概要
その他の新生物と同様に良性と悪性があり、脳や脳を包む膜から発生した腫瘍(原発性脳腫瘍)の大半は良性である。たとえ良性であっても脳・神経・血管を圧迫し、生命に関わる場合がある。
また、肺がんや乳がんなど他の臓器の癌が脳に転移する場合があり、脳にできる悪性腫瘍の多くは転移したものである。逆に脳で発生した悪性腫瘍が他の臓器に転移することはほとんどない。
治療は外科手術を基本に、放射線治療、化学療法、抗浮腫療法、免疫療法、遺伝子療法といったものが確立されており、温熱療法も普及はしていないが用いられている。
当然ながら早期発見が大事であり、発見が遅れるほど治療の難易度が上がったり、後遺症が残りやすくなる。このため、定期的な脳ドックの受診が推奨される。
関連項目
脳腫瘍が原因で亡くなった人物
- 津田恒実:プロ野球選手
- 盛田幸妃:プロ野球選手
- 黒沢健一:ミュージシャン
- 川島道行:ミュージシャン
- ボブ・マーリー:ミュージシャン
- 梶哲也:声優
- 松方弘樹:俳優
- 岸田今日子:女優
- 丸山夏鈴:アイドル
- 燕真由美:アイドル、ザ・リリーズメンバー
- 永田洋子:テロリスト、死刑囚(執行前に獄死)
- 福本喜代子:高木ブーの元妻
- リチャード・マック・マコウィッツ:司会者、元SEALs隊員
- ジョン・マケイン:政治家、2008年アメリカ合衆国大統領選挙候補者
- ボー・バイデン:政治家、ジョー・バイデンの息子
- 横田慎太郎:元プロ野球選手(阪神所属)。脳腫瘍が原因で早期引退した。
その他
- 安田章大:関ジャニ∞メンバー。2017年に脳腫瘍の摘出手術を受けており、その後遺症が目に残ったためサングラスを着用するようになった。
- 北山陽一:ゴスペラーズメンバー。2015年に脳腫瘍の摘出手術を受けた。
- 宅間守:死刑囚。逮捕後の検査で前頭葉に脳腫瘍が発見され、これが破天荒な性格の一因ではないかという説があったが、立証されることなく刑の執行を迎えた。
- 曹操:三国志で有名な後漢末期の人物。歴史書に残る記述や華佗による診断から脳腫瘍を患っていたのではないかと言われている。
- 六代目三遊亭円楽:落語家。2019年に脳腫瘍の摘出手術を受け、その3年後の2022年9月に肺がんにより死去。
- 高橋幸宏:ミュージシャン。2020年に脳腫瘍の摘出手術を受け、その3年後の2023年1月誤嚥性肺炎により死去。