『The World』は唯のネットゲームじゃない...
別の目的を持った”何か”がうごめいている――
概要
『The World』という近未来に存在する架空のネットゲームを舞台としたメディアミックスプロジェクトである.hackシリーズ第1期の中核を成す作品で、大抵は「無印」と呼ばれている。ハードはPS2で全四部作構成、2002年6月から2003年4月にかけて発売された。
開発元はサイバーコネクトツー、脚本は伊藤和典、キャラクターデザインは貞本義行が手掛けている。
また、続編である.hack//G.U.に本作のセーブデータをコンバートでき、こちらのデータをコンバートした状態でG.U.本編をスタートするとちょっとしたオマケ要素が発生する。
―――2010年、全世界で数千万人がプレイする大ヒットゲーム『The World』。親友に誘われプレイを始めた主人公カイトは、初めての冒険の途中で謎の白い少女と仕様外モンスター、スケィスに遭遇し、親友を意識不明にさせられてしまう。
『The World』からの未帰還者となった彼を救うために、手に入れた仕様外の力を駆使してゲーム内で起こっている異変へと挑んでいく。
これは、究極のAI『アウラ』の誕生を巡る戦いの物語である-――
タイトル
- Vol.1 感染拡大
- Vol.2 悪性変異
- Vol.3 侵食汚染
- Vol.4 絶対包囲
登場キャラクター
登場用語
関連動画
.hack//vol.4 絶対包囲 OP
パロディモード
各vol.にてゲームクリア後にプレイ可能となるモード。本編の台詞、メール等がギャグ調に差し替えられたものであり、本編同様フルボイスで進行する(サブイベントなど本筋以外の台詞はそのまま)。サクサク進行出来るように初期レベルが本来よりも高い状態から開始する。
本編のシリアスさをブチ壊しにする展開や下ネタ、電波系の台詞の数々が特徴だが、終盤で伏線を回収する形にもなっており、一つのストーリーとしてもまとまっている。脚本は本編と同じく伊藤和典。
また、作中の用語が別の名称で定着している場合もある。例を挙げれば「データドレイン」は「奥義暗黒吸魂輪掌波」。「ゲートハッキング」は「超次元霊界航法」。「ウィルスバグ」は「Uノザワシン」。「ネットスラム」は「ゴミ溜め」など。
次作.hack//G.U.には無かったがリゲーム版を基にしたOVA作品『.hack//G.U. TRILOGY』及びHDマスター版『.hack//G.U. Last Recode』にて収録されている。ただし双方共にゲームプレイではなくムービーシーンをにギャグ全開の台詞に変えられている映像が中心(新規描き下ろしや演出が付け加えられたり紙芝居劇場の映像もある)。ゲームと言うより某超生命体トランスフォーマーシリーズの日本語吹替え版のノリにとても近い。