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戸狩玄弥

とがりげんや

戸狩玄弥とはヒューマンバグ大学に登場するヤクザである。天王寺組シリーズの主人公。
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俺の名前は戸狩玄弥。東京侵攻を鋭意推進中の天王寺組の超武闘派や。


戸狩と申します。名前だけでも覚えて、地獄へ行ってください。


CV:KI(幼少期は猫島さゆり)

公式サイトでの解説編集

かつて銃弾を12発喰らいながらも組長を守り抜き敵を殲滅させたことから「鋼鉄の戸狩」として名を馳せた武闘派構成員。

組内の2大武闘派組織の内の一つ「戸狩派」のトップを務める猛者中の猛者。

取れる笑いは取りたいと思っている。


概要編集

関西(大阪)の超巨大極道組織「天王寺組」における二大武闘派派閥「戸狩派」のトップ。

当初は小峠華太を主人公とする『華の天羽組』にて展開された抗争劇長編「羽王戦争編」にて、首謀者にして若頭の大嶽徳史率いる一派の最高戦力として東京の天羽組と対峙する敵キャラとして登場するが、終戦後の2024年5月から開始された新シリーズ「天王寺組です」では主人公(および物語の語り部)を務める。


過去に暗殺者組織「エルペタス」に在籍した経歴を持つ実力者にして、生まれ持った頑強な肉体の持ち主。その耐久力は凄まじく、天王寺組入門2年目に大嶽を襲撃犯から守り銃弾を8発、更に5年後には組長を襲撃した敵対組織から12発を受けても平然と立ち続け、いずれの事件もその大傷のまま単独で相手を全滅させている。その伝説から「鋼鉄の戸狩」の異名と共に西日本の裏社会界隈では広く知られる存在でもある。


幼少期の出生地を理由とした理不尽なイジメ被害、暗殺者時代の上官からの犬同然の扱い等から「差別」に対する並々ならぬ憎悪を抱いており、相手が自分の名前を間違えたりなど些細な物事でも差別とみなして報復するという、これまで作中登場した狂人たちの中でも強い狂気性をみせる一方、純粋に能力を評価してくれる大嶽や三國への恩義、現在の部下含め(過去・現在進行系共に)同じく差別経験のある者に寄り添う優しさなど、其の実かなりの人情家。生まれである大阪に対する地元愛も強く、組織内では上下関係なく、よく小ボケを絡めた会話を展開したり(ただ大嶽や城戸が愛好するダジャレは不得意な模様)、東京潜伏中は地元恋しさから関西あるあるな話題に花を咲かせたりと、世間で定着したレトロな関西人のイメージをそのまま起こしたような人物でもある。


羽王戦争では、関東侵攻作戦の第一陣として送り出された「城戸派」の壊滅を受けて本格的に参戦。上述の差別に対する強い嫌悪から、大嶽(および旧世代の関西極道たち)から伝えられてきた関東極道による迫害の歴史を「関西極道に対する差別」とみなし、城戸丈一郎とは毛色の異なる執念(復讐心)の下、傘下組員と共に天羽組にさらなる悲劇を呼んだ。しかし、最終局面にて天羽組の剣豪・和中蒼一郎との死闘の末に惜敗し、相手組長の天羽桂司の判断で救命措置が為された事で戦線を離脱。その間に天羽・大嶽の間で東西極道の未来のさらなる悲劇への懸念から関係修復の合意が成ったことで羽王戦争は終戦。後日に大嶽は自らの意志で、戦争での両軍被害の責任と、東西関係の改善への願いから連盟組織親分衆の前で自害し、生存した戸狩たちもその遺志を組んで関東への怨嗟を断ち切った。


しかし、西日本の各連盟組織の窓口役だった大嶽を失ったことで、京都の五条組はじめ他府県の連盟・中立組織に怪しい動きが見え始め、戸狩自身も、そうした派閥の差し金と思しき暗殺者ニトロの襲撃を受けたりと、天王寺組の新たな波乱に一抹の不安を抱き始める。

人物編集

基本情報編集

異名鋼鉄の戸狩
身長183cm
誕生日11月11日
血液型O型
好きな食べ物かすうどん、串カツ
特技スケボー
経歴エルペタス所属のアサシン→日雇い労働者→天王寺組の戦闘員→組長直属部隊→戸狩派トップ

容姿編集

ロマンスグレーの髪色をしたミディアムヘアに右目付近に大きな傷跡を残した精悍な顔立ちが特徴のイケオジ。首周りには鉄火場で受けたであろう大き目な傷跡が刻まれている。瞳の色はバイオレット


性格編集

戦闘部隊のトップを張るだけあって狂人と言える性格をしており(日頃からの部下へのパワハラもあり)室屋柊斗がミスった際に耳を削ぎ落とすという残虐な制裁を加えている。人種差別等で見下されることに対しては「人を上から見とった割には〜」と常に口に出して怒りを顕にしており自分達を見下したと判断した者は即刻殺そうとする苛烈さを持つ。それ故に大嶽徳史から「関東人は関西人を常に見下してる」と言う教えと合わさって関東人を徹底的に忌み嫌っていた。


一方で、後輩でライバルの城戸丈一郎に対しては嫌いと言いつつも城戸の才能と実力は素直に認めており、その死を悼む仲間意識を持つ。上司である大嶽との飲みに付き合い、城戸の件で胸の内を明かすなど意外に会話の出来る人物でもある。副将の渋谷大智と共に大阪の文化が失われていく現状を憂いて号泣する事もある程に感情も豊かであり、センスはともかく他の天王寺組構成員と同様にギャグを言い放つこともある。


関西文化への愛着が強く渋谷がコロナ禍大阪の文化が潰れたと嘆く際は我慢するしかないと説きつつも共に涙を流し、551蓬莱の豚まんが東京にないと知るや否やショックのあまり凄まじい顔芸を見せていた。


室屋や渋谷にも言えるが過去に常軌を逸脱している不当な差別を受けた経験もあってか、室屋が天王寺組に入って間もない頃に彼のコンプレックスから来る本音を聞いた際はそれを乗り越えられる人間になれば良いと檄を飛ばしながらも上に立てる人間に育てようとする、死んでいった仲間に敬意を持つ等、(少なくとも同じかそれに近い思想や経験を持つ)身内を大切にする想いは非常に強い。他にも、目的地に向かう道中で軽度の障害を持ったいじめられっ子の小学生を見た際は迷う事無く手を差し伸べ励ましの言葉をかける、軽度の障害を抱えていた未成年に犯罪を犯させた挙句に殺した外道の粛清に自ら動く等、カタギに優しい面もある。


総じて仲間でさえ失態を犯した者にさえ容赦はないが、経歴や異名に反してビックリするくらい人間味や身内愛のある人物として描かれている。同時にそれらが戸狩派の結束力や戸狩への忠誠心の強さを裏付けていると見て取れる。

その一方で私生活はというと仕事があまりにも忙しいのかまさかの電気料金滞納して部屋が真っ暗になるという失態がしてかしまっている、あと部屋をよく見るとご飯がカップ麺とたこ焼きだけとか床にはナイフが抜き身のままで置いてあるという生活能力が恐ろしく低いことが判明した。その一方で寝る時は布団で寝ており日頃からちゃんと畳んでいるという妙なところできっちりしている。


能力編集

過去に拉致されたアサシンギルドのエルペタスで鍛え上げられ、元来の頑丈さによって、背中に複数の銃弾を撃ち込まれながらも戦闘が可能な程常軌を逸した耐久力を持ち、銃の早撃ちも可能であるなど非常に高い戦闘能力を見せている。その頑強さも天羽組の武闘派との連戦になり香月紫苑小峠華太の命を懸けた攻めと策を超えた上で平然とし二人を瀕死に追いこむなど、『鋼鉄』の名前も誇張でないのは見て取れる。

身体能力や頑強さ、バトルセンスは勿論、洞察力・判断力・観察力もずば抜けており、並大抵の状況ならば余裕で切り抜けられる。

また通信教育で少林寺拳法をやっているようである。ちなみに先生は何故かタイ人らしい。

戦闘には関係ないもののギャグのセンスは他の天王寺組の組員と比べるとイマイチであり、公式サイトでもその事実が認められていた。とはいえ、取れる笑いは取りたいと思っているらしいが発言する度に、大嶽・三國・陣内・渋谷らにダメ出しを食らうするのが定番である。


関連人物編集

天王寺組編集

若頭。戸狩が天王寺組にて禄を食む切っ掛けを作った人物でもある。

入門前、戸狩が当時日雇いバイトで日銭を稼いでいた建設現場に進捗を観に現れた大嶽と出会い、このとき彼が自身の「玄弥」という名に込められた名付け親の想いを読み取り「ええ名前」だと褒められ、これまで名前を親以外に呼ばれたことがなかった戸狩は純粋に嬉しさを覚える。その後、大嶽から極道にならないかと誘われ組織入りする。


その後、自身を狙うヒットマンから戸狩が守ってくれたこと、その実戦を通して実力を目の当たりにした大嶽が、当時若頭だった三國貞治に掛け合って戸狩を「イッコ昇進」してもらい、名前もだが実力を真摯に認めてくれる大嶽・組織への信頼を深めることになる。また、大嶽(もとい歴代の天王寺組)が推し進める関東侵略計画についても、その経緯を聞いて「関東極道による関西極道への差別」として強く同調し、羽王戦争では彼への絶対的信頼の下、凄まじい立ち回りを見せた。


しかし、最終局面にて追い詰められた大嶽は、敵方総大将の天羽桂司が考えの末行き着いた、負の連鎖による東西極道の未来への懸念を含めた涙の訴えを受けて和睦。その後、今回の抗争で自ら生んだ被害の大きさを重く受け止め、大阪親分衆の会合の場にて、作戦失敗の責任および東西の負の連鎖を払拭するため、東西の関係修復を願いながら自爆死する。和中蒼一郎との死闘での負傷で入院中だった戸狩も大嶽の訃報を知り涙したが、その決死の主張を組み、天羽組や関東極道への憎悪を断ち切った。


同じく組織の武闘派派閥構成員。

戸狩にとっては後輩で、上述のイッコ昇進もあり、まだ入りたての頃はパシリに使ったこともあったが、本編では大嶽の抱える二大武闘派の一角「城戸派」のトップを務めるまでに成長。羽王戦争にて関東侵攻作戦の第一陣として東京に送られるも、彼の右腕・浅倉潤含めた大多数の派閥組員共々殉職する。


城戸は末端極道の父との父子家庭で育ち、幼少期は周囲から「ヤクザの子」のレッテルを貼られて周囲から迫害を受けた過去があり、奇しくも戸狩とは片親環境・理由にならない差別経験と似た境遇を経験してもいる。「父の夢だった組長になる」目的で天王寺組の門を叩き、その際に応じた大嶽から「目に光るものがある」として入門を認められ、以後は出世のために並々ならぬ執念でどんな難解な任務を手堅く完遂し、着実に地位を上げていった。こうした経緯から、大嶽や戸狩のように「差別への報復」の上で動いておらず、寧ろ(東京で出会い死闘の末友人となった一条康明との談話の中で)「自身が組長となり、過去に囚われず誰も啀み合う事のない極道社会を作る」という建設的な夢を語っていた。


戸狩は城戸の死後に大嶽に誘われた呑みの席にて、彼のことは「好きか嫌いかで言えば嫌い」と称しているものの、その後に続く言葉では「ライバルだったから」と言い表して対等な立場と捉えていたこと、また「人間性は抜群」「(任せた仕事は必ず成功するから)アイツほど信頼できる奴はいなかった」と、決して相容れぬ関係ながらあらゆる面で城戸を認めていたことを吐露した。後日の葬式においても、前日の「嫌い」という評価に反し、棺で眠る彼の顔を見つめながら物悲しげな表情をみせ「誰にも負けへん努力の人」だと評した。


戸狩派のNo.2。

実は戸狩と同じ赤森の生まれ(ただし南部だった戸狩に対し、渋谷は北部)であり、当初より自然と気が合うことや、渋谷が中々出身地区を応えたがらない様子から、もしやと思い自ら出身を明かしたことで一層信頼を深めることになった。


羽王戦争では北大路組本部にて小林との応戦で蓄積したダメージと、速水に不意を突かれ見舞った銃撃が決め手となり倒れるが、早急に闇医者に運ばれ生存。移された大阪の病院にて戸狩と同じく大嶽の最期とその遺志を受け入れた。


現在も戸狩との関係は良好で、一緒にパトロールや食事、スポーツ観戦などの娯楽にも出かけている模様。また、謎の刺客・ニトロによって戸狩の家(ボロい賃貸アパート)が爆破されてからは、次の住居が決まるまでのしばらくの間、戸狩を自分の部屋に住まわせていた。


戸狩派のNo.3。

先天的な顔の痣によって幼少期より同世代から冷遇されたことで強いコンプレックスを抱き、成長後に荒れてそのまま極道入りすることを選んだ経緯を持つ。戸狩とは、その入門志願を門前で受け付けた頃からの関係。入門2年目の頃、上記のコンプレックスを糧にのし上がり、周囲を見返すと話す室屋の理屈を「室屋自身が己を差別したしょうもない発想」として怒った戸狩は、彼を殴りつけた上で「自分に自信を持てば、タダの個性(痣)を馬鹿にした奴など気にも止まらない」と叱責。室屋も、発言を謝罪すると同時に、戸狩が自身に差別や偏見を微塵も持っていないことを理解し、以後全幅の信頼を置くようになる。


羽王戦争では、大嶽の右腕でもあった高見沢斗真を天羽組に討ち取られたケジメとして室屋の耳を切り落とした戸狩だったが、東京侵入当日にお菓子を買うために遅れた室屋のために大嶽への謝罪を取り次いだり、南雲梗平による借宿奇襲でほぼ全身不随となった室屋が最期に死に花を咲かせようという提案にも思い留まるよう促していた。その後、遺体も残さず塵となった室屋を大嶽たち一同で葬儀も執り行い、戸狩も兄貴分として、その最期の執念を褒めて見送った。


エルペタス編集

「オリオン」の通称で知られるエルペタス最強格の殺し屋。

暗殺者時代の戸狩の同期で、当時は「秋田犬」のコードネームが付けられていた。当時は戸狩や後述の世良のことは同時期に付けられたコードネームでしか呼び合わなかったが、彼自身は二人を竹馬の友として認めており、戸狩が組織を抜ける際も見送りに現れ、上官を実績で黙らせたことを純粋に褒めつつ、内心では同期が去ることに物悲しさを覚えていた。また、物心つく前の赤ん坊の内に親から手放された祇園にとっては、戸狩が母を恋しがったり思い出を語る姿には羨ましさも抱く様子も合った。


また、祇園は生まれつき足腰が強く、打たれ強い戸狩と同じく体質に恵まれた戦闘者でもある。


エルペタス脱退時に見送りに来た祇園からいつか再会して呑む約束を交わしたが、その後は連絡手段が途絶え、本編現在まで時間が過ぎてしまった様子。後述の事情で世良と再会した際に改めて連絡先を交換したようで、その後日に改めて東京に出向き、松葉杖で歩けるようになった世良も含めた同期3人での呑みの席がようやく実現した。


同じくエルペタス所属の殺し屋で、一大派閥「世良班」のトップ。

祇園と同じく戸狩の同期で、当時のコードネームは「ドーベルマン」。当時より同期二人とは親しい関係であったが、生まれ持った体質で訓練生時代に早くも頭角を現していた二人には焦りを覚えた時期もあった様子。ただ、それを理由に腐らず二人を「優秀な同期」と認め、彼らに遅れをとるまいと研鑽を積む上で良い目標となっていた。戸狩も、同期三人の中でも彼の精神力の強さを常々認めていたとのこと。


また、六角手裏剣を用いる戸狩に対し、世良はチャクラム(円月輪)を得意とし、共に投擲系の暗器を近接攻撃・間接攻撃両面で活用している。直線軌道の刺突に優れた六角、軌道を曲げ斬りつけに優れたチャクラムと、投擲武器として性質が大きく異なる点も何処か好対照に感じられる。


天王寺組が贔屓にする情報屋・鴨川から、ME戦争にて世良が死龍(瓜生龍臣)に敗れ下半身不随となってしまった話を聴き、彼の見舞いに出向く形で足抜け以来の再会を果たす。戸狩は、世良が戦えなくなってしまったものの命をとられず助けられたことに、同じく天羽組に救命された立場から相手方の心情にもおもうところがあり恨むことはなかった。寧ろ、互いにそうした死線を経験しながらも再会できた嬉しさや、裏社会に身を置く立場から次また会えるかも分からぬ寂しさもあり、世良の肩を抱いて別れを惜しんだ。…なお、その後に瓜生への興味から彼のメロンパン屋を訪れるが、いつもの流れでメロンパンを大変気に入り、そのまま瓜生にまんまと乗せられて1ダース購入、世良に譲るため先程の感動シーン台無しの同日ニ度目の再会をすることになった


過去編集

鋼鉄の漢の誕生秘話編集




幼少期編集

幼少期、戸狩はシングルマザーの母親との片親家庭で暮らしていた。

二人の生まれである赤森地区は、大昔に身分が低く迫害を受けた者たちが集まり築いた集落であった歴史を持ち、現在でもその地区の出身と言うだけで理不尽な部落差別の対象とされていた、戸狩自身も、学校では同級生から理由なく暴力を振るわれ、大人たちも見て見ぬフリ、もしくは一方的に「お前(戸狩)が悪い」と決めつけられたりと、あらゆる人間からゴミのように扱われる悲惨な少年時代を過ごした。心身共に傷付けられ涙する戸狩だったが、母から「人間は生まれた時点でみんな平等や」「どつかれたらどつき返し!」と力強く諭され、以後はその言葉を己の原点として強い心を持って差別に立ち向かうようになっていく。


しかし、そんな二人に更に追い打ちをかけるように、母の勤務先が倒産。再就職しようと各社を回るも、相手方は彼女が「赤森出身」と知るやマトモに面接すらしようとせず、とうとう風俗に身を落とすことになってしまう。これまでも帰宅が遅かった母がいよいよ家に帰ることすら減ってきたことで、空腹に耐えかねた戸狩は外でゴミを漁ったり、ホームレスから施しを受けることで何とか生活をしていたが、それに目をつけた裏社会の人間に拉致されてしまう。


彼らは「いなくなっても困らない子供」を中心に攫う人身売買組織で、捕まった戸狩は檻に放り込まれ、ゴミ同然の臭い飯を食わされ続ける日々をしばらく送ることに。誘拐犯は「ええ顔してるからすぐ売れる」と奇妙な事を言っていたが、実際に間もなく、大阪で子供を集めていたアサシンギルド「エルペタス」の幹部と思しき黒コートの男に買い取られ、今度は似たような境遇の孤児たちが詰めるタコ部屋同然の養成所に放り込まれることになる。


エルペタス時代編集

戸狩は「柴犬」というコードネームが与えられ、以後は訓練生として過酷な訓練を強いられるとともに、上官たちから人間とはおもえぬ扱いを受け続けることになる。しかし、母の言葉によって芽生えた負けん気、そして生まれ持った丈夫な体質が生き、実力を身につけていった。また、同期の「ドーベルマン」こと世良蓮二郎、「秋田犬」こと祇園織文ともこの頃に出会い、ときに訓練で切磋琢磨し、ときに境遇を分かち合って交流を育んだりと、竹馬の友と呼ぶべき関係を築いていった。一方で、戸狩は祇園・世良がそれぞれ関係の深い、後のエルペタストップ大丸靖公とは特に接点がなかったのか、現在の二人のように組織の理念に対する信奉は抱いていなかった。

(また、祇園は戸狩・世良のように実親との想い出がないこと、世良は祇園・戸狩のように生まれ持った体質に恵まれなかったことなど、今も昔も変わらず仲は良いものの、当時は三者三様で分かち合えない部分がどこかしらにあったのかもしれない。)


21歳になり、既に実力派の殺し屋となっていた戸狩は、普通の暮らしを望んでエルペタスを辞めたいと上官に直訴する。上官は戸狩の心底嫌う、如何にも「他人を上から見る」タイプの人間で、辞める条件として、他の殺し屋たちが未だ誰も成功していない某国トップの抹殺任務を達成したら考えると返してきた。条件を飲んだ戸狩は早速ターゲットの情報を洗い、多くのガードマンが警護する彼の城を襲撃。前情報からターゲットが人種差別を正義とする糞政治家であることもあってか、生きるか死ぬかの大怪我を負いながらもしっかりと相手の政治家に引導を渡し、帰国後は驚く上官を尻目に、約束通りエルペタスから足抜けした。

(なお、組織を去る日には祇園が見送りに現れ、いつか再会が叶ったら呑みに行く約束を交わした。)


母の消息はわからず、実家のアパートがあった場所も安い貸駐車場となっていたが、馴染のある土地であるため、戸狩は大阪で第二の人生を開始する。しかし当時の母と同様、一般企業に就職を試みるもやはり赤森地区出身と言うだけで採用には繋がらず、履歴書不要のガテン系の日雇いバイトで生計を立てることになってしまった。殺しの訓練で培った怪力で大幅に作業を進め、雇用主である正社員たちからも慕われる一方、彼らから「バイトくん」と呼ばれることに密かに心を痛め、「これが自分の運命」だと諦め受け入れようともしていた。


そんな中、進捗確認に戸狩たちの現場を訪れた当時天王寺組幹部だった大嶽徳史と出会う。鉄骨を物ともせず運ぶ姿に関心した大嶽に声をかけられ「もっと儲かる仕事がある」と話を切り出される。殺し屋の経験から、はじめは裏社会への勧誘だとウンザリした様相をみせた戸狩だが、戸狩の名前を聞いた大嶽は「玄弥」という名前の意味を紐解き、そこに込められた名付け親の思いを読み取って「ええ名前」だと評されたこと、母以来およそ10年振りに名前を呼んで貰えたことに驚きと戸惑い、そして嬉しさを覚える。そして改めて、自身が極道であることを明かした上で誘いをかけてくる大嶽に対し、戸狩は一切迷うことなく入門を承諾。そのままバイトのノルマも忘れて大嶽についていった。


入門後編集

戸狩の入門時期は現在の組長である三國貞治から二代前の時代であったようで、先々代組長からよく関西・関東の負の歴史、そして四代前に天王寺組が大被害を受けた東京の連盟極道による裏切り事件の詳細を伝え聞き、そのとき祖父を殺害され復讐に燃える大嶽の無念を理解するとともに、他の地方を差別する関東への嫌悪も強めることになる。


入門2年目頃のある日、大嶽と二人のみで事務所前の路地を歩いていたところ、同じ関西極道の鳴宮組のヒットマン三人の急襲を受ける。戸狩は彼らの標的である大嶽の盾となり、銃弾8発を背中に受けながらも彼を安全な場所へ逃がす。大嶽は声を荒げて撃たれた戸狩の体を心配するが、戸狩はそのまま敵前へ戻るとヒットマンたちをたった一人で返り討ちにしてみせた。命を救われたこともそうだが、戸狩がその大傷でも微塵も遅れをとることなく敵三名を瞬殺する様に改めて才覚を認めた大嶽は、当時若頭だった三國に「戸狩を昇進させてやってほしい」と働きかけ、三國もそれを認め、イッコ上の役職(と3ポイント)を与えた。


大嶽襲撃事件から5年後、今度は組長を狙った敵組織から銃弾12発を喰らいながらも再び返り討ちにし、現在の「鋼鉄の戸狩」の異名の由来となった伝説として関西の裏社会を激震させた。

(戸狩は組長直属部隊を務めた後に現在の武闘派派閥トップとなったとも説明されており、上の事件は部隊所属時代の出来事の可能性もあるが、詳細は不明。)


また、部下を持つ立場になってからは渋谷大智室屋柊斗と、それぞれの形で迫害を受けてきた過去と差別嫌悪を共有する部下との知遇を得ることに。渋谷は同じ赤森出身という身の上から、室屋はコンプレックスにより己を差別する性根を正した事から、それぞれ一層戸狩を信頼するようになり、後に戸狩派のNo.2、No.3として戸狩を支える存在となる。


活躍編集

台詞付きで初登場。

静岡で上司の高見沢斗真の護衛を任されていたにもかかわらず、天羽組の小峠と飯豊朔太郎らによる奇襲から高見沢を守り切れなかった室屋に対して耳を削ぎ落とすという残虐な制裁を加えた。

ただし、「ミスは即ち死(→失敗する者は死刑)」の裏社会にあって、室屋の失態は本来であれば死罪に値するところ、この程度の制裁で済ませたのはむしろ優しい方ではないかとする視聴者の意見もある。もっとも、室屋は戸狩派のナンバー3に位置する幹部候補であるため、室屋を即刻処刑すれば戸狩派ひいては組全体が損害を受けるという事情を配慮しての処置だったのかもしれない。


なお、バグ大公式Twitterによると、戸狩が室屋にこのような制裁を加えたのは、高見沢護衛ミッションに失敗したケジメをつけさせるという意図に加え、日々の業務でヤキなど舎弟たちに厳しく当たりすぎていることを反省させるという意図も含まれていたことが明かされた。


今度はミスらんようにな、耳なし室屋


本編初登場。

城戸の戦死を知り、大嶽から関東侵攻に拘る真意と必ず成し遂げる決意を聞かされる。

大嶽と飲みに行った際、城戸を失って落胆する大嶽を慰めようとギャグを言い放ったが、大嶽からは城戸のギャグに比べて面白くないと言われてしまった。


城戸の葬儀の場では、城戸の努力と執念を称えて弔った。葬儀が終わった後に大嶽へ指示があればいつでも東京へ行くと伝え、羽王戦争に本格的に参戦する運びとなった。


カシラの目の中に……怨念が、おんねん

お前はほんまによう頑張ったと思う…… 誰にも負けへん努力の人やったな


室屋と共に天王寺組の闇金を潰した半グレを粛清していた中、大嶽からの電話を受けてついに関東侵攻への準備を整える。粛清の帰りに室屋を銭湯に誘った模様。


ウチの闇金を襲撃したアホを粛清中でして……アホの室屋がワーワー騒ぐんですわ

お前がなんぼのもんじゃ。他人のことを底辺とか言うて上から見てんちゃうぞカス

(室屋の急変した喋り方を聞き)「どんな喋り方や…… あ、しばらく入れんなるやろうからミナミの銭湯行こや


まだ戸狩派が本格始動していないらしく、渋谷と共に飲んでいた。渋谷が串カツのソースを皆で使う文化が失われつつある現状を嘆く中、当初は感染症の影響で永遠に無理と断じていたが、号泣する渋谷を目の当たりにして自身も悲しみを堪えきれずに号泣してしまった。


「いや渋谷くん感染症考えたらもう無理やろ永遠に

「泣くなぁ!チューブで納得するしかないんや!」


若頭の大嶽と自身を含めた15名で東京に降り立った。

大阪から東京までは万全を期すために車で8時間かけて移動した。大嶽と同じ車に乗っていたのか、下記に示したように「メンタル鍛えられた」と零していた。


大嶽「やっと着いたなぁ、東京」

戸狩「車でカシラと8時間… メンタル鍛えられましたわ…

大嶽「癒されたんちゃうんかい」


天王寺組 鋼鉄の鬼 VS 天羽組 凡人の星 明かされる実力編集

大嶽と共に北関東の極道組織を丸め込み、肉まん食べたさにコンビニに寄っている中、小峠やその舎弟の宇佐美純平と下田に見つかる。小峠らは上手く挟み撃ちにして銃撃しようとするが、完璧に対処する。そして…


戸狩「ヴィーン 初めまして、戸狩と申します。お手柔らかにお願いします。


なんと堂々と車の窓ガラスを開け、間髪入れず宇佐美を重傷に、下田を瞬殺する。その後、宇佐美を人質に取る事で大嶽の安全を確保し、宇佐美が隠し持っていたナイフで刺されそうになるが、無傷で躱し宇佐美を戦闘不能にする。隙を突いた小峠に撃たれそうになるが、宇佐美を盾にして切り抜ける。こうして、無傷で大嶽を守り撤退する事に成功した。

その後、天羽組の実力を再認識した。


動画本編に少しだけ登場。

天羽組の南雲梗平により室屋を討たれたことで、天羽組に対しとんでもない怒りを抱いていることが明かされた。

この描写から察するに、戸狩にとって羽王戦争は、天王寺組の悲願達成という本来の目的に加え、舎弟にあたる室屋の敵討ちという意味でも決して負けられない戦争になったことが窺える。


ただ室屋をやられて怒りのパワーがとんでもないことになってますんで 早い方がちょっと助かります


天羽の居場所を特定した舎弟の誘導により、ついに青山琉己と渋谷らが戦っている場所に辿り着いてしまう。

戸狩派の最高戦力2人が青山の前に立ちはだかってしまい…

この後、天羽組を悲劇が襲う。


えらい盛り上がってるやないか 俺も仲間に入れてくれや

戸狩と申します 顔だけでも覚えて地獄に行ってください」(※1)


※1 公式Twitterによると、どうやらこのセリフには深い意味が込められている模様。


渋谷と共に青山を2VS1で攻撃、どうにか分断したい青山の先を読むように接近し細い瓦礫のようなもので青山の右膝を突き刺す。それでも剣を振り下ろす青山が怒りの叫びを上げた直後、阿久津が乱入する。阿久津の銃撃を正面から回避し圧倒的戦力差を見せるも阿久津は粘った上で自分を置いて天羽と飯豊を逃がすように青山に命令した。

青山・天羽・飯豊を逃がし1人残った阿久津を尻目に天羽を狙うが阿久津の吐血で狙いが外れた。その後全ての力を使い果たした阿久津は倒れ、天羽組は絶対に負けないと言い残して死亡した。阿久津の生き様には感じ入るものがありその最期に感心していた。


生まれついての痣のせいで家族や周辺の人物らに差別されて来た室屋が19歳の頃に天王寺組の門を叩き、迎え入れた。室屋がコンプレックスや自分を馬鹿にした人間らを見返す意志を吐露した際、不意にぶん殴った。驚く室屋を他所に「痣なんかただの個性」や「胸張って生きろ」等のコンプレックスが自ら卑下する考えを生み出し、自分に自信を持って生きていれば馬鹿にしていた連中も取るに足らない存在に見えると檄を飛ばし、室屋はこれをきっかけに差別や偏見を持たずに見てくれる戸狩に心酔するようになった。また、能力は高いが舎弟に手酷く当たる室屋に睨みを利かせながら、上に立てる人間に育てようとしていた。


室屋が天王寺組のブレーンであった高見沢の護衛に失敗した際は彼の残った耳を削ぎ落したものの、室屋は自分の責任として一切不満を持つ事なく受け入れていた。室屋が天羽組の若頭である阿久津の葬儀に南雲も顔を見せると踏み、その後を襲うと言い出した時も任務の成功か失敗以上に彼の安否を気にしていた。


馬鹿にされたとか見返すとか思ってるのがあかんのや 痣なんかタダの個性やろ」

「お前自身にコンプレックスあるからしょうもない発想になるんや

胸張って生きんかい

自分に自信があったら馬鹿にした奴ら取るに足らんアホに見えるわ

「せっかく拾た命や‥大事にせんのか室屋」


天羽組の情報を持つ宅間俊介という男を組に迎え入れ大嶽の護衛として、舎弟の田中と共に志正町のフグ屋で会食をするが、宅間の正体は天羽組のスパイであり天羽組の弱点の情報が入ったスマホの違和感に気がつく。それもそのはずそのスマホは情報では無く爆弾が仕込まれておりスマホを取った田中は死亡、自身は大怪我を負いながらも大嶽を守り切り宅間と交戦。元武闘派ヤクザの宅間相手にもその不死身っぷりで優位に立ち宅間を追い詰める。そこへ、宅間の抵抗で時間稼ぎした事で間に合った野田と小峠相手にも戦闘開始、野田のロングアイスピックに困惑するも遅れてやって来た岸本隆太郎と共に大嶽を連れて逃走することを決意、宅間救出を優先した天羽組とは痛み分けとなった。


そして羽王戦争は、最終局面へと突入していく。


拷問ソムリエであり、『裏社会の厄災』と恐れられる伊集院茂夫と邂逅した。


軽度の知的障害を持っている未成年をターゲットに強盗を行わせた挙句、最終的にはその子供達を殺した外道である大貫の始末に伊集院とバッティングしてしまう。若頭の大嶽が成り行きで被害者の一人である慶也君に上手な絵を描いてくれたお礼を守代の意味で始末に動いていたものの、伊集院が拷問ソムリエである事を知っていたのもあって、主犯の大貫以外の露払いを買って出る。それもあって大貫は伊集院が容易に確保し、用が済んだら去って行った。


尚、伊集院の圧に怯えないでいた極道は渋谷など何人かいたものの、自ら圧をぶつけに行ったのは戸狩が初めてである。


大貫は障害を抱えている未成年を狙っており、『差別は許さない』と言う思想の下で粛清に動いている事からもSNSでも「本当に天羽組の敵⁉」や「差別を絶対に許さない戸狩の兄貴カッコよすぎる…!」と好意的なコメントで溢れていた。


大嶽の指示で渋谷と馬渕を集め、真正面からの戦闘で叩き潰しに行く姿勢を見せた。更に大嶽から天羽組の警備が薄い瞬間を狙うために空龍街で裏拠点を作るように命じられる。


そして天羽組の武闘派6名が戸狩派のヤサに奇襲をかけようとしている同時期に拠点作りのために出払っている。


天羽組に勘付かれないように空龍街の街外れを拠点にする半グレ組織を瞬く間に制圧し、裏拠点を作る事に成功する。それからしばらくして、大嶽から現在進行形で奇襲をかけられている連絡が入り、危機を感じた戸狩は戻って守りに入ろうとするが、大嶽は信じられない事を口にする。


天羽組の武闘派が攻め込んでいるからこそ守りが手薄になっており、その隙を突いて天羽の首を獲って来いと命ずるのだった。


大恩ある大嶽の身を案じて尻込みする戸狩だったが、大嶽の一喝で腹を括り命令に従い天羽の首を獲りに向かう。そして、戸狩は遂に天羽組事務所の正門まで辿り着いたのだった。


天王寺組 鋼鉄の暗殺者 VS 若手武闘派狂人極道 千載一遇の勝負編集



戸狩は天羽組事務所付近で監視カメラを上手い事動かして見つからないように立ち回り侵入して見せる。戸狩は警護に就く構成員を躱す中、息抜きで外を歩いていた天羽と香月を偶然発見する。


戸狩は音も無く銃撃するが、違和感に気付いた香月によって空振りに終わってしまう。香月との戦闘に発展するが、正面切っての戦闘では戸狩が香月を圧倒し、更には天羽の片足にも被弾させる。香月は戸狩から天羽を逃がすために抵抗するも、乱射してくれたお陰で撃つタイミングとリズムを把握し、接近戦に持ちで圧倒し、香月の胸を強引に切り裂く。追い打ちの袈裟切りを浴びせ香月は敷地内の池に落ちてしまうが、戸狩は天羽の首を獲る事を優先するのだった。


斃れたと思われた香月はギリギリで致命傷を避け、池の中に身を潜めながら銃撃し戸狩の身体を掠めさせた。しかし、香月の抵抗はダメージと出血が重なる余りそこで止まってしまい、池から這い出るほどの体力は既に残されていなかった。


天羽を負う中、小峠と亘清に遭遇してしまう。亘清の脇腹撃ち抜くが、小峠に阻まれてしまう。最短で天羽を殺すために正面突破を狙い、覚悟を決めた小峠は正面から向き合い特攻してくるのだった。


天王寺組 鋼鉄の暗殺者 VS 天羽組 アラサー武闘派極道 ぶつかり合う信念編集


香月を倒したことを言い放ち、ブチギレた小峠と戦闘を開始する。小峠の全身全霊の早撃ちを一張羅に穴が空く程度で済ませカウンターに大阪産の鉛玉2つを撃ち込み回避した小峠との距離を0まで詰め鍔迫り合いで小峠の耐性を崩した上エルボーで小峠の顬を攻撃、更にいつの間にか刺した六角手裏剣という一瞬の4連撃を叩き込む。今度は発砲しながら突撃する小峠の銃撃を警戒しながら穴が空いたジャケットを脱ぎ捨てて隙を誘い、2度目の鍔迫り合いになってすぐドスを持つ小峠の腕を掴み投げ飛ばし、背中を見せるように転がり落ちた小峠の背中をぶった斬り重傷を負わせる。

次に物陰からの撃ち合いになり小峠の銃を読み切った戸狩は作戦を練る小峠相手に近接戦に持ち込み竜巻のような斬撃で小峠を切り刻むがここで逃げる天羽と亘清を発見、小峠が意図的に距離を取った中射程範囲内にいる天羽目掛けて発砲しようとするがこれは小峠の策であった。


小峠から目を切った戸狩は意識外の銃弾を脇腹に喰らい虚を突かれるも実力差で小峠より速くドスを入れる。それでも前に出る小峠から距離を取ろうとするが即座に追いついた小峠に鳩尾を刺される。カウンターで腕をつかもうとするがヤクザキックで距離を取られてしまう…が


「鋼鉄の暗殺者」の名に恥じないほどのタフネスで至って平然としていた


絶望感を感じつつあった瀕死の小峠にトドメを刺すべく突進する戸狩に横槍を入れたのはバイクでカチコんで来た和中だった。そして戸狩VS和中という東西屈指の武闘派極道による大激戦が始まることとなった。


終盤に登場。状況自体はほとんど変化していないが、前回は小峠視点だったのに対し、この回は茂木功志郎視点という点が異なる。


そして、10月7日の動画にて和中との最終決戦が始まることが予告された。


天羽組 至高の剣豪 VS 天王寺組 鋼鉄の殺戮者 空前絶後の最終決戦編集


和中との死闘における前編。


小峠を救出しに来た茂木を狙うことで和中の動きを鈍らせ、ある程度和中にダメージを与えることに成功する。

茂木たちが射程圏内から脱出したことを確認した後、和中に対して「未来に発生し得る関東極道による侵略を防ぐためには、天王寺組が関東制覇する必要がある」ということを改めて力説するも、和中に「仮に天王寺組が関東制覇したとしても今度は逆に天王寺組が関東極道から恨まれ、これが新たな抗争の火種になるのではないか」と指摘される。これを聞いた戸狩は和中の指摘に対して「そんなことあるかい。どついたらどつき返される。それを知ったら人間は止まるんじゃ」と反論するも、この発言によって和中の怒りが増幅されてしまい、本気モードの和中と対峙することとなった。


日本刀の距離に入られないようチャカで牽制するも空しく、一瞬で接近されてしまう。最初の斬撃、そして続けて放たれた二発目の袈裟斬りまでは回避できたが、六角棒手裏剣で和中の喉を刺そうと目論んでいたまさにその瞬間、致命傷には至らなかったものの和中の放った逆袈裟斬りをモロに食らってしまった。


「せやけど、やっぱりなんとかなると思うわ… さあ、本番いこか…」


和中との死闘における後編。


互いの手の内を見せながら身を削る中、戸狩は和中が正統派な剣士であると踏んで攻撃パターンが限定していける可能性があると踏んで立ち回ろうとする。銃でペースを掴んでいき、躱しながらフェイントを織り交ぜる戦法を取る。和中の頬に六角手裏剣を突き刺し、追い討ちの斬撃を与えて更に削っていく。

それでも和中は倒れず以前、六車謙信や伊集院相手に見せた必殺の構え「虎躑竜」を取る。


和中もこちらのペースを掴んでいった為、煙玉で牽制するが神速の突きで左腕を貫かれてしまう。強烈な斬撃を浴びせて胸と左腕を深く切り裂く。重傷を負って尚も落ちる素振りのないパフォーマンスを見せる戸狩に対し、和中は既に強力な戦闘能力を見せるのが奇跡なほどの深手であり、勝負の天秤は戸狩に傾むこうとしていた。


しかし、攻撃を避けて和中の腹を深く突き刺すも逆に合気道による返し技と蹴り降ろしによって延髄に大きなダメージを受けてしまう。

距離を取るも積み重なって受けたダメージは最早瘦せ我慢だけでとても誤魔化せるモノではなかった。戸狩は死の淵にたったことを自覚し自分が天王寺組の未来を背負い守っていく覚悟を魅せた。


最早互いに三途の川に片足付けたような状況になる中、居合の構えをしながら突っ込む和中に対し戸狩は拳銃で逆転の一手を狙うも、和中は地面を転がると言う予想外の行動に打って出る。戸狩は瞬時にドスによる接近戦やカウンターを狙う体勢を取り、見事に和中の居合切りを外して見せるのだった。


しかし、和中が振るったのは日本刀ではなく、戸狩に刺された六角手裏剣であり、戸狩を出し抜くフェイクであり、意趣返しと言わんばかりに戸狩の頬に突き立てるのだった。


構う事無くドスで和中の左目を切り裂く反撃を見せるが、和中は思いの籠った咆哮を放ちながら愛する天羽組の仲間を守りたいただ一心の信念の下に腰に残した日本刀での居合斬りを放つ。

戸狩は対処しようにも、和中の想像を超えた執念と小峠との戦いで受けた傷のせいで反応がほんの僅かに遅れた。


和中の全てをかけた一太刀は戸狩に致命傷を与え、戸狩はとうとう倒れ伏すのだった。


最早指一本動く事も叶わない戸狩はひたすら大嶽や天王寺組の面々に謝罪の言葉をつぶやくのであった。


その後駆け付けた天羽圭司の指示で闇医者に運び込まれた。


羽王戦争編の最終回およびアフターストーリー。


闇医者に運び込まれたおかげで何とか一命をとりとめることができたらしく、羽王戦争終結に伴い大阪の病院へと移送された。しばらくは安静状態だったが、アフターストーリーにて行われた大嶽の告別式の頃までには羽王戦争での傷が癒えたものと思われる。

大嶽の最期を知った際は、渋谷と共に涙を流した。


前半では兄貴分の陣内の代わりに椎名と共に三國の護衛をしていた。襲撃者は椎名が始末した。

後半では渋谷・似鳥と共に漫才的なやり取りを交えながら状況整理していた。


天羽組の状況整理にて忙しさのあまり私生活が滅茶苦茶であることが判明した。電気代を払い忘れ、暗い部屋で体育座りをしているのがとてもシュールである。


活躍(天王寺組シリーズ)編集

ある意味ここまでが羽王戦争アフターストーリー。


大嶽の墓参りをしている際に三國から大阪城で花見をすることを知らされる。その際に三國による大嶽の声真似に何度も騙されていることが判明した。


そして大花見大会が開始し、盛り上がる。その最中で陣内から和中について聞かれて素直に称賛していた。ちなみに自分の方が和中よりイケメンだと言ったが和中の写真を見たことがある陣内に瞬殺された。城戸と浅倉についても思い返して称賛していた。

三國が天羽組へ謝罪に行き、無事だったことに驚いていた。


会もひとしきり盛り上がったところで渋谷から中締めとして言葉を依頼されるも、ぶっ飛んだ内容から総ツッコミを喰らうことに。陣内からは酔うよう酒を飲まされ、三國から「マイナス3ポイント」と言われたりするも戸狩は満面の笑みであった。


みなさん… 私たち幸せです

「親父 声マネ上手すぎです ダッシュでどら焼き買いに行くとこでした」

(和中と比べて)「ただ顔は明らかに勝ってましたね」

陣内「俺 和中の顔 写真で見たけど 絶対負けてる」グサッ(心に刺さる音)

「親父… 東京から無事に帰ってこれてほんまにホッとしてます」

(中締めを頼まれて)「わかったぁ! ほんまは金取るけど」

「大阪弁しか喋られへん諸君…」

陣内「お前や」

「アホやけど まあコイツらでええか~ってねえええ! というわけで飲みましょおおお!」

周り「なんやこれええ!」陣内「思てたんとちゃう 飲めぇ戸狩!」

三國「今のスピーチ マイナス3ポイント!」渋谷「親父そのポイント何に使えますの!」

そんな感じで天王寺組は今日も賑やかです これからも死なん程度に頑張っていきます


京極組の面々と初対面。後半になりいきなり登場。久我と佐古に代わって裏神鳳崎桔平深瀬大也のことを語った。その後の陣内との約束があるからと言って消えた。


高槻と共にシマである鳳来町を見回り、薄っぺらい精神でデモ活動する輩達を成敗していった。

その後、事務所にて陣内と共にケジメ隊長というインフルエンサーの妻から夫の仇である近本を粛清して欲しいと依頼される。妻へ嫌がらせをしてくる連中の対処は高槻と似鳥に任せ、自身は白石と共に近本の粛清に向かった。

配下は白石が相手をしている間、近本へ近づいて頭突きを喰らわせる。強烈な頭突きを喰らってもなお身勝手な思想を語る近本に諭しつつ、「本物の人殺し」というのを理解させてからバラした。


粛清後、発泡酒を買いに寄ったコンビニで店員に成りすましていたニトロなる天才殺し屋の襲撃を受けた。相手は切り合った後、フェイクの手榴弾と銃撃で気を引いて逃走した。


戸狩は椎名と見回り、亡くなった女性を選挙ポスターに無断使用している輩と遭遇してその場で粛清した。

その後、前回と同じ流れで依頼が舞い込む。依頼人は大阪府知事の若生氏。大森と川崎という立候補者にしつこい妨害を受けているとのこと。陣内が大森を尋問してその背後に岩本という前府知事がいることが判明して椎名と共に粛清へ。

粛清は椎名が川崎の相手をして自身は岩本の元へ向かう。前回の近本すら下回る醜い願望をのたまう岩本を丸めた選挙ポスターで一発K.O.して粛清した。(ヒューマンバグ大学全シリーズでも類を見ない丸めたポスターで死亡する初の事例となった)


粛清後、発泡酒を買って帰宅した戸狩であったが、ニトロの仕掛けた爆弾による爆風を喰らってしまう。続くニトロのナイフの一撃を回避して、自己紹介する余裕を構すニトロへ怒りを向ける。

相手の銃撃に対して転がっていたドアを使い応戦するも、巻き込まれる覚悟で撒かれた複数の手榴弾の爆風で共に吹き飛ばされる。計算通り逃走用のバイクへ飛ばされたニトロであったが…


「弁償もせんとどこ行くんや」


逃走しようとしたニトロの右手を踏み潰す足。それは爆風をものともしない戸狩であった。


「お前が這えるくらいの衝撃でこの戸狩が潰れるかぁ」

「一応 鋼鉄の男ちゅうことでやらせてもうてんねん」


依頼主について聞こうとするもニトロは手榴弾での自爆をしようとした為、延髄を踏み抜いて永遠に沈黙させるのであった。奇しくもそれは刃を交えた剣豪の技であった。


他に人が居なかったのが不幸中の幸いであったが、帰る家を失った戸狩。

その後、連絡を受けてやって来た渋谷と共に燃え盛るアパートを呆然と見上げるのであった。


前述のニトロの一件でアパートが燃えてしまった為、新居が見つかるまでの間は渋谷の家で泊まっていた。しばらくしてから渋谷と共に、奈良県奈良公園シカ鹿せんべいをあげている時に、『邪魔だと』鹿を蹴る外国人観光客と遭遇する。(シカと鹿せんべいの描写を見て、この時期放送中のとあるアニメ作品が頭をよぎった視聴者も多いだろう。)

数日後に和歌山県の関連組織に会う為に車を運転している時に煽り運転に遭う。

新居のマンションに住んでから2週間後に、自分の子供を虐待している所を見た隣人の通報で警察に注意されて逆恨みした女が隣人の部屋のドアを叩きながら大声を上げる隣人トラブルに出くわす等、立て続けにトラブルに遭遇していた。(※因みにシカ達を蹴っていたDQNは戸狩に豪快に蹴り上げられる。煽り運転の男は戸狩が男の車の窓ガラスを殴って破壊、引き摺り出してから車体のフロントガラスに叩きつけて戸狩が運転していた車の窓ガラスの弁償の支払い、遅延証明を書かせる。隣人トラブルは戸狩が子供を保護しようと部屋のドアの前に立ち塞がった女をドアごと蹴破り(※もちろん死なない程度に加減している。)子供を施設に保護している。)


後日マンションに訪れた渋谷に『お祓いに行った方がいい』と言われた時に、戸狩は先の羽王戦争で組織の命令とはいえ、天羽組に取り返しのつかない事をした責任感から天羽組に謝罪したいと考え、最初は菓子折りを持って行こうかと考えて天羽組事務所に訪問するイメージトレーニングをしたが、そこには鬼の形相をした野田一須永陽咲也おり、まずは須永にナイフでメッタ刺しにされ、次に野田にアイスピックで『一由多回』刺されて殺害される様子を想像した為、震えがっていた。


数日後、文化遺産の神社にスプレーで落書きしているアジア人2人を見かけて半殺しにし、更に別の日に仕事で白石玲士と共に車で移動している時に、自転車で煽り運転をするひょっこり男遭遇し、運転手だった白石がひょっこり男を自転車ごと轢いて、更に車から降りて男をボコボコにして近くのゴミ捨て場に捨てたりと再度トラブルに見舞われた。(※因みに合計4回のトラブルは昨今日本国内で起きた事件が元ネタとなっている。因みに、ひょっこり男が題材となるのは今回が初めてではなく、最初期のヒューマンバク大学にて2020年11月9日の動画ではひょっこり男を題材にした動画が存在する)


その後、戸狩は考え抜いた結果、天羽組への誠意として一個1万円する高級マンゴー10個セットを夏のお中元として送った。(※因みに陣内賢斗からは『何でマンゴーなん?』と問われた戸狩は『高いと認識されやすい』事と、戸狩自身は高い物を貰ったら嬉しいのが理由。)


後日、お中元が届いた天羽組の舎弟速水泰輝は驚き、爆弾ではないかと警戒し、金属探知機を使って念入りに調べていたが、野田は『南の風を感じる』と速水にマンゴー10個セットの箱を開けさせた。又、天羽組への謝罪と和中との死闘で致命傷を負った自分や仲間達の命を救ってくれた感謝の手紙と共に送っており、野田がその手紙を読んでいた為、それを聞いていた天羽が許す事は出来なくても任侠者として誠意を受け取る事にし、マンゴーは野田、須永、速水等、天羽組員達は美味しく頂いていた。因みに配達サイトで『配達完了』になっていた為、戸狩は少し安堵していた。


こうして戸狩は気持ちの踏ん切りを付けることが出来たのであった。


「はいはい順番ですよお」

渋谷「戸狩の兄貴 鹿からの人気が尋常やないです…」

「渋谷 鹿を見ると心が澄んで優しい気持ちになるんや そんだらよう寝れんねん」

渋谷「そうでっか…(泣)」(かわいそうにやっぱり火事つらかったんやなぁ)

日本の文化をリスペクトせん奴はどつく

子供を大事にせんなら女でも容赦ないで

「アホなおばはんこそただの動物やろ 痛みで教えるんが早いんじゃあ」

「なんかぁずっと引っかかってんねん」

「組織の命令とはいえ 天羽組には取り返しのつかんことしたからなぁ」

「…でも謝りたい気持ちはあんねん人としてな」

「全くあかんわ 天羽組の皆さんを怒り狂わせるだけの話や」

渋谷「震えすぎです 消費者金融CMのチワワみたいです」

「日本舐めとんのか 死になさい」

「目から血ぃ出るくらい考えましたけど やっぱりいきなり謝罪に伺うのはありえへんなと」

「なんやったら 謝罪の意思を伝えることすら悪いと最初思っとっんたですけど…」

「それを俺が決めたらアカンなと 心を尽くして伝えてみてあとはお相手さんが決めることやと思いました」

「陣内の兄貴ありがとうございます ほなマンゴー代も分け合えますかね?(泣)」

陣内「お…おう そらそや…」

(天羽組の皆様申し訳ありませんでした)

野田「『10個で私の家賃よりも高いです あぁ食べてみたかった…それもお伝えします』最後なんじゃこりゃ」

「気持ちだけでもまずは…やなあぁ」


負傷した世良を見舞う為、羽王戦争以来の東京訪問をした。

そこで、瓜生がメロンパン屋をしている事を聞き、店を訪れた。

ちなみに、瓜生のメロンパンを食べたのは天王寺組としては城戸以来2人目となった。


余談編集

声優編集

初登場から約5カ月間担当声優の名前が明らかにはなっていなかったが、2023年4月29日に上述の通り担当声優がついに明かされた。ちなみにKI氏は、畑耕平氏が養成所に通っていた頃、同期だった方である。


性格に関する補足編集

見下して来ると感じた者を問答無用で攻撃する性格だがこの発端は戸狩個人のものであると公式のアナウンスから発覚した。


謝罪の気持ちと面会出来ない複雑さ。編集

羽王戦争終結後。戸狩は戦争の責任を取って自爆した大嶽の最後の話を聞いてから、天羽組に謝りたい気持ちはあるが、阿久津を殺し、戦争終盤には天羽の命を狙った自分が直接謝罪に行けない事を自覚しているが、天羽組の面々から面会謝絶されているのかは不明。

ただ、良く思われていないのも事実で天羽や野田は「許すことは出来ない」と発言している。


これは北岡隆太を殺害し天京戦争勃発の原因となった京極組の一条康明にも言える。一条は終了後、天羽組に謝罪を希望しているが天羽組組員の心情は厳しく面会を謝絶されている。


関連タグ編集

ヒューマンバグ大学 天王寺組

戦闘狂 イケオジ 理想の上司 悪のカリスマ 哀しき悪役 ラスボス臭 勝てる気がしない


負ける前からギャグ要員:彼の人となりが明らかになった後はこれまでの印象を覆すようなギャグシーンが多々挟まれるようになった。


残念なイケメン:上述と同じく。羽王戦争終了後、さらに顕著となり京極組の仙石薫に振り回されたメンバーシップでの2023年の誕生日回や新年の挨拶回などで本編とのギャップが激しくなっている。


共通点のあるキャラクター

小林幸真:天羽組の構成員。CODE-EL毛利班出身。戸狩と同じくアサシンギルドを足抜けした後にカシラとなる人物に拾われた点、

それぞれ、かつて所属していたギルドにて後に組織最強となる構成員を同僚に持っている点など共通点が多く存在する。


守若冬史郎京極組の構成員。小林同様CODE-EL出身だがこちらは袴田班。戸狩や小林と同じくアサシンギルドを足抜けした後にカシラとなる人物に拾われたという共通点がある。


井上月麦獅子王組の構成員で守若の親友。殺し屋組織に所属していた武闘派極道繋がり。19歳までCODE-ELとは別の殺し屋組織に所属していたことから、戸狩と同じく彼もエルペタスの元構成員ではないかと疑われている。


海瀬将悟:守若の兄貴分である京極組の構成員。同じく異常なタフネスを持つ武闘派極道。ただし戸狩の方は銃弾を喰らっても平気なのに対し、銃弾をもらうとやや厳しいらしい。


小湊圭一羅威刃の幹部。城戸や戸狩と同じく理不尽な迫害や差別に苦しんだ被害者で片親育ち。ただし彼の場合は城戸や戸狩と異なり(障害者であることを加えて)10歳で母親と死別したことが原因で300人以上の健常者を斬り殺した救いようのない外道に成り果ててしまったが、最期は自身と同じ外道に家族を殺された過去を持つ人物拷問中自身が抱いていた母の愛への曲解を正された


香坂慎太郎:裏神のトップ。理不尽な差別を受けた被害者で片親育ち、ギャグを言う場面が多い、幼少から殺しの英才教育を受けていたが成人後に組織を離反したなど、意外と共通点が多い。


ドルメン大帝 ズ・ザンバジル:小湊や戸狩と同じく理不尽な迫害や差別を受けた被害者。ただし彼らは小湊や城戸、戸狩以上に悲惨な境遇(ザンバジルは小湊とどっこいあたり)で被害規模も小湊の比ではなく、立ち位置も異なりラスボスである。


繭(selector):小湊や城戸、戸狩、ドルメン、ザンバジルと同じく悲惨な生い立ちかつ理不尽な迫害や差別を受けた被害者。また戸狩とは誰にも名前を呼んでもらえなかったという点は共通しているが戸狩には母親という良き理解者がいたが繭は家族全員が毒親で誰一人彼女の名を呼ぶ者はおらず、抱きしめてすらくれなかった。そんな彼女にも最後は救いが訪れ、主人公に抱きしめられ、救済された。


チュアチュリー・パンランチ:同じく人種差別を受けたことで人種差別を徹底的に嫌い、更には報復で思いっきりどついたところまで似ている。

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