ザコは無抵抗にガンガン死んどけ!こめかみにツルハシをどうぞ!
概要
YouTubeチャンネル、ヒューマンバグ大学にて登場したヤクザで小峠華太シリーズ恒例の狂人兄貴の1人で、極道組織における三役の一つ「本部長」に就いている。(三役の内、残る二つは若頭と舎弟頭である。)登場した動画は12/2に投稿された動画。
人物
容姿
オールバックの青髪と全身青い服で纏めたコーディネートが特徴。出世してからは高価な時計も身につけるようになった。
性格
舎弟や同期に優しく面倒見の良い性格。同期であり犬猿の仲であった南田に対しても心の底では思いやりを持っていた。そのような情に厚い面から天羽からも信頼されており、小峠も彼を本気で尊敬しておりその死には大いに落ち込んでいた。
一方で戦闘ではツルハシを振り回し敵のこめかみを貫いて躊躇なく殺害する狂人と化す。
能力
本来武器ではないツルハシで敵を殲滅する(斧のような要領で使っているのだろうか?)他、銃も得意。モブ半グレ程度なら無抵抗のうちに殲滅することも可能。
活躍
ゴロツキだった彼は同期の南田と同時に天羽組に入門する。彼らは順調に出世を続け、共に舎弟を束ねる舎弟頭となった。
南田とは親友で良きライバルでもあったが、ある日の抗争で死亡した前任の本部長である戸村の後任として彼ら二人のどちらが後任の本部長になるかで議論になり、やがて天羽直々に後任へと任命された。
この際に本部長候補であった南田のことを気遣ったものの、彼の嫉妬は日に日に増幅していき、関係が悪化してしまう。それでも大人の対応で受け流していたが――
南田「テメェの偉そうなツラがムカつくんじゃあ!」
「組織の決定だろうが! いい加減大人になれ!!」
宴席で酒に酔った南田の理不尽極まりない発言を浴びせられ遂に怒りが爆発してしまう。
以後は2人を会わせること自体が天羽組のタブーになるレベルで空前絶後の不仲となってしまった。
後に南田が天羽組を無断で抜けた挙句組員相手に強盗殺人を働くという暴挙を働き、天羽組を裏切ったと認定され小峠と共に南田の粛正に乗り出す。
「南田が変わっちまったのは俺にも責任があるんだ。だから、奴は俺が殺る」
喜多川の目には決意を浮かべる一方で親友に対する哀愁を浮かんでいた。
南田「喜多川よく来たなぁ! 歓迎の火炎瓶くれてやるよぉ!! 火だるま! 黒焦げになれやぁ!」
残党を蹴散らしたのちに南田が現れ不意打ちで火炎瓶を投げ込まれる。火炎瓶を食らった喜多川は右足を炎上させながらも南田を狙撃し追い詰める。
「南田ぁ、俺のことはいくら嫌ったっていい。でもよ、ゴロツキだった俺らを拾ってくれた親父を裏切るのは違うんじゃねぇか?」
かつて二人共に天羽に拾われた過去を振り返りながらもツルハシをふるおうとした。
しかし南田に命乞いをされると親友への情を捨てきれず手を止める。
小垰「兄貴、いいんですか?」
「許してくれ華太。俺に南田は殺せねぇ。組に報告して裁きは受ける」
喜多川はたとえ組の命令に背き罰を受けてでも苦楽を共にした友を見逃すことに決めた。南田も自らの過ちを顧みて喜多川に礼を口にした。
しかし、南田という男は救いようのない卑劣な外道であった。
南田「バカがよぉ…… 火だるまになって死にさらせぇぇええ!!」
これまでの命乞いのセリフは喜多川を油断させて隙を作るための南田の演技であり、喜多川は南田に背を向けた瞬間、火炎瓶の一撃を受けてしまい、火だるまの状態になってしまった。あまりに仁義外れな行為に小峠も怒り狂い躊躇なく引き金を引こうとする。
「華太、下がってろ。あいつは俺が殺る…… 情けをかけた俺が間違えていた。真の外道に堕ちたお前は……俺が殺る……」
火だるまになりながらも小峠を静止。自らの手で南田に引導を渡そうとした。助かる見込みが絶望的な程に焼かれながらも喜多川は最後の力を振り絞って南田にツルハシを打ち込んだ。
「裏切り者は地獄へ行けえぇ!! 鬼畜があぁあ!」
ツルハシは南田のこめかみを捉え止めを刺すことには成功したが、同時に喜多川も倒れる。小峠の懸命の消火も虚しく自身も焼死してしまった。
小峠「ちきしょう……ちきしょう! なんでこんなカッコイイ人が……」
喜多川の死に涙を流した小峠は、悲しみをこらえながら北岡に事後処理を伝えた……
小峠
「(元来、ヤクザはその絆の強さで成り立ってきた)」
「北岡……死体処理用の車を回せ。生き残りは……俺だけだ」
「(しかし、ヤクザが不遇な時代に入った今、本当に信頼できる絆など、もう無いのかも知れないな)」
人間関係
天羽組の構成員の一人であり、喜多川にとっては舎弟にあたる。基本的に喜多川は小峠を信頼しており、当初から彼に対して「華太」と、下の名前で呼んでいた。
小峠も下の者には面倒見のよい喜多川のことを尊敬しており良好な上下関係を築いており喜多川の死には涙を浮かべていた。
小峠が所属する極道・天羽組の組長。喜多川も当然のことながら彼には忠実であり、彼の指示のもとで任務を日々こなしていた。
天羽も喜多川の上に立つ者としての情の深さを高く評価しており本部長に任命した。
喜多川の同期であり親友だった男。しかし卑劣で狭量な性格でもあり上層部ではそのような一面を評価されながらも下からの人望に乏しい(実際に劇中でも八つ当たりで北岡を痛めつけるような器の狭さを露呈させていた)ため本部長に選ばれることはなかった。
喜多川が本部長に任命されてからは一方的な嫉妬を向けた挙句、下っ端を殺害して組抜けする暴挙にでてしまい、喜多川からの最後の情けすらもふいにしてしまい粛清されるという最期を迎えた。
余談
前述の通り劇中では情に厚い好人物だったためか、動画のコメント欄では彼の死を惜しむ意見も少なくない。
一方で、その情の厚さが仇となって命を落としてしまい、皮肉にも小峠の「非情に徹する。それが裏社会で生きるために最も必要なものかもな」という言葉が正しいことを実証させた。後の動画でも小峠は「救いようがないが、裏社会ではいい人ほど先に死ぬ」と言っており、喜多川の一件はそれを感じさせるものでもある。
また、最後に死体処理用の車が回されているが、喜多川は人望も厚い上立場も上の方のため、後の例を考慮すると葬式がおこなわれた可能性もある。
因みに彼の死亡により本部長の後任を決めなければならない事態となり、おそらくは工藤清志が就任したと思われる。だが、その工藤も羽王戦争で殉職してしまった。
関連タグ
国生英明 - 京極組の人情深い性格の良識派で、舎弟のために体を張ることも辞さない理想の上司。こちらは裏切った相手を容赦なく粛清した事で死なずに済んだが、後に京羅戦争で命を落とした。