ストラテジックラバーズ
すとらてじっくらばーず
作者は「三色網戸。」氏。『月刊ドラゴンエイジ』2021年3月号より連載中。単行本は既刊8巻。
ハーレム系の恋愛漫画の要素は強く、単行本4巻以降は過激なベッドシーン等も増えていくが、基本は謀略や駆け引きがテーマになった企業バトル漫画で、主人公の謀略や主人公の愛人…ミストレス達の背景が主軸となっている。
主人公がチェスの天才である設定から、サブタイトルをチェスの用語で統一しているのも特徴。キャスリングやプロモーションなど比較的聞きなれた単語からロス・オブ・テンポなどよほどチェスに打ち込んだ人間でなければ理解できない単語も使われている。
巨大企業創設者の愛人の息子・東山浩太。跡継ぎ問題は他人事だと思っていたが、次期会長候補として突然拉致され、目の前には愛人候補となる5人の美少女が！ 果たして彼は“選ぶ”側なのか“選ばれる”側なのか!?(公式より)
主要人物
主人公。現会長の子供で唯一の男子であったため、会長の武器であるミストレスを選抜するミストレスガーデンへ連れてこられる。
メインヒロイン。浩太の想い人だが、深い闇を抱えている。
現会長の秘書で、ガーデンに浩太好みの少女を連れてきている。
ミストレス候補
ミストレス候補の一人。大人の雰囲気と美貌の音大生。実は渚とは幼馴染。
ミストレス候補の一人。学校で浩太を苛めていた一人。現役モデルだが行き詰っている。
ミストレス候補の一人。中学生だが、スマホのパスワード解除など電子機器に強い。
ミストレス候補の一人。動画配信を趣味にした女子学生で、いじめが原因で不登校である。
浩太の学校の生徒会長。苛められていた浩太を助けなかった負い目から、愛人選抜に参加する。
星架の同級生だった医大生。ダウナーの傾向があり、過度の飲酒もしている。
ロボット産業進出に失敗した会社の令嬢。ミストレス候補だが、性的な場面を見ては度々失禁する。
西河グループ
東山グループのライバル企業西河グループの御曹司。渚とはある確執を抱えている。
雪哉の妹で、現在はミストレスの一人。十年もの間、浩太に想いを寄せている。
雪哉のミストレスのリーダー格。雪哉のことを案じている。
雪哉と摩耶の父で、西河グループの現会長。東山からの独立を目論んでいる。
東山グループ
鉄道、リゾート、百貨店多くのジャンルに影響力を持つ巨大企業。創設者は東山慶三。
関東方面では最大勢力の企業であり、多くの企業がその傘下に入っている。
ミストレス
実際の英単語では女主人などの意味もあるが、本作では愛人として用いられる。愛人である以上は夜の相手は勿論だが、会社に貢献する会長の部下(コマ)としての能力も求められる。
ミストレスガーデン
東山グループの愛人選抜を行う邸宅。定員は五人で、愛人達は自身を会長のコマとして、会長も愛人達をコマと見做すしきたりに基づいて毎週金曜日には一人を退場させ、ミストレス候補の入れ替えを行う。なお、一度退場した候補にも復帰のチャンスはある。
西河グループ
関西で巨大な影響力を持つ東山のライバル企業。現在は西河が傘下に入っているが、現会長西河善吉の元で力を強め、関西方面の多くの企業を傘下に置いて東山からの分離を図っている。
東西砦崩し
慶三が考案した東山と西河の間で方針の食い違いが生じた際に行うゲーム。本編では西河の復権をかけて浩太と雪哉がミストレス達の忠誠心、奉仕力、忍耐力、収益力、夜伽を競い合わせる。
浩太が通う学園。外交官の白嶺家が創設し、生徒会長の亜莉亜は現理事長の娘。財界人や芸能人の子女が通う名門校で、浩太も父の姓でこちらに通う。ここで生徒会に所属していたことは、卒業後のポストに関わり、そうした関係から教師の投票数の方が生徒より影響力を持つ。
星架と花芽理が在学していた頃は家柄だけで学力も品性も最低という絵に描いたような腐敗ぶりであった。
南方睡蓮寺
京都に本山を置くカルト教団。政財界の要人達も多くが入信しており、呪いで信者の障害を殺すというのが触れ込み。西河善吉が特に多額の献金と本堂の建設まで行い、実質掌握している。南十字病院とも関わりを持っているが、娘の花芽理は距離を置いている。
