概要
主人公東山浩太の同級生で想い人。父、斑鳩丈一郎がオーナーを務める巨大ホテル事業グランド・ノースの令嬢でもある。
同級生で浩太のいじめのボスである代議士の息子戸村薫と婚約させられており、浩太にとっては叶わない恋で、その戸村本人に至っては同級生達の前で『出世の道具』と言い放つ。
浩太が東山グループの次期会長に就任することが決まった際、愛人選抜を行うミストレスガーデンに浩太を苛めていた同級生の山田アキ、幼馴染の幾島実憂、日高末愛、皆川奈々子と共に参加する。
人物
文武両道で気さくな人柄で、苛められている浩太に分け隔てなく接するため、苛められている浩太にとって彼女の存在が心の支えだった。
しかし、本性は実姉に似て冷徹な策略家であり、浩太も最も危険なクイーンと認知しながらも想い人ゆえにガーデンに残し続けていた。
一方で自分の思い通りにならないと全て壊したがるワガママな子供のような精神性は昔馴染みで姉の世話役だった浅見奈緒に父親にそっくりと半ば侮蔑されている。
これらの原因は両親の不仲や実姉の斑鳩星架の死も大きく関係している。
歪な家庭環境
両親の仲は歪で、母叶は東山慶三の元ミストレスで姉の斑鳩星架は慶三の娘で、異父姉にあたる。そして父が妻への当てつけのために外で作った女との間にもうけた異母兄が西河グループの跡取りの西河雪哉で、彼の妹の西河摩耶とも面識がある。
余りに歪な家庭環境で育った上に姉は既に病死して母は何らかの病を患い、入院中。
動向
愛人選抜参加
他の参加者とも気さくに接すると思われたが、早々に最大の障害となり得る実憂を浩太への苛めの報復を恐れるアキを誘導して退場させるが、渚にとっても後味の悪い結果となった。
以後、鏑坂世衣良の参戦と退場にも静観を決め込んでいたが、浅見の配慮で復帰した実憂が浩太に抱かれ、浩太自身の精神の安らぎとなったことで計画が完全に破綻、次第に余裕を失い始める。
東西砦崩し以後
雪哉と摩耶に再会し、東西砦崩しの一回戦を務めるがそれは浩太自身の辞退によって敗北。ルールで引き抜かれることになる。それ以後、最終戦で浩太が勝つまでは西側にい続けていた。
砦崩しの後、自分が死亡した星架に意図的に似て振る舞っていることを浩太に明かし、十年前に東山の屋敷を密かに訪問して、茂み越しに浩太を目撃していたことが判明した。
更に、姉の親友の南十字花芽理に加えて浅見までが浩太と関係が深まることで次第に精神の平静を失って姉と似た振る舞いを保てなくなり、遂に星架の面影を渚に求めていたからガーデンに残したと自覚した浩太に退場させられる。
浩太との関係
当初、学校における浩太の唯一の味方で浩太は渚を残すこと以外考えていなかった。が、実憂の退場を皮切りに本性を現してからは浩太自身が距離を置くようになり、実憂と摩耶を筆頭に浩太を本気で愛するミストレス達に徐々に差をつけられていく。
加えて、浅見までが浩太と関係を深めていくことで徐々に今の性格を形作っていたメッキが剝がれていき、遂に退場させられることとなった。
退場後は髪を伸ばして、更に自分を星架に似せて浩太のことも同じように「コウ君」と呼ぶようになるが、浩太の心を揺さぶることさえ出来ていない。