『共に人生を生き抜いた、夫から託されたお金……祖母にとって、どれだけ重かった事だろう』
「それを我欲の為に騙し取るなど、言語道断。被害者の苦しみ……兆倍にして返す」
『私は貴様を人間とは認めない。さあ、今度は奪われる番だ、その薄汚れた命をな』
「消えろガキ共。これ以上やるなら命の保証はない」
「いいだろう、ならば貴様に焼き付けてやる! 被害者の怒りをな! 流川!!」
「流川、中に耐火繊維は着せているな?」→流川「はい、上下共にバッチリです!」
「ほう……奪った金の在処を言えば助けてやる」
「あぁ、やっぱり金だけもらうわ」
「ああ? 『助ける詐欺』に決まってんだろうが…… お前は苦しみ抜いて死ね」
対象
梅川という偽名と弁護士という経歴を騙り、3桁にも及ぶ人数の老人から全財産を奪ってはリゾート地でセフレを買って豪遊していた女詐欺師辰巳頼子に執行。伊集院が動画本編で女の罪人を処刑した例はこれで2件目である。
概要
江戸時代の日本でキリシタンの弾圧に使われた火炙りの一種で、油を染み込ませた藁で罪人を拘束して放火し、罪人の全身が炎上しながら踊るように暴れ回ることからこの名がついた。
最もよく行われた場所は、日本の中でも取り分けキリシタンへの弾圧が激しかった肥前国島原(長崎県島原市)であり、かの松倉重政・勝家親子が頻繁に行っていたという記録がある。
経過
祖母を殺害された依頼人は京極組のカシラ(当時)の五十嵐幸光経由で情報屋の風谷から辰巳のことを知り伊集院の元に赴いた。
今回の罪人である辰巳は多くの老人から財産を奪い依頼人の祖母のような死者も出していることから伊集院はこの拷問の最後に罪人が老人から奪い取った金の在処を命を助けることを出汁に聞き出した後「助ける詐欺」と称して意趣返しでそのまま焼き殺した。
今回の登場人物
今回の断罪対象の女詐欺師、詳しくは個別記事を参照。
- 飯田真美(いいだ まみ)
今回の依頼人、20歳くらいの女性。両親を早くに亡くし、祖父母と暮らしていたが祖父は病気で他界し祖母と二人暮らしをしていた。弁護士を偽って祖母を騙した辰巳に祖父の財産を奪われてしまい、警察の対応を待ったものの、祖母はそれを苦に衰弱死してしまう。
警察はもう頼りにならないと思って京極組に頭を下げて腕利きの情報屋として風谷を紹介され、辰巳の本性を知り、伊集院の元へ辿り着いた。伊集院に罪を背負う覚悟を問われたが、「仮に警察に捕まっても何年かで出てくるだけ。もし金がなきゃ返済からも逃げられる」「お祖母ちゃんを死に追いやったアイツ(辰巳)を守る司法なんてクソ食らえ!」と鬼の形相で言い切った。依頼完遂後は伊集院から「祖父の財産は手つかずだった」という報告を聞いて安堵し、祖母の墓に報告しに行くと告げた。
- 真美の祖母
今回の被害者、真美と慎ましく穏やかに暮らしていた。
真美の将来を重んじたこともあって弁護士を騙る辰巳を信じてしまい、夫である真美の祖父の遺産を預けてしまったのが悲劇の始まり、辰巳に遺産を持ち逃げされてしまった。
警察の対応を待ったものの「夫が残してくれた遺産を辰巳を信じたばかりに奪われ、真美を不幸にした」という自責の念に駆られて、それが原因による心労により衰弱死してしまう。
京極組の若頭(当時)。辰巳の情報を貰いに何でもすると頭を下げた真美に「女の子が何でもするなんて言うもんじゃない」と諭した後に、風谷を紹介した。
京極組が懇意にしている情報屋。真美に辰巳の本性を教えた。
伊集院と天羽組御用達の情報屋。辰巳が護衛として半グレを雇っていることと辰巳が詐欺の仕事を終えると散財する悪癖があることを教えた。
本人たち曰く「金欠」ということもあって、辰巳の護衛としてついていた。また雇い主とはいえ辰巳のことは良くは思っていなかった模様。
腕試し名目で伊集院と戦闘したが当然のように一蹴され、潔く身を引いたため当時半グレの中でもまともな部類として視聴者を驚かさせた。また、護衛についていた深い理由は後の動画で語られた。
余談
この回では罪人の護衛兼セフレをしていた喧嘩屋「愛天雄」の羽柴と如月だが、石抱き浣腸回では伊集院と共闘している。
また風谷の伊集院シリーズ初登場回でもあるのだが、本格的に伊集院と邂逅するのはマシュー・ライアンによる牛裂き刑の回とかなり先である。
天京戦争後に組長になった五十嵐は守若冬史郎が伊集院に無礼を働いたことを電話で謝罪したことがあったが、本格的に登場したのは意外にも日下孝次郎政権時代のこの回だけである。
関連タグ
伊集院茂夫による石抱き浣腸:のちの愛天雄との共闘回
クエマドロ→蓑踊り→死のUFOキャッチャー