知人だった為快く協力してくれ、罪人二人が泊まっているスウィートの鍵を渡してくれた。その鍵でスウィートに侵入した伊集院と流川は、罪人達が護衛に雇ったある男に出くわす。その男は元自衛隊員で戦闘訓練の教官も務めながら裏社会に身を落とした「紺田重貴」であった。
紺田は戦場で鍛えたナイフ術で伊集院に対し連続攻撃を始めた。しかしどんなに動かしても伊集院には交わされてしまう。それで今度は銃を使い始めたがここでも交わされてしまう。伊集院は敢えて銃の間合いを取り紺田は勝利を確信して打とうとしたがあらかじめ連携の練習をしていた流川にバットでフルスイングされてしまい地面へ倒れた。その後の生死はわからない。紺田を無力化した後は、罪人二人を捕縛し拷問室へと持ち帰った。
罪人達が目を覚ましたところで伊集院が罪の意識を問うと、二人は命惜しさに口先だけの反省の弁を述べたが、これに続く誘導尋問でふざけた返答をする。反省の念も返答も嘘と看破されると、二人とも開き直った態度で「そもそも騙された方が悪いんだろ!」「世の中は賢い奴が生き延びるの! 馬鹿は滅びるのよ!」等と被害者への罵詈雑言を並べ立てたため、キレた伊集院達によって拷問が執行された。
罪人二人が苦痛に耐えきれずに命乞いをすると、伊集院は「詐欺で得た金をこの口座に振り込めばどちらかは助ける」と依頼者の口座を出したところ、渋沢は自分だけ助かるために入金し小池は殺していいと喚き小池はそれにキレた。当然助ける訳もなく伊集院は「騙される方が悪い。バカは死ねばいい」、流川は「『バカは滅びる』でしたっけ? その通りですね!」と渋沢と小池の戯言を丸々叩き返し、最終的に馬鹿二人は「騙された上で殺される」という詐欺師にとって最も屈辱的な方法で滅ぼされた。
余談
伊集院が外道に「金をくれたら、助けてやる」と言い、外道が金を振り込んだ後、「助けるなんて嘘だよ」と嘘を明かして外道を抹殺するというやり方(通称・助ける詐欺)を行ったのは伊集院茂夫による簑踊り以来であり、その回の断罪対象も詐欺師である。
今回登場した小池は、本編で処刑された3人目の女外道である。その後、騙し取られた金はすべて被害者の元へ戻ったという。