「私が求めていたのは安らぎだった。」
概要
東山浩太の最初のミストレス候補の一人としてガーデンにやってきた女子学生。赤い髪を染め上げ、ツインテールにした小柄な少女。動画配信が趣味。
人物
明るく、動画配信を趣味にした今時の学生で、浩太を下二文字を取って「ウタ君」と呼んでいる。だが、それ故かガーデンが東山グループの次期会長を支えるミストレスを選ぶ場所という事も深く理解していない。
一方、学校では苛めにあって不登校になっている。
動向
来訪と退場
ガーデンに来て一週間が経つ頃には奈々子は学校や動画配信よりもガーデンで浩太達と過ごす時間に安らぎを覚えていた。しかし、幾島実憂が退場したことを皮切りにこれが不変でないことを思い知らされた。母性に溢れる彼女に懐いていた奈々子は浩太に実憂を連れ戻してほしいと願うが、拒絶される。
しかも、前日に自身の不注意で浩太がフォロワー達に彼氏だと誤解されて自分の安らぎが次々と失われ、無理に浩太と肉体関係を持とうとするが尻込みして逆に泣き出してしまう。
そして、実憂と入れ替わりで来た鏑坂世衣良に唆されて、実憂の退場が斑鳩渚に仕組まれていたと暴露するが、それすらも渚に誘導されていたことだった。自分が乗せられていたことを知り、絶望した奈々子は次の退場者を決める日には自主退場した。
もう
さよならしちゃってもいいよね。
同じような境遇だった奈々子まで退場したことで浩太の心は余計にすり減っていくが、奈々子と入れ替わる形で実憂が復帰、一連の事態を聞いた実憂が今度こそ本当に浩太を守ろうとする決意の一因にもなる。
成長と別れ
ガーデンから退場してしばらくした後、世衣良を撃退した浩太が奈々子が通う学校を訪れて世衣良の退場と実憂の復帰を告げられ、奈々子も復帰を勧められる。
が、既に自分が役に立てないことを自覚し、ガーデンを通じて友人の大切さを学んで頑張った結果、動画配信経由で友人を得た。
だからもう…心配いらないから!
そんな奈々子を見た浩太も安心し、互いの成長を確かめて笑顔で別れ、浩太も自分の居場所を得るために会長になる決意を固める。
余談
渚とアキのような業界の伝手、末愛のような特技、実憂のような奉仕力や心遣いといった能力を何も持たない奈々子は言ってみれば、分かりやすい一般人の代表。
最初に本気で浩太を愛するようになった実憂でさえ始めは東山のブランドで浩太を見ていたのに対し、東山に興味がなかった奈々子は一般人らしく浩太自身を見ていた。実憂に並んで真っ当な感性と人間性を持ち、別れた後も彼女のそうした部分は浩太も好ましく思っており、末愛に並んで境遇が似た彼女との交流が浩太と彼女自身の成長の一因となった。