濡れタオルを薬にしたようなもので、純粋な薬効のみのものに加えて冷湿布と温湿布がある。
肩こりや腰痛など筋肉痛の治療などに用いられ、専門的には外用鎮痛消炎用貼付剤という。
市販品によく使われる痛み止め成分としてサリチル酸、インドメタシン、フェルビナク、スイッチOTC成分としてジクロフェナクナトリウム、ロキソプロフェンなどがある。その他血行促進成分、またかぶれ対策に粘膜保護成分なども入っている。
サロンパスが一般的な名称にもなっている節があるが、日本で最初に市販湿布薬を作ったのはトクホンである(トクホンは今、大正製薬が販売している)。
創作ではアイテムとしては強化用として使われる。
パップ剤とプラスター剤
パップ剤は水分を含んだ湿布薬のことで、肌に優しい反面、剥がれやすい。プラスター剤はテープ剤ともいい、伸縮性が強く剥がれにくい反面、皮膚が弱いとかぶれたりすることがある。ちなみにパップとは泥、プラスターとは石膏のことだが、それを使用しているわけではない。
主なブランド
- 久光製薬(サロンパス、サロンシップ、フェイタスなど)
- 祐徳薬品(パスタイム)
- ライオン(ハリックス55)
- 第一三共(パテックス《元は第一製薬》、ロキソニン)
- 興和新薬(バンテリン)
- グラクソ・スミスクライン(ボルタレン)
- 大正製薬(トクホン)
- ニチバン(ロイヒ)
- クラシエ薬品(点温膏)
- ゼリア新薬(おきゅ膏)
ほかに塗布するタイプ(クリーム、ゲル、ジェル、チック、スプレーなど)もあるが、これらは厳密には湿布ではないので、ドラッグストアなどでは腰痛・肩こりというジャンルで売っている(それらのジャンルを含めると小林製薬のアンメルツ、佐藤製薬のサロメチール、大鵬薬品のゼノールなどもある)。