概要
東山浩太のミストレス候補として、直前に退場した幾島実憂と入れ替わりで参加したファッショングループの経営者。
詳しい年齢は不明だが、成人していることだけは確か。
人物
実憂を凌ぐ巨乳に、極端なまでに肌を出した服装を好む女性。浩太を「殿様」と呼んで性的奉仕も率先して行うが、実際のところは浩太を「ガキ」や「ボン」と見下した山田アキに輪をかけて自分勝手な女で、自己陶酔も激しい。
そんな醜悪さを指して実憂には『未熟な雛に毒入りの餌を与え、人の心がない』と断じられる。
動向
浩太に甲斐甲斐しく奉仕し、実憂を退場させた上にそれが想い人の斑鳩渚によって仕組まれたことを知って絶望した浩太を完全に篭絡する。そして、コマとして役に立たなかった皆川奈々子の退場を仕組んで、浩太の拠り所になる相手を一人排除した。
しかし、その惨状を見かねた浅見奈緒の配慮で実憂が戻ってきたことで一気に形勢が傾き、新たなコマに日高末愛に眼を着けるがそれも先手を打たれた上に浩太によるネグレクト解消の一環で正式なミストレスにされてしまう。
後がなくなってアキと共に鏑坂グループの新作発表会を行い、その場で自分を被害者にしてガーデンを都合のいいように脚色して浩太と東山グループを陥れようとする。しかし、最初から浩太と結託していたアキの裏切りに遭い、末愛によってアキとの通話記録をマスコミにリークされ、ただ自分が目立つためだけの茶番と暴露されてしまった。
元々経営者の能力は皆無で、『デザイン横流し』、『資金の持ち逃げ』という失態を立て続けに演じてマスコミからも『無能後継者』とバッシングを受けていた。そして、今回の件も攻め立てられて策士策に溺れる形で見事なまでに惨敗し、自滅させられた世衣良は最後に斑鳩の忌み子の存在をマスコミにも暴露して狂ったように笑い続けた。
間もなくガーデンから退場させられるが、忌み子の存在は浩太の心に忘れかけていたものを思い出させ、浩太と渚の関係にも亀裂を入れる。
序盤の敵ではあったが、最後の言葉は長らく浩太の心の楔として撃ち込まれることになる。また、この逆転劇を糧に浩太は自分を苛めていた戸村薫への復讐も簡単に成し遂げた。
余談
多少の能力はあったが、復帰した実憂の献身で浩太の精神が落ち着いた途端にガーデンの主導権を奪われたように本来の能力はたかが知れたようなもの。
実際、既に実憂の排除を再度行おうとした色仕掛けの失敗を自分が退場させるよう仕向けた奈々子に責任転嫁し、逆転の手を用いた際にも共謀したアキに事実でも「落ち目のモデル」と言い放つなど盤面を見る目もなく、協調性や責任感も皆無であった。