概要
紫=メリー説とは、『東方Project』のキャラクター八雲紫(紫)とマエリベリー・ハーン(メリー)が、同一人物として示されているイラストにつけられるタグ。
八雲紫とマエリベリー・ハーンの共通点
- 外見が類似している(金髪、ZUN帽、紫色の衣服)。
- 類似する固有能力(八雲紫は「境界を操る程度の能力」。メリーは「境界を見る程度の能力(仮称)」)
- 「八雲」と「ハーン」という名前(ラフカディオ・ハーンに由来。後述)
- 「マエリベリー」という名前(マルベリー=桑の実。成熟すると紫色になる)
- 2024年5月3日開催「博麗神社例大祭」で頒布予定の『七夕坂夢幻能』の前情報では、メリーの帽子に紫のようなリボンが確認された。(確認画像(Xのポスト))
現時点では両者の共通点の多さから立てられたファンの仮説に過ぎないが、
幻想郷と外の世界を結ぶ稀少なポイントでもある。ゆかメリとも。
八雲とハーンの共通点
ラフカディオ・ハーン(=小泉八雲)は日本文化に強い興味があったとされ(「惚れ込んだ」と言われるほどに。ちなみに日本人女性の小泉セツを娶る)、特に古い風俗や民話などの論説やそれらに基づいた怪談、怪奇小説などを多く残している。有名なものでは『耳なし芳一』、『雪女』がある。
こういった点も「紫=メリー説」を膨らませる部分である。
(ただし紫とメリーにとって「八雲」と「ハーン」は苗字であるが、ラフカディオ・ハーン(=小泉八雲)にとっては「八雲」は名前で「ハーン」は苗字である。)
パトリック・ラフカディオ・ハーン(Patrick Lafcadio Hearn)
ギリシャ生まれ、アイルランド育ちの作家・日本研究家。1850年誕生~1904年死去。
大英帝国の最盛期であるヴィクトリア朝時代、および大日本帝国の始まりである明治時代の人物。
母親は、貴族の末裔であるギリシャの名家(祖先にアラブ人の血統が混じっているといわれる家系)の娘ローザ。父親はアイルランド人(祖先にケルト人やジプシーの血統が混じっているといわれる家系)で、イギリス軍所属の軍医。
ハーンはアイルランドやフランスの学校で学び中退、ロンドンを放浪しアメリカに渡り、新聞記者となる。
カリブ海・メキシコ湾近辺の西インド諸島へ赴き、風俗・民話・ブードゥー教・ゾンビ等の怪談を取材し研究した。
来日後は英語教師・研究者・大学教授として日本に定住。後に帰化し「小泉八雲」となる。
死後、東京の雑司ヶ谷霊園に墓を建てられた。戒名は正覚院殿浄華八雲居士。
これらの情報から、「八雲」と「ハーン」の間に共通点が見出される。
- 日本の大学に所属する白人
- 大学生マエリベリー・ハーンと、大学教授ラフカディオ・ハーン
- 死のテーマ
- 知識人・知性派
- 「妖怪の賢者」である八雲紫と、妖怪研究者である小泉八雲
- 日本神話や仏教との関わり
- 『伊弉諾物質』でのマエリベリー・ハーンと、ラフカディオ・ハーンの作品や戒名
- なお『東方香霖堂』の「八雲立つ夜」によれば、「八雲紫」とは「神様を閉じこめる堅固な囲い」、つまり「幻想郷」のことだという。そして小泉八雲の名前の由来は、一時期滞在した松江市の旧名出雲国につく枕詞である八雲に因るとされ、これは古事記において須佐之男命が櫛名田比売に詠った倭歌「八雲立つ 出雲八重垣 妻籠みに 八重垣作る その八重垣を」(幾重にも雲が立ち上ぼり、湧き出でる出雲の国に、八重垣を巡らすように雲が立ち上る。妻神を籠らすために、私は宮殿に何重にも垣を作ったが、ちょうどその八重垣を巡らせたように)に由来する。幻想郷(=八雲紫)とラフカディオ・ハーン(=小泉八雲)にも、共通点があると言える。
- 明治時代・ヴィクトリア朝時代
- 幻想郷が博麗大結界で閉ざされた時代と、ハーンの活動した時代
- 和洋折衷
- 『明治十七年の上海アリス』と、ヴィクトリア朝の『不思議の国のアリス』および植民地上海
- 生ける死体
- フランス語
- 「竹林のルーガルー」と、ハーンのフランス語作品
様々な考察
紫=メリーで、同一人物だよ派
◦メリーが紫になったんだよ
◦紫がメリーになったんだよ
◦幻想郷では紫として、外の世界ではメリーとして暮らしているんだよ(紫が女子大生に変装してるんだよ派)
紫=メリーではないけど、血縁関係だよ派
◦紫はメリーの親だよ(親子だよ派)
◦紫はメリーの姉だよ(姉妹だよ派)
◦紫はメリーのご先祖様だよ
◦霊夢との子供だよ(ゆかれいむが俺のロード派)
◦いや俺の子供だよ(にんっしんっ派)
◦幽々子と一緒に転生したんだよ(ゆかゆゆだっつってんだろダラズ派)
別々の世界に同じような存在がいるんだよ派
◦メリーはパラレルワールドの紫だよ
◦ドッペルゲンガーだよ
◦紫の見ている夢がメリーだよ(だから冬眠するんだよ派)
◦逆だよメリーの見ている夢が紫だよ(だから少女臭がするんだよ派)
◦と言うか幻想郷自体メリーの見ている夢だよ(それなんてマジカント派)
◦メリーは結界を維持するために紫に作られた分霊だよ
◦「次元を超えて違う世界を見たい」という欲求が紫に、「蓮子の隣にいたい」という願いがメリーにそれぞれ分裂したんだよ
別に紫とメリーは関係ないよ派
◦他人の空似だよ(ZUN絵は見分けがつかないだけだよ派)
◦意図的に似せて作られたけど特に意味はないよ
◦ZUN氏のミスリードだよ
◦ZUN氏はもうそんな設定忘れてるよ
◦『妖怪版霊夢』が紫であるように、メリーも『外の世界版紫』みたいな存在っていうだけだよ
全くの別人だけど何かしら関係があるよ派
◦メリーは紫の式神だよ
◦偶然メリーが紫と接触して、能力を移植された影響で似たんだよ
紫はメリーだけじゃなくて蓮子とも関係あるよ派
◦メリーと蓮子の子供が紫なんだよ(親子だよ派・蓮メリちゅっちゅ派)
◦実は紫の中身は蓮子だよ
◦境界を見ることができるメリー&超人的な頭脳を持つ蓮子が合体して紫になったんだよ(フュージョン派)
関連イラスト
関連コメント
「紫(メリー)、愛してる」
「メリー愛してる」
匿名希望のユーザーがこのようなコメントを紫やマエリベリー・ハーンのイラストに書いていた。
関連タグ
変化「二ッ岩家の裁き」:東方憑依華で八雲紫がこのスペルカードを食らった時の変化が幼形成熟するウーパールーパーなのでこのネタを連想した人も多いはず。
とある悪霊に関する解釈:メリーのボイスを担当した声優がとある世界軸の紫と全く同じな事で話題になった。
咲夜=蓮子説:とくき氏による二次創作。