概要
『ポケモンSV』ゼロの秘宝 後編・藍の円盤で登場する新要素にして道具。
テラリウムドームの中心に位置するセンタースクエアにいる女性・シンクロミとのサブイベントをクリアすると入手できる。試作品のため、見た目は箱型の本体にボタン・モニター・アンテナを付けただけとややシンプルで、そこはシンクロミも気にしている模様。
この『シンクロマシン』を使うことで手持ちのポケモンと気持ちをシンクロさせ、フィールド上でレッツゴー中のポケモンを直接操作する事ができる。
シンクロ中は通常と同じくボタン押しでアイテムを取得できる他、Yボタンを押すと攻撃も可能。ポケモンに攻撃するか触れるとおまかせバトルが発生する。通常のおまかせバトルと同様に相性不利などによりダメージを負うこともあり、体力半減まで減るとレッツゴーと同じくシンクロは強制終了する。
シンクロ中はトレーナーにポケモンが接触してもバトルにならない。これを利用してレッツゴーによるポケモンの落とし物集めがスムーズに行いやすい。
トレーナーに気づくと逃げるラッキーやハピナスのようなポケモンが逃走しにくくなり(厳密に言えば気付かれにくくなる)、ポケモンが密集しやすい大量発生での接触事故も防げる。ブルレクのおまかせバトルで倒すミッションにも向いている。
何より自分で動かすので放置稼ぎはできなくなるものの、大きく旋回、または一度通り過ぎてから歩いて戻って少ししてから攻撃などの謎行動・近くの別のポケモンにタゲが吸われたり、処理落ちで狙ったポケモンを攻撃できずに逃がしてしまう・苦手なタイプに突っ込んで負けるなどのレッツゴーの欠点を解消できる。
反面、色違いや野生のテラスタルポケモンも問答無用で倒してしまうため、色違いを探すのには向いていない(通常のレッツゴーではこれらのポケモン相手だと攻撃をためらう)。
試作品ということもあってか、シンクロマシンはテラリウムドーム内でのみ使用可能。代わりにドーム内ならばどれだけ主人公から離れても操作可能であり、単に行動範囲制限のみに留まっており時間制限などもない。
単に歩行するだけでなくLスティック入力によるダッシュや、ポケモンによっては遊泳や飛行も可能だが、その性能やモーションは当然元のポケモンに準じる。つまりブロロンなら快適なスピードで移動でき、スイクンは水の上を駆け、ウェーニバルは両手を上げて走る。
飛行するポケモンはBボタンを押すと陸上と空中の切り替えができるので、通常のレッツゴーでは飛びっぱなしのポケモンも野生個体のように歩く姿を見られる。
Xボタンを押すとスター団の団ラッシュの時にしか見られなかった待機モーションを任意で見ることができ、操作しない状態で放置すると寝姿も見られる。
なお、泳げないポケモンで水場に入るとポケモンが焦って這いあがり、強制的に暗転してシンクロが終了してしまう。走り速度の速いポケモンで水場に突っ込んでしまうだけでなく、飛行で移動するポケモンの着地場所を誤ってもダメなので注意。ちなみに、飛行と遊泳を兼ね備えどこでも着地できるポケモンはウッウとスワンナ、ルギアしかいない。
また、水没判定が頭にあるのか、四足歩行のポケモン(みずタイプ等の水に浸かれるポケモンを除く)だと即座にシンクロが終了してしまう。
逆に長身なアローラナッシーはかなり深いところまで歩いて進むことができる。
また、ユニオンサークル中も使用可能。ポケモンと写真撮影したいが思ったような位置についてくれない時に、他のプレイヤーがシンクロして手伝う使い方もできる。撮影の際は-ボタンを押してHUDを非表示するとよい。ZRボタンでピクニック中のものと同じボールを出すことができるので、撮影の瞬間にボールを後頭部にぶつけるミラクルも狙って起こせるだろう。なお、複数人で同時に使っても混線などは起きない。
アニメ版
アニポケ・第8シリーズ
レックウザライジング編第69話「ぼくがポケモンで、キミがぼく!?」
キタカミの里になぜか捨てられていたのを屋台のオヤジが拾っていた。何のための道具なのかすら分かっていないオヤジに使い方を聞かれ、なんとなくでボタンを押したロイとアチゲータの精神が入れ替わってしまった。
紆余曲折を経て元に戻ることができたが、機械の方は完全に破損してしまい、背面に書かれた「シンクロマシン」の文字を「シンク・ロマシン」と言う人名と勘違いしたオヤジは、いもしない人物の物を壊してしまったと泣きながら謝罪していた。
見た目は同様だが、シンクロミが発明したシンクロマシンはポケモンと気持ちをシンクロさせる装置のため、精神の入れ替わりは想定外のアクシデントなのか仕様通りの機能なのかは不明。
余談
「ポケモンにいろいろしてもらえる装置」という説明を考慮すると、シンクロ中のポケモンに意思を飛ばして思うとおりに動いてもらっている(つまりポケモンと人間の意思が共存している)のだと考えられる。
長期間シンクロしたらどうなるのかは不明だが脳への負荷はある程度かかるようだ(とある外伝作品での原理では長期にわたるシンクロを続けていると意識の消失が起きるらしいが…)。
本マシンの仕組みと性質とは全く違うものの、ポケモンと意思をシンクロ(連動)させることから帰ってきた名探偵ピカチュウに登場した技術やサトシゲッコウガを思い浮かべた者もいる。しかし、名探偵ピカチュウのものとは違い、本マシンを用いた事による人間とポケモンへのデメリットはないようだ。
ポケモンを直接的かつ直感的に操作できることからポケパークWii(2を含む)ポケパーク2、ポケモン不思議のダンジョンシリーズを連想する声や、SVに連れて来れるポケモンであればどのポケモンでも動かせるため、次回作にも実装して欲しいとのコメントもある。
関連タグ
- かがくのちからってすげー!
- 帰ってきた名探偵ピカチュウ(名探偵ピカチュウ)/ポケパークWii(ポケパーク2)/ポケモンスクランブル:シンクロマシンの如くポケモンを直感的に操作できる。
- ポケモン共生研究所:名探偵ピカチュウに登場する研究組織で、こちらのマシンにはシンクロしたもの同士はお互いの脳へのダメージ(何らかの負荷)を負うといった致命的な欠点があり、危険極まりであると判断され、実現されずに開発中止に至っている(シンクロマシンとは同一の性質なのかは不明)。