概要
基本的には料理用語であり、魚や肉などの食材を切り分けたりせずにそのまま焼くことを差す。メジャーどころとしては豚や七面鳥の丸焼き。
転じて火災など、無機物に対して使用されることもある。
調理法
まず内蔵を取り出し、耳や尻尾など焦げやすい所を削ぎ落とす(付けたままにしたいときはアルミホイルなどで熱が通りにくい状態にする)。
肛門から口に向かって串を通し、滑って勝手に回転しないように外部フレームや串に垂直に突き立つ特機などで食材を固定する。
火元を挟むように設置した懸架台に串をセットしたら調理開始。
食材は直火で焼くと表面だけ焦げて中が生焼けになってしまうので、火から遠ざけてじっくり時間をかけて焼く(約4~8時間くらい)。またこの時、全体を均一に焼くため絶え間なく食材を回転させる。
火だと焼くのが難しいため、炭を使った方が簡単。また火元と食材の周囲をアルミ板で囲い、内蔵のあった内腔にもアルミホイルを詰め込むと焼きムラが少なくなり、早く焼ける。
中まで日が通ったら仕上げに耳や尻尾につけていたアルミを除去し、ある程度焼き目をつける。
出来上がったら串(と入れていたアルミなど)を除去し、食べやすいサイズに切り分ける。
上記のように、「ただ雑に獣や鳥を生きていた時のまま毛も羽もむしらず内容物もそのままに、一本の長く太い串や槍で貫いて焚火にかけるだけ」という創作の中でのイメージとは全然違う高い技量と根気を要求される料理である。