今、自分たちにできることは何か?
とにかくーー
「良いと思える事をやっていこう。そうする事でしか、前に進めないから。」
CV:相田さやか
概要
プレイヤーは中学2年生の少年。プレイヤーキャラ(PC)のジョブは低防御ながらも素早い動作とオールマイティな攻撃、支援が可能な双剣士。だが「黄昏の腕輪」を使用した影響で赤色の服装と仕様外の紋様が施されたイリーガルなPCと化している。
2010年の夏のある日。有名プレイヤーである親友のヤスヒコに誘われて、世界最大のネットゲーム「The World」を始める。
しかし、初めて向かった冒険の先で正体不明の仕様外モンスター「スケィス」に襲われてしまう。ヤスヒコはカイトを庇って戦うも全ての攻撃が一切通用せず、スケィスが放ったデータドレインを受けて現実でも意識を完全に失い、彼は未帰還者となってしまった。
辛くも窮地を脱したカイトは、その際に謎の少女アウラから託されたゲーム仕様外の腕輪の力を受け継ぐことになる。しかしそれは親友を意識不明にした敵と同じ能力であった。
その事実に葛藤しながらも「黄昏の腕輪」を駆使し、彼を救うべくゲーム内で起こっている異変へと挑んでゆく。
物語開始当初は彼がゲーム初心者なこともあり、頼れる仲間は誰一人としていなかった。
それどころか一部のプレイヤーからはチートPCとして嫌悪され、のちに運営会社(CC社)でさえも「企業運営の障害となる危険なプレイヤー」と判断して敵に回り、ただ親友を救うために行動しているカイトを排除するべく仕掛けてくる。
異変により事態も悪化の一途を辿るため、物語の中盤にもなると彼自身の精神も疲弊してしまい「自分ではなくヤスヒコが生き残れば...」「異変の原因は自分ではないのか?」などと考えるまでに追い詰められてしまう。
だが、奇しくも自分と同じ境遇であった勝気な少女ブラックローズや、「The World」の真実を探求する伝説のハッカーと情報屋。さらには腕輪の扱いに詳しいネコ型PC、事件とはまったく無関係なミストラルなどの一般プレイヤー達との出会いと助けを通じて徐々に仲間を増やしてゆく。
特にブラックローズには精神的にも支えられ、相棒とも言える間柄となっていった。
やがて、当初敵対していたバルムンク、CC社のシステム管理者であるリョースとも確執を越えた信頼関係を築き上げてゆき、未曾有のネットワーク災害として現実世界をも侵蝕し始めた異変の元凶に対して反撃を開始。
「The World」そのものであるモルガナ・モード・ゴンを"絶対包囲"する。
そして戦いの果て、創造主であるハロルド・ヒューイックによって隠されていた真実と「The World」が存在する本当の理由をカイトは知ることになるのだった。
人物
誠実で真っ直ぐな性格、そしてとても中学2年生とは思えないほどしっかりしている。
その性格たるや、いきなり喧嘩腰で話しかけられても文句一つ言わず、常時無言の月長石や口数が少ないガルデニアの真意を察して会話を成立させる。果ては、本編に登場する敵対人物達からの挑発的な言動や行動を全く意に介さず、逆にそれ以上の誠実さで相手に接してしまうほど。(次回作主人公、高校生二年生のハセヲと比べると特に顕著。しかもトキオより一つ年下)
その人柄でブラックローズとは良き相棒となり、多くの仲間と絆を深めた。
ある意味、彼が持つ最大の武器。
普段は物腰穏やかであるがオルカに対しては砕けた口調になるなど年相応な一面も。
また、相棒であるブラックローズには一度だけ弱音を吐くなど彼女に深い信頼を置いている。
メールでのコミュニケーション能力も非常に高い。
サウスダコタの親友とはMr.MIFUNEが主演のシブい映画の話題で盛り上がり、ニューク兎丸から唐突に送られてきたメール漫才にアドリブでつき合い、かつて敵対していたはずのバルムンクとは恋愛相談を受けるまでの仲になり、加えて助言を行うなどなど....もはや大人顔負けの対応を見せる。
そのせいか天然一級フラグ建築士となってしまっておりその相手は、姉御・お嬢様・人妻・AIその他と多岐に渡る。(必ずしも作中で描写されている訳ではなく、仲間のイベントを全て進めると結果的にそうなってしまうのだが。)
ただしカイト自身は単純に仲間想いなだけで、恋愛感情には鈍感かつ優柔不断である。
特にブラックローズや寺島良子との三角関係では律儀に対応した結果、裏目に出てしまうことも。当然ながらなつめの想いにも気づいていない。
リアル
リアルでの本名は未だ明かされていない。(というのもカイトの本名は『.hack//』のプレイヤー自身が名付ける形式であるため)
しかし、彼のPCは「自分の分身」をイメージしてエディットしたそうなので、現実の容姿も大差はないようである。
趣味はサッカーと模型作り。料理はハンバーグ、カレーライス、肉じゃがなど食卓の定番チックなものが好物で彼自身も料理をするようだ。他にも貯蓄したお年玉で自分の自転車を購入するなどリアルでも相変わらずしっかりしている。
ヤスヒコとの友情は非常に強く、ストーリーを通して様々な苦境に遭遇するも「親友を助けるためにThe Worldで戦い続ける」という行動指針は終始ブレることはなかった。
一連のモルガナ事件解決後は『The Worldを救った謎多き集団「.hackers」』のリーダーとして有名プレイヤーとなる。
さらにその後のシリーズ作品では、すでに有名プレイヤーとして名をはせていた「蒼海のオルカ」「蒼天のバルムンク」に加わり「蒼炎のカイト」の二つ名で語り継がれるようになっていった。
パロディモードにおける活躍
「そうかぁ...フハハハ...!とうとう俺も必殺技を会得したってわけか!!」
生き別れの母を探して「The World」にログインしているというやけに重い設定なのだが、本編での天然生真面目キャラは完全に消え失せ、口がかなり悪くなっている他、データドレインを奥義・暗黒吸魂輪掌破という名前に改名するなど中二病真っ盛りの少年と化している。
しかし、他にも凄まじいキャラ崩壊を起こしている登場人物の中では割とマシな方で、ツッコミに回る事もしばしば。
使用スキル
彼にはアウラから託された「黄昏の腕輪」の能力によりデータドレインとゲートハッキングの二つのイリーガルスキルを持つ他に全属性および状態異常の耐性。さらに味方パーティー全員を敵側からのデータドレインによる即死と意識不明から守る「腕輪の加護」を付与されており、システム管理者ですらデリートや拘束が不可能な存在と化している。
が、それ以外のステータスは何ら一般プレイヤーのPCと変わらない。寧ろ初心者である彼は他のプレイヤーより劣り、漫画版ではバルムンクに簡単に押し負けている。
しかし、ストーリーを追うごとに彼自身の戦闘技術も向上してゆく。そして、最終的には腕輪と上記のスキルを失いながらも、それに一切頼ることもなく戦い抜くまでになる。(ちなみに腕輪が消失しても腕輪の加護などの付随効果は持続している模様。)
「.hack//」
上記のイリーガルスキルの他に双剣士としての能力も用いる。
単体の敵に対して4連撃を叩き込む舞武系、周囲の敵に対し瞬時に6回の回転斬撃を放つ虎輪刃系、そして単体に高速で16回の乱舞攻撃を放つ夢幻操武系の物理攻撃スキルを使用可能。それぞれ同モーションの属性が強化された派生技が存在する。
実は魔法攻撃も優秀であり、呪文士程の火力は出せないものの装備次第で高等魔法である「オラ・オル」系統のものなら全て使用可能で、最上級魔法「ファ」系統や高等精霊魔法も一部使用出来る。
そして支援・回復・蘇生魔法も一通り扱えることに加え、物語終盤の装備では範囲内の味方全員のHPを全回復させる最上級回復魔法「ファラリプス」を使用可能になる。
イベントの進め具合(主にプチグソレース)により入手できる強化アイテムをフル使用すれば物理攻撃職以上のHPと呪文士以上のSPを獲得することも可能なため、上記の属性と状態異常耐性効果も相まって”魔法が効く相手ならば後方で範囲魔法攻撃を乱発しつつ、アイテムやファラリプス等で味方の支援を行う”とゆう戦法が雑魚、ボス戦ともに安定してしまう。そのため.hack//をプレイした方々はカイトに対して双剣士というよりは魔法使いのイメージを持つ人も多いかもしれない。
ちなみに.hack//のスキルは全て装備由来であるため、彼がムービーで常時所持している初期装備「素人の双剣」で戦い続けるのは非常に難しい。色違いではあるが同じ形状の上位互換武器が多く存在する為、気になる方はそちらに持ち替える事をオススメする。
「.hack//link」
Xthフォーム(再現AIのフォーム。原作では未登場。)
カイトの人格を再現したAIが登場。
漫画版の.hack//XXXX設定を踏まえて双剣士らしさが強く出ている。G.U.から登場したスキル「一双燕返し」や「疾風双刃」(しかしモーションがG.U.と明らかに逆)。Xthフォームにエクステンドすると双剣を連結した弓を装備。「天下無双飯綱舞い」などの上級双剣スキルを使用するようになるが、この形態でも魔法を含めて原作で登場した双剣士スキルを一切使用しない。
そして超スピードで移動して相手に三つの爪痕を同時に刻みつける「三爪炎痕(さんそんえんこん)」なる技を身に着けている。が、実はこの技は漫画版が初出であり「.hack//」のカイト本人がこの技を使用する事も理由も全く無い。そのため、もしかするとアカシャ板が再現したカイトは「XXXX」の彼なのかもしれない。
ちなみにlink以降は彼の初期装備であった武器の名称も「素人の双剣」から「英雄の双剣」へと大幅に格上げされている。
「プロジェクトクロスゾーン」シリーズ
シリーズに登場した全てのカイトを足して割ったような性能を持つ。無印の「虎輪刃」「雷独楽」やlinkの「疾風双刃」「三爪炎痕」などの物理スキルのほか、「月光双刃」といったversusに登場するオリジナル技も使用可能になっている。攻撃魔法は使えないものの「リプス」、「アプドゥ」、「アプコーブ」、「リプメイン」といったある程度の回復・支援・蘇生魔法が扱えるため、登場キャラの中でも支援向きである。データドレインは無印版の他に、PXZではlink、PXZ2ではversusのものをドレインアークとして使用する。
また回復アイテムとして「治癒の水」を始めとした水系統、「気付ソーダ」などのソーダ系統やSP回復の気塊系統。PXZ2には更に「神酒ネクタル」、「奇妙な珈琲」、「蘇生の秘薬」、「復活の新薬」など「The World」のアイテムが数多く登場している。
登場作品
- .hack//
- .hack//Another Birth
- .hack//黄昏の腕輪伝説(ちょい役)
- .hack//XXXX
- .hack//Link
- プロジェクトクロスゾーンシリーズ(一作目ではブラックローズと二作目ではハセヲとペアユニットを組む。)
同じエディットのキャラ
- シューゴ(.hack//黄昏の腕輪伝説)
- 蒼炎のカイト(.hack//G.U.)
- サクヤ(.hack//Quantum)
- カイト(.hack//Link .hack//The MOVIE) ※同名だが中身は女子
関連イラスト
関連タグ
サイバーコネクトツーちゃん(見た目のモデルはカイトと思われる。ちなみに、CVはブラックローズと同じ浅野真澄。)