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エレナ・ブラヴァツキー

えれなぶらゔぁつきー

エレナ・ブラヴァツキーとは、ウクライナ生まれのオカルティストで、神智学の開祖。
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メイン画像でもあるFateシリーズのエレナ・ブラヴァツキーはエレナ・ブラヴァツキー(Fate)を参照されたし。

概要

日本ではヘレナ・P・ブラヴァツキー、H・P・ブラヴァツキー、ブラヴァツキー夫人、と呼ばれる事が多い。

神智学の開祖。世界中の神話宗教キリスト教仏教ヒンドゥー教古代エジプトの宗教)を折衷し、シンクレティズム的な新たな秘教・オカルト思想を生み出した人物。
神智学の主張によれば、そうした「相似」は『ドジアン(ジャーン)の書』などの古代叡智の知見であり、神話・宗教と一致するのはそれらが本来その同じ源から発しているためである。

古代の失われた大陸レムリアアカシックレコード、「霊的な進化」という発想、他の惑星から飛来するスピリチュアルな宇宙人、古代の叡智を密かに伝えるマスター(大師、導師)たち、そして彼らからメッセージを受け取るというスタイル。
現代でも各種新興宗教ニューエイジで散見されるこれらのアイデアは、彼女によって体系化されたものである。

生涯

子供・若者時代

出生名は「エレナ・ペトロヴナ・フォン・ハーン」。
ドイツ系貴族の父と名門出のロシア人小説家を母に持つお嬢様。
母を早くに亡くし、軍務で各地を回る生活を送る父と共に彼女も様々な土地に移り住んだ。
その後、母方の実家で暮らす事になる。

幼い頃から自然の精霊の存在を信じ、激し易く気の強い性格だったとされる。各地を点々とする暮らしの中で少数民族カルムイク人のチベット仏教徒とも出会っている。
世界中を駆け巡る彼女の生涯、超自然的なものへの憧憬、東洋の神秘への関心、そして既存の宗教や権威に抗う苛烈な性格の基礎は子供の頃に全て出揃っていたとされる。
名門の子女らしく、両親は彼女にピアノダンスのレッスンを受けさせていたが、エレナはそのような穏当な教養に飽き足らず、若い頃から「秘教」に強い興味を抱きフリーメーソンのメンバーと接触している。

17歳の時、20歳以上も年上のニキフォル・ブラヴァツキー将軍と結婚し「ブラヴァツキー夫人」と呼ばれる立場となった。
結婚生活は長続きせず別居状態となったが離婚することは困難だったようで、「ブラヴァツキー夫人」という呼び名が以降使われるようになる。
エレナが家を出たのは、母方の実家ファジェーエフ家と付き合いのあったフリーメーソン会員の誘いによるもの、とする説があるがはっきりしない。
その後24年間の彼女の足取りは明確ではない。この時期についてエレナ自身が自伝や著作で記録を残してはいる。
その内容は世界中を駆け巡る波乱万丈なものだが、チベットで超自然的な「マスター」たちから秘伝の教えや未知なる超古代言語「センザール語」を教授された等にわかには信じ難いものが多く、他の資料と矛盾する部分もある。

アメリカ時代

24年後、1873年に彼女は再び広く世間の前に現れる。本人曰く「マスター」たちの導きで組織を作るべくフランスパリに現れた彼女はその年のうちにアメリカ合衆国ニューヨークに渡る。
翌年、降霊会(スピリチュアリズム、心霊主義と共に流行した、亡くなった人の霊を呼び出す儀式)で生涯の盟友となるヘンリー・スティール・オルコット大佐と出会う。
二人はニックネームで呼び合う親しい友人であり、オルコットは新しい友人を通してエジプトの「ルクソール同胞団」という秘密結社の導師トュイティト・ベイ(トルコ人ぽい名前である)の手紙を受け取っている。
内容はブラヴァツキーの意向に沿ったものであったが、オルコットはその手紙の内容と相手の実在を疑う事は無かったようである。
1875年、彼女は神智学協会を設立する。「神智学(テオソフィー)」はそれ以前にもあった語であるが新プラトン哲学やキリスト教神秘主義で使われる用語であった。
設立メンバーはその言葉を換骨奪胎したとも言える。協会の初代会長はオルコット大佐がつとめ、エレナは「交信秘書」という役職となった。
この時期、彼女は主著の一つである長大な『ベールを取られたイシス』を書いている。この著作でキリスト教批判を展開した事、心霊主義の交霊会を自身の霊媒に劣るものとしたため、キリスト教や心霊主義に同調的な人々は協会を去っていった。
彼女のキリスト教への対抗意識はのちに機関紙の名称として『ルシファー』を採用した事からも察せられる。
彼女はルシファーの堕天の物語を象徴的に読み替えているだけで別に悪魔崇拝をしているわけではないが、当時としてはかなり挑発的である。

インド時代

かねてよりインドに注目していた彼女は1878年渡印する。当時イギリスの植民地であったインドでは、イギリス側のキリスト教上位の態度への違和感が広まっていた。
インドにはトマス教会など古代から続くキリスト教徒のコミュニティがあるが、イギリスの態度は共存的な彼らとは異なる上から目線であった。
白人でありながらインドなどの東洋の宗教を教えに取り込み称揚するエレナたちはインド人たちには珍しく見え、好意的に受け入れられた。
ヒンドゥー教改革団体アーリヤ・サマージは特に好感を覚え、神智学教会と協力関係を結んだ。この地で協会はヒンドゥー教や仏教についてのさらなる情報を摂取し、輪廻転生やカルマの教説が加わった。
エレナはさらに進化論を独自にアレンジし、太古に存在した「根源人種」の神話、輪廻転生を経て霊的に進化するというアイデアを完成させた。
インド時代に彼女はモリヤやクートフーミといった「マスター」の存在を前面に押し出し、「マハトマ」とも称される彼らからのメッセージが記された手紙を受け取る、という営みが行われた。
しかしこれはトラブルをもたらした、インドの都市アディヤールに移した本部から解雇された元職員が「マハトマの手紙」がインチキであるという暴露を現地の新聞にタレ込み、イギリスから心霊現象研究協会のメンバーがやってきて調査を行い、トリックとする「ホジソン・レポート」を発表してしまう。
一連の騒動によって、エレナを詐欺師とする認識が広まり、彼女はインドを去る事になる。

晩年

しかし彼女は折れることはなく、1887年にロンドンにロッジ(拠点)を設立、周囲に支持者を集め、自らはもう一つの主著『シークレット・ドクトリン』を出版する。この著作でエレナは根源人種、独特の史観による人類進化の歴史などインドで編み出した教説を、彼女が実在を主張する『ジャーンの書』の注釈書という位置付けで展開した。
彼女の主張と思想の集大成とも呼べる大著であるが、未完のまま刊行された。彼女は他の著作も発表したが、『シークレット・ドクトリン』を完成させる事はなく1891年、この地で没した。

関連タグ

クトゥルフ神話:『ジャーンの書』が登場する。

アクエリアンエイジ:同じ姓を持つ強力な魔術師ステラ・ブラヴァツキが登場。この作品名じたいが神智学系の思想「水瓶座の時代(エイジオブアクエリアス)」に由来している。
Fate/GrandOrderFate版エレナ・ブラヴァツキーが初参戦した作品。☆4レアでかなり高性能なサーヴァント。メインシナリオ第1部第五章のストーリーでも重要な役どころを演じる。
魔道書大戦RPGマギカロギア:リプレイ作品『幻惑のノスタルジア』に登場。プレイヤーは桜井光

アントン・ラヴェイ:同じくアメリカで活躍した思想家のひとり。こちらは悪魔教会の開祖。

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