「タコ人間になれやァァァッ!!!」
「じゃあタコになれやァァァッ!! 全身骨折!!」
「ウラァァァ! タコになれやああ!!」
概要
2021年11月1日付の紅林二郎シリーズにて初登場した京極組所属の武闘派狂人極道。
ちなみに彼が京極組組員の中で初めて登場したキャラクターである。
「ブラックジャックの白武」の異名を持つ。
「ブラックジャック」と呼ばれる砂鉄と金属片を入れた布袋を得物とし、「タコ人間になれ!」と叫びながら相手の全身の骨を砕くのが趣味の狂人として、同業の極道からも恐れられている。
霊感商法で梅さんから200万円を騙し取った新興宗教の教祖の用心棒として登場し、紅林は一目見ただけで今まで戦ってきた格闘家とは次元が違う、彼の纏う命の奪い合いをした者のみが持つ只ならぬ殺気を見抜き、「真の殺戮者」と評した程の殺人マシーンである。
……と言われていたが、シリーズでは白武以上の猛者が続々登場している事もあり、現在は強さのインフレに取り残され、上記の紅林の第一印象が過大評価のような扱いをされてしまっている。尤も、彼が戦ったのはまだ紅林が(現在と比較して)未熟だったという事を考慮する必要はあるが。
人物
容姿
邪な性格を体現したかの様な赤い瞳の狐めいた細い目、右側だけ剃り落としたエキセントリックな髪型で、髪色は青緑色をしている。両耳にはイヤリングを、首には金属製のネックレスを身に付けている。白いTシャツの上からピンクのジャケットを羽織り、白いスラックスを穿いている。
性格
日下孝次郎政権時代の京極組の有り様を体現したような残忍な性格で、悪事に対する抵抗が一切無く、凶悪犯罪者のボディーガードをするどころか彼らの悪事に関与した事を嬉々として語っている。
また、金儲けに執心しており、外道なシノギで金を得た事を咎めた良識の組員に対しても「稼げればいい」と悪びれもしなかった。事実、彼は一度のシノギで数百万円単位のお金を一気に獲得しており兄貴分の桑田裕二ら仁義外れ派閥の幹部からも厚く信頼されていたため、金儲けの才はあったようである。
一方で警戒心が薄い部分があり、伊集院茂夫と対決した際、無策な突進をした結果無防備な状態で手裏剣を喰らうという醜態も晒している。
任侠を忘れて外道に堕ちた極道であるが、相良颯誠・海瀬将悟・二階堂将平・ルーク黒羽根と違って骨の髄まで腐っていた彼は、最期まで「任侠を重んじる極道」に戻る事はなかった。
戦闘力
鈍器であるブラックジャックを片手で羽の様に振るう膂力と軽快なフットワークで執拗に攻める事が可能な速さを併せ持つ。特に速さに関しては、武術の達人である伊集院茂夫から「なかなかのスピード」と称賛される程。
反面、守勢に回る事や反撃を喰らう事は想定していないのか、基本的にノーガードかつ無策で相手に突っ込み、紅林からはカウンター気味に鉄拳を顔面に叩き込まれる、伊集院からは飛びかかったところに手裏剣を右目と喉に打ち込まれるという手痛い反撃を喰らって倒されている。
後に登場した相良や袈裟斬りの吉岡は武術(どちらも剣術と思われる)を収めており、前者は結局吹き飛ばされはしたものの紅林のパンチを的確にガードしており、後者は紅林の動きを見切って攻撃したなど、紅林の覚醒後もそれなりに渡り合えた事を考えると、白武は格下の雑魚を相手にした一方的な殺戮しかやった事が無いものと思われる。
経歴
- 2021年11月1日の動画(紅林二郎)
霊感商法で梅さんから200万円を騙し取った新興宗教の教祖の用心棒として登場し、紅林は一目見ただけで今まで戦ってきた格闘家とは次元が違う、彼の纏う命の奪い合いをした者のみが持つ只ならぬ殺気を見抜き、「真の殺戮者」と評した程の殺人マシーンである。
戦闘では重量のあるブラックジャックをまるで羽のように扱いながら、重く鋭い打ち込みを連打して紅林を追い込むも、連撃に耐え切った紅林がカウンターで打ち出した全力パンチを受けて、顔面が一発でクレーターのように陥没して「な…なんてパンチだ…」と驚愕しながら気絶。その後は警察に逮捕された模様だが、紅林に対して京極組が何らかの報復を考えている模様。
「人間は心の弱い生き物です。頼れるものがあれば……嘘でもいい」
「ガキ……これは京極組のシノギなんじゃあ。邪魔すると、殺すぞ」
「スゴイスゴイ!! まともに食らって倒れなかったやつ初めて見たぜ!!」
- 2021年11月15日の動画(伊集院茂夫)
伊集院シリーズに登場。
紅林との一件で逮捕されたにもかかわらずシャバに出ており、命に別状もなく復帰している。性懲りもなく悪事を働き続けており、依頼者の妻子をボートで吹き飛ばし殺害した犯人・鈴木勝彦の用心棒として再登場。
鈴木と二人で歩いている時に伊集院と流川隆雄に出くわす。音も無く背後から忍び寄った伊集院から、鈴木が外道と知っていて守っているのかと問われるが、知っているどころか周辺の口封じをしたのは自分だと得意げに答えて、伊集院から制裁されるべき下衆であると認定される。戦闘では得物のブラックジャックを振りかぶって飛び掛かり、伊集院から「なかなかのスピードだ」と称賛されるも、その気になれば伊集院に容易く狩られる程度の雑魚でしかなく、伊集院が隠し持っていた苦無を投げ付けられ、一瞬で右目と喉を刺し貫かれて倒された。しかし罪人を護衛していただけという事もあり、敗北後は伊集院に連行されず生死不明の状態で放置された。つまり、伊集院にとっては「どうでもいい雑魚」として扱われたのであった。
しかし、紅林からは「裏社会の最強暗殺者に片目を潰された後、「隻眼の白武」として今も悪事を働いている」と語られており、どうやらしぶとく生き延びた模様。
伊集院との交戦を極力避けるよう言及している天羽組とは違い、伊集院の事すら知らなかった事が彼の不幸であり、もし伊集院を知っていたならそれでも命を賭して交戦するか、それとも逃げるかと一部の視聴者の間で論議になっている。
「ああん!? 京極組の白武だ! 極道に喧嘩売ってんのか!」
「まずお前からじゃ! 綺麗に脳みそぶちまけろ! 七三がァ!!」
- 2022年1月20日の動画(久我虎徹)
少しだけ登場。ムショ暮らしを経て戻ってきた兄貴分の泣きの菱山に向かって前述の架空宗教団体を作り上げて稼いだ金を見せびらかしていた。時系列的には伊集院に片目を潰された後であるため、右目には眼帯を付けている。
「兄貴ィ~。これ架空の宗教団体を作り上げて稼いだ金ですよ」
「稼げりゃいいんスよ」
- 2022年6月1日の動画(状況整理)
速水泰輝と飯豊朔太郎により天羽組の姐さんである天羽京子目掛けてカチコミをかけたと発覚。養子で護衛の永瀬光一と激突する事となる。本人曰くもう手段は選べないとの事。
京極組の仁義外れVS天羽組の生え抜き 骨の髄まで腐り切った極道の末路
「日下の親父が殺られた…。この喧嘩、死んでも負けられねえぞ」
国生英明が野田一と対峙していた間、人気のない路地を歩きながら上記のセリフを呟く。今までは仁義を欠いていても、自分の親を殺されただけに、流石に極道としての意地を見せたかに思えたが……
「日下の親父が死んだならば……京極組は昔の貧乏時代に戻っちまう……まともなシノギじゃ金にならねぇ、もう時代遅れなんだよ」
(京極組を腐敗させた元凶かつ天京戦争の原因であったとはいえ)自身ら京極組の親である日下が討たれた時も、金にしか執心していなかった彼の場合は組長を殺られたメンツのためではなく、昔の貧乏時代に逆戻りしてしまう事を恐れていた。そのため、任侠を重んじる五十嵐幸光が次の組長になる事を良く思っておらず、現状の仁義外れトップの桑田裕二を支持していた。
「桑田の兄貴、俺はもう今更任侠を重んじるなんてくだらねぇ極道にゃ戻れません」
桑田「白武ぇ……俺にこの現状をひっくり返す妙案がある」
その妙案とは、天羽京子を誘拐した上で殺害し、五十嵐に濡れ衣を着せて天羽組に始末させるという下衆の極みとも言える代物であった。
「ククク、無防備だ。自分が狙われるなんて思わねえよなぁ。恨みはねえんだが……まあ、運がなかったと思ってくれや」
当然このような仁義外れの計画に賛同する者など他に誰もいなかったが、意に介する事なく単身で京子を尾行する。
そして、京子が無防備になる昼下がりに目を付け、醜悪な笑みを浮かべたが……
永瀬「もしもーし、京極組の人ですかぁ? 何でうちの姐さん見てますかぁ?」
しかし、天羽組はその目論見を想定しており、京子の護衛を担当していた永瀬に妨害を食らってしまう。その後も「朝飯食った?」などと訳の分からない質問をする永瀬に戸惑いながらも、振り向き様にブラックジャックを叩き込もうとするが……
「ウラァァァ! タコになれやああ!!」
永瀬「遅いよ。喉の仏さんを破壊だね。貫手!目玉炙りまーす! これがホントの目玉焼き! ヒャハハハ!」
逆に貫手で喉仏を貫かれて声帯を破壊された挙句、残った左目もガスバーナーで焼かれて完全に視力を失ってしまう。
永瀬「無防備な姐さんを狙うなんざ鬼畜の所業だ……組の命令じゃねえだろコレ」
「カ……カヒュ……カ」
永瀬「“カヒュ”じゃねーんだよ。答えねぇなら殺す」
「カヒュ……」
永瀬に銃を向けられるも、最期は声にならない声を上げる事しかできず、そのまま銃殺されるという末路を迎えた。
そして、首謀者の桑田も独断で京子の殺害と五十嵐の謀殺を企てた事が五十嵐と海瀬にバレてしまい、そのまま始末された。
こうして、任侠を忘れて金に執心した外道は死に様すら画面に映る事無く、外道のままアッサリ命を散らす事となった。
天京戦争の犠牲者として、名前のみ登場。
京極組の若頭の五十嵐が天羽邸へと戦争の手打ちに赴いた際に、五十嵐の台詞内で先述の本名が述べられている。
五十嵐は天羽桂司に対し、日下の件を誠心誠意謝罪した上で、京極組の3名と天羽組の2名の犠牲という事で抗争を収めて欲しいと土下座したが、組員を殺害され怒り心頭の天羽は「北岡を殺した一条を殺るまで天羽組は止まらんよ」と拒否の姿勢を崩さなかった。その上、白武に対しては前述の通り妻の京子を暗殺され掛けた事から「死んで当然 (犠牲者の)数に入れないでもらいたい」と強く嫌悪しており、彼の行いは天羽の戦闘継続の意思を強固にしていた模様。
- 2024年1月22日の動画(状況整理)
久我によると桑田と共に京極組の歴史から抹消されており死後除名されたと思われる。
考察
京極組を乗っ取ることはできたのか?
のちに桑田も久我虎徹と野島翔により処刑され、京極組は五十嵐が組長となり任侠組織として生まれ変わることになった。
彼らの政権転覆の計画は前述の通り、天羽京子を誘拐した上で殺害し、五十嵐に濡れ衣を着せて天羽組に始末させるというものだったが、仮に京子の殺害に成功したとしても、実行犯である白武と首謀者である桑田が真っ先に狙われることは間違いない。(永瀬が組の命令ではないことに気づいていたため)さらに、この計画の計画に賛同したのは組内でも桑田と白武のみ(藤宮とか他の仁義外れ構成員の残党が計画に賛同していたかは不明。ただし藤宮はこの頃、すでに足を洗っていた可能性もある)だったため二人は京極組からも見放されて粛清されるか、京極組という後ろ盾がないまま天羽組に狙われるという絶望的な状況になっていたであろう。
それ故、日下亡き後に再び仁義外れが政権を握ることは至難の業と言える。
そして妻を殺されたことにより天羽の怒りは高まり天京戦争はさらに激化の一途を辿ることになると思われる。
余談
偶然なのか、暴力刑事や警察高官の父親とグルになって佐竹博文に罪を着せた連続殺人鬼と下の名前が同じである。こちらも伊集院から天誅を下されている。
伊集院も永瀬も、白武の喉と片目をそれぞれ潰して勝利している。
白武が仁義を捨てた理由は最後まで明かされなかったが、後に京極組がかつて暴対法により資金難に喘いだ事が判明しており、白武が外道なシノギによる資金稼ぎに拘ったのも、これに苦しめられた可能性が高い。また、同じくらい外道な行いをしてきた結果最終的に破門になったガソリン兄弟と違い、なぜ白武が死亡するまで京極組に在籍できたのかは組内でも資金稼ぎの才能があったことと彼らと違い薬物への手出しまではしなかったからと思われる。
また、外道や三下として描かれてはいるが、京子の暗殺を図ったこと、桑田を組長にしようとしていた事は、歪んでいたにせよ彼もまた京極組の為に動いていたと言える。後に桑田と共に組の歴史から存在抹消するという重い処分を下されたことが語られたが、五十嵐もその点は理解していたのか戦死者の1人に数え「京極組が天京戦争で失った者」に含んでいる。
視聴者からは紅林に舞茸よばわりされていたことから「舞茸」と呼ばれていたり死の直前に放った「カヒュ…」というセリフから「カヒュ武」と呼ばれたりすることがある。
関係タグ
ガソリン兄弟・鉄刀兄弟 - 京極組の関係者である点、最後まで仁義外れの外道であった点、最期の最後まで改心せず、やり過ぎた結果その生涯を閉じる羽目になった点が同じ。前者はさらに紅林と伊集院の2人と対峙した事がある点、彼らを殺した相手がどちらもベルべる☆氏が演じたキャラという点まで同じ。
相良颯誠・海瀬将悟・二階堂将平・ルーク黒羽根 - 白武の後に登場した京極組組員たち。彼らもまた汚いシノギに手を染めた仁義外れの外道組員である。相良とは片手で扱える打撃武器の使い手である点も共通している。三人とも後に改心し、任侠を重んじる極道に戻ったが相良は天京戦争で、海瀬は京炎戦争で命を落とし、二階堂とルークは二度も瀕死に追い込まれている。
日下孝次郎 - 京極組先代組長にして、汚いシノギを蔓延させた元凶。しかし外道になったのは、京極組が暴対法に喘いだ上に、それが舎弟を死なせた遠因になって仁義と任侠に絶望したのが理由。こちらも最後の最後まで改心せず、やりすぎた結果敵対組織である天羽組の小林幸真に暗殺される結末を迎えた。
米倉敏文 - 敵対組織である天羽組に所属していたヤクザで小峠華太の上司だった人物。白武と同等もしくはそれ以上に金儲けの才があった。一般人ターゲットの詐欺を行うなど外道なシノギに手を染めていたが、こちらは警察に逮捕され、最終的には近田組のヒットマンに暗殺された。
菊川 - 白武の死後、京極組と抗争した羅威刃の元幹部。こちらも金儲けの才があった。羅威刃壊滅後は独立して悪どいシノギを行っていたが最後は三門一郎太に瞬殺された。