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概要編集

クスノキ科ニッケイ属の常緑高木。漢字で書くと楠木クスともいう。日本を含む東アジア暖帯亜熱帯に分布し、樹高20メートル、枝張40メートルを超えるような巨樹になる。神社のご神木になっているクスノキも多い。


日本では人里や神社仏閣の境内に多いため古墳時代以前に中国から持ち込まれた史前帰化植物であると言われるが、もともと日本に分布していた固有種であるという説もある。


初夏(5〜6月)に小さな白い花をつける。葉にほのかに香りがあり(「甘い香り」という人もいれば「湿布臭い」と表現する人もいる)、材から樟脳がとれる。


利用編集

伸びやかな樹形と明るい雰囲気から公園にしばしば植えられ、街路樹にも用いられるが、成長が早く大木になり密に枝を茂らせることから、剪定が大変な面もある。大気汚染には強いものの材に揮発成分を多く含むことから燃えやすく、防火樹としての効果はあまり期待できない。


精油から樟脳が採れ、昔はこれが薬用や防虫剤セルロイドの可塑剤として重宝されていたが、今では需要は微々たるものになっている。


関連タグ編集

クスノキ科 アロマ 広葉樹

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