※この先は、本編に関する重大なネタバレが含まれております。閲覧の際には充分ご注意下さい。
◆しってるよ。
◆あんたたち。
◆この ニューポークシティを
こわしに きたんだろう。
概要
『MOTHER3』に登場するエリアで、ポーキーが作り上げた巨大都市。『タツマイリ村』の住民達が憧れる"トカイ"で、派手さや幼稚さが混在している。
しかし、実際には建物の殆どがハリボテで"子供っぽい街"や"楽しそうだけど不気味"、"憧れの都会生活とは違う"という人々の評判から、この場所が如何に不自然なものかを物語っている。また、下水道から繋がっている『アパート』は廃墟そのもので、まさに歪んだ都市を分かりやすく描かれている。
作中での展開
第7章『7本の針』では噂で存在が知られた事を機に住民達がそこへ移り住むようになり、同時に『タツマイリ村』の人口が徐々に減少し始めるようになった。そして、同章のラストでリュカ達もポーキーからの招待という形で向かう事になる。
なお、1度来てしまった時点で2度と他のエリアには行く事が出来なくなるので注意。
第8章『なにもかも なにもかも』では、道中で『映画館』で出没したヘコキムシを追いかけていったボニーとはぐれる事態に会うものの『ゲームセンター』から繋がっていた『アパート』で無事に再会を果たした。同時に、この場所に監禁されていたリダから『ノーウェア島』や過去の『世界』に関する真実を知ったリュカ達は「ポーキーの野望を阻止してほしい」という彼の頼みを受け入れ実現する事を決意する。
そして、この世界をかけた終わりの始まりと言える最後の戦いが今、少しずつ始まろうとしていたのであった......。
施設
- 映画館
ポーキーがセレクトした映画を無料で上映している映画館。
スクリーンには、かつて他の時代で地球を救った4人の子供たちの姿が映されている。
- ゲームセンター「ワンナップ」
様々なアーケードゲームが設置された娯楽施設。
中央のクレーンゲームの下に下水道へと続くはしごがある。
- 無人アパート
ニューポークシティの地下に残された集合住宅。下水道の先に入口がある。
中ではリーダーを名乗る人物がリュカ一行を待っている。
- レストラン「BEAUTY & TASTY」
ポーキーの母・ラードナを模したロボット達が働く飲食店。
リュカの好物の名を冠した様々なメニューがレンチンで提供される。町の人々からは不評。
- ポーキーアミューズメントパーク
ジェットコースターや観覧車など、様々なアトラクションが設置された遊園地。
手前には壊れたスロットマシーンとスロットブラザーズがいる。
『ニューポークシティ』に建つ巨大な石像。
ミラクルヨクバ戦後に何度か話しかけると......?
エンパイアポーキービル
ポーキーの本拠地となっている100階建てのビルで、本作のラストダンジョン。
最後のハリの手掛かりを得るため、リュカ一行はポーキーの住む100階を目指すことになる。
元ネタは発売当時ニューヨークで最も高いビルであったエンパイアステートビル。
1階「フロント ロビー」
ビルのフロントに相当するフロア。右手側に温泉、左手側にエレベーターがある。
エレベーターは一行がニューポークに到着した時点では点検中であり、乗れるようになるのは無人アパートでのイベント後。
BGMは「ニューポーク・ボッサ」、高級感漂うオフィスのロビーに合った落ち着いた曲調。
24階「ライブハウス」
エレベーターの点検終了後、成り行きで連れてこられるフロア。
DCMCがライブの準備をしており、ダスターは共に最後のライブを演奏する。
他のフロアと違い、クリア後に再び訪れることはできない。
カバフロア
偽の100階の一つで、カバランチャーを飼育する巨大プールがあるフロア。
飼育されているカバランチャー(カバとロケットランチャーのキマイラ)はこちらが調べるまでは敵対しないため、後述のドロップアイテムを狙いながら安全にレベル上げをすることができる。
プレゼントボックスにはダスター専用装備〈さいこうのくつ〉が入っており、カバランチャーからは全ステータス異常に耐性を付与する〈ドスンのおまもり〉がドロップする。
BGMは「かば」。
ハーレムフロア
偽の100階の一つで、ポーキーのファンのつどい部屋。敵は出現しない。
ポーキーに心酔する水着姿の女性達に加え、何故かケンタウロス型の酸素補給マシンが配置されており、全く意味は無いが酸素を補給できる。
BGMは「雨のちハーレム」。
トイレフロア
偽の100階の一つで、大量にトイレが設置されたトイレダンジョン。
5つ並んだ扉の中から、正解の個室に入ることで奥へと進むことができる。一般人やブタマスクも用を足す目的で普通に利用しており、中にはオソヘ城のオバケ達や赤くて口のでっかいアイツが潜む個室も。ちなみに正解ルートは全て女子トイレである。ポーキーらしいというかなんというか……。
プレゼントボックスにはボニーの装備〈あかのくびわ〉とリュカの装備〈すっごいリング〉がある。
BGMは「さわやかトイレット」、曲名通り爽やかな雰囲気である。
ロクリアの家
偽の100階の一つで、行方不明のマジプシー・ロクリアの家があるフロア。敵は出現しない。
室内には大量のバナナと「ロクリアのかたみ」がある。
つくりかけフロア
偽の100階の一つで、ポーキー大浴場建設のため工事中の階。
壁や床があちこち抜けており、江戸っ子口調の作業員に背後からタックルすることで先へと進める。 また、このビルがコンクリートと大木で作られた木骨コンクリート造であることが判明する。
プレゼントボックスにはクマトラ専用装備〈てんしのてぶくろ〉が入っており、あいたくてウォーカーからクマトラとボニーの装備〈めがみのリボン〉がドロップする。
BGMは「つくりかけの…」でオソヘ城系統のアレンジ。
96階「よいひと温泉フロア」
偽の100階の一つで、人々をポーキーを心から尊敬する「よいひと」にするためのフロア。
温泉というのは明らかに建前であり、前作のストーンヘンジ基地さながら人間や動物達が黄緑色の溶液漬けにされ、ポーキーにとっての「よいひと」へと洗脳されている。
プレゼントボックスには〈いてのうでわ〉とボニー唯一の武器装備〈イヌのぶき〉が入っており、またブタマスクたいさからリュカ専用装備〈すっごいマント〉とカイゼンロボからダスター専用装備〈ホルスのバンダナ〉がそれぞれドロップする。
BGMは「機械じかけの…」、終盤を思わせる不気味な雰囲気の曲。
以降はエレベーターではなく階段での移動となり、本物の100階から逆算する形でここが96階であることがわかる。
97階〜99階「接待ゲームフロア」
バラエティ番組のセットのようなフロアが3階続き、それぞれでミニゲームを行う。
先に進むには対戦相手のプチポーキーにギリギリで敗ける必要がある。
ミニゲームの内容は以下の通り。
97階「もぐらたたきフロア」
モグラを叩いた数を競う「スーパーモグラたたきゲーム」
98階「はしわたりフロア」
橋を渡る速さを競う「ムラサキ一本橋早渡りゲーム」
99階「ふうせんわりフロア」
風船を割る速さを競う「どっちでバン! でショー」
本当の100階
フロア全体が黄金色の高級感溢れるフロア。
最奥にはキングPことポーキー・ミンチが待つ。
ただし、入口には番人のNKサイボウグが立ち塞がっている。
装備やアイテムなどを見直すほぼ最後のチャンスでもあるので、入念に準備して挑もう。
大乱闘スマッシュブラザーズシリーズ
『大乱闘スマッシュブラザーズX』と『大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL』では、ステージの1つとして登場。一定時間経つときゅうきょくキマイラが出没するようになっている。
『大乱闘スマッシュブラザーズX』では、実際に噛みつかれると200%の大ダメージを受け高確率で撃墜されるが、重量級のファイターがメタル状態になっている場合や吹っ飛ばされても上手く壁受身や天井受けが出来た場合、何とか耐えられる事もある。一方、『大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL』では原作再現により噛みつかれたら%を問わず一撃で即ミスという仕様に変更された。
なお、このような仕様によりどちらも完全に倒す事は出来ないが、事前にステージの下側にある足場を壊せば出没した直後にキマイラが為す術も無くそのまま落ちていくというシュールな光景が見られる。
余談
- ラードナに愛されず育った故に歪んだ心になってしまった彼にとって、『ニューポークシティ』は良くも悪くもその欲望がそのまま形になった場所となっている。
- 本来ならば、何でも手に入るようになったポーキー自身が手に入れられなかった暖かい家族や大切な友達に対する渇望や、「こうであってほしかった」という無念が具現化されている。
ある意味、前作のネスの心の世界である『マジカント』とは似て非なるものとして対照的である。
関連動画
アレンジ版
- タイム・パッセージ
編曲:酒井省吾
『MOTHER3+』に収録された同題のアレンジ版。
- だれかさんのおもいで(Pollyanna)
編曲:酒井省吾
『MOTHER3+』に収録された同題のアレンジ版。
- 行き止まりの街から
編曲:酒井省吾
『MOTHER3i』に収録されたアレンジ版で、『ユートピアでしょ?!』〜『あやしい飛行物体』〜『あのお方のテーマ』〜『いのちの記憶』で構成されたメドレー。
関連タグ
『MOTHER2 ギーグの逆襲』のラストダンジョン。