概要
生活に影響が出るほどの多額の金銭を、「課金」に投じる行為のこと。
ここで言う「課金」とは、主にゲーム(特にネットゲーム、ソーシャルゲーム)のアイテム、ゲーム内ポイントの購入やガチャ等への都度課金、つまりゲームプレイにあたってリアルマネー(※プリペイドカードを含む)を注ぎ込むことを指す。
重課金の中でもさらに多額のケースのことだが、重課金との違いは金額や頻度が高いという点に加えて「課金者本人の生活に悪影響が出ているか」という点が大きく、「課金のし過ぎで他の趣味にかけられるお金がない」という程度はまだしも「食費など生活費を削らなければならない」「借金をしたり貯金を切り崩したりして課金している」という状態なら間違いなく廃課金と言える。
廃課金者は「廃課金兵」(課金兵の上位種)という称号で呼ばれる。
愉快な廃課金達
「課金は家賃まで」
余談
いわゆる廃課金も一種のバランスブレイカーであるという意見も一部で存在し、非課金プレイと大きく差が開く作品もしばしば存在する。
具体例を挙げると、レイドバトルを初めとしたプレイヤーVSプレイヤーの構図となるシステム類で、無課金プレイヤーと廃課金プレイヤーでマッチングしてしまった場合は、無課金側としては捨てゲーになりかねない(※運営側によるバランス調整はもちろん求められるが、ネットワーク対戦というゲームそのもののあり方や「課金」というシステムが存在する以上避けられない問題ではある)。この課金額による極端なレベル差は初心者狩りにも繋がる。
良心的な運営なら、課金要素はあくまで「プレイヤーの所有欲を満たす」「他プレイヤーと大きな差が出ない程度に有利に進められる」ようなバランスに調整されているが、拝金的な運営なら「課金前提でプレイしないといけない」というバランスになっていることもある。
しかし、課金するかしないかはプレイヤーの手にゆだねられ、課金プレイヤーによってゲーム運営が成り立っている以上、一概にバランスブレイカーとは決められないという点もある。
実在するアイドル、AV女優等の芸能人や、プロ野球や競馬等のスポーツ関連のように、三次元系コンテンツを起用したソーシャルゲームでは、1つのイベントをクリアするのにも廃課金推奨と思わせるような課金ガチャやキャンペーン等が行われており、この辺りはパブリシティー権等の回収と言う意味合いがあると考えられている。アニメなど原作付きのゲームやリズムゲーム系でも、おそらくキャラクターライセンスや楽曲使用料の回収のため、重・廃課金が必要なレベルのイベント・キャンペーンが開催されることがある。