ピクシブ百科事典は2024年5月28日付でプライバシーポリシーを改定しました。改訂履歴

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デオキシスの記事の肥大化防止につき、分離させました。


ポケモンGO編集

デオキシスちゃん

2018年10月2日レイドバトルのボスとして初めて登場した。といっても当初は招待制のEXレイドでのみ登場していた(後にレジギガスに交代)。2018年10月実装時はノーマルフォルムだったが、同年12月29日からアタックフォルムが、翌年3月28日からディフェンスフォルムが、6月25日からスピードフォルムが登場した。


注意点として、原作と異なりフォルムチェンジすることはできない。そのためEXレイドがいつまでも当たらないと特定フォルムがずっと手に入らない状態だった。


しかし、9月10日~9月16日にかけて、全グローバルチャレンジ達成のリワードとしてデオキシスの全フォルムが通常レイドに登場したため、これまでEXレイドに当選しなかった人でもすべてのフォルムを揃えることが可能となった(なお、この間もスピードフォルムのレイドバトルは並行して行われた)。さらに、ミュウツーの時とは異なり、ボスとして出現した時のCP値が全体的に引き下げられており、捕獲率も下方修正されなかったので、他の伝説ポケモンと比べて格段に捕まえやすいというありがたい措置もあった。


2020年には、イベント「謎の存在ウィーク」の際に、1週間限定で復刻。今回は色違い個体を引っ提げての実装であり、ファンを賑わせた。ただし、復刻および色違いの追加が行われたのはノーマルフォルムのみだった。また、捕獲率も引き下げられており、きんのズリのみを使っても場合によっては捕まえられないケースも出てきている点にも注意(他のポケモン同様、色違いであれば確定捕獲となる)。


2022年2月には残る3つのフォルムの色違いも実装。粘れば全フォルムの色違いを手に入れることも可能である。同年9月上旬に全フォルムが再度復刻され、9月11日にはデオキシスのレイドデイが開催された。


ちなみにこのレイド、実装時からトラブルに悩まされたことでも有名。


まず満を持して初登場した10月2日、開始1時間前に該当ジムのEXレイドが突如キャンセルされるバグが多発した。公式もバグと認めたため翌週には修正されたが、いきなりの不測の事態に混乱が生じた。それに加え、ゲットしたデオキシス(ノーマルフォルム)の図鑑表示が何故か(ポワルンのすがた)になっていた。これは恐らくポワルンの通常形態とデオキシスのノーマルフォルムが英語表記で同じ“Normal forme”であり、日本語版で両者の表記を区別するのを忘れていたためとみられるが、上運営の杜撰な対応に批判が噴出した。


アタックフォルムは防御が極端に低いために、頑張ればソロ討伐も可能である(ただし、攻撃力が非常に高いので、こちらもかなりの損害を出すことを覚悟しなければならないが)。現状、★5のボスでソロ討伐が可能なのはデオキシスのアタックフォルム、フェローチェアクジキングの3種のみである。逆に、ディフェンスフォルムは防御がべらぼうに高いために、最低でも7~8人程度の人員を確保して挑まないと時間内に倒しきれないので注意。


なお、幻のポケモンであるため交換に出すことができないが、複数匹手に入るため逃がすことはできるポケモンホームにも送ることができ、本編では入手困難だった色違いのデオキシスもポケモンホーム経由で本編に転送できる(が、『ソード・シールド』では解禁されず、現状は『BDSP』『ポケモンSV』にのみ持ち込みが可能)。


性能編集

フォルム名HP攻撃防御通常技(※)ゲージ技(※)
ノーマルフォルム137345115しねんのずつき/チャージビームサイコブースト/10まんボルト/はかいこうせん
アタックフォルム13741446しねんのずつき/どくづきサイコブースト/でんじほう/あくのはどう
ディフェンスフォルム137144330しねんのずつき/カウンターサイコブースト/10まんボルト/いわなだれ
スピードフォルム137230218しねんのずつき/チャージビームサイコブースト/10まんボルト/スピードスター

太字はタイプ一致技


性能面については、原作を踏襲しフォルムごとに能力や覚える技が異なっているが、いかんせんフォルムごとに能力配分の偏りが激しいこともあり、EXレイドバトルの先輩であるミュウツーと比べるとアクが強く、上級者向けのポケモンとして位置づけられている。


ノーマルフォルム編集

攻撃力こそ圧倒的だが、耐久性に難があるため、長時間戦闘を行うことは大の苦手であり、レイドやトレーナーバトルでは肝心の攻撃力の高さを碌に生かせないまま即退場させられてしまうことが殆ど。


ある程度回避に自信があるなら、ジム戦でなら使えるかもしれないが、それでもそこまでするくらいならミュウツー等を強化して使った方がマシという結論になりがち。


総じてターン制ではなく技の激しい応酬となる本作のバトルの仕様とステータスとが全く噛み合っておらず、残念ながら、現状ではコレクション用と割り切る他にないだろう。


アタックフォルム編集

ノーマルフォルムより極端になり、サイコブーストはHP満タンのカイリキーを余裕で消し飛ばす程の攻撃力を得たが、防御がたったの46しかなく、クロスチョップでも4分の3削られる程弱い。


総じてバトルではノーマルフォルムより使いにくく、コレクション向けにせざるを得ない……のだが、このフォルムの特徴はそこではない。


理由は、上でも触れられているようにソロでの撃破が可能であるため。通常★5レイドはHPが高くなる関係上耐久がべらぼうに高くなり、複数人と共闘しなければ制限時間に倒すことができないが、アタックフォルムは防御種族値があまりにも低すぎるため、弱点を突く面子さえ用意すれば、ソロでも5分以内に倒すことができるのである。


このため、ディフェンスフォルムの次に需要が高かったりする。★5レイドはアメも含め報酬が豪華なため、レイドボスとして現れたら積極的に挑んでみよう。


ディフェンスフォルム編集

本作で最も需要が高いと言っても過言ではないフォルム

攻撃力こそ低めであるものの、圧倒的な防御力を持ち、CP値も低めであることから、トレーナーバトル(特にCP1500以下のポケモンのみ参加可能なスーパーリーグ)ではエスパータイプのエースアタッカーとして活躍が期待できる。


技に関しても、苦手なあくむしタイプにそれぞれ対抗可能な「カウンター」と「いわなだれ」を覚えられるので、万が一これらのタイプを出されたとしても、高い耐久性も相俟ってそう簡単に沈められることはない。


スーパーリーグで運用する伝説エスパータイプのライバルとしては、ユクシークレセリアが挙げられるが、前者は習得する技の汎用性が低いためイマイチ扱いづらさが拭えず、後者は一度他のユーザーと交換してCPを落とさないとリーグでの使用条件を満たせない(=ソロユーザーでは事実上使用できない)等、やや運用に難があるので、ディフェンスフォルムにもまだまだ活躍の余地は残されている。


とはいえ、EXレイドの仕様上適切な個体の厳選しようとなるとかなり高いハードルに悩まされることになることだけは覚悟されたし(一応、上記のように期間限定で通常レイドにも登場したので、この問題はある程度改善されている)。


なお、CPを低めに抑えなければならない関係上、スーパーリーグ用のディフェンスフォルムを厳選する際は、攻撃の個体値が最低の10であることが絶対条件となる。耐久面に関しては、防御が最高の15、HPは13を目安とするとよい。


もう1つの注意事項として、天候ブーストがかかるとCPが1500を突破してしまい、スーパーリーグで使用不可になってしまう。せっかく適正個体が手に入ったと思ったら、CPが高すぎて使えなかった…なんていう笑えない話も起こりうるので、エスパータイプにブーストのかかる強風の日にはレイドの実施は見合わせた方が良いだろう。


…逆に、こうした事情がある関係上、バトルで使用することを考える場合、ディフェンスフォルムはパーフェクトに近い優良個体を狙う旨味があまりなかったりする(もちろん出てくれればそれはそれで嬉しいが)。


スピードフォルム編集

全体的にバランスの取れたステータスになっているが、裏を返せば攻撃・防御のいずれにおいても突出した能力を持たないために、どっちつかずの中途半端な性能になっており、他のフォルムと比べて殊更に活用の余地がない


原作では全ポケモン中ナンバー1のすばやさを活かして活躍できていたのだが、生憎本作ではすばやさの概念が存在しないのも致命的だったと言える。原作と本作の仕様の違いにうまく適応できなかったが故の悲劇と言えるだろう。


ポケモンマスターズ編集

『悪の組織・ホウエン編』に合わせてダイゴのバディとして実装。

元々は人工島パシオ近海に落下した流れ星に付着していた個体であり、黒いレックウザに乗り込んでパシオに迫りくる巨大隕石を迎撃する予定だったダイゴの前に現れた。


今回のダイゴの衣装は宇宙探査用に使う特別衣装とストーリー内で説明されておりこれまでのバディに合わせたマジコス衣装とは違う。だが、ずかんの説明文によると「デオキシスのデータを基に宇宙用に開発された衣装」とのことで、デオキシスとバディを組むことになったのは成り行きだが、衣装は元々デオキシスのデータを利用しているというちょっとややこしい事となっている。


最大の特徴は『開始時4つ全ての技が補助技』であり、それぞれ選ぶと選んだ補助技に応じてフォルムチェンジ、及び技のラインナップが変わるというもの。ロール上ではテクニカルであるが、実質アタッカーもサポートもこなせる全知全能の能力を兼ね備えている。


  • ノーマル:それぞれの性能をバランスよく併せ持つ。選択時にサイコフィールドを展開。
  • アタック:文字通り攻撃特化の性能。バディーズ技がこの形態のみ全体攻撃になる(事実上アタッカーのロール性能)。
  • スピード:BC加速によるバディーズ技早出し。影分身による回避性能を持つため安易な的にならない。
  • ディフェンス:タンクをこなせる防御型。防御バフは味方にも影響を及ぼす。

また、パッシブスキルによる能力反転効果で、サイコブースト使用後は特攻が下がるどころか上昇する性能。どんな戦況にも状況に応じて使い分けられる。総じて万能かつ非常に優秀なテクニカルのお手本のようなハイスペックっぷりを持つ。


初期編集

パッシブスキル

能力ダウン反転自分の能力がさがるときにさがる代わりにその能力を同じ分だけあげる
登場時命中率アップ1登場したときに自分の命中率を1段階あげる
登場時次回ゲージ消費0登場したときに自分を次回ゲージ消費0状態にする

試してみよう!フィールドをサイコフィールドにする。自分の防御と特攻と特防と素早さを2段階あげる。自分が持っている技が別の技に変化する。自分が持っているパッシブスキルの一部が別のパッシブスキルに変化する。
攻撃重視だ!自分の特攻を6段階あげる。自分の急所率を3段階あげる。バトル終了までアタックフォルムになる
スピード勝負だ!自分のバディーズわざ発動可能状態までのカウントを2減らす。自分の素早さを6段階あげる。自分の回避率を3段階あげる。バトル終了までスピードフォルムになる
守りに徹しよう!味方のバディーズ全員の攻撃と特攻を4段階あげる。自分を次回ダメージ防御状態にする。バトル終了までディフェンスフォルムになる

ノーマルフォルム編集

パッシブスキル

能力ダウン反転自分の能力がさがるときにさがる代わりにその能力を同じ分だけあげる
P技ゲージ消費量減少1ポケモンの技でつかうわざゲージの量を1減らす
妨害確率上昇2技の追加効果でひるみ状態やこんらん状態やバインド状態にするときの成功率をあげる

サイコブースト自分の特攻を2段階さげる
じこさいせい自分のHPを最大HPの約50%回復する
しねんのずつき20%の確率で相手をひるみ状態にする
コスモパワー自分の防御と特防を1段階あげる

アタックフォルム編集

パッシブスキル

能力ダウン反転自分の能力がさがるときにさがる代わりにその能力を同じ分だけあげる
B技全体化バディーズわざの攻撃の対象が全体になる。このパッシブスキルの効果を受けるバディーズわざの攻撃は対象が複数の場合でも威力がさがらない
技後物理・特殊ブースト1付与2技が成功したときに30%の確率で自分の次回物理技威力ブーストと次回特殊技威力ブーストをそれぞれ1段階あげる

サイコブースト自分の特攻を2段階さげる
まもる自分を次回ダメージ防御状態にする
しねんのずつき20%の確率で相手をひるみ状態にする
コスモパワー自分の防御と特防を1段階あげる

スピードフォルム編集

パッシブスキル

能力ダウン反転自分の能力がさがるときにさがる代わりにその能力を同じ分だけあげる
初P変化技使用時BC加速2初めてポケモンが変化技をつかったときだけバディーズわざ発動可能状態までのカウントを2減らす
初P変化技使用時場に技ゲージ加速初めてポケモンが変化技をつかったときだけ味方全体の場をわざゲージ加速状態にする

サイコブースト自分の特攻を2段階さげる
じこさいせい自分のHPを最大HPの約50%回復する
しねんのずつき20%の確率で相手をひるみ状態にする
かげぶんしん自分の回避率を1段階あげる

ディフェンスフォルム編集

パッシブスキル

能力ダウン反転自分の能力がさがるときにさがる代わりにその能力を同じ分だけあげる
P変化技使用時能力アップ全体化9ポケモンの変化技で自分の能力だけをあげるときに能力をあげる対象が味方のバディーズ全員になる
P変化技使用時特防2アップG9ポケモンが変化技をつかったときに味方のバディーズ全員の特防を2段階あげる

サイコブースト自分の特攻を2段階さげる
じこさいせい自分のHPを最大HPの約50%回復する
しねんのずつき20%の確率で相手をひるみ状態にする
てっぺき自分の防御を2段階あげる

バディーズ技編集

宇宙のいしを探し求めるサイコブースト
自分の能力があがっているほど威力があがる
★6EXアップ後: 威力が1.5倍になる
★6EX+EXロール解放後: 初めてバディーズわざをつかったときだけボルテージが2段階あがる

ポケモン不思議のダンジョン編集

非常に厄介な特徴を持つ。何とこいつフロアを移動する度にランダムにフォルムが変わってしまうのだ。当然能力などもフォルムに合わせて変化する。そのため現在のフォルムに応じて戦い方を変えなければならない。アタックフォルムで耐久が低い状態でモンスターハウスなど引いてしまったらもう。


なお、スピードフォルムはすばやさの概念が存在しない本シリーズでは常時2回行動の「ばいそく」状態にかかっているという形で再現されており、行動回数を通常やそれ以下「どんそく」状態に下げられてもターン経過で解けた場合は通常ではなくばいそく状態に戻る。


また、『赤・青の救助隊』と『時・闇・空の探検隊』では店でのわざの思い出しができないため、レベルアップで習得するわざはかなり慎重に選ばなければならない。もし、レベルアップで忘れたわざを再習得したい場合は、「ふこうのタネ」でレベルを下げてから習得しなければならないので非常に厄介。


赤・青の救助隊/救助隊DX編集

いんせきのどうくつ」に潜むが、フロアごとに1匹だけ出現するデオキシスの幻を19回倒し、B20Fにいる本体を倒した上で超低確率で仲間になるという極悪仕様。

当然フロアはかなり広いので探すだけでも一苦労なのにそれを19回もこなし、更には本体を倒しても仲間にならないことが殆どとあっては骨が折れるどころではない。


ダンジョンに入れるポケモンが一匹のみのため、大所帯による時短も不可能。挙句このダンジョンはアイテムの持ち込み制限までかかっており(所持品と併せて4つまで)、フィールドを徘徊するデオキシスの幻の位置を把握するための「みとおしメガネ」、遭遇に時間がかかり空腹で倒れないための「セカイイチ」や「きついハラマキ」、プレッシャー対策の「ピーピーマックス」、事故防止の「ふっかつのタネ」や「オボンのみ」を持ち込むとそれだけで容量オーバーになってしまう。

つまり勧誘率を上げるための「ともだちリボン」を持ち込む場合ある程度安定を捨てて挑まねばならないという鬼畜振り。運良く手に入れたら大事にしてあげよう。


リメイク『救助隊DX』編集

確定で仲間になるが、何を間違ったのかデオキシスの幻影が各フロアにうようよ沸いてくるようになってしまった。ただでさえ能力が高く倒しづらい上に「プレッシャー」まであるため技の息切れを起こすこと請け合い。ただし、階段部屋にいるノーマルフォルムだけは部屋をぐるぐる動き回るだけで、こいつを倒せば階段が出てくるという仕様のため、「みとおしメガネ」等で動きをチェックすれば多少楽になるだろう。


時・闇・空の探検隊編集

隠しダンジョン「かがやきのおか」に登場。特殊なアイテムを持っていないと遭遇できず、勧誘率も低い。

また、仲間にはできないが、「じげんのとう さいじょうぶ」にもアタック・ディフェンス・スピードフォルムが登場する。


ポケモン超不思議のダンジョン編集

「いん石の跡地」に登場。


ポケモンレンジャー編集

配布限定ミッションで登場。クロッカトンネルに出現し、アタック→ディフェンス→スピード→ノーマルの順にキャプチャして行く事になるが、アタック〜スピードまでは囲み回数分囲んでもキャプチャ完了にはならず、ノーマルフォルムの状態で初めてキャプチャが可能になる。アタックは突進(ばかぢからか?)、ディフェンスはシャドーボール、スピードはサイコブーストを発射してくる。おまけにテレポートや高速で移動する捉えがたい難敵である。


ポケモンレンジャー光の軌跡』では配信限定ミッションで登場。過去のオブリビア地方に出現し、ヨロイビトに操られていたが、主人公にキャプチャされた。


オババが存在を知っていたことから、古代のポケモン世界にも出現したことがあった事が窺える。オババの提案で遠くの地方に存在するというポケモントレーナーの元に引き取られる事に。こちらの作品ではノーマルフォルムでないとキャプチャ完了にならないという縛りはない。ディフェンスフォルムではバリアを展開しつつ、サイコブーストを拡散、スピードフォルムでは影分身、アタックフォルムでは黒い拡散するビーム、ノーマルフォルムではサイコブーストを連射するなど攻撃方法も多彩になっている。


ポケモンコマスター編集

おそらく全ての媒体のあらゆるデオキシスの中で頂点に立つぶっ壊れ。というか全てのポケモンゲームの全キャラクターの中でも、頂点を争えるレベルの壊れ具合を誇った。ポケコマについて知らない人にも解りやすいように説明すると、登場と同時にゲームバランスを完膚なきまでに破壊、ゲーム自体の寿命を大幅に縮めた程。更に簡便に「実質的にポケコマの息の根を止めた」「ゲーム自体をサ終させた」と表現されることもままある。


そもそもポケモンコマスターとは「対戦ボードゲーム形式」のスマホゲーであり、プレイヤーはポケモンのフィギュア6体で構成したパーティを使って相手の陣地を目指し、相手のポケモンとぶつかるとそれぞれのポケモンに設定された技ルーレットを回して出た技で勝負、「先に敵陣最奥に自分のコマを到達させる」「盤上から敵のコマを完全排除する」「相手の操作受付時間を0にする」といった条件を達成した方が勝利という、戦略性と運の要素がバランスよく盛り込まれたゲームであった。


そんなゲームにおいてデオキシスは、アタック、ディフェンス、スピードフォルムがそれぞれ別フィギュアとして同時実装されたのだが、各フォルムの単体性能があまりにもヤバかった。


ディフェンスフォルム編集

「自身と自身に隣接する自分のポケモンは技の効果で気絶しない」強特性をデフォルトで装備していながら、威力20以上の技を喰らうと逆に相手を気絶させるという脅威のカウンター技を持つ事で「金技」と言う特殊技を持たない全ての相手を95%の確率で封殺できた。

威力20というのはポケコマ基準でもかなり弱い水準でこれを下回るダメージの技はかなり少なく、実質的には相手がダメージ技を出すとほぼ確定で気絶させられるのに、相手サイドの「効果で気絶させる」系の技は特性により封殺してしまうというあまりにも一方的な性能をしていた。カウンター状態だと「威力20未満のダメージ技」と言う超ニッチな一点突破の技でなければ倒しようがない。


スピードフォルム編集

1ターンの最大移動範囲を更新して開始地点から1ターンで王手を掛け、開始地点から1ターンで自陣最深部を抑えられるという驚異的な展開力で盤上を駆け巡り、相手は初手から受け身に入らなければ負け確にされるほどの機動性を誇った。相手は必然的にゴールを守る立ち回りを強要されるため、立ち回りの選択肢が狭まった。


アタックフォルム編集

このフォルム至っては当時の最高火力130を高確率で繰り出せる上にルーレットをやり直せるという鬼のような強特性で全てのポケモンに優位を取れるという、本家で言うところの第6世代のメガガルーラが可愛く見えるレベルの壊れ性能を誇っていた。

表側攻撃表示の『遊戯王』のモンスターよろしく、攻撃力=防御力であるこのゲームにおいてアタックフォルムの超火力はそのまま落とされにくさに直結しており(ルーレットのやり直し性能と合わせて、実は確率的には落とされにくさはディフェンスフォルムを上回る)、しかもそれまでは1ターンに1マスしか移動できない重戦車型のみに許されていた水準の火力ながら、原作でのSを反映してかアタックフォルムは1ターンに2マス移動可能で機動力まで完備しているという隙のなさである。と言うか火力と安定感だけを見てもそれまでのどの重戦車型をも凌駕する最強キャラであった。

強い、硬い、速い上にルーレットの運要素も支配するという誰もが認める最強フィギュアがデオキシスアタックフォルムだったのである。


何も知らずにここまでの情報で見た場合、「苦手なフォルムとの対面を避けつつ、他のデオキシス達と相手すれば勝てるのでは?」と考えるだろう。が、甘い


そのような幻想を吹き飛ばしてくれたのが、デオキシス専用サポートアイテム『コスモエナジー』。その実態は「自分のデオキシスが攻撃された時、別のデオキシスと入れ替われる」という「対面の工夫で有利を作るポケコマの基本理念を崩壊させる控えめに言って頭のおかしい効果であった。しかもダメ押しとばかりにアイテム効果が永続。このサポートアイテムの存在により、デオキシスを確実に撃破するには「攻撃力130以上」の「金技」を用意する必要が生じたが、サポートアイテムなしでそんな攻撃をできるポケモンは当時の環境に存在しなかった


かくしてただでさえ壊れなデオキシス軍団は対応不可能の領域に押し上げられ、結果ポケコマは「デオキシス側が延々と後出しジャンケンするゲーム」という世紀末と化した。


戦闘をすれば高確率で負ける戦闘を避けてもスピードフォルムが追ってくる受けに徹すればアタックフォルムで殴られまくって死ぬ諸々の要素が重なって状態異常がほぼ役立たずタイムアウトを狙っても反復横跳びでターンを回されて逆にこっちの時間がピンチと正攻法では勝ち目が限りなく皆無。

    • 何よりも、『今まで苦労して手に入れたレアキャラの9割以上が、デオキシスの前では低レア雑魚と同レベルに歯が立たない』という有様が多くのユーザーの心をバッキバキにへし折った

ここまででもかなり酷いが、まだ更に酷い問題がある。このデオキシス族、ポケコマの基本ルールである「1パーティ同種のポケモンは3体まで」という3体制限ルールが適用されない。このルール、上記の壊れ能力の記述の下にさらっと書いてあるのだが、とんでもない掟破りである。つまり、どんなに強くても1体までしかいない原作ポケモンにおける壊れポケモンとは訳が違う。パーティ6体全てがほとんど倒す手段のない最強デオキシスで統一できるのだ。


デオキシスパ(以下デオパ)は先攻の場合、それまで環境に存在した全ての主流パーティに対して99%以上の勝率を誇ったと言われている。「先攻ゲーかよ」と勘違いしないで欲しい。デオパは後攻であっても97%勝つ。先攻だろうが後攻だろうがただ強すぎるだけである。超初心者であろうが、デオパを使えばどんな玄人にもまず勝てる。それほどの性能を持っていたのである。


しかも、これだけの壊れ具合ながら、実装から2ヶ月間ナーフも対抗馬となるポケモンも実装されずにただただデオパ(あるいは編成難度の低いランクルスを混ぜた「デオランパ」)が環境を蹂躙し続けたのであった。ちなみにデオパのミラーマッチとなると、こちらはお互いに決め手を欠き泥仕合待った無しという救いの無さである。


実装と同時期に開催された「ファイティングジム」というイベントでは、名前の通りかくとうタイプのポケモンが強化されるという特別ルールの下、様々なメリットを付与され火力増強などの補正を貰ったかくとうタイプ達がデオパの前に虐殺されていった。ちなみに誤解のないように言っておくがポケコマにタイプ相性の概念は存在しない。別にデオキシスがエスパーだから格闘に強いとかそんな理由は一切なく純粋に捻り潰されていったのである。


しかもこのイベントの報酬はあろうことかノーマルフォルムのデオキシス。他のフォルムと比べて飛び抜けたスペックは持たなかったが、後に実装されるデオキシスに優位なポケモン達に地味に刺さるという嫌らしい補完能力を持っていた事でデオパのラストピースとして採用されることもあった。


デオキシス実装の次の更新で実装されたレシラムゼクロムには当然この環境を打破するだけの性能が期待されていたが、蓋を開けてみると相性的にデオキシス相手には全く刃が立たず……どころかデオキシス以外には普通に強いというなんでそのタイミングで出したのか全く訳の解らない謎性能でもって実装されてしまった。


特に数少ないデオキシスに多少対抗できるポケモンとして評価を上げていたミュウに対してこの二匹はかなり強く、「倒した相手ポケモンが復帰できなくなる」という強力だがあまり使われてこなかった「除外」というシステムを携え、ミュウが相手の場合かなりお手軽な条件と確率でこの除外効果を発動できた。なおこの効果、デオパ相手にはいっそ笑えるほどに役に立たない。つまるところ、デオパにとってはただの追い風にしかなっていなかったのである。


同時期にリリースされたポケモンGOにメディア露出やプッシュを取られていたが、海外展開が芽を出しサーバーがパンクする事態も起きるなど、これから軌道に乗るべく明るい未来を見据えた踏み込み期間であったポケコマにとって、この暗黒の2ヶ月はあまりに重すぎた。

その後サービス開始1周年を期にデオキシス及びランクルスにガチャ産キャラとしては異例の弱体化措置が行われ、デオキシスに対抗できるポケモン達も実装されていった。が、散々環境を蹂躙し尽くしたデオキシスですら半年足らずの内に駆逐されるというあまりに劇的かつ刹那的に環境が変わるポケコマに、ユーザーの多くは最早ついていく事ができなかった。


ちなみに弱体化後も暫くスペックの高さも相まって長らく居座り続けていたが、コマスター全体の環境インフレにより『アタックフォルムの攻撃力が対戦環境平均の攻撃力』となったことで、アタックフォルムは長所を完全に喪失した。


スピードフォルムのみゾロアークと組むことで別のPTで活路を見出していたが、仕様変更(という名の下方修正)によりその戦術も廃れた。


その後新たなレアリティ『UX』が登場し既出のポケモンの一部もUXで高性能化していたが、デオキシスはどの形態もUXに選ばれなかったため環境末期~サービス終了辺りになると「昔は強かった」系の扱いに甘んじた。


その後もサービス自体は年単位で続き、進みすぎた火力インフレによりデオパが化石と評されるまでに環境が進んでいたが、最も盛り上がりつつあった時期に環境が崩壊し、多くのユーザー離れと潜在的ファンベースへの普及機会の喪失を引き起こした影は重くのしかかり、結果として本アプリは熱心なファンに惜しまれつつ、ライトなファンには「デオキシスに殺されたゲーム」として記憶されなから、2019年10月31日を以てサービスを終了することとなる。


ポケモン系列のソシャゲには珍しい本格的な戦略要素とガチャ要素を含んだ本ゲームは、システム的には「良くできている」と評価される事が多く一部のファンには熱狂的に愛されていた。3Dのポケモンのグラフィックはかなりハイレベルで、人間キャラクター達もキャッチーな見た目で露出さえあればキャラ人気を獲得するポテンシャルはあっただろう。「素材は良かったが調理方法を間違えた」典型例と評されることも多い。


なお、打ち切り同然でサービス終了した事から、本ゲームのメインストーリーは「相棒のAIが全ての記憶を失いライバル枠が闇落ちした挙句その理由が特に説明されないまま終わる」という非常に後味の悪い終わり方となっている。また、なんの皮肉かアニメ映画でデオキシスが披露した「戦闘中状況に応じて自身のフォルムを変える」という描写を、最も良く再現できているゲームが本作である。


ポケモンカードゲーム編集

映画『裂空の訪問者デオキシス』の公開に先立ち、同時期に発売された「ポケモンチョコスナック」のオマケとして登場。後述の都合もありその後1ヶ月も満たない期間の中で短期間に様々なデオキシスのカードが登場するという、ポケモンカード史上初の実績を取ったポケモンである。


ポケモンカードゲームDPまでは行動前に任意で山札からサーチした別のデオキシスと入れ替える「フォルムチェンジ」というユニークなポケパワーを持っており、揃えさえすれば実質表記以上の数のワザを持っていることになり(その代償か当時のワザはいずれも1つだけだった)、加えてタイプ違いのδ種のカードと組み合わせることで相手に有利なタイプで攻める立ち回りも可能であった。

なお、あくまでフォルムチェンジの対象となるのは同名のカードなので「デオキシス(含δ種)」、「裂空のデオキシス」、「デオキシスex」の間に互換性は無い。また、映画10周年記念プレミアムシートに収録されていた「裂空の訪問者デオキシス」は例外的にフォルムチェンジを有しておらず、代わりにワザを2つ持っていた。

基本的に各フォルムが描かれた4種類のカードが同時期にリリースされており、スピードフォルムが未発表だった2004年当時の「デオキシス」、「デオキシスex」はそれぞれハッピーセットとギフトボックスの収録カードという形でスピードフォルムが追ってリリースされたが、映画とのタイアップ色の強い「裂空のデオキシス」についてはスピードフォルムが登場することなくシリーズが終了している。


その後も様々なパックでデオキシスが登場しているのだが、その中でも2022年7月21日に発売された『VSTAR&VMAX ハイクラスデッキ デオキシス』には2枚のデオキシスのカードが収録されている。

VSTARデオキシスはアタックフォルムのデオキシスが描かれ、超エネルギー1つで自分と相手両チームのポケモンに付いているエネルギーの数だけ大ダメージが狙えるVSTAR技「スターフォース」を使用でき、一方のVMAXデオキシスはダイマックスをしたディフェンスフォルムが描かれ、自身がいる間自分チームが相手のVSTARポケモンから受けるダメージを-30する特性『プロテクトDNA』を所持している。


ここまでだと普通に強い超ポケモンという印象があるのだが、実は後者のVMAXデオキシス、ゲーム本編ではあり得ないポケモンなのである。というのも、『ソード・シールド』からはゲーム内で登場するポケモン数に制限が掛けられており、デオキシスもまた『ソード・シールド』には未実装のポケモンなのである。そのため、ゲーム内でデオキシスをダイマックスさせる事は不可能……つまりこのデオキシスは謂わばポケモンカードゲームオリジナルキャラクターのような存在なのである。


因みに同時期にこのパックと対になる「VSTAR&VMAX ハイクラスデッキ ゼラオラ」が販売され、こちらでは2種類のゼラオラのカードが登場しているのだが、こちらは剣盾に実装されているポケモンな為、ゲーム内でもダイマックスさせることが出来る。


大乱闘スマッシュブラザーズシリーズ(外部出演)編集

大乱闘スマッシュブラザーズX』以降の作品に登場。アタックフォルム。モンスターボールから出現するとステージ上空に上昇し、真下に「はかいこうせん」を発射する。


関連タグ編集


帰ってきた名探偵ピカチュウ編集

最新作のネタバレに付き、以下閲覧注意
































ラスボスとして登場。

ファイル1「消えた宝石」に登場し、謎の組織「ユニタス」に奪われた「オーロラの雫」。その正体はデオキシスのコアであった。

ユニタスを陰で操っていた黒幕=チャールズ・マーロックが、「人間とポケモンが共存するには人間がポケモンになること」という極端な持論を証明するために、ポケモンの意識を封じて意のままに操るコントロールキューブの制作と共に、人間の自我をポケモンと融合する方法を模索していた。

そして、ミュウツーによってハリー・グッドマンと意識が合体したピカチュウに目をつけ、仲間のポケモン達をコントロールキューブで操ってピカチュウを拘束し、ハリーの体とピカチュウから抽出したエネルギーを使ってマーロックは自分の自我をデオキシスに送り込み、遂に念願であるポケモンになる事に成功した。融合時にコントローラーを踏み壊したことで正気に戻ったポケモン達を一蹴し、デオキシスの力を試すべくライムシティに向かおうとするが、ミュウツーに阻まれてしまい交戦する。

ティム・グッドマンとピカチュウの推理によりデオキシスを倒す方法を閃かされ、最後の力を振り絞ってボルテッカーを発動したピカチュウにデオキシスの復活に使用した2つのエネルギーをぶつけられ、パワーバランスが崩れた事でマーロックの意識と分離し、コアの姿に戻った。

終始ノーマルフォルムで活動し、アタックフォルムなどの別形態に変身することはなかった。

また、デオキシス自身の意識は復活して間もなくマーロックによって封じられているため、厳密に言えば本作のデオキシスは人間によって利用されただけの被害者である。

  • 劇中に登場した「オーロラの雫」だが、正体が判明する前から伏線があり、「隕石と共にやってきた」「研究の結果、宝石ではなくポケモンである事が判明する」「未知のウイルスが検知される」と、デオキシスを指し示すヒントが序盤から散りばめられている。
    • オーロラの雫のデザインは、映画「裂空の訪問者 デオキシス」に登場するデオキシスのコアとほぼ同じであり、映画ではデオキシスがオーロラのようなエネルギー体でコミュニケーションを取っていた。裂空の訪問者を観たことがあるユーザーであれば、いち早くデオキシスのことに気付いたであろう。ちなみに、ポケモン不思議のダンジョンのものとは異なる。

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