分類・名前
和名 | クスサン |
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学名 | Saturnia japonica |
分類 | 鱗翅目 カイコガ上科 ヤママユガ科 ヤママユガ亜科 クスサン属 |
前翅長 | 53~65mm |
開翅長 | 10~13cm |
分布域 | 日本(北海道、本州、四国、九州、沖縄)・中国・台湾・朝鮮半島・シベリア南東部 |
幼虫の食樹 | 「ブナ科」クヌギ、コナラ、クリ、「カバノキ科」ウダイカンバ、イヌシデ「バラ科」サクラ、梅、桃、スモモ、梨、リンゴ「クルミ科」オニグルミ「アサ科」エノキ「ニレ科」欅「ウルシ科」ウルシ、ハゼノキ、ヌルデ「ムクロジ科」ムクロジ、楓「クスノキ科」クスノキ「カキノキ科」柿「トウダイグサ科」アカメガシワ「ヤナギ科」ドロノキ「カツラ科」桂「ミソハギ科」サルスベリ「ミズキ科」ミズキ「イチョウ科」イチョウ等 |
越冬態 | 卵 |
成虫の発生期 | 秋(9~10月) |
和名漢字表記は『樟蚕』または『楠蚕』。
特徴
成虫は毛深くて胴が太く、灰褐色~黄褐色で目玉模様がある開張10cm以上の翅を持つ。
ヤママユに似るが、翅の帯が波状で、眼状紋が黒っぽいことなどで見分けられる。
口が退化していて食物は摂取せず、幼虫時に蓄えた栄養分だけで繁殖のため活動し、数日で死ぬ。
雄の触角は櫛状に発達し、メスが発する性フェロモンを効率よく感知する。
幼虫はクスノキ、クリ、クヌギ、コナラ、サクラ、ウメ、イチョウなどの葉を食べる。体長8cmに達する大型の白い毛虫で「シラガタロウ」と呼ばれる。
毒性は無い。
卵で越冬し、幼虫は春先に出現。7月に繭を作って蛹になり、秋に羽化する。繭は楕円形で網目状に穴が開いていて「透かし俵」と呼ばれる。
北海道では街灯や建造物の明かりを覆い尽くすほど大量発生することがある。