概要
過去・現在・未来すべての情報が記された宇宙的データベース。「アカシャ年代記」とも。
アカシャ(アーカーシャ)とはサンスクリット語で「虚空」を意味する。
神智学・人智学・ニューエイジでは、アカシックレコードにアクセスし、その内容を書き取るという形で、それぞれの立場で信じられた神話的な歴史、世界観が語られてきた。
歴史
概念としてはじめて打ち立てたのは近代神智学の開祖ブラヴァツキー夫人である。
彼女の大著『シークレット・ドクトリン』で「アーカーシャの記録」という表記で登場した。
この超次元的な「記録」から写したものが彼女が実在を主張する『ジャーンの書』なのだとした。
彼女の思想の影響を受けた自称超能力者エドガー・ケイシーがこの概念を「アカシック・レコード」と呼び、これが一般的な呼称となった。
ケイシーもブラヴァツキー夫人同様アカシックレコードを読めると主張し、これによって相談者の過去の転生時の出来事を語れると根拠づけた。
近代神智学の様々な要素を取り込んだニューエイジにもアカシックレコード概念は吸収され、これを媒体に日本をはじめとする各国に伝わった。
やがて、オウム真理教のような新興宗教にも登場することになった。
ブラヴァツキーやケイシーをはじめとする英語の記述では「records」と複数形になっている。
アーカーシャ(単数形)という、物質世界を超えた領域に刻まれた諸々の記録、というニュアンスである。
日本語では下記のフィクション作品を含め「レコード」と単数形表記で言及されることが殆どである。
関連作品
明石区レコードという名前のレコードが登場するのだが、アカシックレコードとの関連性は不明である。
グーフィー専用の同名の武器が登場する。
「ブックマスター」というハートレスを倒すと低確率で入手できる。
ブレイクレコードの新規シナリオ『トリアングルム編』のOPにて、憂う者がアル・サダクとなって、『アカシックレコード』に触れて、時間を『セプテントリオン』が現れる前の時間まで戻すやり取りがある。
サイバスターの必殺技の一つに『アカシックバスター』が存在する。
それ以外にもゲーム中に『アカシックレコード』へ言及するシーンもあり
そこでは『決して逃れられない、言うならば運命のようなもの』と称されている。
LEGEND_CROSSと言うイベントで『アカシーケンレコード』という世界の音楽を記した太古の遺産が登場する。名前の由来は、こちらと思われる。
- 『地獄先生ぬ~べ~』
アカシックレコードを閲覧できる老人が登場する。名前は「明石谷一馬」。かつてはテレビで大人気の予言者だったが、予言が外れたために「詐欺師」とされてテレビ界を干され、損失を受けた会社からの訴訟も合わさって稼いでいたお金も失ってしまい、現在は細々と屋台できなこ餅を売り歩いて町を放浪している。
実際は予言能力自体は本物であり、万が一人間の命に関わるような未来を読み取った場合、テレビで大きく報じたり敢えて嘘の予言を言うことで本来の被害者(時には事件の犯人も)の行動を回避させて予言を外すことで、相手から恨みを買いつつも自分が占った人間を遠まわしに救っており、その能力におぼれることはなかった(例:「飛行機爆破テロが起こる」とテレビで報じて客の搭乗をキャンセルさせ、それによって犯人もキャンセルさせた。)。当然嘘をつくことで自分が嫌われる未来も見えていたが、他人の幸せのためなら自分が「嘘つき」呼ばわりされても構わないという他者を思いやるいい意味での自己犠牲の精神を持っており、ぬ~べ~も「素晴らしい予言者だ」と彼の善良さを讃えている。
また、最終回でぬ~べ~が童守町を離れる際には見送りに来ていた。
全ての叡智が管理される場所(小説投稿サイト)として登場する。
第5話(最終回)にて、ガルト星人とカザモリ(ウルトラセブン)の会話からその存在が判明。記録によると、人類は近い未来にて死滅し、植物生命体が人類に代わる新たな地球の盟主となることが暗示されていた。
これを書き換えると、宇宙で最大の罪を犯したことになる。
- 『仮面ライダー電王』
デンライナーおよびゼロライナーはアカシックレコードに従って運行している軌道車両。
- 『仮面ライダーW』
ガイアメモリは地球内のアカシックレコードを一部抽出し再現するものとされている。主人公の一人であるフィリップが使う「地球の本棚」もこれにアクセスし閲覧する能力である。
この世の全てが記載されている「大いなる本」こと「全知全能の書」というアカシックレコードに似た性質を持つ書物が存在する。メギドとソードオブロゴスの戦いによりバラバラになったページが変化したものこそが、ワンダーライドブックである。その中にはかつて存在したとされる仮面ライダーについて記載されている物もある。
- 『ドラえもん』
主人公・ドラえもんが取り出すひみつ道具の一つとして「宇宙完全大百科端末器」という道具が存在する。「宇宙完全大百科」とは宇宙全ての、過去から未来のありとあらゆる情報が網羅されたデータディスクであり、作中ではアカシックレコードという単語こそ出ていないものの、この道具は正しくアカシックレコードそのものと言える。
遊戯王デュエルモンスターズGXで登場したドローカード。
フィールドや手札コスト必要無しに2枚のドローが出来るが、引いてしまったカードが今までプレイしたカードと同じ場合、ゲームから除外しなくてはならない。
同名カードを複数枚搭載しているデッキは少なく無い為、使用するには運の要素が強いカードと言えるだろう。
主人公の魔法使い《マグナス》が、『魔王を倒すまでの間に必要になるもの』という前提ながら、作中世界の様々な情報が記載された不思議な本を手に入れたことで、それを駆使して活躍する作品。ちなみに件の本については正式名称は不明で、主人公が『神にも通じる(カミツーの)攻略本』を便宜上のフルネームとしている。
もしかして
関連タグ
ロクでなし魔術講師と禁忌教典:禁忌教典の読み仮名がアカシックレコードである。
グランブルーファンタジー:こちらではアーカーシャとして登場。
知識チート:Web小説(ライトノベル)の作品ジャンル『異世界もの』や『転生もの』における、主人公が持つアカシックレコードのようなアドバンテージのこと。