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卯酉東海道

ぼうゆうとうかいどう

「卯酉東海道」とは、同人サークル上海アリス幻樂団による音楽CD作品である「ZUN's_Music_Collection」の第四弾である。作中で登場する交通動脈の名称でもある。
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最も美しい富士の山、不老不死の富士の山
    ――秘封倶楽部にリアルとヴァーチャルが交錯する
(上海アリス幻樂団公式ページ、音樂CD紹介ページより)

概要

卯酉東海道とは、同人サークル「上海アリス幻樂団」による「 音樂CD 」のシリーズ作品である「ZUN's Music Collection」の第四弾作品。

正式名称は 

ZUN's Music Collection Vol.4
「卯酉東海道(ぼうゆうとうかいどう) ~ Retrospective 53 minutes」

となっている。

2006年5月、第3回博麗神社例大祭にて頒布された。

「ZUN's Music Collection」

「ZUN's Music Collection」は上海アリス幻樂団主宰のZUN作曲による音楽を収録したものであり、同じく上海アリス幻樂団作品である「東方Project」の各作品(ゲーム・書籍付属CD等)で使用された楽曲またはそのアレンジ(セルフアレンジ)と、各CDのために新たにつくられた楽曲の二種類からなる。
さらに「ZUN's Music Collection」では同梱のシートまたはブックレットにて、それぞれの楽曲の項目に並んでZUNによる独自のストーリーが語られている。

本作は、宇佐見蓮子マエリベリー・ハーンメリー)の二人が京都から東京へと行くまでの「 卯酉新幹線『ヒロシゲ』 」内部での53分間の一幕を切り取ったストーリーが語られる。
大学の休みの間に蓮子の実家があるという東京への里帰り(「 彼岸参り 」)にメリーが同行するというもので、メリーが東京を訪れるのはこれが初めてである。

二人の休日は他愛の無い会話で過ぎていく。秘封倶楽部の休日のんびり音楽CD
(上海アリス幻樂団公式ページ、音樂CD紹介ページより)

作中では蓮子とメリーの二人しか登場しないが、同作ブックレットあとがきによれば二人の「 隣の席に座っている人 」が会話を聴きながらその周辺の事柄を様々に想像するというサードパーソン的な視点も並行して存在している。
あるいはこの視点は作品を視聴している読み手・聴き手が、「知識を持った受け手」として共有できる仕組みともなっている。


京都と違って新宿とか渋谷には歴史を感じる建物も多いしね。 」(蓮子、「卯酉東海道」、竹取飛翔)

卯酉東海道

「卯酉東海道」は、「 二人が生まれる前 」に建造された。
蓮子とメリーが登場する世界では「 神亀の遷都 」によって日本の首都機能が東京から京都へと移っている。遷都は様々なヒト・モノの移動を生み出したようで、すぐに旧東海道だけでは背負いきれなくなった。

そこで政府が建設したのが卯酉東海道であり、「 卯酉新幹線『ヒロシゲ』 」である。
「ヒロシゲ」は京都―東京間を「 53分 」で結んでいる。「ヒロシゲ」は蓮子によれば本来なら速度をさらに上げることも可能であるが、ある理由をもって「53分」と規定されている様子である。
また「ヒロシゲ」は地下新幹線であり、そのルートはすべて地下を通過する。そのルートは直線的に作られているが、一方であえて回避したルートもある。

地下新幹線であるが、運行中の車内には「カレイドスクリーン」によって人工的に造られた景色が映し出される。本作ブックレット表紙などはこのカレイドスクリーンによるものを彷彿とさせるものでもある。作中ではこのカレイドスクリーンに映し出される光景を通しても蓮子とメリーの価値観も語られる。

卯酉東海道は先述の通り東京の機能と資源とを京都へ輸送する事を主眼に建設されたため、その中間点に駅は存在しない。
卯酉東海道の東京側の駅は「 卯東京 」、京都側の駅は「 酉京都 」である。
本来はもう一か所駅が出来る構想もあったようで、その際は名称も「卯酉東海道」とはならなかったようである。

「ヒロシゲ」の名称は、日本の浮世絵師歌川広重からとられたもの。
作中では同時期の浮世絵師葛飾北斎の作風や執念とも対比されて語られている。
そしてなぜ「 日本 」は北斎ではなく広重を選んだのか、あるいは<「ヒロシゲ」がもしも「ホクサイ」であったなら>、との想像が、サードパーソンの視点から語られている。

蓮子とメリーの時代の「東京」

アスファルトで固められた地霊の罪も時効を迎え、東京の道のそこら中にひびが入っていた。
(「卯酉東海道」、レトロスペクティブ京都)

同作では、蓮子とメリーの時代の東京の様子が語られている。
光景その物は描かれていないが、蓮子のセリフと地の文などによってその様子が描かれている。

収録曲

  1. ヒロシゲ36号 ~ Neo Super-Express  (オリジナル)
  2. 53ミニッツの青い海  (オリジナル)
  3. 竹取飛翔 ~ Lunatic Princess(『東方永夜抄』)
  4. 彼岸帰航 ~ Riverside View  (『東方花映塚』)
  5. 青木ヶ原の伝説 (オリジナル)
  6. お宇佐さまの素い幡  (『東方永夜抄』)
  7. 月まで届け不死の煙  (『東方永夜抄』)
  8. レトロスペクティブ京都  (『東方文花帖』)
  9. ラクトガール ~ 少女密室   (『東方紅魔郷』)
  10. 千年幻想郷 ~History of the Moon  (『東方永夜抄』)
  11. 最も澄み渡る空と海  (オリジナル)

※括弧部「オリジナル」とは同CD作品初収録作品であり、それ以外のものは二重鍵括弧内の東方Project等の各作品が出典。
本CD収録曲は、2002年から2006年までに作曲、または同期間に発表された(あるいは開発中の)ゲーム等に使用された楽曲である。
なお収録曲の一つである「月まで届け不死の煙」について、『永夜抄』などでは間に読点が入る「月まで届け、不死の煙」の表記であるが、本CDに収録されたものは読点が入らない「月まで届け不死の煙」表記となっている。

蓮子とメリーのデザイン

【例大祭12新刊】「卯酉東海道ふたたび」冒頭10分


宇佐見蓮子

肩ほどまでの黒髪はその角度のためか後ろ髪が豊かにふわりと描かれている。瞳の色は黒系統。

服装は、前作「夢違科学世紀」同様の縁や裾に波縫い状のデザインの入った白いシャツと黒いロングスカート
前作では後ろ姿であったため前姿が描かれている本作の服装と同一のものであるどうかは不明ながら、細かな意匠や腰脇部分の切れ込みなど共通点もある。

前側は中心部分が開く切れ込みのような線が入っている。
胸元に三本の赤色の紐が描かれているが、この機能がどのようなものであるかは判然としない。デザインと前留めの両者の可能性がある。
中心部分には切れ込みが入っているが襟元には延長する切れ込みが無いため、襟部分はデザインが独立しているか、あるいは上着の切れ込み自体が開閉などの機能は無く平面的なデザインである可能性とがある。

また蓮子に帽子が描かれる作品にあって、本作のみそのリボンの色合いが赤系統のものとなっている。ただし帽子付近には蓮子左手側の外(またはカレイドスコープ)からのものと思われる赤系統の光のエフェクトが描かれているため、光の加減によって色がそう見える様を表現しているという可能性もある。

足元には先の丸い靴を履いている様子が僅かながら確認できる。

「ヒロシゲ」のボックス席にメリーと向かい合わせで座っており、左手で窓の向こう側(あるいはカレイドスコープの映像)を指差している。

所持しているアイテムは閉じた本(膝上に置き、右手をその上に添えている)。
前作で脇に抱えていたものと良く似ており、やはり厚めの深緑色の装丁の本で、表紙及び背表紙には黄色または金色系統の装飾がみられる。
立ち位置は向かって左手側(メリーと向かい合い)。

マエリベリー・ハーン

前作では蓮子が後ろ姿であったが、本作ではメリーが後ろ姿となっている。
本作でも帽子はかぶっておらず、金色の豊かな髪が描かれている。

ワンピースともツーピース状とも見られる服装で、上は藍色、スカートは薄紫色にも見える。背後から確認できる襟元は白色で、襟先に平行するように赤色のデザインが描かれている。また背中側の腰部分に白色の大き目のリボンが結ばれており、襟元同様の赤い線と同色の小さなドットによるデザインが入っている。

足元は脚先の丸い靴に白系統と思われるソックスを履き、靴には赤いリボンが結ばれている。

「ヒロシゲ」ボックス席で蓮子と向かい合いに座り、体を窓方向に向けて右手をかざし、左手を窓方向の手すりに添えた様子(上体を少し捩るような姿勢)が描かれている。
立ち位置は向かって右手側(蓮子と向かい合い)。

関連イラスト

Historical Vacation
逢う魔が時



関連タグ

作品関連
上海アリス幻樂団
秘封倶楽部 / 秘封 東方Project
宇佐見蓮子蓮子) マエリベリー・ハーンメリー

秘封倶楽部関連イベント
境界から視えた外界
科学世紀のカフェテラス

「ZUN's Music Collection」シリーズ前後作品
Vol3.夢違科学世紀 ― Vol.4(本作) ― Vol.5大空魔術

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