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◆ぼくらは いつも

 げんきですけど

 こんにちは。

◆じぶんは

  どせいさん

 いうものですよ。

◆ここは みんな

 どせいさん

 なんです。

概要

MOTHERシリーズに登場するキャラクターで、ベージュ色の一頭身にでかいリボンが特徴的な謎の生命体。非常におっとりとした性格で、人間達に非常に友好的。

実際に話しかけると、気の抜けた謎のフォント(通称:どせいさんフォント)で独特の日本語を使って会話してくる(なお、この文字は本シリーズの生みの親・糸井重里が幼少期に書いた文字が元になっているらしい)。ちなみに海外版でも『どせいさんフォントのアルファベット版』が使われている等徹底している。

小説版でも作者・久美沙織氏の判断でどせいさんのセリフは「どせいさんフォント」が使われている。

主な口癖は「ぷー」や「ぽえーん」、「ぽてんしゃる!」、「ぐんまけん!」など。

一定の所まで進めると、コーヒーおもてなしもしてくれる。

特徴・特性

生活形態は謎が多い。

特に『MOTHER2』に登場する個体は利便性と空間認識が人間とかなり異なるようで、ゲーム内で確認できただけでも梯子の上に電話・テーブルの上に椅子・床の上に食べ物・開いたゴミバケツに座るという理解に苦しむ有様。

MOTHER3』に登場する個体は大分人間の感覚に近くなっているものの、梯子の上に小さな棚や座面があったりする。

外見からは想像出来ないような非常に高度な科学力を持っており、病院は戦闘不能は勿論、取り憑かれや頭にキノコも対応可能。

装備品や回復用食糧の性能は高く、特に安価な「うらカンポー(状態異常回復+戦闘不能を確率で回復)」と高額だが戦闘不能含む全異常を回復する「いのちのつのぶえ」は『MOTHER2』『MOTHER3』のどせいショップの目玉商品である。

気付いた人もいると思うが、個人の概念が希薄なこともどせいさんの特徴である。

そして自分を指すための「me」はあっても、能動を示す「I」がほぼ見られない。役割の差異はあっても優劣が感じられないのは、その所為かもしれない。

またあまり知られていないが「どせいさんの体液を浴びた人間は、どせいさんになる」と言われているらしい(宝島社刊の攻略本掲載の考察コラムなどで見られた説)。

作中での活躍

MOTHER2

初登場。

サターンバレーでひっそりと暮らしていたが、グレープフルーツの滝の奥に構えたギーグ部下ゲップーの秘密基地に仲間達が拉致され困り果てていたところへスリークからやって来たネス達に、攫われた仲間を助けてほしいと頼み込む。

彼らの活躍で仲間が戻って来た後は、サターンバレーの近くにおまえのばしょの1つミルキーウェルがある事を教えた。

その後もアンドーナッツ博士アップルキッドと協力してスペーストンネルなど高度な発明品を生み出し、終盤までネス達の冒険を支えた。

なお、外見では判断不可能だがどせいさんにも一応男女の性別の違いがあるようだ。

MOTHER3

第7章『7つの針』の中盤で訪れるどせいだにで登場。

今作では「怖い話が苦手」という弱点が明らかになっており、これを話すと非常に怯えるらしい。

第5章のラストでどせいだにに落下したダスターを助けたが、直後にブタマスク達にどせいだにを占拠され、こわがらせロボ等を使った拷問で針の場所を吐くよう脅されていた(それでも決して針の場所は吐かなかった)。

隙をついて外に助けを求めた結果、オリシモ山から冷蔵庫でタツマイリ村の墓場まで戻って来たリュカ達が駆けつけることとなる。

リュカ達がブタマスクを撃退した後は、助けてもらったお礼にマジプシーの1人・フリギアと針の場所があるゴマフ火山への行き先を教えた。

彼らが無事に針を抜いて帰って来た後、ブタマスクが報復なのか今度は出口に繋がる洞窟を爆破し封鎖させてしまうが、飛ぶ鳥かごを作るというアイデアを思いつきリュカ達を脱出させた。

またその際に、リュカからゆうきのバッヂを預かっている。

同章の終盤では、マジプシーの1人・イオニアが針を守っているチュピチュピョイ神殿の前でお忍び姿で再会。

以前預かったゆうきのバッヂをピカピカに磨き上げ、本来の姿=フランクリンバッヂに戻してリュカへ返した。

外部出演

星のカービィ スーパーデラックス/ウルトラスーパーデラックス

洞窟大作戦」で手に入るお宝の1つに「どせいさんのぞう」が登場している。価格は120000G。

大乱闘スマッシュブラザーズシリーズ

大乱闘スマッシュブラザーズDX』以降の作品で、ステージ上に出現するアイテムとして登場。

相手に投げると妙な音が鳴り、与えられるダメージは大した量ではないが、相手のシールドを一気に削るという強力な効果を持っている。極稀だが、ピーチデイジーの下必殺ワザである野菜ひっこ抜きで出てくる事もある。

大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL』ではメガネハナーンキュービィから召喚可能。ランクはACE。なおさらに強力なスピリッツを呼び出すのにも使う。

余談

  • 東京エンカウントでは後ろの棚にゲーム機本体やゲーム雑誌が置かれている中に紛れて、どせいさんのフィギュアも置いてあった。
  • 2021年に行われた『「MOTHER」アンケート』では、どせいさんが堂々の1位を獲得した。
  • これだけ人気のキャラにもかかわらず『MOTHER』には登場していないため、実はMOTHERシリーズ皆勤賞ではない(具体的な皆勤賞のキャラは、作品ごとで見た目は異なるものの「サル」「ゾンビ」「エナジーロボ」等が挙げられる)。
  • 先述のランキングもある糸井のサイトでは「どせいさん語講座」と称してふつうの日本語の短文をどせいさんの言い回しに変換するとどうなるか当てるクイズも行われた。其処の設定では、地球人でどせいさん語を解せるのは糸井唯一人とされている。
  • 小学館の『月刊コロコロコミック』が1997年6月号誌上で行った『ポケモンモンスター2モンスターアイディアコンテスト!!』ではどせいさんをモチーフにしたと思しきドセータンが同年8月号(P.33)にて最優秀賞に選ばれた(コメットンに進化する天体・氷複合ポケモンであるようで、技も宇宙関連で締められている。田尻智氏からも高評価であった)。
    • なお本案件はあくまでもアイディアコンテストであって、ロックマンデジモンのように受賞作のキャラクターが登場するわけではない。しかし宇宙関連の設定はその後のポケモンに影響を与えた…のかもしれない。

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参考作品

1959年に発表されたダニエル・キイス小説。後に、日本では1961年に翻訳版が登場した。

知的障害でも誰よりも賢くなりたいと願っていた青年チャーリイは、ある日彼のクラス担任を務める大学教授・アリスから勧められた最先端の脳手術を受けた事で直面した出来事が描かれている。

1976年から公開されたルキノ・ヴィスコンティ監督映画。どせいさんのコンセプトはこの作品が元になっている。

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