◆ひとでもなく まものでもなく
おとこでもなければ おんなでもない。
ねんれいも まったくわからない。
◆とにかく ヘン。
まとめて ヘン。
ぜんいん ヘン。
◆そういうやつ。
◆だけど きだては いいんだよ。
概要
MOTHER3に登場する種族で、物語のキーパーソン。
全員がクラシックなオカマの容姿をしており、ピンクの巻き貝型の家に住んでいる。アレック曰く男でも女でもないらしいが、自認は女性。また一万年の寿命を持つ長命種であり、PSIに精通している。
温厚で友好的ではあるものの、長命故に人命を軽視した言動を行うことがある。
その正体はノーウェア島の各地に存在する『7本のハリ』の守護者。
ハリは特別なPSIが使える選ばれた人間だけが抜くことができ、その全てが抜かれた時には島の地下に眠る闇のドラゴンが目覚めると伝えられている。
マジプシーたちは、自身が守るハリが抜かれると役目を終えて消滅してしまう。ハリを抜く者が現れた「そのとき」には、それがどんな状況であっても全てを受け入れて消滅することが幸福で最良であるというのが彼女たちの考えであり、そのような思想が根幹にあるためか、基本的に全員が運命論者気味で「運命」という言葉を好んで使う傾向にある。
闇のドラゴン
ノーウェア島の地下に眠る、島とほぼ同じ大きさの巨大なドラゴン。
そのあまりに強大な力からマジプシーの遠い先祖が7本のハリを打ち封印し、以後は大地の力そのものとして島を災いから守っている。
全てのハリが抜かれドラゴンが目覚めたとき、その力はハリを抜いた者の心に従うとされ、よい心であればあらゆる命が光かがやき、悪い心ならば邪悪な欲望のために何もかもを破壊しつくすという。
クマトラがイオニアから聞いた話では「全ての命と全ての時間が生まれ変わる」とも言われており、全てを超越したデウス・エクス・マキナのような存在であることがうかがえる。
◆じゃあ マジプシーたちを
しょうかいするわ。
◆きょうは パーティーだから
ほぼぜんいんが あつまっているのよ。
マジプシーたち
エオリア
『オソへ城』のハリを守っている、大きなアフロヘアーが特徴のマジプシー。
ものぐさな性格で、自宅の椅子から滅多に動かない。好きなお茶はローズヒップティー。
第1章ではパーティーに訪れたクラウスにとっておきのPSIを教えた。第7章の序盤に何者かによってハリを抜かれ、どこか聞き覚えのある台詞を言い残し消滅する。
ドリア
『ムラサキの森』のハリを守っている、裸サスペンダーのマジプシー。
マジプシーの中でも特に前向きな性格で、島中に現れるようになったキマイラにも嫌悪の視線を向ける事がない。自身を「幼気な少女」と称しているため、マジプシーの中では若い方なのかもしれない。
第7章では飛行船から落下したクマトラを保護してくれていた。
リディア
『シログネ山』のハリを守っている、厚着でスキンヘッドのマジプシー。
心優しく動物好きで、非常に人間臭い性格。ほかほかする飲み物が好き。
世話をしているウサギや保護したブタマスクのことを心配し、来たるべき自身の消滅に葛藤している。
フリギア
『ゴマフ火山』のハリを守っている、帽子を被ったやや色黒のマジプシー。
いつも寝ているが、伝達事項はあらかじめ看板やノートにまとめておくなど几帳面な性格。
好きなお茶はカモミールティー。
ミクソリディア
『タネヒネリ島』のハリを守っている、長い巻き毛のマジプシー。
気が強く、思ったことは何でも言う性格。愛称は「ミクソ」……ではなく「ミッシー」。
巨大なタコの「ハチ」をお供に従えており、ハリは自作の具体的な結界に守らせている。
イオニア
『チュピチュピョイ神殿』のハリを守っている、巻いた前髪と大きな顔が特徴のマジプシー。
リュカの祖父アレックの友人で、クマトラの育ての親。すっぱい飲み物とピクルスが好き。
本編ではリュカにPSIを教えたり、リュカ達の来訪を他のマジプシーに伝えてくれるなど旅をサポートしてくれる。また、第7章序盤ではNPCとして同行。たまに回復してくれる。移動方法が個性的。
ロクリア
闇のドラゴンの頭に刺さったハリを守っているマジプシー。現在行方不明。
◆・・・え?
おぼえられっこない?
そんなこと しってて
しょうかいしてるのよ。
◆そういうものでしょ?
関連イラスト
関連タグ
マジカント:シリーズ1、2作目に登場する異世界。1作目ではマジプシーの家と同じ、ピンクの巻き貝型の家が登場する。
ドラァグクイーン:90年代〜00年代頃に話題になった、派手な女性装を行う人々。
教会旋法:音楽用語であり、恐らく名前の由来。エオリア旋法、ドリア旋法、リディア旋法、フリギア旋法、ミクソリディア旋法、イオニア旋法、ロクリア旋法があり、それぞれの名前と一致する。