※本記事はゲーム『ブルーアーカイブ』のメインストーリーVol.2最大級のネタバレとなっております。
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アリス……?
それは、あなた達が私たちの「王女」を呼ぶ際の名称……。
「王女」に名前は不要です。名前は存在の目的と本質を乱します。
私の個体名は<Key>。
王女を助ける無名の司祭たちが残した修行者であり、
彼女が戴冠する玉座を継ぐ「鍵」<Key>です。
彼女は「王女」であり、私は「鍵」。それが私たちの存在であり目的。
プロフィール
※『ブルーアーカイブ オフィシャルアートワークス 2』より
人物
メインストーリーVol.2「時計じかけの花のパヴァーヌ編」から登場したAI。初登場した時点での名前は「Key」。
初対面時のアリスと同じくですます調で機械的な喋り方が特徴。モモイが「ケイ」と読み間違えたことをきっかけに「ケイ」と呼ばれるようになり、後に本人も受け入れるようになる(ちなみにアリスも「AL-1S」をモモイの読み間違えで名付けられた名前である)。
ヒマリによると「無名の司祭の「オーパーツ」を稼働させるトリガーAI」であり、彼女も自らを「王女を助ける無名の司祭たちが残した修行者であり、彼女が戴冠する玉座を継ぐ「鍵」<Key>」と称する。
アリスを「名もなき神々の王女」と呼ばれる存在に変貌させる鍵となる存在で、「ATRAHASIS」と呼ばれるプロトコルを実施し、「アトラ・ハシースの箱舟」を製作、「サンクトゥム」を建立、「世界を滅ぼす」などを目的に「すべての神秘はアーカイブ化される」と語る。
人間に対しては敵対的で、作中では「王女」と呼ぶアリスの体を乗っ取り、Divi:Sionと呼ばれる不気味なロボットの軍勢を従えて様々な騒動を引き起こす。なお、アリスを乗っ取っている時は瞳が紫色になる。
ユーザーからは冗談半分で「ゲームメーカーのKeyが元ネタでは?」と言われている。
作中の動向
メインストーリーVol.2 1章「レトロチック・ロマン」
モモイとミドリは「G.Bible」を手に入れるべく、アリスとユズを加えて、アリスが眠っていた「廃墟」の工場を再び訪れる。
アリスが導かれるように接触した1台のコンピュータのAIは「あなたはAL-1Sですか?」と尋ね、アリスがAL-1Sであることを知ると「おかえりなさいませ、AL-1S」と返し、アリスに自分を扱う資格があることを告げる。
G.Bibleを持つAIは電源消失の危機に陥った際に自身の転送を提案。モモイから転送先に自身の(古い)ゲーム機を提案された際「……………………まあ、可能、ではあります。」と不服そうな反応を示していたが、最終的にモモイの「ゲームガールズアドバンスSP」に転送。
後にG.Bibleと共に<Key>というデータが入っていたことが発覚(モモイが「ケイ」と読み間違えたのもこの時)し、ミドリはあの時のコンピュータのAIが<Key>であったと推測している。
なお、容量不足からゲーム機内のモモイのセーブデータを削除する必要が生じた際には、本人の確認無しで削除を強行し、その際に「残念、削除。」とあたかも自分を古いゲーム機に転送したことに対する意趣返しをしたかのような反応を見せた。
1章の最後にはモモイのゲーム機内で自立稼働し、データの復旧を行っていた。
「AL-1S……いえ……」
「ア リ ス……私の……」
「私の……大事な…………!@#$%$^&*(!@$!!」
メインストーリーVol.2 2章「友情と勇気と光のロマン」
Divi:Sion所属のロボット「無名の守護者」に接触したアリスの体と精神を乗っ取り、Divi:Sionを率いてヴェリタスの部室を破壊。モモイを意識不明の重傷に追い込む。この際、モモイのゲーム機が意味深に起動していた事と、事件後にモモイのゲーム機が「まるで中身自体が空っぽになってしまったかのように」無反応になったことから、モモイのゲーム機からアリスの体へ自身を転送したのだと思われる。
C&Cの活躍でKeyによるアリスの暴走も鎮圧され、意識もアリスに戻ったが、この事件を引き金にリオがアリスを誘拐。アリスの体ごとエリドゥに連行される。
アリス救出に駆け付けたゲーム開発部によってアリスはリオから解放されるが、アリスの人格をデータベース深部に隔離することで再度体を乗っ取り「プロトコルATRAHASIS」の稼働を宣言。一瞬でエリドゥをハッキングで掌握した後、都市を変質させそのリソースで「アトラ・ハシースの箱舟」製作を目論んだが、ユウカとノアがエリドゥに通じる電源を落としたため99%まで進んだところで失敗。「無名の守護者」を呼び出し制圧を試みるも、今度はC&Cとエイミがタワーを防衛していたことと外でエンジニア部が「アバンギャルド君Mk.2」で暴れ回っていたためこれも失敗。
最終的にヒマリの手によってアリスの精神世界に送り込まれたゲーム開発部と先生がアリスを説得。精神世界内でアリスの光の剣:スーパーノヴァの一撃を受けて敗北。意識がアリスに戻った。
メインストーリーFinal. 1章「シャーレ奪還作戦」
Final.「あまねく奇跡の始発点編」1章にて、エンジニア部によるアリスの身体検査とメディカルチェックが行われ、その際にKeyに関しても検査が行われたものの、アリスの中にまだKeyがいるかどうかは不明であった。
この頃には「ケイ」がKeyの名前として定着してしまっており、アリスは「今度「ケイ」に会ったら300%……いや10万%ビーム砲を発射します!」と意気込んでいた。
その頃、未だにアリスの中に存在していたKeyは自分のことを「ケイ」と呼ぶようになったアリスを見て、アリスが「王女」としての役割を否定しただけにとどまらず、自分の「鍵」としての役割まで否定したかのように感じて大きなショックを受ける。
そしてその事を諦観と共に受け入れて、「Key」ではなく「ケイ」として、王女……もとい「アリス」を見守ることを決める。
なお、これ以降はメッセージウィンドウの名前欄も「Key」から「ケイ」に変わっている。
一方で、自分達の存在理由に関して意味深な言葉を残している……
「しかし、誰も存在理由から逃れることはできません。アリス、それが私たちが迎える運命です。」
「そして然るべき時が来たら……私は──」
衣装
4th PV
4th PVではアリスが「名もなき神々の王女」となったと思われる姿が描かれており、巨大な謎の構造物を背景に赤い瞳、赤くなったヘイロー、黒色のワンピース姿を披露している。この構造物は「A-H.A占領戦」にて登場した「アトラ・ハシースの箱舟」と酷似しており、関係が疑われる。
また、黒服のものらしき亀裂の走った腕も一瞬写っており、この光景には黒服が関与していることも示唆されている。
※1:15-1:16頃
関連イラスト
pixivではVol.2 2章やFinal. 1章が公開された時点で、アリスやゲーム開発部の面々等と和解済の二次創作も多く描かれている。
関連タグ
初音ミク(ブルーアーカイブ)…現状ではネタでしかないが、キヴォトスの技術で生徒のような躯体が作れるのであればケイを独立した存在にできるのではないかという考察がされている。
Key(ゲームブランド)…ユーザーからは冗談半分で元ネタはこれなのでは?と言われている
ネタバレ
ここからはメインストーリーFinal. 3章以降の重大なネタバレが記載されておりますので、ご注意ください。
メインストーリーFinal. 3章「アトラ・ハシースの箱舟占領戦」
虚妄のサンクトゥム攻略戦の後、色彩の本拠地がキヴォトスの上空75,000メートルに浮かぶ構造体であり、そしてその構造体がかつてケイが作ろうとしていた「アトラ・ハシースの箱舟」であることが発覚する。
箱舟に向かうべく、アビドス砂漠から発掘された超古代兵器「ウトナピシュティムの本船」を対策委員会が確保した後、それが「宇宙戦艦」であることを聞いたアリスが興味を抱いてゲーム開発部のメンバー達と共にやってくる。
それに対し、ケイはアリスに一刻も早くウトナピシュティムから離れるよう警告……いや「願う」。なぜならウトナピシュティムは対箱舟用に作られた決戦兵器であり、起動した瞬間に「名もなき神々の王女」であるアリスに牙をむくからであった。
しかしそんなケイの「願い」とは裏腹に、アリスは宇宙戦艦の武器として作られた光の剣:スーパーノヴァの使い手として、そして「勇者」として先生達の助けになるべくウトナピシュティムに搭乗することを決意し、ゲーム開発部のメンバー達もアリスに同行することを決める。
幸い(?)、ケイが懸念していたウトナピシュティム起動時の影響は全て先生が受けてしまったため、アリスには何の被害もおよぶことはなかったのだが……
ウトナピシュティム浮上後、いよいよ箱舟への突入を行おうとした際に、箱舟が周囲のバリアを変えたことで、ウトナピシュティムはバリアとの衝突の危機を迎えてしまう。
そのような状況下でアリスは打開策として自分の中の「名もなき神々の王女」の力を使うことを決意する。その力を使えば自らが危機に晒されることになるのを承知の上で……
そしてアリスは自身の精神世界で、再びケイと向き合う。アリスはケイに彼女を拒絶してしまったことを謝罪し、「世界を滅亡に導く鍵」として作られてたケイの苦しみに寄り添った上で、「ケイも自分が望む存在になれる」と伝える。
世界を滅亡させる存在である自分のことすら助けようとする「勇者」に対し、ケイは彼女の願いを聞き入れて「プロトコルATRAHASIS」を稼働する。この際、主導権がアリスにあるときもアリスの青い瞳の輪郭部分が紫に光っており、両者の意志が共存していることがわかる。
ケイ「王女は鍵を手に入れ、箱舟は用意された。」
アリス「名もなき神々の王女、AL-1Sが承認します──ここに、新たな聖域(サンクトゥム)が舞い降りん────!」
「プロトコルATLAHASIS」「アトラ・ハシースの箱舟」とは……周囲のデータを収集して分解、再構築し、任意の物体を作り出す、物質変換機構だったのである(そのため、乗り物のような名前とは裏腹に決まった形が無く、どのような形にもなりうる)。
アリスはケイと共にウトナピシュティムのリソースを使って、アリスの勇気(こころ)を形取ったオリジナル版「アトラ・ハシースの箱舟」……「光の剣:アトラ・ハシースのスーパーノヴァ」を作りだす。
そして巨大な光の剣から発射されたビーム砲が箱舟の多次元バリアを粉砕し、ウトナピシュティムは箱舟への突入に成功する。
しかし、アリスは力を使った代償として、その存在自体が消えようとしていた。
精神世界の中でアリスはケイに、代償のことを教えてくれたにもかかわらず自分が消滅することになったことを謝罪し、意識を失ってしまう。
それに対しケイは……
「……いいえ、あなたは消えてはなりません。私はそれを拒否します。」
「消えるべき存在は、勇者ではなく──世界を滅ぼす「道具」であるべきなのですから。」
ケイが望んだ道、それは自らが身代わりとなることでアリスを助けることだった。
「……それと、私に謝らないでください──アリス。」
こうして、「世界を滅亡に導く鍵」として作られたAIは、「勇者」と共に仲間を助け、最後は「私の大切な…………アリス」を助けて消えていった……
そして、ケイが消えた後、そこには小さなロボットが残されていたのだった……
メインストーリーFinal. 4章「プレナパテス決戦」
全ての戦いが終わってキヴォトスに帰還した後、アリスはケイを想って、精神世界の中でケイが消えた後に見た小さなロボットを再現して作っていた。モモイ達にもケイが消えてしまったことは伝えられ、その消滅を惜しまれた。
そのとき、モモイのゲーム機が勝手に動き、見覚えのない「Kei.sav」というファイルが見つかる。調査のため特異現象捜査部へと持ち込まれた。
その後、ファイルを調査したヒマリは「専門知識を持つリオがいないため詳しく調べることができないので、このファイルが本当にケイなのかはわからない」としながらも、思いを理解したヒマリの心遣いでアリスが作成した小さなロボットに、このファイルを保存したUSBメモリがヘイローと共に追加されたのだった。
その後のイベントである「白亜の予告状~虚飾の館と美学の在り処~」で登場するメイド姿のアリスが持つモップにこのロボットがついている。……かなり大胆に振り回されているので、ケイが心配になってしまう先生も……
余談(ネタバレ)
- Final. 3章以降に登場した小さなロボット、実はティザーPV(1st PV)でアリスと共に登場している(0:52-0:53頃)。また、このカットはアリスによるメインストーリーVol.2振り返りPVのサムネイル画像にも使われている。
- 「.sav」という拡張子は現実でもゲームのセーブデータファイルに使われることが多いもので、「save」を先頭3文字で略しているのが由来。
- グローバル版『時計じかけの花のパヴァーヌ編』第2章のPVでは、まだKeyと名乗っていた頃の姿でワンカットだけだがアニメで動いている姿を見せている。
関連イラスト(ネタバレ)
※メインストーリーFinal. 3章までのケイの流れが漫画になっている(一部作者の独自解釈あり)。