概要
金銭を無上のものとして崇拝する思想のことで、この思想に傾倒している者を拝金主義者と呼ばれる。
それを揶揄する言葉として「守銭奴」「金の亡者」または「金の奴隷」「黄金の奴隷」という呼称があるが、「拝金主義者」自体に批判的なニュアンスが含まれている。よく誤解されるが、「経済至上主義者」とは必ずしも一致しない。
余談だが、かつてチュニジア共和国の首都チュニス近郊にあり、栄えていた都市国家カルタゴは、拝金主義に傾倒した結果、国が滅んだという。
似たような話では大航海時代に植民地の鉱山で金銀を漁りまくったスペインやポルトガルに蔓延した『重金主義』は短期的には国を栄えさせたが、長期的には国家の生産能力やイノベーションの意欲を大いに削ぎ、国力の衰退につながったと言われている。