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概要編集

アロマ(aroma)とは、芳香香りのことである。主に植物スパイスのものをいう。


また、コーヒーに関する用語としては、焙煎で生じるコーヒー特有の香りを指す。これについては、焙煎豆・粉砕したコーヒーの香りを“フレグランス”、抽出したコーヒー液の香りを“アロマ”、抽出したコーヒー液を口に含んだときの香りを“フレーバー”と使い分る場合もある。


香りの歴史編集

香りの歴史は古く、前初めて歴史に登場するのは紀元前3000年頃のメソポタミアから。シュメール人は、レバノンセダー(「香りのする杉」の意。ヒマラヤスギ属)で神への捧げ物に使用していた。


古代エジプト人たちは、ファラオが亡くなると、その亡骸に香料をたっぷりと塗り、ミイラにして手厚く葬った。その当時用いられた香料は、白檀肉桂イリスアヤメ科の花)の根や、香りのよい樹脂などを使用した。これがミルラとよばれる没薬であり、ミイラの名前の由来となった。


古代ギリシャ古代ローマ編集

ギリシャ時代になると、香料の製造が盛んになり、入浴後に香油をからだに塗る習慣が広まる。

西洋医学の祖ヒポクラテスは、においに病気の治療効果があることをすでに考えており、のちのアロマセラピーに通ずる考えを持っていた。アリストテレス門下の哲学者で『植物誌』などを著し、植物学の祖テオフラストスは、「香気について」という論文の中で、複数の香料を調合することで香りのトーンが変化することや、香料の保留剤についての考察、ワインなどのアルコールが香り立ちをよくすることなどについても言及している。

やがて、香料がギリシャからローマに伝わると、ローズウォーターなどが香りの主役になり、浴室や寝室にまで香りを用いるようになる。美食の文化を誇る古代ローマの貴族は、主力調味料の魚醤の生ぐささを消すために、スパイスビネガーを用い、浴びるように香料を用いた。

壮大な社交用建築物の中心にあったローマ風呂で1日3回の入浴を楽しんだ貴族たちは、膨大な量の香油や香膏を体に塗り、部屋や衣類に香りをつけるために固体香料や粉末香料を用いた。


香料への欲求は交易ルートアラビア半島インド中国にまで拡大させ、香料を入れる容器の需要がガラス工芸技術の発展につながっていく。

 

中世ヨーロッパ編集

11世紀末から始まった十字軍遠征によって、麝香をはじめ、東洋のさまざまな香料がヨーロッパに持ち帰られた。そしてヴェニスの商人たちの手により、香料やスパイスが広く取引されるようになった。

国際映画祭で有名な南フランス・カンヌの北西17kmの丘陵に、グラースという町がある。現在、世界の香料の中心地ともいうべきこの町は、12世紀末頃には皮革工業が盛んだった。16世紀になって、イタリアフィレンツェのトンバリレという人が、初めてこの町に香料を紹介して、変革が起きた。

というのは、香料が皮の臭いを消すのに役立つため、この町で大いにもてはやされたこと。その後、マルセーユなどで盛んになった石鹸に香料が使用されるようになり、グラースは香料の中心地としてどんどん発展していく。グラース地方の温暖な気候や風土は、ジャスミンローズラベンダー、オレンジフラワーなど、多くの香料植物の栽培に適しており、この町は「香料のメッカ」とまで呼ばれるようになった。


近世フランス編集

香料をアルコールに溶かした現在の香水やオー・ド・トワレのようなものが初めて作られたのは16世紀末。フランスアンリ2世の夫人であったカトリーヌ・ド・メディシスが、フィレンツェからの輿入れの時に持ってきて、世に知られるようになった。カトリーヌのその他にもイタリアの料理文化や服飾文化を持ってきて、フランス文化に大きな影響をもたらした。

オーデコロンの誕生には諸説あるが、大筋は以下の通り。

前身はイタリアで発売された「アクア・ミラビリス(すばらしい水)」で、17世紀末か18世紀はじめにケルンに紹介され「ケルンウォーター」となり、18世紀後半に七年戦争ナポレオンの遠征でプロイセンに侵攻していたフランス軍兵士がケルンから大量にパリに持ち帰り、「オーデコロン」と呼ばれ流行。ナポレオンによってフランス革命の嵐がおさまり、マリー・アントワネットの愛好していたバラやスミレなどを主体とした香水が、彼女の死後ひ広まっていった。ナポレオン死後にフランスはまたも革命が起こるが、グラースの町は革命の余波を受けながらも、香料植物の栽培や香料の製造はますます発展を続けていった。


20世紀編集

ココ・シャネルが調香師のエルネスト・ボーに依頼して作られたシャネル№5が世界的な人気を博し、香水の一大ムーブメントが起こった。


近年では香りによる医療法アロマセラピーに注目が集まっており、香りの使用法に注目が集まっている。


日本編集


中国編集


「アロマ」という名のキャラクター編集


関連動画編集

[youtube:/live/7sGbr6pVVPM?si=gjA-ep4hYMK9qfgL

]

儒烏風亭らでん香りの歴史


関連タグ編集

におい 香り 芳香 香気

フレーバー フレグランス パフューム パフューマー 調香師 アロマセラピー


アロマポット アロマキャンドル アロマストーン アロマディフューザー

植物 香辛料 / スパイス コーヒー 精油


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