概要
主人公東山浩太が通う、中高一貫の名門校で外交官の家系でもある白嶺家が運営する進学校。
名門校なだけあり、財界人や芸能人の子女が通っている。生徒の自主性が重んじられ、修学旅行も生徒達の意向が反映される。
名門校であるがゆえに生徒会の権限は非常に強く、生徒の票と教師の票の双方で生徒会長を選ぶことになっている。また、生徒会にいたというだけでも進路で有利に働き、他の名門校や卒業生の要人達との接点を持つこともできる。
実態
が、名門校で生徒達が財界人または大企業の子供ばかりである故か日常的にマウンティングの苛めが横行し、教師達も親達の威光を恐れて苛めを止めようとしないどころか、それらを見てみぬふりをするという有様であった。
特に浩太は東山グループの跡取りといっても解任された愛人の子であったためにカースト最下位として格好の苛めの標的で戸村薫をボスにしたグループによって虐められていた。
かと思えば、真っ先にミストレス候補に立候補した山田アキを筆頭に浩太が東山グループの次期会長に指名された途端に媚びを売り、教師達も浩太がミストレスと校内で情交に及んでも止めないというまでにゴマをするようになる。
更には恐喝などの犯罪行為に走った生徒も多く、それらも示談が成立しており、正に腐敗貴族の巣窟と言わんばかりの様相。
これらを間近で見てきた浩太は生徒も教師も本心では酷く侮蔑しており、特に教師と生徒会への憎悪は並外れており、後にミストレス候補になる白嶺亜莉亜以外は全く負い目を感じていなかったが、浩太はその亜莉亜もアキ共々東西砦崩しまでは全く信用していなかった。
更に恐るべきことは、これでもまだマシな方であるということ。作中の六年前…斑鳩星架と南十字花芽理が在籍していた頃は『立派なのは家柄だけ』で、『品性も悪い上に学力も低い』、グループ研究をまじめにやろうとせず、素行不良で体育祭も中止。更に修学旅行も海外がいいと駄々をこねるなど、我儘な幼児レベルの生徒が跋扈しており、星架はこれらを「濁った温室」と称し、更に生徒達のことも「幼いまま国のトップに立つ」と侮蔑していた。
総じて、立派なのは表向き、実質ハリボテで内情は腐敗しきった上流階級のサロンと言わんばかりの様相。浩太や渚、亜莉亜、摩耶といった一定以上の真っ当な感性を持つ生徒の方が異端になっている。
代表的な腐敗生徒
戸村薫‐代議士の息子で、日常的に浩太を虐めて自分のコンプレックスを発散していたが、実は浩太以外にマウントをとれる相手がいないうえにそのコンプレックスを自分で克服する努力をしようとせず、浩太に対しても「妾の息子」以外方便を出せないうえに政略とはいえ結婚相手の斑鳩渚を大勢の前で「出世の道具」と言い放つなど、良識やモラルも皆無。家柄だけで品性も学力もない腐敗生徒の代表例にしてお偉方のドラ息子の典型。
貴嶋零一-生徒会の副会長。白嶺に格は劣るが外交官の家系で、生徒会長の座を狙う野心家。そのために理事長だけが操作できる教師の票数の集計システムを操作して、亜莉亜の不正疑惑をでっちあげて陥れようと既に汚職政治家の道を進んでいた。しかも、本人はそれらが全て浩太の手の上であったことに全く気付かないまま弱みだけ握られて縮こまる、戸村に並ぶ家柄だけの腐敗生徒の代表例。
山田アキもこの枠だが、元々人並みの良識やモラルを持ち合わせていたことと浩太のミストレス候補として働く内に反省している。
類似する問題点がある学校
デュエルアカデミア(遊戯王)-Gxの舞台の本校では寮ごとのランク付けがされているのだが、それによるカーストが蔓延して格下の寮生の実力者を評価しようとすらしないほどに生徒達の質は落ちている。競争によるデュエリスト達の能力向上を目指した海馬瀬人の思惑が完全に逆効果になっている有様。
遠月茶寮料理學園(食戟のソーマ)‐一流の料理人達の子女が通う学校。高級食材やそれを用いた料理以外は料理と認めず、大衆向けの料理どころか郷土料理などの特色ある料理さえ認めない上にそれらにおぼれて研鑽を積むことさえしようとしないなど、腐敗した生徒が跋扈している。
天カス学園(謎メキ!花の天カス学園)-AIオツムンにより、バッジの「エリートポイント」の数で所属する生徒たちのクラスが異なる。それによって優秀な生徒が輩出されるものの、エリートポイント数によるカーストが確立されてしまい学園内での格差が生まれ、人間関係を破壊するといった腐敗した様相を呈した。
関連タグ
門閥貴族(銀河英雄伝説)‐この学園の生徒達をより悪辣かつ下劣にした上流階級達。
ザボエラ‐相手が権力者と見るやすぐに手の平を返す「自分の成り上がりだけを目当てにうろつくドブネズミ」で、浩太に手のひらを返した生徒もほぼ同類。