“……我々は望む、ジェリコの嘆きを。”
“……我々は覚えている、七つの古則を。”
注意
本項目は『ブルーアーカイブ』の核心に繋がるネタバレが含まれる恐れがあります。閲覧、編集をする際は十分に注意してください。
プロフィール
※『ブルーアーカイブ オフィシャルアートワークス 2』より
概要
メインストーリーFinal.「あまねく奇跡の始発点編」に登場した「色彩の嚮導者」。
デスマスクのついた棺のような姿で、その中から包帯で覆われた左手を出す不気味な外観が特徴。
オーパーツ「アトラ・ハシースの箱舟」の最奥に鎮座して一見動けなさそうにも見えるが、「あまねく奇跡の始発点編」冒頭にはアビドス砂漠にどこからともなく姿を表し、訪れたシロコを拉致した。
ただ、シロコは不思議なことに危害を加えられず、拘束もされていなかったので、どんな手段を用いたのかは謎。
装備品
銃火器類は持っていない。
シッテムの箱
先生のそれとほぼ同一のもので、生徒達の銃撃は全く通用しない。
起動パスワード(冒頭参照)は「七つの嘆き」「ジェリコの古則」の先生側に対し、「ジェリコの嘆き」「七つの古則」。
どこかで銃弾を受けたのか、銃痕で画面がひび割れているが、アトラ・ハシースの箱舟の機能やシロコ*テラーの暗躍を併用してウトナピシュティムの本船をハッキングし、自爆シークエンスを容易く起動させた。
また、見た目や雰囲気もやや異なるメインオペレートシステムが外で行動出来る(アロナには出来ない)。
大人のカード
見た目が黒い以外は先生の持つものとほぼ同一。
正体
この先、「あまねく奇跡の始発点編」のネタバレを含みます。ストーリーをまだ見ていない方は、ここで引き返すことをお勧め致します。
A.R.O.N.A「一部肯定。対象が、連邦捜査部『シャーレ』の顧問○○先生と同一存在であることを確認。」
「……しかし、一部差異が存在します。」
アロナ「せ、先生……!!」
「そ、そうです……そう、と言うか、違う、と言うか……。」
「今私の方でもプレナパテスの生体情報を確認してみましたが……たしかに、一致します……外見こそ変わりましたが……」
『プレナパテス』は……別の時間軸の、先生です……。……で、でも、プレナパテス──いえ、あの時間軸の先生は……」
「すでに……生きて、いません……。」
プレナパテスの正体は、シロコ*テラー曰く、彼女の手で既に死亡している別時間軸の先生。
PHT決戦ではプレイヤーたる先生と、「大人のカード」VS「大人のカード」の戦いを繰り広げる。
先生が拉致された時のようにシッテムの箱の力でこちらの攻撃は当たらず、戦場の地形を変え、ヘリ召喚に合わせた超高威力のビーム攻撃、挙句の果てにはレポートらしきアイテムや青輝石を消費と、ある種メタな能力でシロコ*テラーを支援。
なお、スキル発動時にはCCゲージが出現し、総力戦のホドのようにゲージ蓄積(4秒半分)で妨害できるので、状態異常を付加できる生徒を編成したい。
決戦ステージでは制限時間内にダメージを与えるだけでなく、シッテムの箱のゲージを右側に押し切る必要がある(一定時間後に発動するフィーバータイムの終了後には物凄い勢いでゲージを押し戻すので、集中砲火でケリをつけたい)。
決戦ステージの後に出現する直接対決は事実上のイベント戦闘。
参戦する対策委員会、ゲーム開発部、美食研究会は操作できない。
リンたちの残した主砲が使用可能になったら即砲撃を浴びせよう。
その後は、生徒達を脱出させる「脱出シーケンス」に移行する。
スキルでターゲットを指定する要領で一人ずつ脱出させ、「最後の一人」を残したところで戦闘は終了するが……。
更なるネタバレ注意
「シャーレの○○先生」が重体になってから、75日が経過しました」
「あの事件以降、破壊された「シャーレ」の建物では───蘇生の可能性について数々の議論が行われ───各医療従事者は───」
「───そ、速報です!!」
「「先生」の意識が戻らなくなってから、100日が経過した本日───病院より緊急発表がありました───」
「世論はこのことに関して───」
「医療関係者は○○先生の回復は見込めないと判断───蘇生は不可能と───」
「これ以上の延命は無意味であると───」
別時間軸の先生は確かに死亡したが、その原因はシロコ*テラーによる殺害ではなかった。
致命傷を負い、もはや蘇生は絶望的な状態となった先生。だが、奇跡が起こる。
かろうじて人としての姿を保った状態のまま、目を開け、体を起こした。
シッテムの箱、そして大事な物を手に取り、色彩によって死の神「アヌビス」へと変貌し破壊と殺戮の限りを尽くすシロコの元へ向かう。
だが、動けることすら奇跡という状態の先生では到底シロコに太刀打ちできるはずもなく、シッテムの箱は破壊され、銃口を向けられる。
「……」
「だめ……私、」
「私には……できない」
しかし、シロコには撃てなかった。
唯一生き残った大事な存在をシロコには殺すことができなかった。
しかしその時
色彩が、色彩にとって無価値な存在であるはずの先生と接触した。
結果、先生は絶望の悲鳴を上げるシロコの前で、本来は彼女が成るはずだった「色彩の嚮導者」へと変貌。色彩の、そして無名の司祭達の傀儡となってしまった。
だが、大人としての、先生としての確固たる意志は未だそこに在った。
子供を、生徒を守る───大人としての責任を、先生としての責務を果たすべく。
それがどんな方法だったとしても、いかなる代償を支払うことになったとしても。
たとえ、世界の終焉を招くとしても。
「色彩の嚮導者」として、アトラ・ハシースの全リソースを使用し最後まで先生に抵抗したプレナパテス。
だが、プレナパテスが信じていた通り、先生は諦めずに最後まで戦い抜き、そして勝利した。
全ての力を使い果たし、斃れ伏すプレナパテス。
体が崩れ行く中、なぜ「色彩の嚮導者」になってまでこの世界に来たのかの理由を、そしてシロコにどうしても伝えたかった言葉を紡ぐ。
「あなたのせいじゃないよ、シロコ」
「自分の生を悔んだり───責めないで」
「幸せになりたいと願う気持ちを───否定しないで」
「生きることを諦めて、苦しみから解き放たれた───だなんて悲しい事を言わないで」
「苦しむために生まれてきた───なんて、思わないで」
「そんな事は絶対にないのだから」
「どんな生徒(こども)も、そう思う必要なんてないのだから」
「子どもが、絶望と悲しみの淵でその生を終わらせたいと願うのなら───」
「そんな願いが、この世界のどこかにまだ存在すると言うのなら───」
「それは───」
「その「世界」の責任者のせいであって、子どもが抱えるものじゃない───」
「世界の「責任を負う者」が抱えるものだよ」
「たとえ罪を犯したとしても、赦されないことをしたとしても───」
「生徒(こども)が責任を負う世界なんて、あってはならないんだよ」
「いつ、いかなる時であっても───」
「子どもと共に生きていく大人が背負うべき事だからね」
「……責任は、私が負うからね」
「色彩の嚮導者」として、世界を滅ぼそうとしたプレナパテス。
だが、それは如何なる奇跡か、自身が望む通りに、シロコが背負うはずだった責務を肩代わりしたものであり、
それは紛れもなく、生徒のことを何よりも大切に、守ることを選択した「先生」の姿だった。
そしてプレナパテスはもう一人の自分に、一言、その意思を伝える。
「生徒たちを……よろしく、お願いします」
→応える
直後、残り1回の「脱出シーケンス」と共に再び戦闘画面に戻される。
そこに居るのは先刻と同じく、沈黙したプレナパテスと、助けなければならない生徒が一人。
プレナパテスが生涯最期まで守り続け、先生が我が身を顧みず救うことを選んだシロコとA.R.O.N.Aが玉座から地上へ帰還し、エピローグにA.R.O.N.Aがアロナの手引きによってシッテムの箱に合流すると共に、先生の手元に届いたアイテムが一つあった。
プラナが「シッテムの箱」に合流しました。
プレナパテスの「大人のカード」を獲得しました。
外形が判別できないほどに焦げていた”大人のカード”。
彼が最期まで守り抜いた2人の生徒と共に”この世界の先生に託されたカード”で実際に使用できるが、地の文の通り「使用すれば青輝石を入手できる代わりにカードは破壊され」、残るのは本来の姿を知る者がわずかに存在するだけの「粉々になった大人のカード」になってしまう。
そしてカードを使用する際使用確認等は一切ないため、何が貰えるのか見ようとしたら粉々にしてしまった、という事が起こりうる。
恐らく元に戻す方法はないため注意されたし。
直ぐに使うもよし、残すもよし。
あるいは彼女のために使うもよし。
過度に行使すればその代償を背負うとされる”大人のカード”を切る判断は、まさに先生たる”プレイヤー”に託された瞬間でもあった。
なお、正体が明らかになった後、最期まで先生としての使命と大人としての責任を果たし、生徒のために尽力して散った彼/彼女に対する敬意を込めた別名として、「プレナパテス先生(略してプレ先とも)」と呼ばれることも増えている。
プレナパテスとは無名の司祭達が色彩と接触しアヌビスへと覚醒したシロコを、それでも自身の生徒として扱う先生への驕りに対して名付けた「偽りの先生」という意味合いのものだった。
しかし、その名前とは裏腹に最後まで「先生」としての責任と使命を全うした彼/彼女に「偽り」の名は間違いなく相応しいものではない。
彼らもまた「先生」を見くびっていたのかもしれない。
余談
CCゲージを削る際に、様々な面での適性からその付加枠にはツバキが採用されることが多く、(特にシリアスな展開の連続に疲れた先生達からは)ツバキの発動カットインと相まってスキル発動の妨害を「巨乳派」「鼻の下伸ばしてる」とネタにされている。
もちろんツバキでなくてもよいので、カヨコを投入してビビらせる、ミヤコやスズミのフラッシュグレネードで目潰し、といった手を使っても良いのだが…
不気味な風貌ながら正体が平行世界の先生である事から、(本編とどこまで同一なのか不明だが)数々の奇行や変態行為をネタにされやすい。
また、仮面部分を外すとアロナの似顔絵と同じ顔だったり、同一人物なので仲良くガチャで爆死する、といった方向性でもネタにされることがある。
決着の後にプレナパテスの亡骸の横に落ちているのは3rdPVにて「いつもありがとう先生」と書かれたメッセージの添えられた折り鶴と同様のもの。
回想にてシロコ*テラーを止める為に目覚めるシーンでシッテムの箱と共に手に取った「大切な物」は、明言はされていないが大人のカードではなくこちらの可能性がある。
なお、2023年のネット流行語100にしれっとプレナパテスがノミネートされている。