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解説編集

惑星SR388に生息していた「浮遊生命体」であり、シリーズタイトルにもなっているその名は鳥人族の言葉で「最強なる戦士」という意味を持つ。


その名の意味に違わぬ強力な攻撃力・皮膜等による圧倒的な防御力・極めつけに単純かつ簡易的な増殖性等、生物兵器として非常に優れた性質を持つ。

その為銀河連邦スペースパイレーツ等が度々軍事転用を目論んでおり、メトロイドを巡るこれらの謀略が、シリーズの多くの作品における事件の発端・中核の要素となっている。

また最終時系列では純粋なメトロイドそのものは絶滅したとされているものの主人公であるサムス自身がメトロイドそのものとなった為、クリーチャーとしてメトロイドが出ないメトロイドシリーズにおいてもサムスが主役ならば本シリーズとして成り立つ。


なお、メトロイドの設定・生態が物語の中心となったのは『メトロイドⅡ』だが、そのフルリメイク作品である『メトロイド サムスリターンズ』においてかなりの部分で設定の変更があったと思われるため、当記事内では別個に解説する。


詳細編集

惑星SR388で生息・繁殖していたメトロイドだが、元々は、惑星ゼーベスより入植してきた鳥人族が、同惑星内に現住する危険生物Xを駆除するために作り出した人工生命体である。またメトロイドプライムを起源とするターロンメトロイドも存在しこちらにも多くの種類に派生している。

青緑色の半透明な外殻に覆われた3つの細胞球と、その下から大小2本ずつの計4本存在する鋭い牙(下アゴ)が特徴。全体的にクラゲの様なシルエットを持ち、その外観と分類の通り宙空を浮遊して移動する。


生態編集

様々な物体に取り付き、あらゆるエネルギーを吸収するエネルギー吸収能力を持つ。

浮遊しながら獲物を探し、発見すると素早く接近し、覆い被さるようにして獲物を捕らえ、エネルギーを吸収する。犠牲となった者は体細胞ないし分子結合が崩壊するのか、衝撃で粉末状に崩れ去るミイラ状になって残る。

吸収したエネルギーはメトロイドが持つ特殊な臓器に貯蔵され、その量に応じて全体の質量も増大し、巨大化や新たな進化に用いられる。

この貯蔵されたエネルギーは体外に放出して分け与えることも可能で、この性質から高効率エネルギー資源としての平和利用も可能であると見込まれているが、彼らがエネルギーを分別・蓄積する仕組みや、そもそも彼らが生物から奪い循環させる生体エネルギーの正体など、この生態については未だ謎が多い。

これについては、スペースパイレーツはもちろん、銀河連邦の一部によって、X共々悪用されるのを防ぐため鳥人族が情報を秘匿したからであり、後に彼らの懸念は現実になっている


このエネルギー吸収能力によってビーム兵器を無効化し、強度と弾性を併せ持つ殻によって衝撃を無力化するため事実上無敵であり、さらに迅速に獲物へ襲い掛かり未知のシステムによって瞬く内にミイラ化させてしまう攻撃性の高さから度々生物兵器として着目されており、特にスペースパイレーツが率先して培養・実験を繰り返している。結果はお察しください

幼生に生まれて初めて見たものを親と認識する刷り込みの特性がある事がメトロイドⅡの一件で判明したが、アルファからは洗脳や調教に対し完全な耐性を持つため指示に従わせる事が出来ない。そのためパイレーツの研究施設においてカプセルを破壊してメトロイドを解放しようものなら、瞬く間に彼らはメトロイドの餌食になってしまう。


唯一冷気エネルギーにだけは弱く、摂氏10℃以下の低温環境下では活動が鈍り、まともに浴びれば瞬く間に凍結して無力化してしまう。メトロイドを破壊するには、この凍結した状態で爆発などの大きな衝撃を与える必要がある。

メトロイドの軍手転用実験・研究においては多くの場合で「冷気耐性の獲得」が最初の目的となっており、連邦部隊が「フリーズガン」を装備しているなどかなり普遍的な弱点として定着しているようだ。

しかしパワーボムや超新星爆発等あまりにも常識はずれに強いエネルギーなどは無効化しきれず、そのままダメージを受けてしまう。

また、デバイドメトロイドのように冷気耐性を得る代わり、別の弱点を有する場合も存在する。


アイスビームは「時空間を歪めて相手を固定する」スーパーメトロイド準拠のものと「単純な冷凍光線」の其以外が存在し、「メトロイドの弱点は冷気」と明確に設定されたのはフュージョン以降である。

そのため『メトロイドⅡ』でアイスビームが効かなかったメトロイドの成長個体が、後のシリーズリメイクにて(完全に凍結せずとも)通用するようになった。


β線の照射によって分裂増殖する特性を持つが、本来は卵生の生物で、ある程度成長した個体が産卵することで繁殖を行う。惑星SR388においては「クイーンメトロイド」と呼ばれる最上位の1個体のみが産卵を行う特殊な社会形態を取っていた。

ただし、成長については鳥人族にとっても想定外であり、そのせいで彼らはSR388の開拓を断念せざるをえなくなった。

他者のエネルギーを吸収する本能に忠実な、凶暴な性質の生命体だが知能があり、同族・仲間とそれ以外とを明確に判別している。同族と見た相手には攻撃行動をとらないだけでなく、その相手を害する存在には積極的に怒りや攻撃性を示すなど、同族に対する仲間意識に近い物も確かに有している模様。鳥人族はこの性質を利用し、マザーブレインの精神感応能力(テレパシー)によって意思疎通を行い制御していたが、惑星ゼーベスがスペースパイレーツの侵略をうけたことで管理ができなくなり野生化した。

先述したように孵化時のインプリンティング(刷り込み)によって異種の生物を「親」と認識することもあり、「親」の危機には自らの命を賭して救おうとする。サムス・アランが体験したこの生態を銀河連邦も注目しており、『OtherM』ではこうした疑似親子関係を「理想的な関係性」と呼んでいる。


低温を除くあらゆる環境下に適応し、そして外部からの影響で様々な最適な形へと変態を行う。SR388においては惑星のコアからβ線を含む放射線が放出されており、この環境下に限り

幼体→(脱皮)→アルファ(α)→ガンマ(γ)→(脱皮)→ゼータ(Ζ)→成体オメガ(Ω)

という完全変態のような成長過程を経る。成長に伴って爬虫類的な外観になり、筋力、生命力も増大し鋭い爪や電撃など攻撃手段も増加する。

SR388が舞台である『メトロイドⅡ』で邂逅できる他、『メトロイドフュージョン』においても、SR388の環境を再現した「B.S.L」のシークレットラボ内で標本を確認できる。


変態編集

め~と~ろ~い~どぉ~お~♪

  • 幼生メトロイド

無題METROID

一般的に最も知られた形態で、いわゆる「メトロイド」とは基本この姿を指す。上記の生態は全てこの幼生の物であり、シリーズでもほぼ何らかの形で登場している。


『Other M』では遺伝子操作によって冷気耐性を獲得した幼生メトロイドが登場。寒冷環境下でも活動し、銀河連邦07小隊隊長であるアダム・マルコビッチが「サムスでは勝てない」と断言するなどその危険性が窺えるが、大半はサムスと交戦することなくアダムの手によって施設ごと自爆し、実際に対峙した個体も孵化したばかり、あるいは遺伝子改良されずに誕生した為かサムスのアイスビームが通用するため、結局のところメトロイドの耐性面で連邦の研究がどこまで成功していたのかはわからずじまいとなった。


  • アルファメトロイド

/ テテテーン!! \

幼体から脱皮した姿。幼生時を思わせる赤いコアと、それを覆う半透明の膜を腹部に持つ。

青い目と、同じく青色だが満遍なく緑色の斑模様のついた甲殻を持つ。新たにできた、ゾウムシの様な特徴的な頭部からは一対の牙の他に一本の角が生えている。また、体の側面には未熟ながらも小さな脚が確認できる。

ゆっくりと移動し、攻撃方法も基本的には体当たりしかしてこない。

この形態以降冷気への耐性を獲得し凍結しなくなるが、ミサイルで直接ダメージを与えられるようになっている。アルファは通常のミサイル5発で破壊可能である。

アルファメトロイドから十分に成長すると、甲殻などが発達し次のガンマメトロイドとなる。


  • ガンマメトロイド

ガンマメトロイド

アルファが成長した姿。身体が大きくなり、目が三対の複眼になっている。

脚が大きく発達し虫の様な姿になっているが、ゲーム中では地上を歩行することはなく、背筋を丸める様な姿勢で空中を飛行する。なお、アルファに比べて飛行速度が上がっており、さらに口からイナズマを発し下から上に薙ぐ攻撃を新たに獲得している。

こちらはミサイル10発で破壊できる。


  • ゼータメトロイド

ガンマが脱皮した姿。尻尾が生え、四肢も強靭になって二足歩行の爬虫類を思わせる姿に変貌した。

頭部が胴体から独立し、さながら二頭身の様な外見になっている。

サムスと同じくらいの背丈で、発達した手足を持つが歩行することはなく、やはり他の形態同様空中を飛行して移動する。攻撃方法は火炎弾と高威力の体当たりで、こちらの攻撃は腹部と背中にしか通らない。

ミサイル20発で破壊でき、背中が弱点となっていて倍のダメージを与えられるが、常にサムスの方向を向くため狙って当てるのは難しい。


  • オメガメトロイド

センシティブな作品

ゼータが成長した姿で、通常種のメトロイドにおける成長の最終段階。「メトロイドⅡ」公式サイトでは「成虫」と呼称されている。複眼が4対になり、手足や尻尾もさらに発達。もはや大柄な怪獣の様な姿となった。

サムスの二倍近い体躯を持ち、強化された外殻は腹部・背中以外への攻撃を無効化する。

より発達した手足を持ちながら歩行や攻撃に用いることはなく、空中を飛びながら体当たりと口からの火炎弾で執拗にサムスを狙う。

フィジカル面も含め高い攻撃力を誇り、スクリューアタックで上手く距離感を調節してやるのが撃破のコツ。ミサイル40発分もの高い体力を誇るが、やはり背中が弱点であり倍のダメージを与えられる。


フュージョン』ではB.S.Lの研究により生み出された早熟進化をした個体が登場。B.S.L脱出を狙うサムスの前に現れ、事実上のラスボスを務める。

通常のミサイルはおろか冷気を搭載したアイスミサイルすらも無効化する強固な外殻を持つ。また、尻尾がパイプの切れた様な独特の形状に変化し、背中にもパイプ状の器官を持つ。

飛行せず、体当たりや火炎弾を吐くこともなく、ただひたすらサムスににじり寄り爪で切りかかるのみの単調な攻撃しかしてこないが、サムスの体力をいくつだろうと必ず残り1にし、完全装備のサムスと同等のスペックを誇るSA-Xをも一撃で吹き飛ばし擬態解除に追い込む無茶苦茶過ぎる攻撃力を誇る。

誰が呼んだか、「ぼくがかんがえたさいきょうのメトロイド」。

オメガの一撃によってコア-Xへと戻ったSA-Xから全ての装備を奪還し、アイスビームを打ち込むことでようやくダメージを与えられるようになる。

スーツがいつものオレンジになった後は攻撃の直撃もエネルギータンク1つの消費に抑えられる上、膝立て状態からの復帰も素早くなり、更にパワーアップしたサムスのアイスビームの影響でかなり頻繁に怯ませる事が出来るため倒すのは容易。

B.S.Lではメトロイドの研究の結果「幼生から一気にオメガへ変態させる」という実験を行い成功したことが判明している。幼生メトロイドの巨大な脱皮跡があることから、このオメガメトロイドもまた実験で誕生した個体であることがわかる。

恐ろしい咆哮や、途方もない攻撃力は研究による成果かもしれない。


  • クイーンメトロイド

クイーンメトロイド

メトロイド、ひいては惑星SR388の生態系の頂点に君臨する生物で、『メトロイドⅡ』のラスボス。オメガをはるかに上回る巨体を誇り、群れの中で唯一メトロイドの卵を産むことができる個体。

通常のメトロイドではクイーンになれず、特別な個体のみがオメガからクイーンへと進化するが、一方でクイーンになれる因子を持つ個体はいかなる環境下でもクイーンへと進化し繁殖を行うことができる

蜂や蟻の群れで言う女王にあたり、生まれたメトロイドに攻撃指令を与え外敵を迎撃させることもできる。どこかで群れのメトロイドが撃破されるとそれを感知することができるらしく、その激昂から惑星全体に影響する地震を起こし、地形を変える。

本体後部にチューブ状の器官があり、産卵管であると言われている。


首を伸ばして獲物に噛み付いたり、口から火炎弾などを吐き出して攻撃する。

全身の外殻はあらゆる攻撃を防ぐ強固な装甲であり、本来弱点であるコアもうつ伏せで四足歩行という姿勢から狙うことができない。しかし巨大な口の内部だけは柔らかくミサイルでダメージを与えることができるが、その場合100発以上ものミサイルが必要となるなど非常にタフ。

コアがある腹部での内部からの爆発に弱く、クイーンが怯んだ隙にモーフボールで口から体内に侵入し、腹部でボムを爆破させることで大ダメージを与えることができる。この弱点は『メトロイドⅡ』の公式サイトでも記述されているなど推奨・正規の戦法だと思われるが、体内侵入中はダメージを受け続ける為ある程度のエネルギータンクが必須。


『OtherM』ではボトルシップ内でベビーメトロイドの細胞から再生された個体が成長して登場。これによりベビーもまたクイーンになれる特別な個体であったことが明らかとなった。サムスに傷付けられ逃走したリドリーを襲ったらしく、クイーンの居住エリアの近くに干からびたリドリーの抜け殻がある。ちなみに、この抜け殻は後に回収され、Xに寄生され復活した

オリジナルの遺伝子を保存するため遺伝子組換えがされておらず、other M作中で度々強調されるベビーメトロイドから力を授かったサムス自身の影響なのか、ビームでダメージを与えることが出来る。

卵から孵化したメトロイドを格納・保護する器官を背中に持ち、最初はそこからベビーメトロイドが飛び出し襲ってくる。このベビーメトロイドはクイーンメトロイドから直接産まれた遺伝子組み換え前の個体であるため冷気に弱く、従来通り凍らせてスーパーミサイルで粉砕することで撃破できる(遺伝子組み換えされた個体はセクター0に保管される)。

頭頂部から首にかけて水晶状の突起がいくつか生えており、ベビーを全滅させると激しく怒り、この突起を鶏冠状へと大型化、第二のコアとして本格的に攻撃を開始する。

主な攻撃手段は突進や、床を叩きつけての衝撃波、口から吐き出す火炎放射等。特に火炎放射はダメージが非常大きく、さらにセンスムーブ回避ができない等非常に危険。頭部コアの発光が火炎放射の予兆を見定め、スペースジャンプでの回避が必須となる。

頭部コアをすべて破壊し体力をゼロにしても即座に起き上がって頭部コアを再生し、攻撃態勢に入る。しかしボトルシップの急停止によって横倒しになり、丸裸になった腹部コアに直接攻撃を打ち込むことができるようになる。隙を突いたサムスの攻撃で怯んだクイーンは大口を開けて火炎放射のチャージを始めるも、サムスがモーフボールで体内へ侵入。コアでパワーボムを爆破させることでようやくの撃破となる。

クイーンの体内でボム」がはっきりと正規撃破手段になった唯一の場面ではあるが、(ムービーから推察できるとは言え)パワーボム解禁のアナウンスなどは流れない。また、『メトロイドⅡ』経験者はクイーンの体内に侵入することを知っていても、『Ⅱ』当時の感覚でボムを連発した処でクイーンの回復力が上回るためやはり撃破には至らない。


やや分かりにくい点を考慮してか、公式PV『メトロイドと私』ではクイーンメトロイドを体内からボムで倒すムービーが流れており、本作序盤のチュートリアルでもパワーボムの使い方を教えてくれる。

パワーボムを起爆すれば、骨すら残さず消滅する。


メトロイド

SR388でクイーンを撃破したサムスが発見した、卵から孵ったばかりのメトロイドの子供。

幼生メトロイドをそのまま小さくしたような姿をしているが、内側の下あごが小さく未発達であるなど差異もある。

刷り込みによって自分を親と慕うベビーをサムスは攻撃できず、規則・命令違反になることを理解しつつも「研究目的の為」との建前でSR388から連れ帰った。

このことが、後に宇宙科学アカデミーに預けられ、銀河連邦の陰謀とサムスの数奇な運命の始まりとなった。


続編となる「スーパーメトロイド」でも引き続き登場。宇宙科学アカデミーに預けられ、その特性を平和利用するべく研究が進められていたが、コロニーをスペースパイレーツが襲撃、救援にやってきたサムスの目の前でリドリーによって攫われてしまった。

その後、スペースパイレーツを再び壊滅しベビーを救うためにゼーベスを訪れたサムスの前に現れたのは、何らかの遺伝子操作を受け、変異できない環境化で過剰にエネルギーを摂取させられた結果、超大型化しあらゆる攻撃への耐性をも身に着けたかつてのベビー、「スーパーメトロイド」であった。

サムスの事も認識できずに襲いかかるが、エネルギー残り僅かのところでサムスの事を思い出し一度その場を去る。


その後生まれ変わったマザーブレインの圧倒的な力の前に絶体絶命となったサムスの救援として戦いに乱入。マザーのエネルギーを吸収しサムスに与えるが、マザーを完全に殺しきれていなかったことでハイパービームで反撃され、サムスの頭上にて爆散。SR388産の純粋なメトロイドは絶滅することとなる。


しかし、その後の時系列である『Other M』や『メトロイドフュージョン』でもクローンや細胞の一部のDNAとしてサムスに多大な影響を与えることになる。

ゼーベスでの最終局面で、飛び散ったベビーの細胞片がサムスのスーツに付着しており、銀河連邦はこれを採取、研究することで再生・クローニングに成功。

併せて、サムスが体験した「刷り込みによる”理想の関係性”」がメトロイド制御に使えると判断され、その実験の為ボトルシップで開発された人工知能「MB」に人型アンドロイドの肉体が与えられている。

最初のクローンはクイーンメトロイドに成長し、その事からサムスになついたベビーメトロイドは上述の特別な個体であった事が判明した。

生体兵器として利用するべく遺伝子操作を施され、冷気耐性を獲得した。サムスの前に現れた個体はフリーズガンで凍結したが、セクターゼロ内に隔離されたものは完全なる不凍メトロイドとされている。


クイーンは孵化したばかりのベビー達を背中の器官に負ぶっており、戦闘時にはそこからベビー達が飛び出してくる。

銀河連邦軍の一部のメトロイド軍事利用に関する暴走、ベビーとの疑似親子交流によって自我が芽生えたMBとその反抗などが『OtherM』における全ての発端となっていた。


変態(サムスリターンズ編集

SAMUS RETURNS

『メトロイドⅡ』からフルリメイクされるにあたり、メトロイドの生態・設定も大幅に変更された。

全体で変更された部分は大まかに以下の様なものである。

作品メトロイドⅡサムスリターンズ
変態アルファ、ゼータへは脱皮して変態全ての形態で脱皮して変態
耐性アルファから冷気耐性を獲得外殻以外冷気に耐性を持たない
弱点腹部のコア(ゼータ、オメガは背中も)腹部のコアと本体正面の口腔内
BGMクイーン以外全形態で共通各形態に専用BGMがある
撃破時爆発四散して消滅コアが激しく発光し、外殻が融けるようにして消滅

また、全形態が脱皮して変態するようになったのに合わせて、アルファからオメガまでの各形態に脱皮間近の亜種が登場。

全身の外殻が赤黒くなり、さらに緑の蛍光色の粘液に網目状に覆われた、全体的に毒々しい外観となっている。また、複眼が通常の個体より一対増え、次の形態と同じ数になっている。

体格も通常より大きくタフで、さらに新たな攻撃手段を得ている場合もある。


アルファ以降の形態は、同作の多くのクリーチャー同様メレーカウンター可能な攻撃を行う。メトロイドのメレー可能攻撃は全形態で共通して噛み付きとなっているが、形態によって予備動作が大きく異なる他、アルファ・ガンマはエネルギーバリアを纏ったメレー不可能なタイプの攻撃も行うので注意。

メレーカウンターをヒットさせ、ビームやミサイルで追撃するとグラブシーケンスという専用のアクションに派生する。どうしても攻撃タイミングの限られるメトロイド戦で貴重なダメージソースになるだけでなく、サムスのダイナミックかつスタイリッシュなスタントを魅せてくれるので積極的に狙っていきたい。


アルファ~オメガまでのメトロイド撃破時には他のクリーチャー同様エネルギーオーブ等を出すほか、「メトロイドDNA」を1体につき1つ放出する。これはメトロイドだけが持つ特殊な遺伝子で、サムスのアームキャノンに格納され、古の鳥人族が作った封印の像を起動し溶解液を流し出すための鍵になっている。

仮に途中で次に倒すべきメトロイドの居場所が分からなくても、持っているメトロイドDNAを封印の像へセットすればヒントを貰える。


なお、チョウゾメモリーの描写から、幼生メトロイドまでなら鳥人族でもコントロールできるが、アルファメトロイドに変異してからはコントロールできなくなる事が示唆されている。


  • 幼生メトロイド

メトロイド

リメイク前から大幅な変更はないが、内側の二本の牙が細く小さくなっており、牙というより虫などの”触肢”のようになっている。

また、半透明の外殻がより球形に近くなり、リメイク前に比べやや小柄に。食い付かれたらボムで引き剥がすのも同様。

本作発売にあたり新造されたamiiboではサムスに並び非常にハイクオリティな仕上がりに。独特な感触も再現された。


リメイク前同様ゲーム終盤に大量に孵化、クイーンを討ちに来たサムスを迎撃してくる。

アイスビームの弱体化によりただ当てるだけでは一瞬しか凍結せず、チャージアイスビームをしっかりと命中させた上でミサイルを5発もしくはスーパーミサイル1発を命中させることで撃破できる。

チョウゾ純正メトロイドということもありパワーボムでもさほどダメージ受けないという、地味ながら恐るべき強固さを持つ。


  • アルファメトロイド

アルファメトロイドくん

地面に降りた幼生の殻を破って登場する。脱皮直後は全身が白っぽくなっている。

リメイク前に比べ、目が赤く小さくなり、角がなくなった。代わりに牙が三本に増え、前面にある三本の中央に無数の小さな歯のついた口腔が見て取れる。側面の未発達の脚は細く節立っており、昆虫の脚部の様な印象に。

通常個体は電気、成長個体は炎のエネルギーを内包しており、 空中をゆっくりと移動しながら各々の属性エネルギー弾としてコアから落とす攻撃を繰り出す。溜めてから放つエネルギー弾は地面に着弾すると一面に衝撃波を発生させる。


メレー可能攻撃は突進。少し身構えた後口部が鋭く発光するのが目印で、高速で大きくUの字を描きながら噛み付こうとしてくる。タイミングよくカウンターしグラブシーケンスに移ると専用のアングルとなり、ふらつくメトロイドのコアに追撃ができる。

また、最初に遭遇する脱皮直後の個体を除きエネルギーをバリアにして纏うことがあり、このバリア状態での突進はカウンターできない。


チャージアイスビームを腹部のコアに当てることでコアが凍結し、しばらくの間移動速度が低下する上バリア無しの突進しかできなくなるため、メレーカウンターがしやすくなる。

また、戦闘中に逃亡する個体も存在する。


  • ガンマメトロイド

暴れ馬

アルファから脱皮して進化。

サムスが上に乗って攻撃できるほど大きく成長し、さらに節足動物の脚のように発達した四肢で地上を素早く歩行するようになった。これまで通り空中を飛行することも可能であり、脚を横倒しにして畳み空中でもトリッキーに立ち回る。

大幅な強化がされており、アルファ同様のバリア突進や空中からのエネルギー弾爆撃に加え、口から地形を貫通するビームを発したり、少し力を溜めた後広範囲への衝撃波や足場全体にエネルギー波を発生させるなど、攻撃方法も非常に多彩。

攻撃時以外でもエネルギーバリアを維持する能力を獲得しており、弱点である口や腹部のコアをガードしている。この状態ではミサイルをも無力化するので、相手が各種攻撃によってバリアエネルギーを喪失するのを待つか、アイスビームで引きはがしてやる必要がある。

通常個体は電気を用い、脱皮間近の成長個体は炎を用いるようになるのだが、この成長個体がクセモノで、ただでさえ迎撃の困難な攻撃が多い上に体格が大きく、通常のジャンプでは飛び越すのに失敗して接触ダメージを受け易い。


カウンターのチャンスは地面歩行中にバリアを纏わない噛みつきを繰り出す時。グラブシーケンスでは牙を掴んでガンマの頭に飛び乗り、頭の上から口腔へアームキャノンを突っ込み連撃を叩き込む。

また、バリアを発生させずに飛行している時に腹部コアにチャージアイスビームを当てるとアルファ同様コアが凍結し、その重さに耐えきれず落下する。コア凍結中は一部攻撃ができなくなるなど非常に有利になるが、落下して噛みついてくるまでミサイルを5連発以上当てると、こちらから背を向けて氷を割ろうとする。多くのプレイヤーがカウンターのチャンスに恵まれないのは、このためである(そのため、RTA走者はミサイルを4発まで当てて、噛みつきを誘発させている)。

中盤からはある程度ダメージを受けると巣をくぐって逃走し、近くの部屋に移動するようになるが、プレイヤーの腕次第ではダメージの調整や逃走される前にフェイズドリフトでサムス以外の時間の流れ自体を遅くする事で倒すことも可能。また、メレーカウンターから、ミサイルとビームバーストを交互に切り替えながら撃ち込む事(通称ミサイルバースト)により短時間での撃破も可能で、RTA走者等はこの方法を使用する。


  • ゼータメトロイド

センシティブな作品

ガンマから脱皮して進化する。

昆虫や節足動物の様だったガンマまでとは打って変わり、細身の爬虫類の様なスマートな外観になった。後頭部から伸びるトサカ状の大きな部位が特徴的。

脱皮によって飛行能力を喪失しているが、大きく発達した四肢により細い柱や壁、そして天井までも縦横無尽に這い回る。中に柱に張り付いて擬態、あるいは仮眠している個体も。

特に後ろ足の発達が目覚ましく、安定した姿勢で直立したり、視界外から一気に跳躍して出現するなど、非常に高い脚力を獲得している。更に吐き出すブレス攻撃も火炎放射、火炎弾、部屋内をバウンドする電撃弾の他、新たに強酸弾を吐き出せるようになった。


メレー可能攻撃は地上での噛み付きで、小さく咆哮した後素早くとびかかってくる。グラブシーケンスに移ると、カウンターで怯み後ろに飛びのいたゼータの尻尾をサムスが掴んで地面に叩きつけ、マウントポジションで腹部のコアに連撃を叩き込む。ゼータもすぐさま体勢を立て直し、再びサムスに飛び掛かってくるが、サムスは両足でこれに抵抗しつつコアに追撃、最後はゼータを大きく後方に蹴り飛ばすという、今作中でも飛び切りダイナミックなアクションが見られる。

この一連のアクションシーンはPVでも採用されている他、公式のメレーカウンターのイメージ画像でもカウンターで殴り飛ばされているゼータが登場している。


基本的に四足歩行で地面を這っているためコアに攻撃を当て辛く、先述したグラブシーケンスの他天井で蹲っている際に甲殻の隙間から現れるグラップルポイントを引っ張ることで、ゼータを地面に叩き落としコアを露出させることができる。

ただし、ゼータの真下で引っ張ると落ちてきたゼータに当たってダメージを受けるため、ノーダメージクリアを目指す場合は、ライトニングアーマーをまとうか、斜め下から引っ張る事をお薦めする。

また口内も弱点で、火炎放射時等にアイスビームやミサイルを叩きめばダメージを与えられる。


成長個体はエリア5の片隅に一体だけ出現する。体色が変化し体も若干大型化しているが、耐久力の上昇以外に目立った強化は無い。


  • オメガメトロイド

VSオメガ

ゼータから脱皮して進化。脱皮殻はわかりにくいが、初登場時のムービーで画面奥に転がっているのが確認できる。登場時オメガによって蹴飛ばされ潰れてしまうが、この演出は「フュージョン」のセルフオマージュだろうか。

後ろ足がさらに発達し、完全に直立二足歩行できるまでになった。大柄な体躯に全身を覆う堅牢な甲殻と鋭い爪を備えた四肢、そして凶暴な牙の生えた恐ろしい口を持ち、その外観は完全に特撮怪獣のソレ

やはり弱点は口腔と腹部のコアだが、新たに甲殻を生成することでコアへの攻撃を遮断してくる。さすがに全身の外殻ほどの強度はないが、それでもかなり堅牢で、スーパーミサイルを以てしても複数発命中させなければ破壊出来ない。パワーボムなら一撃で破砕できるが、外殻の生成回数に制限は無い。


攻撃手段も豊富かつパワフル。

引っ掻きや尻尾の薙ぎ払いなど、強靭に発達した肉体による物理攻撃の他、尻尾で地面を強く叩くだけで小さな地震を起こし天井を剥落させ、口から吐き出す火炎は完全に収束・安定し熱線攻撃と化している。熱線攻撃のパターンも豊富であり、正面への発射だけでなく、上下に薙ぎ払ったり、地面に吐き出すことで辺り一帯の地面を火の海にすることも。

直接的に放つ熱線はいずれもサムスの現在の位置目掛けて放たれるため、真っ正面のみでなく上下にも対応している。

火の海攻撃は極めて厄介で、確定で落石攻撃とセットで行われる。この落石は何とスクリューアタックが大幅に弱体化した影響で粉砕できないどころか接触ダメージを受けてしまうため、スペースジャンプで落石を掻い潜るしか対処の方法がない。特にスペースジャンプやエネルギータンクの取れないアイテム縛り攻略では実質回避不可の即死攻撃と化し、オメガがこの攻撃をしてこないよう歴戦のプレイヤー達はチョウゾの神か偉大なる指導者様に祈る羽目となった。


コアを露出させた状態で接近戦を挑むと、小さく咆哮した後にメレー可能な噛み付きをしてくる。グラブシーケンスでは、カウンターに怯み大きくのけぞったオメガにサムスが飛び付いてダウンさせ、腹部にまたがってコアに攻撃を叩き込む。オメガも苦し紛れに爪で攻撃するがサムスはこれをジャンプで回避して首元に着地、牙を押さえつけてオメガの動きを封じつつ更にコアへと連撃を加え、オメガが起き上がると自らも大きく後方へ飛びのきスーパーヒーロー着地。

ゼータ戦ほどアクロバティックではないが、オメガのデザインも相まって特撮アクションの様な華麗なアクションシーンとなる。海外のTVCMではこのシーンが使用されている。


成長個体はエリア7、チョウゾ・ラボの奥地に一体だけ出現する。ゼータ同様体色の変化や肉体の大型化などが見られるが攻撃方法に変化は無い。しかし、体が大きくなったことで相対的に肉弾攻撃の危険度も上がっている上、 元々高い耐久が更に強化されているため、この個体との戦闘では自身の体力だけでなくミサイル等弾薬の残量にも気を遣う必要がある。


  • クイーンメトロイド

大怪獣的クイーンメトロイド

SR388の奥地、チョウゾ・ラボを抜けた先にあるエリア8にて最後に戦うメトロイドとして登場。

此処に至るまで数多くの同胞、それも子供たちを殺害してきたサムスを強く憎んでいる。最後の死闘は激しい怒りの咆哮を上げるクイーンにサムスがアームキャノンを突き付けて応じ、幕を開ける。


デザインだけでなくサイズも大きく変更されており、直立状態のサムスですらも丸呑みにしてしまえる程の大顎と、それすら霞んでしまうような長大かつ巨大な体躯を持つ。その巨大さは戦闘中はクイーンの胸部より前方しか姿が見えず、ムービーなどでも全容を見ることができないほどである。

体が非常に大型化したためか再び四足歩行に戻っており、短いながらも太く発達した四肢を持つ。 長く立派な尻尾の生え際には産卵管と思しき一対の管が左右に伸びており、背中の巨大な外殻にはベビーや幼生を収納するための物と思しき空間が見える。

設定画などでようやく確認できるその姿は、さながら大型の恐竜か、はたまた翼を持たないドラゴンのよう。全身の皮膚は、もはや腹部のコアさえあらゆる外部からの攻撃を受け付けない程強固となっており、実質的に体内部分が露出している口腔部のみが唯一攻撃可能部位となる。その大顎には、上顎に新たに鋭い爪を持つ舌の様な器官が生成されている。


巨体による肉弾攻撃や、オメガよりさらに強化された熱線に加え、中空に滞留するエネルギー弾やサムスを吹き飛ばすほどの肺活量をもって攻撃してくる。そのすべてが致命的な破壊力を誇り、特に頭部の振り回しや噛み付きは作中最強クラスの威力となっている。大地を激震する衝撃は、スパイダーボールで壁や天井に張り付いているサムスを地上に落としてしまうほど。

確実に攻撃を回避、あるいはキャンセルさせ、その隙をぬって攻撃を叩き込むテクニックが必要となる。


的確にダメージを蓄積させていくと緑→黄→赤へとクイーンの体色が変化し、さらに攻撃を続けるとクイーンが大きく怯んで体色が元に戻る。しばらくの間口を開いて無防備になるので、この間に更なる追撃が必要。クイーンが立ち直った瞬間にサムスが近くにいると、上顎に格納していた舌状の器官を伸ばし、強烈な噛み付きをしてくる。この噛み付きこそがメレー可能な攻撃であり、カウンターを決めるとクイーンが気絶してグラブシーケンスに移行する。

グラブシーケンスでは直接攻撃を行うのではなく、クイーンが気絶してグラップルポイントとなった舌をグラップリングビームで引っ張り、クイーンの頭を地面に叩き付けるというもの。無論このままさらに連撃を叩き込むこともできるが、モーフボールとなって口から腹部コアへと侵入すれば、「体内でボム」が可能。なお、体内侵入中はやはり継続して大ダメージを受けるので、十分なエネルギーを確保するか、ライトニングアーマーでダメージを防ぐのがベスト。

コアへと侵入し、Other M同様パワーボムを設置、起爆すればクイーンも爆発四散…はせず、体力こそ減っているが何ともないかのように攻撃を続行する。それどころかさらに攻撃が強化される。

クイーンとの戦闘は複数回にわたって相手の耐久をゼロにする段階戦闘であり、「生物を瞬時に蒸発させる」とされ、事実Other Mでもボトルシップのクイーンメトロイドを跡形もなく消滅させたパワーボムの威力を、それも体内で受けながら三度目の爆発にしてようやく力尽きるという、すさまじいタフネスの持ち主だったのである。

パワーボムはサムスリターンズにおいても弱点であるモノアイセンサー周囲以外一切攻撃の通用しないディガーノートを言葉通り影も形も無いレベルに消し飛ばしているため、いかにSR388のクイーンの耐久力が異常かが窺える。

またスパイダーボールとパワーボムを組み合わせてモーフボールで強力な突進を行うスパイダーブーストならば全ての攻撃をキャンセル可能。

クイーンの攻撃はいずれも強力で、中には回避が困難なものもあるため、適時利用が有効。


ベビーがフヨフヨ

クイーンの巣のさらに奥地で一つだけ残されていた卵から、サムスの目の前で孵化したベビー。

孵化直後とは言えメトロイドが危険な生物である事には変わり無く、サムスは即座にアイスビームをチャージ、ベビーに銃口を向ける。

しかし、敵意を抱くどころかサムスを親として慕うベビー。天涯孤独のサムスは、今まさに宇宙で最後のベビーメトロイドに自身と同じものを見たのか、保護を選んだ。


今作では事実上クリア特典のマスコット兼オトモとして登場。クイーンを撃破したご褒美として、ベビーと共に探索することができる。

ベビーがいて初めて探索可能な場所もあるので、惑星SR388をくまなく見て回り傍ら、ベビーの愛らしい姿を堪能出来る。サムスのそれはもちろん、敵の攻撃にも当たらない上、パワーボムの爆発でも死なないため、存分に探索しよう。

スターシップの元まで帰り着き、いよいよ帰還となったこの疑似親子の前に、ヤツの魔爪が迫る。


メトロイドドレッド編集

『フュージョン』にてXに蝕まれたサムスを救うために移植されたベビーメトロイドのDNAだが、ドレッドでの幾多の戦闘を経て覚醒し、サムスの体質をメトロイドのものに近い状態に変化させてしまった。

惑星ZDRを探索中にサムスが感じた違和感の正体がそれであり、メトロイドの力に目覚めたサムスは左手で掴んだモノのあらゆるエネルギーを吸収する力を手にした。


本来であればメトロイドDNAが移植された時に、すぐに発症する筈の変化だった。これが遅れたのは幼い頃にサムスに移植された鳥人族のDNA……メトロイドをコントロールする力を持つソウハ族のDNAが、サムスのメトロイド化を抑制していたのである。

実はサムスにDNAを提供した、サムスの第2の父と呼べるグレイヴォイスこそが、そのソウハ族だっただ。


しかし、抑制されつつもメトロイド化が進行されていたのは、ソウハ族のDNAとは別にマオキン族のレイヴンビークのDNAも移植されていたためであり、それにより超人的な身体能力を得た代わりにメトロイドを制御する力が弱くなってしまった。


サムスの中のメトロイドDNAを狙ったレイヴンピークとの戦いで、サムスはメトロイドの力を完全に解放し、メトロイドと完全に同一の存在に変貌。全てを寄せ付けぬ絶大極まる力を誇る反面、左腕に宿る圧倒的なエネルギー吸収能力はサムスの意志に関係なく発動しているため、スターシップの操縦がままならない。

しかし、ソウハ族のクワイエットローブに擬態したXが自らサムスに吸収された事(Xの性質から恐らくはメトロイドの力の弱体化を図る為の行動)により、メトロイドをコントロールする力が完全なものとなり、暴走そのものであったメトロイドスーツの解除が為された。


また、結果的にではあるが、サムスが目覚めたメトロイドの力がレイヴンビークを倒す糸口を見出す事になり、その点に関してはベビーメトロイドが今度もサムスを救ったと言っても過言ではないだろう。


余談だが、アダムに扮したレイヴンビークの語る所によれば「メトロイドにはマオキン族と敵対するようにプログラムされている」

事実、冒頭でレイヴンビークと対峙したサムスはメトロイドの力に一時的に覚醒し、マオキン族がソウハ族を皆殺しにした壁画を見た時もメトロイドの力が反応する描写がある。しかし、通常の敵を相手に力が覚醒しかけてサムスを戸惑わせたり、完全に覚醒したのはE.M.M.I.-07PBからである。

サムスを懐柔しようとしたレイヴンビークの言葉であり、レイヴンビークはメトロイドを利用した銀河支配を目的にしていた為、一概には鵜呑みにできない。


仮にレイヴンビークの言葉が本当であるとして、そのようにプログラムした理由も銀河を支配しようとしている同胞に対抗するためだと考える事ができる。

漫画版メトロイド』では銀河連邦軍が軍事目的で目をつける可能性を危惧してメトロイドの情報を秘匿していたため、コントロールできるのはソウハ族だけであるのも、容易に悪用されないためのセーフティーであると考えられる。

ともなれば、テレパシーでメトロイドを管理できたマザーブレインや、マザーブレインを参考に作られたMBは、元がソウハ族の技術だからこそ可能だったのだろう(MBは刷り込みも一因だが)。

ソウハ族のDNAを持つサムスが幼体メトロイドに襲われるのも、サムスの中のメトロイドを操る力が弱い事に加え、マオキン族のDNAに反応した事や、後付だがマザーブレインやクイーンメトロイドといった強いテレパシーを持つ者の命令が優先されたと考えられる。

ただし、サムスに懐いたベビーメトロイドがマザーブレインに立ち向かったのを見るに刷り込みの習性がある事は確かであろう。


また、ソウハ族はメトロイドが制御不能になるや否や、SR388ごと絶滅させようとしていた。

後に、サムスがSR388のメトロイドを絶滅させた途端、天敵がいなくなった事でXが活動再開していたため、銀河全体の危機を考えれば妥当な判断と言える。


そして、何よりもサムスが危惧しなければならないのはその力が銀河連邦にも狙われるということである。

一連の出来事の詳細が銀河連邦の耳に入るのは時間の問題であり、メトロイドとの融合したサムスの血液を人為的に増やし、それを投入した軍団を作るだけに飽き足らず、メトロイドの力を覚醒した今のサムスの血液を狙うことは(一部の人間達の野望とはいえ)メトロイドを作り出すことに成功した銀河連邦なら何らおかしいことではない。

サムスに安息の時が訪れるのはいつになるのだろうか…


他作品のメトロイド編集

詳細はターロンメトロイドを参照。

ゼーベスのスペースパイレーツ壊滅時に逃れた一部の部隊がメトロイドを連れ帰っており、兵器として運用するべく様々なアプローチで研究していたことが判明している。

ペットとして飼育しようとしたり射撃練習の的にしようとした愚か者もいたようだが。その結果、メトロイドと同じケースに閉じ込められて、貪られる羽目になった者も

ゲーム本編では、実験研究の一環で放射性物質「フェイゾン」が注入され「ターロンメトロイド」などと呼称されている。またメトロイドプライム自身が生み出す事が可能な他、よりクラゲらしい姿のハンターメトロイドや、パイレーツの研究によって凍らない上に特定の攻撃以外への耐性を獲得し、更にβ線無しで増殖する事も可能になったデバイドメトロイドが登場している。

メトロイドハッチャーやメトロイドホッパー、フェイゾンメトロイドの他、ダークサムス=メトロイドプライムであるため進化の派生は非常に多く、環境次第で多くの人々が知る姿からかけ離れ、より凶悪でより強力な存在になる事が確認された。


またサムスではなく、銀河連邦の一般兵が主役となる外伝『フェデレーションフォース』でも登場。

一部の任務で登場し、相変わらず洗脳も調教も全く受け付けずにパイレーツを食い散らかしている。サムスと違いMECHはモーフボールになることもボムの使用も出来ないため、仮に食い付かれたら死物狂いで暴れるしかない。MECHの圧倒的な膂力をもってしても頑張れば何とか振りほどける程度で、味方がいるなら味方にメトロイドを撃破してもらう方がずっと手際よく任務を進められる。

ある条件を満たすと、銀河連邦が確保したメトロイドの卵が謎の人物によって奪取されるシーンをムービーで確認できる。


制作にメトロイドシリーズのスタッフが関わっている為か、お宝の一つとして登場している。


ひでぇやw

5-2のステージのある小部屋1~3体ずつに潜んでおり、通常の攻撃は一切通用しないが、元ネタ通りアイス系の攻撃を当てることで撃破可能となる。

このメトロイドを全て倒してゴールするとゴール手前の地点にいるサムスからハートスターが貰える。


ちなみにメトロイドに触れると思いっきり噛みつかれるが、環境に適応するメトロイドの性質上ここでは進化やエネルギー確保の必要が無いのか、ダメージを受けることはない。


戦士の休日

大乱闘スマッシュブラザーズDX』では、フィギュアのみ登場。また、オープニングムービーにはリドリーに連れ去られるベビーメトロイドが登場している。


キャラクターとしては『大乱闘スマッシュブラザーズX』からアシストフィギュアとして登場。

出現すると近くのファイターの頭にかじりつき、エネルギー吸収を行う(ダメージを継続して与える)。

噛み付かれたらレバガチャで振り払おう。


大乱闘スマッシュブラザーズfor』では、アシストフィギュアの他にも「フィールドスマッシュ」でのザコキャラとしても登場する。

ザコキャラとは言ってもファイターがそこそこパワーアップしてから出現する、比較的強めの敵キャラとして登場。アシストフィギュアと同じくファイターの頭にかじりついてエネルギー吸収をする。かじりつかれている時は動けなくなり強化アイテムが減ってしまう。他の敵キャラからの攻撃を受けやすくなるためこれまたレバガチャで素早く振りほどくべし。

耐久力もかなり高いが、倒した時のアイテム量は多め。

原作通り氷属性の攻撃に弱いが、本作ではアイスクライマーが欠場となっており、氷属性の攻撃を持ったファイターが極端に少ない。


大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL』でもアシストフィギュアで登場しており、こちらは原作通り凍らせなければ攻撃が通らないようになった。本作ではアイスクライマーやリュカなどといった氷属性攻撃を持つファイターが割と登場するため対処はしやすくなっている。


  • パルテナの鏡シリーズ

光神話・パルテナの鏡』にメトロイドとそっくりな「コメト」という敵が登場する。メトロイドと同じくピットに噛み付いて攻撃してくる。

続編『新・光神話パルテナの鏡』にも登場。ピットは「コメトって小さいメトロイドだからコメトという名前?」とコメントするが、直後にナチュレに「こっちの世界とあっちの世界は違う」と遮られた。

デザインは丸っこく、群れでいる事が多い。メトロイド本編におけるメトロイドモドキやペトラシル同様、あくまで似ているだけの別物であるため凍らせなくても倒せる。


家具「メトロイド」が登場する。かなりの貴重品という設定で、調べるとメトロイドのタイトル画面のBGMが流れる。

街へいこうよどうぶつの森』まではレトロ感があるBGMだったが、『とびだせどうぶつの森』では現代風のBGMに変更された。


「しんぴの深海」にて条件を満たすと背景に出現する。


関連イラスト編集

メトロイドクリア記念メトロイド


関連タグ編集

メトロイド

メトロイドⅡメトロイドサムスリターンズ) スーパーメトロイド メトロイドアザーエム

メトロイドフュージョン


鳥人族:生みの親

メトロイドプライム

ベビーメトロイド

ターロンメトロイド


メトロイドと因縁の深いバウンティハンター。鳥人族によって鍛え育てられ、不可能とされる任務の数々を悉く完遂した。幾度に渡り単身で宇宙を救い、フュージョンではメトロイドDNAから作られたワクチンを接種し、メトロイドの強力な特性も獲得。

無限の宇宙において唯一Xに対抗できる存在となった。

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