秘封八雲
ひふうやくも
上海アリス幻樂団の作品である東方Project及び「ZUN's Music Collection」に登場するキャラクターの内、「八雲」と「秘封」という語・概念等に深く関連するキャラクター達によるグループ。
2015年9月現在では両作品の「八雲」と「秘封」からそれぞれ次のキャラクターが含まれる。
関連元 | キャラクター名称 | 初登場作品 |
---|---|---|
「八雲」 | 八雲紫 | 『東方妖々夢』(東方Project) |
八雲藍 | 同上 | |
橙 | 同上 | |
「秘封」 | 宇佐見蓮子 | 「蓮台野夜行」(「ZUN's Music Collection」) |
マエリベリー・ハーン(メリー) | 同上 | |
宇佐見菫子 | 『東方深秘録』(東方Project) |
この内「八雲」の面々は主にその存在は幻想郷にあり、「秘封」の面々は幻想郷とは結界で隔てられた外の世界に住まう者、またはその関連の有無を含めた詳細が語られていない者たちである。
ただし紫は結界を越えて複数世界の行き来が自由である様子である他、蓮子とメリーの二人は様々な結界を越える体験を重ねている。また菫子は自らの意思によって結界を越えて幻想郷に介入しており、一連の騒乱の後には別の方法で幻想郷にやってきているなど、それぞれの形で相互の世界と関わりを持っている(あるいはその可能性が示唆されている)。
一方で蓮子とメリーは他の四名との時間的・空間的な関連性は明確には語られておらず、その他の面々との接触可能性も不明である。特に蓮子とメリーの二人が作中に登場した際の状態、同時時間的に出会う可能性が疑問視されているのが同じく「秘封」に関連した「初代会長」の菫子であり、ファンの間でも蓮子・メリーと菫子との接触については様々な考察が展開されている。
他方の「八雲」の面々は概念さえも越え得るという紫の能力をはじめその妖怪としての長命さによって、時間という視点においては過去にしろ未来にしろ接触可能性の広がりを持つキャラクターたちでもある。
「秘封八雲」というアプローチはそれぞれの作品における行間部分・隙間部分に接触するものでもあり、作風の世界観などがダイレクトに反映されやすい。
かつて結界によって外の世界から幻想郷を隔て「 楽園 」をつくりだした紫とその式神たちと、結界を越えて異なる世界の「 不思議 」や「 深秘 」を求めるそれぞれの「秘封倶楽部」たちの出会いを想像するのが「秘封八雲」なのである。
「秘封八雲」の面々に直接関連したカップリングやグループには次のようなものがある。
個別の関係性や特定のグループ単位を通してそれぞれの側面に出会うことでそれらを包括する「秘封八雲」の新しい姿が見える事もあるので、参考にしていただきたい。
上記のキャラクター間の関わり方に加えて、「八雲」と「秘封」を跨ぐアプローチとして「紫=メリー説」がある。これは様々な共通点から紫とメリーを同一の存在と捉える二次創作のあり方であり、紫とメリーの二人ならではのものといえる。
「秘封八雲」においても「紫=メリー説」を背景とする、またはそれを彷彿とさせる創作のあり方もあり、その際には紫の式である藍やさらにその式である橙との関わり方も同立場を前提としないアプローチとはまた異なる展開ともなり得る。
「八雲」も「秘封」も各作品においてそれぞれの形で重要な位置に存在するキャラクターたちであり、先述の現在時点では交わらないその両者が交流する様子が、「秘封八雲」を通しても様々に想像されているのである。