データ
ずかん | No.851 |
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分類 | はつねつポケモン |
タイプ | むし/ほのお |
高さ | 3.0m |
重さ | 120.0kg |
特性 | もらいび/しろいけむり/ほのおのからだ(隠れ特性) |
進化
ヤクデ→マルヤクデ(Lv28)
他言語版の名称
英語 | Centiskorch |
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ドイツ語 | Infernopod |
イタリア語 | Centiskorch |
スペイン語 | Centiskorch |
フランス語 | Scolocendre |
韓国語 | 다태우지네 |
概要
ヤクデの進化形。ヤスデモチーフの進化前から順当に成長したかと思いきや、牙が生え、より体が長くなり、漢字の『火』の形に燃え盛る触角と尾が発生してムカデらしい外見となった。
メガムカデポケモン・ペンドラーよりも、実際のムカデに近い細長く扁平な体型をしており、キャンプ等で歩行する際もリアル寄りな腹這い姿勢となっている。虫が苦手な人はゾワゾワするかもしれない。
名前の由来はおそらく「丸焼き+ヤクデ」。これまた関西弁を思わせる名前だが、進化前以上に殺意が高く感じる。
食べたものが体内で発酵され作られる可燃性ガスを、腹部の発熱器官で燃やしている。燃え盛る炎は頭部の触角やお尻の部分から漏れ出るほどで、その温度は摂氏800度と非常に高温。
性格はとても凶暴で、好戦的な性質を持つ。近づく者がいれば、しなやかな長い体や鋭い牙を武器に見境なく襲いかかり、腹部の発熱器官を叩きつけたり、それを押し付ける形で締め上げて丸焼きにしてしまう。
一見すると顔の側面に牙はあっても口は確認できないように思われるが、実はヤクデ同様閉じているだけで顔面の底にある。
それ故笑顔の表情は意外と可愛らしく、戦闘モーションなどでは口が開くところを見ることが出来、その中は黄色く発光している。
ヤクデの図鑑説明では体の黄色い部分が特に熱いと解説されていたので、体内は相当な灼熱空間になっているのだろう。こんなのに噛み付かれたら火傷どころかドロドロに溶かされてしまうという事は想像に難くない。
こんな恐ろしい生態でも、温度はトロッゴンの摂氏1000度を下回り、キョダイマックス時で漸く拮抗するのだから、ポケモン世界は中々に温度のインフレが激しい事が改めてお判りいただける事だろう。
全長はペンドラーよりも長いが、体重はこちらの方が軽い(とはいえ120kgと、虫ポケモンとしてはかなりの重量級)。
そして当のペンドラーとは非常に仲が悪いようで、縄張り争いに負けた方が餌になるのだという。
ゲームにおける性能
種族値
HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ | 合計 |
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100 | 115 | 65 | 90 | 90 | 65 | 525 |
進化前同様、むし/ほのおという組み合わせはウルガモス以来となる。ただし、マルヤクデはほのお/むしと逆の組み合わせである。
むしタイプとしては破格の種族値の高さを誇り、全体的にHPの低いむしタイプの中でもマッシブーンに続く3桁のHPを持つ。
しかし配分はジュナイパーやブースターに似ており、お世辞にも無駄がないとは言えない。特に防御が脆く、「がんせきふうじ」など食らおうものなら素早さ低下どころか一撃で倒れてしまいかねない。素早さも高くない上に先制技を持たないため、苦手な相手には手も足も出ないことがある。
とはいえ特殊耐久はかなりのもので、HPも高いので耐久調整がしやすい。「おにび」や「とびかかる」など低い防御を補う手段も豊富にあり、特性が「しろいけむり」ならば「とぐろをまく」を積むのも良い。
技はオーソドックスな炎技に加えて「もえつきる」や「れんごく」などの希少な技を揃える。また、クイタランの専用技だった「ほのおのムチ」をレベルアップで覚えられるのも特徴。
サブウェポンとしては本作では貴重な「はたきおとす」の他、ほのおタイプながら「ねっとう」や「パワーウィップ」といった一風変わった技まで習得する。ちなみにほのおタイプでくさタイプの物理技を覚えるのは他にはギャロップとアルセウスだけ。
両刀配分のおかげで物理アタッカー向けながら無理なく特殊技も仕込めるので、使い方次第で他のほのおタイプやむしタイプにはない活躍が出来るだろう。
キョダイマックス
タイプ | むし/ほのお |
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たかさ | 75.0m~ |
おもさ | ???.?kg |
はつねつポケモン・マルヤクデがキョダイマックスした姿。
通常時よりもさらに体が長くなっており、現状判明しているキョダイマックスの中では最大級の体長を持つ(ムゲンダイナは例外)。
元は12節あった体節が27節と倍以上に増えている上、(頭部・尾部の付属脚を除けば)脚の総数も100本に増えており、ムカデの漢字表記である百足を見事に体現している。
この大量の脚のお陰で、巨大な体を持ちながらも、素早さを損なうことなく行動できる。
あまりにも長大なその姿は、東洋の龍にも見える出で立ちとなっている。これはムカデの漢字表記のひとつに『天龍』があったり、『大百足』などの日本の伝承においてムカデが龍を害する逸話に由来しているものと思われる。
火力も更に向上し、体温は摂氏1000度を超えるまでに上昇。その放射熱で相手を焼き焦がし、周囲の気流を乱して嵐を巻き起こす事まであるという。
バトルにおいては長い身体を波状に折り畳み、高温の腹部を一斉に向けた、ヒーターやホットプレートの電熱線を思わせる体勢となって、身体中の凄まじい高熱を一気に送り込む。この時は腹部の黄色い発光が更に眩くなり、赤い外殻すらも高熱でオレンジ色に発光する。
このマルヤクデが放つほのおタイプのわざは「キョダイヒャッカ」に変化する。
一度発動すると5ターンの間、相手を逃げられなくして最大HPの8分の1のダメージを与える、所謂ほのおのうず状態にできる。
ちなみにキョダイヒャッカによる交代封じはこちらが交代しても効果が継続するため相手を倒さないためにひのこをベースにするのも立派な戦術である。
サダイジャとはキャッチできる範囲で差別化可能。
エンジンシティのジムリーダーであるカブがエースとして繰り出すマルヤクデは、このキョダイマックス個体となっている。そのため、シナリオにおいては多くのプレイヤーが初めて戦うことになるキョダイマックスとなる。
余談
海外版の名称でも、進化前はヤスデの英名に近い名前だったものが、進化するとムカデの英名に近い名前となっているため、そこは意識している可能性が高い。
使い手のカブが主人公と初対面した場所が鉱山であったり、カブのシンボルが武者兜な点などからもマルヤクデがムカデモチーフであることが窺える。
前者はムカデが古来から鉱山の象徴とされていたこと、後者は上杉謙信が敬う毘沙門天の使いがムカデである点と繋がる。といってもカブはホウエンの生まれであるし、越後こと新潟県は未だにポケモンの舞台として登場していないのだが。
オオムカデ伝承の本場は滋賀県であるが、鵜飼いに利用される鵜がモチーフのウッウ同様に今後、ジョウト地方でお目に掛かれる機会が出てくるのであろうか?
鎧の孤島でもトレーニングに来たカブが連れているが、その際の鳴き声は「ま る や く で」とズバリその物。
関連イラスト
関連タグ
ヤクデ
フシデ・ホイーガ・ペンドラー:多足類仲間。
メラルバ・ウルガモス:同タイプ。
ムカデポケモン ある意味同類。
カブ:使用トレーナー。