基礎データ
全国図鑑 | No.0668 |
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セントラルカロス図鑑 | No.058 |
アローラ図鑑 | No.371 |
パルデア図鑑 | No.225 |
ローマ字表記 | Kaenjishi |
ぶんるい | おうじゃポケモン |
タイプ | ほのお/ノーマル |
たかさ | 1.5m |
おもさ | 81.5kg |
せいべつ | 12.5%♂・87.5%♀ |
とくせい | とうそうしん/きんちょうかん/じしんかじょう(隠れ特性) |
タマゴグループ | りくじょう |
各言語版での名称と由来
言語 | 名称 | 由来 |
---|---|---|
日本語 | カエンジシ | 火炎+獅子 |
英語・スペイン語・イタリア語・ポーランド語 | Pyroar | pyro-(火や火災に関する接頭辞)+roar(吠える) |
ドイツ語 | Pyroleo | pyro-(火や火災に関する接頭辞)+leo(ラテン語でライオン) |
フランス語 | Némélios | lion de Némée(ネメアーの獅子)+Hélios(ヘーリオス) |
韓国語 | 화염레오 | 화염(hwayeom、火炎)+leo(ラテン語でライオン) |
中国語(簡体字) | 火炎狮 | 火炎+狮(獅子) |
中国語(繁体字) | 火炎獅 | 火炎+獅(獅子) |
ロシア語 | Пироар | 英語名の音写 |
タイ語 | คาเอ็นจิชิ | 日本語名の音写 |
進化
シシコ→カエンジシ(Lv.35)
概要
※イラスト左はオス、イラスト右はメス。
『ポケットモンスターX・Y』で初登場の新ポケモンで、シシコの進化系。
間違われやすいが「カエンジン」ではなく「カエンジシ」である。
実際のライオンに倣ってか、群れの中で一番大きな鬣を持つオスがリーダーとなり、仲間を率いるという。
これを反映してか、性別比もメスが高く設定されており、オスにはなかなか出会えない(雌雄比が7:1であり、御三家の性別比を逆転させたようになっているポケモンのため、オスの個体で色違いや個体値厳選をするのはかなり苦行である)。
ポケモンSVでは野生ポケモンの5匹単位の群れが出現するときに、ほとんどのポケモンは同じポケモン×5か進化後のポケモンの回りに進化前のポケモン×4といったものであるのだが、カエンジシの場合は他と同じようにシシコ×4と出現するパターンの他にオス×1、メス×4のパターンも存在する。
また、容姿がオスかメスによってかなり異なる。オスは正面から見ると漢字の「火」や「大」のように見えるタテガミを持っており、そのせいか彼の使える技の一つである「だいもんじ」は「顔面一致技」などと(ネタ半分に)呼ばれる事も。メスはポニーテール状の長いタテガミを持ち、ピジョットに似ていると言われているとか。
なお、タテガミの部分はかなり高温らしく、ポケパルレで撫でようとするとこちらが火傷してしまい、撫でられない。オスはタテガミが多いのでちょっと撫でにくいが、顔などのほかの部分を撫でてあげよう。
なお、この鬣は戦いの際には摂氏2000度にまで跳ね上がる事がバイオレットの図鑑説明で判明。こんな恐ろしい鬣を触っていたXY主人公の身体能力が改めて凄まじい事がわかる。
普段のオスはメスに群れの番をさせてだらだらしているなど実にライオンらしいが、いざという時には率先して群れを守ろうとする男気溢れる面もある。メスは群れの中で狩りを担当し、シシコの教育係を務める。
摂氏6000度の炎を吐き出して攻撃する事を得意とするほのおタイプなのだが、意外にもあまり獲物に炎を使う事は無い。どうやら生肉の方が好物らしく、百獣の王者モチーフらしいグルメな面が垣間見える。(肉を焼くとビタミンなどの栄養素は壊れてしまうため、他に栄養素を補う食料が確保できない地域に住むイヌイットなどの民族は生肉や血液を常食する。炎は外敵との戦闘用とし食料は焼かないという生態はそういう意味では理に適っているといえる)
なお、オスのほうはだいたいフラダリ関連でいじられる。なお「USUM」ではついに両者が並ぶシーンを見られる。
アローラではポニの広野に野生で出現する事が確認されており、どうやら広い草原をテリトリーとしている事が窺える。また、このポニの広野はケンタロスやミルタンク、ラッタ(アローララッタ)など現実のライオンが好んで食しそうな動物をモチーフとしたポケモンが揃っていたりする。
パルデアの方では険しい山々にも群れで出現する。
バトルでの性能
HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ | 合計 |
---|---|---|---|---|---|---|
86 | 68 | 72 | 109 | 66 | 106 | 507 |
序盤のポケモンながら能力値は高め。
エンテイやウインディっぽい姿から一見、物理攻撃に秀でているように見えるが、実際はとくこうとすばやさが高い、いわゆる高速特殊アタッカー型のポケモンである。
また、特性が「きんちょうかん」ならば、相手のきのみ使用を封じられるので、弱点ダメージを半減したり、状態異常を回復するきのみを持たれていても、気にせずわざを使用できる。
他にはランダム要素が強い「とうそうしん」と、物理型へのスイッチが可能な「じしんかじょう」のどちらか。相性の良い「なかまづくり」や「オーバーヒート」を覚えられるため、どの特性でも採用候補となる。
覚える攻撃技の中では、タイプ一致の「だいもんじ」や「ハイパーボイス」などが揃っている。
サブウェポンでは「ソーラービーム」や「あくのはどう」などそこそこ。特に「めざめるパワー」は「ソーラービーム」を採用しない場合、いわタイプに対する唯一の有効打となるので、厳選はしっかり粘っておきたい。
変化技で有用なものは、物理耐久を補える「おにび」、相手の変化技を封じられる「ちょうはつ」、他には「あくび」辺りか。
相手全体を攻撃できる技が多く、ダブルバトル適性は高め。
実はポケモンSVでタギングルが登場するまでは、ミミッキュのタイプ一致技を両方半減以下に出来る唯一のポケモンだった。これだけならミミッキュのメタになりうるように見えるが、特性ばけのかわへの対処法が殆どないのがネック。
また、一致技の効かないいわタイプが苦手。その中でも特に、特性すなおこしで対抗策である「ソーラービーム」を弱体化してくるバンギラスやギガイアスは天敵。勝ち目はほぼないので対面したら大人しく交代しよう。
なお、レベルアップで覚える希少技「おたけび」は、当初この種族のみの専用技だった。
後に、ホエルオーやジャラランガ、ソルガレオなどもこれを習得している。
ちなみに、こうげきの種族値が低い割に物理技の方がタイプ範囲が広く、はがね、でんき、じめん、ひこう、あく、ノーマル、ほのお、かくとう、エスパー、くさと合計で10タイプもあり、それらの内、はがね(アイアンテール)、でんき(ワイルドボルト、かみなりのキバ)、ひこう(とびはねる、アクロバット)、かくとう(いわくだき)、エスパー(サイコファング)の5タイプは物理技しか習得できない。
なお、第9世代で追加された技のほとんどは物理技である。
自分にとってデメリットにしかならない「あまごい」も覚える(ここら辺はエンテイに近いか)。
使用トレーナー
ゲーム版
アニメ版
漫画版
アニメ版
『アニポケ・サトシの旅シリーズ』
- XY97話
- 野生の群れと、この回の主役と呼べるシシコの父親が登場。なかなか離れようとしないシシコに強行手段で攻撃していたが、実際は密かにシシコを見守っており、厳しい態度をとっていても我が子のことは大事に思っていた。
- ロケット団のメカに拐われ、更にロケット団にシシコが攻撃された事で怒り狂ってオーバーヒートを放つが、それすら利用されてしまう。しかし、シシコの勇敢な行動で救われ、シシコとピカチュウと共にロケット団を撃退。その後は独り立ちしたシシコを見送り、別れた。
- 実際、ライオンの親離れというのはこのカエンジシの描写とかなり近いものがある。
- フラダリのカエンジシ
- アヤカのカエンジシ:「破壊の繭とディアンシー」のオープニングでサトシと3vs3のバトルを行った際に使用。サトシのピカチュウに敗れた。
- XY137話:アルバの手持ちで登場。
漫画版
『ポケットモンスターSPECIAL』
第12章でもフラダリの手持ちでオスが登場。
またメスの個体はアサメタウンの襲撃でアケビが使っていたが、元々はNo.2の手持ちであり、アケビには使いこなせなかったためNo.2に返却させられた。
関連イラスト
関連タグ
0667.シシコ→0668.カエンジシ(オス/メス) →0669.フラベベ(あかいはな/きいろのはな/オレンジいろのはな/あおいはな/しろいはな)
関連ポケモン等
- 性別で見た目が違う繋がり
- その他
- ソルガレオ:次の世代(『ポケモンSM』)におけるライオン型ポケモン。ただしこちらははがねタイプ且つエスパータイプの持ち主で、また物理型。また、ストーリーでの役割的に「正義のソルガレオと悪のカエンジシ」という対比も出来る。
- レントラー:電気属性、ライオン繋がり(こっちはどちらかといえばオオヤマネコだが。)
- ライボルト:電気属性、ライオンモチーフ。
- ガオガエン:名前に「火炎」が含まれているかつ、炎属性のネコ科仲間。
- ウインディ:炎属性、獅子繋がり。こちらは唐獅子がモチーフ。
- エンテイ:炎属性、ライオン繋がり。
- ウォーグル:イッシュ地方の星座で「獅子座」に該当するポケモン。
- フラダリ/フラダリクソコラグランプリ:彼とオスの外見故に……。