注意このページには『カービィファイターズ2』の重大なネタバレが含まれます。
概要
ナゾの仮面を 身につけた二人は、 まさに下弦と上弦…
月下にきらめく、無双の弦月 となった!
宿命のライバル達は オーラをまとい かくごを 決める。
機は熟した… 今こそいざ、やらいでかっ!!
『カービィファイターズ2』において、ストーリーモード第5章の50階で対決することになる今作のラスボスに値するキャラクターである。
※正式名称は「上弦のマスクド・デデデ&下弦のマスクド・メタナイト」。長いタイトルとなるため「・」は省略させていただきました。
作品内について
第5章50階で待ち受けていたのはデデデ大王とメタナイト。第一形態は第4章と同じパターンなのだが、撃破すると、なんとメタナイトの仮面が真っ二つに割れてしまう。
するとデデデ大王が禍々しいオーラを放つナゾの仮面をメタナイトに投げる。
それを受け取ったメタナイト、デデデ大王はその仮面を身につける。
すると大王と騎士は禍々しいオーラを放つ下弦のマスクドデデデ&上弦のマスクドメタナイトへと変貌していた。
闇の絆との戦い
攻撃パターンは第4章の最終決戦第2形態の強化版で攻撃範囲や攻撃回数が増えており、連携して繰り出される必殺技でも左右に移動するようになった。しかし、50階まで登ってくる苦労を労ってか、大幅な新技等はないので慣れればかなり楽になるだろう。
この形態を見事に撃破すると、空からバディシューティングスターが現れ、バディと共にトドメを刺した。大王と騎士は空へと飛んでいき、禍々しいオーラが消えた仮面だけが残った。
ナゾの仮面の正体
デデデ大王が取り出したナゾの仮面は「闇の絆の仮面」だった。カービィに勝利したいがあまり取り出したが、その仮面の力は恐ろしく、大王と騎士は我を失っていたらしい。
仮面はカービィとバディの強き絆によって見事に打ち砕かれたが、デデデ大王とメタナイトのあのパワーは、彼らの深まった絆による本物の力。
この仮面が無くともきっと最後の戦いはナイスファイトになったと締めくくられている。
戦闘BGM
正式曲名:「天を貫く絆の間」
作曲者:安藤浩和
作曲者は公式ブログにて判明。
『スーパーデラックス』と『ウルトラスーパーデラックス』のデデデとメタナイトの関連楽曲が織りなす超豪華メドレーアレンジ。
具体的には「戦艦ハルバード:艦内」のサビ前部分をイントロとし、その直後に入るコーラスや重低音で威圧感が増している「VS.メタナイト」パートのみは5/4拍子になる。そして残りの部分は4/4拍子に戻り、「戦艦ハルバード:艦内」・「デデデ大王のテーマ」・「戦艦ハルバード:甲板」・「マスクド・デデデのテーマ」のオーケストラ風フレーズが交互に盛り込まれた構成である。
本作のテーマである「絆」を多大に表現した渾身の一曲で、最終決戦の場を盛り上げている。
『Wiiデラックス』の真・格闘王への道では、1Pをデデデ大王かメタナイトにするとギャラクティックナイト戦前半で流れる(ちなみに正式曲名が判明したのも本作)。
メディアミックス
原作では何の脈絡もなく登場した闇の絆の仮面だったが、メディアミックスでは何故2人の手に仮面が渡ったかが補完されている。
ただしいずれもボス名や仮面の名称には言及されていない。
小説版星のカービィ
19巻「カービィファイターズ 宿命のライバルたち!!」に登場。
概ね原作と同じ流れだが、本作では「メタナイトの素顔を隠してまで力に呑まれるべきか」というデデデの心情描写にフォーカスされている。
ちなみに闇の絆の仮面は「強大な力を秘める流れ星が落ちた場所で見つけた」という設定。
今日もまんまる日記!
4巻に登場。
本作の闇の絆の仮面は呪われた鏡(『みんなで!カービィハンターズZ』デザインのディメンションミラー)共々、マホロアがデデデ大王とメタナイトに売りつけようとしていた代物である。
案の定デデデには「ヤバイオーラがダダ洩れなんだよ!!」と突っ込まれたが、カービィが鏡を見たことで現れたシャドーカービィに仮面を被せられた(メタナイトは不意を突かれ、デデデは「被ると幸せが訪れるマスク」というシャドーカービィの口車に乗せられた)ことで洗脳されてしまい、同じく鏡から出てきた大量のコピーカービィ軍団共々バディファイターズタワーに連れていかれてしまう。
ちなみに豹変後のデデデは以前洗脳された時同様台詞が片仮名表記に変化しているが、メタナイトの口調は特に変化していない。
シャドーカービィと共に最上階の50階でカービィとバンダナワドルディの様子を見ており、2人が45階に辿り着いたところでシャドーカービィからカービィ達と戦うように指示される。だが「最上階が気に入った」「下の階での戦いは雑魚がやること」という理由で拒否し、キレて力ずくで従わせようとしたシャドーカービィは逆に2人にフルボッコにされてたった1人で戦う羽目になってしまった。
シャドーカービィも倒されたところで、ついに一行の前に姿を現し戦闘になる。
「分身メタナイトヲ吸イ込ンデ一気ニ吐キ出シテ大ダメージヲ与エル絆アタック」なる技(バンダナワドルディとメタナイト曰く「ひどい技の名前」「技の名前、もう少しなんとかなりませんかね」)でカービィ&バンダナワドルディを追い詰めるデデデ。しかし夜で冷えてきたため風邪を引いてしまい、口の中が鼻水でベトベトになってメタナイトに再発動をやんわりと拒絶されていた。
洗脳されたデデデ&メタナイトの目的は「強い力で結ばれた者となり、塔の主である星から更なる力を授かること」。マトモに2人の攻撃を喰らってしまったためダウンしかけていたバンダナワドルディだったが、「きみがいたからぼくはここまで来れた」とカービィに励まされたことで、「ただ2人を助けたいだけ」という当初の目的を思い出して持ち直す。
そこで星が一層強く輝き始め、「大いなる星の力を授けましょう」と告げた……。
……のだが、力を授けられたのはカービィ&バンダナワドルディでもデデデ&メタナイトでもなく、「責任を取れ」という理由でグーイの口の中に押し込められていたマホロアだった。
星は必死に塔の壁をよじ登ってきた2人の方ばかり注目しており、塔の内部で起こっていた出来事には何一つ気付いていなかったのである。
結局何も事情を分かっていないグーイ&マホロアがバディシューティングスターで4人を塔ごと吹っ飛ばしてしまい、『カービィファイターズ2』編はグダグダのまま終了した(一応仮面が破壊されて平和な日常が戻ってきた模様)。
余談
月の狂気
闇の絆の仮面や2人の持っている武器のデザインモチーフは三日月なのだが、これの元ネタは恐らく「月の光が狂気を引き起こす」というヨーロッパ諸国に残る伝承。
"Lunatic"という英単語には「精神異常の」「狂った」という意味があり、カービィへの勝利のみを貪欲に求めたことで力に魅入られ正気を失ったデデデとメタナイトにも通ずる。
ちなみにこれ関連のネタがシリーズ内で拾われるのは2回目である(1回目はこの曲)。
名前表記について
フル表記では25文字と、本シリーズのキャラの中ではぶっちぎりで長ったらしい正式名称を誇る。
2人コンビなのを加味してそれぞれバラしても「上弦のマスクド・メタナイト」部分は13文字と、『すいこみ大作戦』のジャイアントマスクド・デデデ(14文字)に次ぐ歴代ラスボス2位。
カットイン時の二つ名「月下無双」まで含めれば29文字にも及ぶ(フル表記の読み仮名も同数)。
名前が長いことに伴う省略のためなのか、ボス戦時のHP表示は「下弦のマスクド・D&マスクド・M」となっている(それでも19文字と非常に長いが)。
そのため、マスクド・M→ド・Mという略称がもれなくついてしまった。
ダメタといいガラクタやしいたけ、メタボ、そしてバイトといい、やはりナイト系ボスにはろくな渾名がつかないものである。
『カービィのグルメフェス』でもキャラおかしとして登場。名前が異様に長いため、HPバーの表記からさらに略して「マスクド・D&マスクド・M」名義となっている。
背景の小ネタ
連携技が放たれている最中、夜空をよく見ると時々「HAL」という形に星が輝く。
公式Twitterでも紹介されたが、かなり注意して見ないと気付けないほど一瞬しか光らない(画面左上に注目しよう)。