オルカ(.hack)
おるか
「こんな筈じゃなかったのに...ごめん。逃げ...ろ..!!」
声:増谷康紀
剣士オルカ。誰もクリア出来ないと言われていた「ザワン・シン討伐」イベントを相棒のバルムンクとともにクリアしたハイレベルのプレイヤー。
そのプレイを見守っていたネット詩人W・BイェーツがBBSに投稿した詩によって、“フィアナの末裔”というパーティと“蒼海のオルカ”の名で広く知られるようになる。
屈強な肉体を持つ、部族の戦士のようなPCモデルの通りに豪快な性格をロールしており、困ったプレイヤーに対しての協力を惜しまない模範的なプレイヤーで、アルビレオからもその人格を高く評価されている。
『The World』に対する思い入れが深く、異常現象が頻発するようになるとバルムンクとともに調査に乗りだした。その傍ら、リアルの親友であるカイトのプレイヤーを『The World』に誘い、彼の初ログインの時にアウラと遭遇する。
彼女からインストールブック『黄昏の書』を託されるものの、その直後アウラを追跡していたスケィスに遭遇。
カイトを庇いながら戦うも、歯が立たないどころか当たっているはずの攻撃すら当たらず、結果スケィスのデータドレインを為す術も無く受けて未帰還者となってしまった。
一連のモルガナ事件解決後に復活。噂の的となっていたカイト達を、後々まで語り継がれる伝説のパーティ“.hackers”と命名した張本人である。(彼のメールを見ると割と軽い気持ちで命名したようである。)
ちなみにカイト自身は流行の類ですぐに忘れ去られるだろうと考えていたが、それに対して彼は、”そうかもしれないが、お前が必死に頑張ってくれた事をザ・ワールドの他の連中が全員忘れ去ったとしても、俺は絶対に忘れない”と述べている。
リアル
下の名前はヤスヒコ。2010年時点で中学二年生の少年。
現実世界ではカイトと同様にごく普通の青年であるらしく、本人自身も人に誇れる技能を持たず、平凡な日常に物足りなさを感じて『The world』を始めた。ゲーム世界での体と助力を惜しまない性格は彼曰く、「なりたい自分」であるらしい。
『fragment』には抽選漏れしたものの、『The World R:1』が正式公開されてすぐにアカウントを取得して没頭する。その後は上述の通り、バルムンクと共に名を馳せるも黄昏事件の初期にスケィスによって未帰還者となってしまった。
半年もの間、意識不明に陥っていたがカイト達が事件を解決したことで2010年のクリスマスイブ、無事に意識を回復した。そして、数ヶ月後。カイトと共にやっと”本当の『The world』”での冒険を再開する。(当然ながら、両親に「ゲームは一日一時間」の制限を設けられてしまったが。)その後も相棒のバルムンクやカイトとの関係は続いているようだが、本人が表舞台に上がることはない。