概要
東方Projectに登場する藤原妹紅と宇佐見菫子のカップリングである「もこすみ」に関連した語。
「もこすみ」のあり方の一つである。
その読みは「もこすみとうとい」と「もこすみたっとい」の二種を採り得る。
「尊い」とは、一般にその対象等が崇高、高貴、神聖である様を指す。
価値が高い、すばらしいという意味もある。
さらにこれらの一般的用法を基盤にしたサブカルチャー的用法としてのものもあり、こちらも対象に対してそれぞれなりの神聖さを見いだす際に用いられている。
「もこすみ尊い」は、「もこすみ」に触れた人々の言葉の中に登場する。
言葉の端々でつぶやくように語られる事もあれば文中に組み込まれる事もある。
「もこすみ尊い」の言葉一つで、「もこすみ」への強い想いや「もこすみ」に触れたことによる感情の揺れ動きを表現する事も出来るという、奥行きとフレキシビリティとを持った語ともなっている。
ショートフレーズながらこの語に重ねされた想いは多様であり、深い。もこすみ尊い。
「尊さ」
「もこすみ」にみる「尊さ」を百科事典的に一括して記述することは困難である。
実際にpixivに発表された作品を通してそれを感じる事が、「もこすみ尊い」の想いに近づく上で最も良い方法だろう。
二次創作における「もこすみ」の「尊さ」は、原作『東方深秘録』にみる妹紅と菫子の出会いや交流をはじめ両者のパーソナリティ、『深秘録』以前からの歴史、そして未来など、二人の個別の要素及び二人の交わりを通して起こる全てから生み出される。
二人の実際の交流の様子に加えて、二人の様々な側面を知り、それが二人の交わりにどう関わり、あるいはどのように変わっていくのか、あるいは何を変える事が出来ないのかなどを知ることでも、「もこすみ尊い」の想いへと近づく事が出来る。
ピクシブ百科事典においてそれを知るためのサポートをするのは、「藤原妹紅」、「宇佐見菫子」の両記事をはじめ二人それぞれにまつわる記事全てである。
例えば妹紅本人ではなくとも妹紅と縁の深いキャラクターたちの記事においては妹紅との関わりあいに見る妹紅の人となりや歩みを知ることができ、「蓬莱人」記事や<「リザレクション」>記事などでは妹紅の境遇も知ることが出来る。
そして「もこすみ」の視点を傍らにしつつ各記事に触れることで、様々な人々が衝撃的に開眼してきた「もこすみ尊い」に出会う事が出来るだろう。
もこすみは、『深秘録』発表直後からファンの間で様々なストーリーが想像されていた。
「もこすみ尊い」もまた、最初期から生まれていた、もこすみの在り方の一つを大きく包容した言葉である。深く多様な「もこすみ」は、その「尊さ」も抱きつつ、数多のストーリーへと広がる可能性を持つのものでもあるのである。
類似した形式のカップリング関連のフレーズ
pixivでは「もこすみ尊い」は、一種の派生タグとして用いられている。
東方Projectにおけるカップリング関連のフレーズ(派生タグ)は、おもに「○○は△△の××」といったような形式である事が多い。この場合、カップリング名を先頭に、そのカップリングは△△の××である、と続く。例えば「マリアリが俺のジャスティス」などが一例である。他方、カップリング名の配置順序が入れ替わる「僕の見つけた真実はレイマリ」などもある。
上記例のように三つの節ではなく二つの節で結ぶものもあり、例えば「レイアリは原点」などはよりコンパクトに要素とフレーズがまとめられている。
さらに「もこすみ尊い」に語の用法が近いものとしては、主語を用いない「桃より甘い」や「蓮メリちゅっちゅ」(「ZUN's Music Collection」関連)などがある。
ただし、言葉のコンパクトさは意味のコンパクトさを示すものではない。
ファンや二次創作をみるとき、例えば「僕の見つけた真実はレイマリ」に込められる想いも「桃より甘い」に込められる想いも、客観的な視点からではその一遍ですら語りきることはできないだろう。
全体比における個別のカップリング関連作品等の大小こそあれ、質的な視点を見たとき、それぞれに込められる情熱はいずれも等しく力強いものと捉えておいて間違い無い。
それは「もこすみ尊い」においても同じことである。
それぞれの個性の中に尊さがあり、「もこすみ」には「もこすみ」ならではの「尊さ」があるのである。