※この先は、本編に関する重大なネタバレが含まれております。閲覧の際には充分ご注意下さい。
概要
『MOTHER2 ギーグの逆襲』に登場するエリアで、本作のラストダンジョン。あまりにも遠過ぎる未知の場所である為なのか、地図には載っていない。それもそのはず、実は本編ではこの「最低国」という名前が出てこない為である。その為、攻略本で初めてこの場所の名前が判明している。
作中での展開
現代の最低国
『地底大陸』から入れるが、孤立した飛び地のみ。その先のエリアも見えてはいるが、そちらへ行くには『スペーストンネル2』の開発と起動に必要な『いんせきのかけら』をネス達が『オネット』の山頂から回収しなければならない。
ただし、そちらのエリアは完全に孤立しているので、スペーストンネル2に乗った段階で後戻り出来なくなるので注意。
紆余曲折を経て完成した『スペーストンネル2』でやって来たネス達が見たのは、謎のオブジェとポーキーに奪われた『スペーストンネル』の残骸、そして彼に攫われていたと思われるどせいさんだった。暫くして『スペーストンネル3』で到着したアンドーナッツ博士は『過去の最低国』にギーグが居ると推測し、そこに行く為にはタイムトラベルをする必要がある事を告げた。
しかし、タイムトラベルでは生命体をそのままワープさせる事が出来ない事やその解決法はネス達の頭脳プログラムや魂をロボットに移植しなければならない事、そして仮にギーグを倒しても4人の魂が必ず現代に帰って来る保証は無い事も同時に明らかになる。
それでも、これまでの冒険を経て地球を救うという決意を固めたネス達の意思を受け入れたアンドーナッツ博士は彼らの移植手術を行い、『スペーストンネル3』で旅立つ4人を見送った。
過去の最低国
いつの時代なのか分からない過去の世界で、何処か無機質で異様な空間が広がっている。飛び地なのは相変わらずだが、現代における『最低国』と明らかに違うのは飛び地が更に奥まで続いている事やそれら同士を繋ぐ謎のワープ球体があるという点である。
少なくとも同じ最低国である事がわかるのは起点近くに謎のオブジェがあるだけである。
また、『スペーストンネル3』でここに来ると現代に戻る事すら出来ず、この乗り物だけがセーブと回復が出来る最後の拠点となる。アイテムの補充はできない上道中に回復ポイントなどはない(マジックバタフライは出現するので、PPの回復はわずかながら可能)ので、スペーストンネル2に乗る前がアイテム補充の最後のチャンス。装備及び持ち込むアイテムの選択は慎重に。
前作のホーリーローリーマウンテンの敵程ではないが、PKスターストームαを使ってくる「スターマン・センゾ」とか倒した直後に大爆発する「スーパーエナジーロボ」がいるので注意。
道中の敵を倒した末にネス達が辿り着いた洞窟の入口の先は、道中の無機質的な風景と違う生物じみた何かが蔓延り道となる空間に繋がっていた。そして、最深部の終点にいた異形の存在こそが元凶のギーグそのものだった。そして現れたポーキーと対峙した時、地球の運命を賭けた最後の戦いが繰り広げられる事になる。
余談
- 最低国でセーブして終了し、再開するとロボットになる前のネス達の姿になるが、動くとロボットの姿になる。
- 過去の最低国は攻略本によっては「時の彼方」「過去の洞窟」といった名前で掲載されている(現代の方は特に名前はない)。
- ひみつのたからばこでは現代が「キョム空間」、過去が「最底国」として掲載。
- 前述の通り「生命体はワープできない」という設定ではあるが、「あなぬけネズミ」はアイテム扱いのためか連れていくことは可能だったりする。
- 『MOTHER3』にも地形が非常によく似た『ノーウェア島の地下』というラストダンジョンがある。
- こちらも地底の奥深くに存在しているが、厳密な違いとしては暗黒の世界で至る所に稲妻が走っている事や高低差のある地形となっている事である。
関連動画
原曲
作曲は2曲とも田中宏和が担当している。
- 『時空を越えろ』
『最低国』のBGM。
- 『ザ・プレイス(その場所)』
『過去の最低国』のBGM。
参考楽曲
- 『All You Need Is Love』(1967年)
『Baby, You're a Rich Man』と共に収録されたビートルズの15枚目のシングル楽曲で、同アーティストを代表する有名な1曲。日本では『愛こそはすべて』として発売された。
本作の『最低国』で時折聞こえる独特の音は、本楽曲の冒頭からサンプリングした物が採用されている。
- 『Deirdre』(1970年)
『Sunflower』に収録されたザ・ビーチ・ボーイズの楽曲。日本では『デアドラ』として発売された。
本作の『過去の最低国』で時折聞こえる独特の音は、本楽曲の冒頭からサンプリングした物が採用されている。