『罪なき者をゴミ呼ばわりして焼き殺すなど、もはや鬼畜にも劣る所業』
「外道共が…… 社会のゴミが誰なのか、この拷問ソムリエが教えてやる」
『法の裁きから逃れた事を、地獄の業火の中で後悔してもらおうか』
「不起訴になった裁判をやり直すんだよ。陪審員は地獄の鬼だ」
流川「17歳なら大人です! 全力パンチ!」
「それが貴様等の答えかクズどもが! 流川! アレの用意だ!!」
「そこは、我々が普段使用している焼却炉だ」
流川「先生、焼き加減はどのようにしましょう?」
「ゆっくりと上げてやれ。依頼者達の苦しみが分かるようにな」
「おいおい、何を言い出すんだ? 君らがよく口にしていたじゃないか……」
「社会に迷惑しか掛けないゴミは、焼いてもいいんだろ? そのまま焼け死ね」
標的
当時京極組に所属していた放火魔コンビの「ガソリン兄弟」こと金子と成田に倣い3人組のホームレスを火達磨にして2人を焼き殺した上に父親の圧力で不起訴となった御曹司厚木亮と共犯1名に執行。尚、厚木にガソリンによる焼殺を手解きしたガソリン兄弟や息子の犯罪を揉み消した父親は珍しく処刑の対象にはされなかった。本編では初の未成年者の罪人を処刑する回となった。
概要
発祥は中世ヨーロッパ。元々はレンガ製の釜に異端者を入れて火で燻す処刑法で、伊集院がいつも外道の死体を処理する際に使う特注品の焼却炉で再現(人骨まで灰になるレヴェルの高火力な上、炉が温まる速度も速いという)。罪人を拘束する際に用いた拘束椅子は元々廃棄予定だったため、今回はそれの廃棄も兼ねている。
経過
廃棄予定の拘束椅子に拘束された罪人達に、伊集院は悔恨の念はないか問うたが、厚木達は「ゴミ処理しただけ」などと鬼畜の戯言を抜かすばかり。キレた伊集院は流川に命じて厚木達を炉の中に叩き込んだ。炉が温まってしばらくしてから、あまりの高熱に耐えきれなくなった厚木達は命乞いをするが、厚木達の戯言を丸々叩き返す形で「お前らみたいな社会のゴミは焼け死ぬがいい」と言い放ち、最大出力で1時間加熱し続け罪人達を焼却滅菌した。ちなみに厚木の父親も悪事が流川によってリークされたことで失脚した模様。
今回の登場人物
- 厚木亮(あつぎ りょう)
今回の断罪対象その1。上場企業社長の父親を持つドラ息子。
ガソリン兄弟に教わった悪事で野々村達を火達磨にした。
最終的には自分達が火達磨になり、死亡。
- 亮の共犯者
今回の断罪対象その2。亮と共に悪事を働いている。
最終的には自分達が火達磨になり、死亡
- 厚木(あつぎ)
亮の父親。上場企業社長で資産家。
息子達の悪事を権力で揉み消している。最終的には流川によって今までの悪事をリークされて失脚した。
- 野々村(ののむら)
今回の依頼人かつ被害者。ホームレス。
20年もホームレス生活をしており、毎日ペットボトルの回収で数千円稼いでいる。裕福ではないが、自分のペースで生活したり、他のホームレス仲間と安酒を飲みながら楽しむ等、それなりに充実とした生活を送っていた。
ある夜、厚木達の悪事によって仲間もろとも火達磨に遭った。野々村は近くにあった噴水に飛び込んで消火し、病院に二ヶ月入院して一命を取り留めたが、顔半分が爛れる程の大火傷を負った上、仲間2人を失ってしまう。厚木達が証拠不十分で釈放され、当初は上が決めた事だからと諦めようとしたが、厚木や仲間の事が忘れられず、また犠牲者が出る可能性があると思い、伊集院に依頼を申し込んだ。
余談
この依頼を受ける際に流川が伊集院はホームレスへの理解が深いことに気が付き何があったのか訪ねたがその答えは「外道に家族を皆殺しにされて20代の頃ホームレスになりドヤ街で世話になった」というものであまりに凄惨な内容を簡単に言った伊集院に流川は困惑した。
その後、この回において伊集院の過去に何があったかが正式に判明した。
今回の外道は主犯のみを拷問し、支持した人間には罰が下っていない。
ただし、ガソリン兄弟はのち京極組を破門されたが懲りずに悪事を重ね、最後は瓜生龍臣に始末されることになる。