基礎データ
全国図鑑 | No.0949 |
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パルデア図鑑 | No.245 |
ローマ字表記 | Rikukurage |
ぶんるい | きくらげポケモン |
タイプ | じめん / くさ |
たかさ | 1.9m |
おもさ | 58.0kg |
せいべつ | 50%♂・50%♀ |
とくせい | きんしのちから |
タマゴグループ | しょくぶつ |
各言語版での名称と由来
言語 | 名称 | 由来 |
---|---|---|
日本語 | リククラゲ | 陸+クラゲ+ドククラゲ+キクラゲ |
英語・イタリア語・スペイン語 | Toedscruel | toadstool(毒キノコ)+toed(つま先がある)+Tentacruel(ドククラゲ) |
ドイツ語 | Tenterra | Tentoxa(ドククラゲ)+terra(ラテン語で地球) |
フランス語 | Terracruel | terre(地球)+Tentacruel(ドククラゲ) |
韓国語 | 육파리 | 육(陸)+독파리(ドククラゲ) |
中国語(簡体字) | 陆地水母 | 陆地(陸地)+毒刺水母(ドククラゲ) |
中国語(繁体字) | 陸地水母 | 陸地(陸地)+毒刺水母(ドククラゲ) |
進化
ノノクラゲ→リククラゲ(Lv30)
概要
第9世代『スカーレット・バイオレット』で登場したノノクラゲの進化系。進化したことで黄色く染まった触手は10本に増え、これで獲物に絡みついて養分を吸い取って苦しめる。
広がったカサの部分もツヤのある黒色になり、元ネタのキクラゲを乾燥させた物を彷彿させ、特に剥がれ落ちた裾のヒダは珍味で人気だという。
したがって名前にまで「ドク」と付いてる向こうと違って、毒どころか食用ですらある。
さりげに初代パラセクト以来となる、これまで続いた(どくタイプ持ちでなかろうと)有毒ないし有害とされたキノコポケモンの中で久しぶりに有益なキノコポケモンである。(パラセクトの場合は毒どころか万病に効くとされる万能薬としてだが)
ドククラゲの前後にあった青い牙のような触手の部分はタコ口になっており、その姿はいわゆる火星人のようにも見える。
野生では森の奥に一族が集団で暮らすコロニーを作り、そこによそ者が近寄ることをひどく嫌うのだとか。
名前の由来は読んで字の如く『陸』と『クラゲ』。ノノクラゲ同様、そっくりさんのドククラゲとは一字違いになっており、名前に「リク」がつくポケモンはこれが初。
色違いは真っ白だったノノクラゲと異なり、こちらは黒い部分がそのままに白~黄色の部分と赤身を帯びた部分が反転したかのような色合いとなる。
進化前後で大きく配色が変わる色違いの宿命というべきか、ノノクラゲの美しい白色に魅力を感じていたプレイヤーからは残念色違いと扱われることも多い一方、地球外生命体じみたビビットな配色を評価する向きもある。
ノノクラゲから素早さの種族値が上がっているが、レッツゴーやシンクロマシン使用時ではそこまで早く無い。
というのも、ノノクラゲが二足で大地を爆走するのに対して、リククラゲは菌糸をバネのように使って跳ねて移動する為である。これはブロロンとブロロロームにも同じことが言える。
ゲームにおける特徴
スカーレット・バイオレット
性能
種族値
HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ | 合計 |
---|---|---|---|---|---|---|
80 | 70 | 65 | 80 | 120 | 100 | 515 |
種族値はドククラゲと同じ。つまりキノコのくせにパルデアケンタロス並に俊敏に動けるのである。
そしてキノコなのでキノコのほうしを覚えられる。S100からのキノコのほうしは大変脅威…と言いたいが専用特性きんしのちからにより自身が使う変化技が後攻になるというあとだしやこうこうのしっぽと同様の枷を負っている。
リククラゲの特性はきんしのちからのみであり、隠れ特性もないのでこの特性一択しかない。
その代わり、きんしのちからにはかたやぶりの効果も備わっており、変化技に限っては相手の特性に邪魔されないという効果を持つ。変化技のねごとで出した攻撃技も同様に特性を貫通する。
おまけに前述の通りこの特性しか無いため、キノコポケモン達を悩ませるデメリット特性である「ほうし」を削除する為にとくせいカプセルやとくせいパッチを使う必要もない。
後攻催眠にもメリットはあり、そうしょくに妨害されることなくキノコのほうしを撃てる強みでもあるが、現状どちらかと言えば特性というよりくさタイプにタイプ特性で無効化されることが多く、通常の他のキノコ組とくらべてもそこまで特別視する程ではない。サーフゴーやきよめのしお採用のキョジオーンに刺さる点は明確に優位と言えるが、リククラゲはこれらのポケモンより素早くタイプ相性的にも有利であるためわざわざ先手を献上してまで眠らせるよりさっさと叩いてしまった方が早く、またそれ故に逃げられることの方が多いのが悩みどころ。サーフゴーがスカーフを持っている等でどのみち先制される場合や、キョジオーンの「じこさいせい」や「たべのこし」による回復にこちらのダメージが追いつかない場合は有効に働く程度か。
ちなみにふみんにも一応当たるが寝た瞬間に即座に起きる。また、当然ながらはやおきに関しても眠りターンの短縮を無効化することはできない。
同様にめんえき持ちにどくどくを入れられたり、じゅうなん持ちにしびれごなを当てることが出来るが、これらの特性は該当の状態異常状態を無効化するだけじゃなくてその状態になっても即座に治るので結局意味がない。一方で一部の「既になった状態異常を治す効果」のない状態異常の無効化系の特性には有効であり、現環境に多いきよめのしおやおうごんのからだ等には役割を持てる。
くさタイプらしく様々な変化技を覚えるものの、その全てが後攻になってしまい動きづらい。
かと言って攻撃力に優れるわけではなく、全てのじめんタイプの中で唯一じしんを覚えず(それどころかじならしやじだんだも含め、じめんタイプの物理技を一切覚えない。)、ドククラゲの使えたつるぎのまいも無いので物理型は不向き。
そしてきんしのちからは攻撃時には意味をなさないので、ねごとを介さなければそうしょく持ちやふゆう持ちを一致技で削ることは出来ない。
とにかく狭まった攻撃範囲と致命的なデメリットが運用上の課題兼腕の見せ所となるポケモンである。
準伝説やパラドックスポケモンが使用不可能なシリーズ1シーズン1では、めぼしいところでサーフゴー、キョジオーン、ブリムオン、エーフィなどの「キノコのほうし」無効勢に刺さる。勿論変化技が確定で後攻となるため「みがわり」「ちょうはつ」に対しては無力だが、これらのポケモンに刺さることで独自の立場は築き上げていると言える。特にキョジオーンはその素早さの低さから随分と特殊な型でもない限り「みがわり」を持つことが無く、タイプ相性上もリククラゲの方が有利なので、対キョジオーンだけ考えればこれほど心強いポケモンもそうそういない。
また、ブリムオンのトリックルーム戦法に対しても、特性上トリックルームの方が後攻になるためデメリットなしで確実に胞子を決めることが可能。
レギュレーションHではレギュレーションAの頃の役割対象に加えてイエッサン♂、ブリジュラス、アシレーヌ、アカツキガチグマが役割対象に加わっている。使用率は振るわないが、無対策のところに刺さる枠ではある。
「きんしのちから」をデメリットとして見た場合、技4枠全てを攻撃技で固めることでそれが機能しなくなる「とつげきチョッキ」が使われることもある。酷い耐性とはいえ素の特殊耐久は高めで弱点を突ける・突けないポケモンがはっきり分かれているので相手を選べば数値受けが期待でき、「アシッドボム」でダメージレースで優位に立てる。
「きんしのちから」を活かす場合は、変化技を使うと確定後攻になることを逆利用して「レッドカード」で相手を狙って退場させてから「キノコのほうし」を当てたい相手を引きずり出すという使い方もある。
ダブルバトルではリククラゲの隣に特性「かがくへんかガス」のマタドガスをくりだすことで「きんしのちから」の効果を不発にさせ、すばやさ100からきのこのほうしを撃ち出す戦法が可能となった。
おまけに「マジックミラー」や「おうごんのからだ」といった変化技や状態異常を受け付けない特性を持った相手にも「かがくへんかガス」の効果で無効化して放てるため、相性抜群。
他にはクエスパトラの「かそく」を「スキルスワップ」で自身に渡すことで、毎ターンごとに素早さの能力ランクが上がる素早さ種族値100の「キノコのほうし」持ちとして運用する型が使われる場合がある。
テラレイドバトル(☆6)に登場する個体はキノコのほうしを使い、同時にグラスフィールドでくさ技(特殊)の威力を高めてくる。特性によって防ごうとしてもきんしのちからによって、ふみんやスイートベールなどの眠らなくなる特性やぼうじんなどの胞子技を無効化する特性だけでなく、状態異常にならなくなるきよめのしおや変化技を無効化するおうごんのからだも貫通される。
とくぼうの高いポケモンに「ぼうじんゴーグル」を持たせると「キノコのほうし」を無効化できるため安心して戦える。
使用トレーナー
アニメ版
『アニポケ・リコとロイの旅シリーズ』
- ラプラス海賊団のリククラゲ
- アニメ初登場。第31話から登場した六英雄のラプラスの仲間。
- ライジングボルテッカーズが最初にラプラスに遭遇した際にエテボースと共にブレイブアサギ号に突如ニャオハ達のおやつであるきのみを盗みに現れ、エテボースとマトマのみを取り合っていたロイのホゲータを攻撃するが、リコのニャオハのでんこうせっかを受けて撤退する。本来山に生息している筈のエテボースとリククラゲだが、その理由はホエルオーに乗って移動していたからであり、ラプラスが「しろいきり」を使って自ら船を遭難させ船員達がラプラスに注目している隙に食糧を強奪していたのが真相。フリード博士の作戦によりそのカラクリが明かされてしまう。
- 続く第32話ではエテボース・ビーダル・ヤルキモノ・ガラルヤドラン・オクタン・ガメノデスと共にブレイブアサギ号船内を襲撃するも撃退され、ホエルオーに乗って逃亡。後にアジトでテラパゴスきっかけにリコ達と打ち解け、ラプラスの旅立ちに他の仲間ポケモン達と共に背中を押し、ホエルオーに乗って再出発していった。
関連イラスト
関連タグ
0948.ノノクラゲ→0949.リククラゲ→0950.ガケガニ
ドククラゲ:よく似たポケモン