基礎データ
全国図鑑 | No.0620 |
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イッシュ図鑑 | No.220 |
コーストカロス図鑑 | No.004 |
アローラ図鑑 | No.360 |
ヨロイ島図鑑 | No.164 |
キタカミ図鑑 | No.138 |
ローマ字表記 | Kojondo |
ぶんるい | ぶじゅつポケモン |
タイプ | かくとう |
たかさ | 1.4m |
おもさ | 35.5kg |
せいべつ | 50%♂・50%♀ |
とくせい | せいしんりょく / さいせいりょく / すてみ (隠れ特性) |
タマゴグループ | りくじょう/ひとがた |
各言語版での名称と由来
言語 | 名称 | 由来 |
---|---|---|
日本語 | コジョンド | オコジョ+道(ドウ) |
英語・スペイン語・イタリア語 | Mienshao | ermine(オコジョ)+Shaolin(少林拳) |
ドイツ語 | Wie-Shu | Wiesel(イタチ)+Wushu(武術太極拳) |
フランス語 | Shaofouine | shaolin(少林拳)+fouine(ムナジロテン) |
韓国語 | 비조도 | 비(bi、飛)+족제비(jokjebi、イタチ)+도(do、道) |
中国語(簡体字) | 师父鼬 | 师父(shīfù、師匠)+鼬(yòu、イタチ科の動物) |
中国語(繁体字) | 師父鼬 | 師父(shīfù、師匠)+鼬(yòu、イタチ科の動物) |
ヒンズー語 | वीज़्टाइल | weasel(英語でイタチ)+style(英語で様式、型、流儀) |
ロシア語 | Миншао | 英語名の音写 |
タイ語 | โคโจนโดะ | 日本語名の音写 |
進化
コジョフー (Lv.50)→ コジョンド
概要
『ポケットモンスターブラック・ホワイト』(第5世代)にて登場した、コジョフーの最終進化系。
名前の由来は「オコジョ」+「道(ドウ)」。
分類上はオコジョだが顔立ちはどことなくキツネっぽい。
カラーリングは冬毛のオコジョがモチーフになっており、全体的なデザインは武道技や漢服を思わせる。
その割にはタイプはかくとう単体。折角2刀流可能な種族値なのでこおり・かくとうの複合タイプだったらなおよかったのだが…。
腕の長い体毛をムチのように振り回して圧倒的な連続攻撃する。
その体毛によってリーチを約二倍程にまで引き伸ばしており、実際の手は垂れ下がっている体毛の根本辺りにちょこんとある(正面からはまず見えない)。
基本的に図鑑では腕の毛部分を武器にするという話なのだが、そういった技は特に覚えず(一応「インファイト」を覚えるようにはなったが)、実質的な必殺技は短い足から放たれる「とびひざげり」である…が、何かとメガトンキックやブレイズキックなどキック技を没収されるポケモンであり、とびげりに至っては第8世代で廃止されてしまった。
如何にも空気抵抗がありそうな長い体毛を見るに、攻撃は大振りになってしまうのではないかと思いきや、確かにトドメの一撃こそ溜めてから放つと図鑑解説にもあるが、実際は目にも止まらぬ速さでのキックやチョップの連打攻撃が得意だと紹介されている辺り、そこまで扱いには苦労していない様子。また、コジョンドのあの独特の鳴き声はこの連打攻撃を出す前兆なのだという。つまりカンフー映画などで聞く怪鳥音の事である。
なお、ソード版の図鑑説明では「真の強敵との戦いには腕の体毛を噛みちぎり、より身軽な状態で臨む」というまさかの生態が明かされた。
また、進化前はツメを伸ばして戦うとされるが、まともに覚える爪技はつめとぎやみだれひっかきぐらいでシザークロスやシャドークローはおろか、いあいぎりも習得できない。
ゲームでの特徴
HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ | 合計 |
---|---|---|---|---|---|---|
65 | 125 | 60 | 95 | 60 | 105 | 510 |
高速アタッカー寄りの能力であり、素早さの種族値は105とガブリアスを彷彿とさせる絶妙に高い値となっており、登場時点ではかくとうタイプの中でゴウカザルに次いで素早かった。
対戦では、それを活かして「ねこだまし」→「とんぼがえり」で戦場をかき乱す戦法が得意。特に「とんぼがえり」は苦手なエスパーを潰せる上に、特性の「さいせいりょく」との相性が抜群である。
みがわりに使用したHPを「さいせいりょく」で補充しつつ味方に身代わりを引き継げる。
ステータスでは種族値125の物理攻撃力が光る。BWで威力が130に強化された「とびひざげり」が非常に強力。隠れ特性「すてみ」で更に火力が上がる。
特殊攻撃の種族値も95あり、「はどうだん」も覚えるため特殊型も可能といえば可能。さりげなく「くさむすび」も覚える。
ただ、耐久面は物理特殊共に60と低く、等倍の技であっても威力が高いとあっさり落ちることが多い。特性「さいせいりょく」とのコンボも、潰された「きあいのタスキ」の再利用や「みがわり」分のHP補充程度でしかなかったりする。
攻撃範囲もとても広いとは言えない。
「くさむすび」や「はどうだん」などを覚えるとは書いたが、実を言うと有用な特殊技は本当にこれくらいである(強いてもう一つ挙げるなら「めざめるパワー」か)。そもそも、特攻種族値がそこそこ高いと言っても、ゴウカザルのそれには及ばないので、より高い攻撃に割く努力値を削ってまで二刀にする必要性があるのかという意見もある。
物理のサブウェポンは「ねこだまし」「とんぼがえり」「ストーンエッジ」「どくづき」「アクロバット」など。弱点補完はある程度できるものの、ゴーストタイプ相手には効かないor効きづらい技が多いのが辛い所。特に、「とびひざげり」を喰らわせようと思ったらゴーストタイプに阻まれて逆にHPごっそり持ってかれた、なんてなったら目も当てられない。また、意外にも3色パンチは覚えず、「ブレイズキック」や「アイススピナー」といった技で代用する必要がある。
ゾロアークとチームを組むとこの欠点はある程度ごまかせるようになり、ゾロアークをコジョンドに化けさせておくと「とびひざげり」対策で相手が繰り出したゴーストタイプやエスパータイプを「あくのはどう」で返り討ちにできる。
もっともこの組合せも「2匹とも紙耐久のポケモン」の組み合わせなので、S106以上のポケモンから一致等倍技でゴリ押しされるだけで崩壊する点が難点といえる。
タマゴ技でXYから強化された「はたきおとす」を覚えるのでゴースト・エスパー対策に覚えさせておくのも悪くはない。
ダブルバトル以上でのコジョンドはもう一つの「せいしんりょく」が主流となる。
重要な「ねこだまし」を無効化しつつ、自身も「ねこだまし」を撃つことができる。
しかし「まもる」が標準搭載のダブル・トリプルではメインウェポンである「とびひざげり」が非常に使いにくく、威力の低い「ドレインパンチ」や不安定な「けたぐり」に頼らなくてはならなかった。
これについては『剣盾』になって漸く「インファイト」を覚えたことで改善された。
しかも剣盾では「せいしんりょく」が「いかく」を無効化するようになったため、火力が落ちにくくなりますますダブルへの適性が増した。
また、ダブル以上ではサポーターとしての適性も意外と高い。「ねこだまし」「フェイント」「ワイドガード」など、優秀な技を多く覚えるためである。
同様にサポーター適性の高いかくとうタイプのカポエラーやハリテヤマなどとは素早さで差別化が可能。これらの中では珍しく「リフレクター」や「サイドチェンジ」を覚えるのもポイント。
全体的にあと1歩という性能ではあるコジョンドだが、「禁止伝説解禁戦」では予想外の活躍が期待できる。
単純に多くの禁止伝説より速いかくとうポケモンというのは需要がある存在であり、また重たいポケモンが多い禁止伝説解禁戦では「けたぐり」が威力120になるので上記のデメリットがほぼ解消される。
「せいしんりょく」+「ねこだまし」の他、カイオーガの「しおふき」やグラードンの「じしん」などの強力な全体攻撃を防げる「ワイドガード」や、守るを解除して相方の禁止伝説で殴らせる「フェイント」が使える所が強力な点である。
全ポケモン解禁戦となる初のWi-Fi大会「クリスマスカップ」では一般ポケモンであるにもかかわらず使用率で10位となり、その後も禁止級伝説が使用可能なルールでは一定程度の使用率を誇っていた……「ダイジェット」の登場までは。
それでも、一部のプレイヤーは「ダイジェット」が吹き荒れる中で、ガオガエン、ゴリランダーに次ぐ3匹目の「ねこだまし」枠としてこくばじょうバドレックスをサポートする構築を使うことがあった。
第9世代では当初は未登場だったが、DLC「碧の仮面」にて無事登場。
特殊技ながらタイプ一致の先制技「しんくうは」、すばやさを上げつつ攻撃できる「くさわけ」、れいとうパンチを覚えなかったため初のこおり技となる「アイススピナー」を新たに習得した。
レギュレーションGでは「ねこだまし」「ワイドガード」によるサポートと「せいしんりょく」による相手の「ねこだまし」への耐性、四災やアカツキガチグマ、いちげきウーラオスに痛烈な打点のある枠として一定数使われる。
使用トレーナー
ゲーム版
- レンブ:四天王(イッシュ)
- ベル :ライバル(ポケモン)
- トウヤ:ポケモントレーナー
- トウコ:ポケモントレーナー
- キョウヘイ:ポケモントレーナー
- メイ:ポケモントレーナー
- トウキ:ジムリーダー(ホウエン)
- フラダリ:フレア団のボス
- マスタード:マスター道場の師範
アニメ版
- ドモン(BW71話)
- スワマの対戦相手(BW77話)
- イカリ(SM66話)
- コルニ
漫画版
- レンブ(ポケスペ)
番外作品
『ポケモンGO』
2021年7月現在、進化前のコジョフーはGOバトルリーグの報酬でのみ入手可能……だったが後に10kmタマゴから孵化するようになった。コジョフーのアメを50個与えることでコジョンドに進化するが、何と奇しくも進化に必要なアメの個数はポケモン本編での進化レベルと同じである。とはいえ2024年現在ではコジョフーが野生で登場しているため、進化が特段難しい訳でもない。
本編同様攻撃に極端に割り振ったステータスであるが、技が悲惨。なんとゲージ技ではどうだんときあいだまを覚えず、かくとう技で統一しようとするなら「けたぐり」・「かわらわり」の1択のみとなる。(「けたぐり」については本編でカウンターを覚えないという理由もあるのだが)
高DPSを想定するなら「どくづき」・「くさむすび」・「ストーンエッジ」を採用するのもありではあるが、ばつぐんをとれる相手に限って等倍どころか弱点を突かれやすいという特徴がある。よって、ポケモンGOにおいては現状コレクション用と言わざるを得ない不遇ポケモンである。
2024年現在はコジョフーが野生でも出現する。出現率はドッコラーほど低くはないものの、やや出会いにくい。
アニメ版
- BW71話:ドンナマイトの出場者・ドモンの手持ちで初登場。
- BW77話:スワマの対戦相手のポケモンで登場するが、スワマのエンブオーによりミルホッグと共に敗北した。
- BW112話:アクロマの実験により操られたポケモンで登場。
- XY34話:イメージのみ登場
- イカリのコジョンド
- SM66話にて、ポケピンポンの大会で毎年優勝している選手・イカリのパートナーで登場。
- イカリは「個の強さこそがチームの強さ」という考えを持ってるうえに名前通り怒りっぽい性格故、大会の決勝ではイリマにポイントが入るたびにイカリから責められ委縮しており、サトシたちにも同情されていた。
- しかし、イカリがイリマから説教された事や最後のラリーでイリマのドーブルが放ったスマッシュからイカリをかばったことで、イカリはコジョンドに対して思いやりを持つようになった。
- コルニのコジョンド
- 新無印25話でのカロス地方のバトルフェスで登場し、サトシのカイリューと対戦。カイリューに「とびひざげり」が決めるが耐えきられ、「りゅうのまい」により威力が上がった「ドラゴンクロー」で敗北した。
関連イラスト
関連する項目
0619.コジョフー→0620.コジョンド→0621.クリムガン