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概要編集

『.hack//G.U.』とは2006年から2007年にかけて発売されたPS2用ゲームのシリーズ。

架空のネットゲーム「The World」を主な舞台とするセミリアルタイムRPGであり、2002年から2003年にかけて発売されたPS2専用ソフト『.hack//』の続編である。

.hackプロジェクト第二部の中核となる作品であり前作の7年後を舞台にして、仮想世界と現実世界が絡み合った壮大な物語が展開されてゆく。


前作と同様にストーリーが複数構成でなされており、今作は全三部作の構成となっている。

加えて「Vol.1 再誕」には作中登場人物の関係者が作成したという設定のターミナルディスクが付属。前作から連なるシリーズの核心に触れる内容となっており、本編を進めて連動させる事でプロテクトが掛かった内容を閲覧できるようになる。

また、前作『.hack//』のセーブデータをコンバートするとちょっとしたオマケ要素が発生する。


前作と舞台が地続きで同一人物も多数存在するものの、その点はゲーム本編の大筋には関わらないファンサービスや裏設定レベルでしか扱われておらず、前作をプレイせずとも十分に世界観に没入できる作り込みが成されている。

本編で触れられない代わりに、漫画版では少しだけ前作との接点が描かれ、小説版では前作との繋がりがストーリーにがっつり組み込まれて展開していく。


奇しくも本作の舞台の年である2017年に.hackシリーズ15周年を記念して、本作のHDリマスター版『.hack//G.U. Last Recode(ラストリコード)』の制作が発表され、2017年11月1日にPS4PC用ソフトとして発売。さらに2021年においては20周年を迎える来年に合わせ、2022年3月10日にてNintendo Switch用ソフトとしても発売されることが発表された。

PS2時代のG.U.の全3巻がHD画質で楽しめるほか、システム面もテンポよく遊べるように改善されており、レベルや装備が最強状態のチートモードなどHDリマスター版の新要素を追加。

更には、Vol.3のその後を描いた「Vol.4 あるいは世界を紡ぐ蛇たちの見る夢」とハセヲの新たなフォームも新たに収録された。



タグとしてはG.U.とだけ表記される場合も多く、前作のタイトルがシリーズの総称となっているため「.hack//」のタグも併用されている。


物語編集

―――2017年、世界最大のネットワークゲーム『The World:R2』。

そこには、まだ見ぬ仲間、楽しい冒険が待っているはずだった・・・。

しかしその仮想世界はプレイヤーの理想郷とはなりえなかった。

横行するPK(プレイヤー殺し)、ギルド同士の紛争、世界は無法地帯と化していた。

赤い双剣士の姿をした謎のPK、『三爪痕(トライエッジ)』によって

ようやく生まれた”繋がり”を奪われたハセヲは”覚醒”する。


タイトル編集

ゲーム

  • Vol.1 再誕
  • Vol.2 君想フ声
  • Vol.3 歩くような速さで
  • Vol.4 あるいは世界を紡ぐ蛇たちの見る夢(Last Recode追加エピソード)〈Vol.3より1年3ヶ月後〉

アニメ・OVA

  • TVアニメ『.hack//Roots』:ゲーム版のプロローグ的な役割を持つ。
  • OVA『.hack//G.U. TRILOGY』:3DCGアニメ作品
    • 基本設定や、大まかなストーリーと登場人物も共通する部分が多いが、細かなストーリー展開や結末は本作と異なる。
  • OVA『.hack//G.U. Returner』:ゲーム三部作全てを購入した人を対象とする特典OVA。
    • 時間軸はvol.3後。Last Recode初回限定版にも付属。

その他

  • ターミナルディスク THE END OF "The World"
    • 『Vol.1』に同梱されているディスクで、CC社で働いていた『番匠屋淳』という人物が残した報告書という設定。Last Recodeにも付属。
  • .hack//G.U. Innocent Call
    • Last Recode初回生産限定盤付属のドラマCD。Vol.3とVol.4の間をつなぐエピソード。
  • .hack//G.U. RAGTIME
    • Last Recode初回生産限定版付属の書下ろし小説。
  • .hack//G.U. Begins
    • G.U.に繋がる「SIGN」「.hack(無印)」「Roots」の3つの物語を描いた公式Webコミック。Switch媒体での初回限定版にも付属。

余談編集

2018年3月1日の午後8時。『奇跡体験!アンビリーバボー』にて、.hack//G.U.製作の裏側で起こった秘話を綴った書籍「エンターテインメントという薬」(詳細は後述)の内容が地上波で放送

本編にも劣らない人間ドラマが紹介され、放送直後「.hack」タグがTwitterトレンド1位を獲得し、早朝まで高順位をキープするほどの反響を呼んだ

エンターテインメントの意義を問う内容に多数の共感が寄せられた他、それに伴い過去に今作に触れた人々によるツイートも盛り上がりを見せ、.hack//G.U.の不朽の名作ぶりを見せつけることとなった。


ゲームを題材にしているためか、松山社長のツイートによれば一時放送も危ぶまれたそうだが、番組スポンサーである任天堂の協力によって無事に実現した模様。

番組内での使用曲も「八相幻想」、「やさしい両手(English.ver)」を用いた特別仕様が成されており、本編の映像を交えての具体的な説明と経緯が語られている。


登場キャラクター編集

メインキャラクター編集

碑文使い

その他の重要キャラクター

サブキャラクター編集

カナード

ケストレル

月の樹

イコロ

ProjectG・U

その他

現実世界の人物編集

  • 番匠屋淳
  • 天城丈太郎
  • サルバドル愛原
  • 田島ミチル
  • 菅井太一郎

特別ゲスト編集

登場用語編集


逸話編集

vol.3の発売前、とあるがん患者支援団体のソーシャルワーカーからのメールがバンダイナムコゲームスのもとに届いていた。それは、目に関する難病を患い、vol.3発売予定日の9日前に眼球の摘出手術によって視力を失う予定のとある19歳の少年の「.hack//G.U.の完結を見たい」という願いを叶えてほしいという旨のメールだった。サイバーコネクトツーのスタッフはなんとか手術前の少年のもとに発売前のゲームを届けることができ、少年も視力を失う前にゲームをクリアし、結末を見届けることができたという。このエピソードは2017年11月に発売された本作プロデューサー松山洋の著書「エンターテインメントという薬 -光を失う少年にゲームクリエイターが届けたもの-」で明かされ、また2018年3月には前述の通り、フジテレビ系「奇跡体験!アンビリバボー」でも少年の近況とともに紹介された。


関連イラスト編集

センシティブな作品.hack詰め合わせ

関連動画編集

PS2『.hack//G.U.vol.1 再誕』PV


新旧グラフィック比較動画


『.hack//G.U. Last Recode』30秒CM


PS4 / Steam『.hack//G.U. Last Recode』PV


Nintendo Switch『.hack//G.U. Last Recode』PV


関連タグ編集

.hack サイバーコネクトツー


外部作品編集

公式サイト編集

hack G.U.(※音量注意)

.hack//G.U. Last Recode

.hackシリーズ ポータルサイト

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